IPマスカレード
IPアドレスを変換する技術だよ
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを紐付けて変換するよ
ポート番号を使って、1つのグローバルIPアドレスと複数のプライベートIPアドレスを紐付けるよ
簡単に書くよ
IPマスカレード(読:アイピーマスカレード 英:IP masquerade)とは
「NAPT」の別の呼び名。
用語の中身としては
NAT
(IPアドレスを紐付けて変換する技術)のパワーアップ版
であり
ポート番号
(ネットワークとパソコンの間にあるドアの番号)を利用することで、1つのグローバルIPアドレス(全世界で通用するIPアドレス)と複数のプライベートIPアドレス(仲間内でのみ通用するIPアドレス)を紐付けて変換する技術
です。
詳しく書くよ
NAPTは「1つのグローバルIPアドレスと複数のプライベートIPアドレスを紐付けて変換する技術」ね。
詳細は、用語「NAPT」の説明を ご覧ください。
それを踏まえて
NAPTの別名
が「IPマスカレード」です。
もしくは
NAPTという概念を実装した物のひとつ
が「IPマスカレード」です。
実際の仕組みについては、用語「NAPT」の説明を ご覧ください。
何故「NAPT」と「IPマスカレード」という2つの呼び方があるのでしょうかね。
どっちか1つで良いじゃん。そう思う人もいるでしょう。
実は「NAPT」という呼び名は「RFC 2663」で登場します。
「RFC」はインターネット関連の技術に関する仕様をまとめた文書ね。
RFC 2663は「RFCシリーズの2663番目の文書」くらいのイメージでお考えください。
このRFC 2663で出てくるNAPTの仕組みが、Linuxでは「IPマスカレード」という名前で実装されているのです。
どちらかと言えば「LinuxでIPマスカレードと呼ばれていた仕組みをRFCで定義したらNAPTという名前になった」と言った方が正確かもしれませんが、細かいところは気にしないでください。とにかく、RFCで「NAPT」と呼ばれている奴はLinuxで言う「IPマスカレード」なのです。
そしてRFCで説明している「NAPT」は「こんな技術ですよ~」という概念的なものですが、Linuxの「IPマスカレード」は実際に動く仕組みとして実装されています。
そのため「IPマスカレードとNAPTは同じもの」という説明や「IPマスカレードはNAPTの実装のひとつ」という説明になるのです。
厳密には「NAPTの仕組みをLinux上で実装した物がIPマスカレード」と言えるのでしょうが、あまり使い分けはされていません。
NAPTもIPマスカレードも仕組みや概念は同じですからね。同じ物として扱われることがほとんどです。
これが、2つの呼び名がありつつ「NAPT(IPマスカレード)」のように一緒くたにして書かれていることが多い理由です。
「なんか小難しくてよく分からん」という人のために、もう少し適当な説明も載せておきますね。
あるとき、ピヨ太君は、新食感の美味しいお菓子「ぴよぴよ焼き」を開発しました。
「ぴよぴよ焼き」はその食感が若い女性にウケて、一気に大人気商品になりました。
これを誰かに真似されてはたまりません。
ピヨ太君は「ぴよぴよ焼き」のレシピで特許を取ることにしました。
しかし何故かピヨ太君は「ぴよぴよ焼き」のレシピを「ピヨ太焼き」の名前で登録しちゃったのです。
そうするとどうでしょうか?
名前以外は一緒です。
「ぴよぴよ焼きとピヨ太焼きは同じもの」と言って構わないでしょう。
一方で「ピヨ太焼き」の方はレシピです。実際のお菓子は「ぴよぴよ焼き」として売っています。
そう捉えると「ピヨ太焼きを実際に作ったのがぴよぴよ焼き」と言ってもおかしくはないですよね。
このお話の「ピヨ太焼き」が「NAPT」で「ぴよぴよ焼き」が「IPマスカレード」に相当します。
ぶっちゃけ「ピヨ太焼き」だろうと「ぴよぴよ焼き」だろうとどっちでも良いですよね。
それと同じ理屈で「NAPT」だろうと「IPマスカレード」だろうと大して変わらないのです。
一言でまとめるよ
まぁ「IPマスカレード」って単語が出てきたら「1つのグローバルIPアドレス
(全世界で通用するIPアドレス)を複数台のコンピュータで使ってインターネットをするための技術なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「IP」は「Internet Protocol(インターネット・プロトコル)」の略です。
「Internet(インターネット)」はIT用語の「インターネット」です。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
「masquerade(マスカレード)」の意味は「仮装する」とか「変装する」とか「ふりをする」とか「なり済ます」とかです。
何となく くっつけると
インターネットのお約束事における変装
となります。






