クライアントアクセスライセンス(CAL)
ライセンスだよ
クライアントからサーバの機能を使うために必要だよ
使う人1人につき1つ必要だけど、何をもって「1人」と数えるかはライセンスの種類によって違うよ
「CAL」と表現された場合は「Client Access License」の略だよ
簡単に書くよ
クライアントアクセスライセンス(CAL)(英:client access license)とは
「うむ、お前さんはサーバ
(サービスを提供するコンピュータ)の機能を使っていいぞよ」な権利のこと。
もう少しカッコ付けて書くと
クライアント
(サービスや機能を使う側のコンピュータ)なパソコンがサーバの機能を使うときに必要なライセンス
(使っていい権利)
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・サーバ
・クライアント
・アクセス
・ライセンス
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
サーバは「サービスや機能を提供する側のコンピュータ」です。
「○○サーバ」と出てきたら「○○関連のサービスを提供しているコンピュータ」と読み替えてみてください。
よく分からない人は、単に「コンピュータ」と読み替えてしまっても かまいません。
それでも雰囲気は感じ取れるはずです。
クライアントは「サービスや機能を使う側のコンピュータ」です。
サーバさんとやり取りして、サーバさんが提供するサービスを利用するやつを指します。
サーバがサービスを提供し、そのサービスをクライアントが使います。
アクセスは「ちょっかいを出しに行くこと」です。
「ね~ね~、遊んでよ~」と突撃します。
ライセンスは「権利」です。
コンピュータの世界では「使っていーよ」な権利を指すことが多いです。
以上を踏まえて
クライアントがサーバにアクセスするためのライセンス
が「クライアントアクセスライセンス」です。
もう少し噛み砕いて書くと
使う方のコンピュータが使われる方のコンピュータにちょっかいを出すための権利
です。
ちなみに「Client Access License(クライアント・アクセス・ライセンス)」を省略して「CAL(キャル)」と呼ばれることも多いです。
気が向いたら、覚えてあげてください。
また「○CAL」という形でライセンスの数を表現したりもします。
例えば「クライアントアクセスライセンスが5つ」であれば「5CAL」です。
「クライアントアクセスライセンスが10個」であれば「10CAL」になります。
クライアントアクセスライセンス(以下CAL)は基本的に、使う人1人につき1つ用意しなくてはいけません。
例えば、サーバの機能を5人で使いたければ、CALが5つ必要です。
ただし、何をもって「1人」と数えるかはCALの種類によって変わります。
Windowsサーバを例に挙げると、この説明を書いている時点のWindowsサーバのCALには「接続デバイス & ユーザー数モード」と「同時使用ユーザー モード」の2種類あります。
さらに「接続デバイス & ユーザー数モード」には「デバイスCAL」と「ユーザCAL」の2種類がありますので、全部で
・接続デバイス & ユーザー数モードのデバイスCAL
・接続デバイス & ユーザー数モードのユーザCAL
・同時使用ユーザー モードのCAL
の3種類あることになります。
まずは「接続デバイス & ユーザー数モード」から見ていきましょう。
デバイスCALは「使う端末(コンピュータ)の数を基準に考えるCAL」です。
一方のユーザCALは「使う人の数を基準に考えるCAL」になります。
例えば、そうですね。
ピヨ太君が1人で2台のパソコンを使って、サーバの機能を使ったとしましょう。
サーバの機能を使っているのは、2台のパソコンさんです。
それと同時に、1人のピヨ太君でもあります。
このとき、端末基準のデバイスCALを用意するのであれば2つ必要です。
サーバの機能を使っているのは2台ですからね。
一方、使う人基準のユーザCALを用意するのであれば1つで済みます。
サーバの機能を使っているのは1人ですからね。
もう1つ例を見てみましょう。
2台のパソコンでぺちぺちやっていたピヨ太君のところに、ピヨ子さんが遊びにきました。
「私もパソコン使いたいわ」とピヨ太君に言います。
ピヨ太君はピヨ子さんにパソコンを1台貸しました。
そしたら、あら大変。
ピヨ子さんがパソコンを使い始めた途端、煙がもくもく出てきてパソコンが壊れてしまいました。
ピヨ子さんはションボリです。
心優しいピヨ太君は言いました。
「こっちのパソコンを交代しながら一緒に使おうよ」と。
1台のパソコンを2人で使うことにしたのです。
さて、ここでCALに注目してみましょう。
サーバの機能を使っているのは1台のパソコンさんです。
ですが、そのパソコンさんをピヨ太君とピヨ子さんが一緒に使っています。
使っているのは2人です。
このとき、端末基準のデバイスCALを用意するのであれば、1つで かまいません。
サーバの機能を使っているのは1台ですからね。
一方、使う人基準のユーザCALを用意するのであれば2つ必要です。
サーバの機能を使っているのは2人ですからね。
マイクロソフトさんの説明によると
人の数 > コンピュータの数
であればデバイスCALを、
人の数 < コンピュータの数
であればユーザCALを買った方が、お得だそうです。
少ない方を基準に数を数えるようにするわけですね。
「人の出入りが多くて人数の増減が激しい」「近々、パソコンをいっぱい買う予定だ」などの個別の事情を考慮する必要もありますが、1つの目安にはなると思います。
これがWindowsサーバにおける「接続デバイス & ユーザー数モード」のCALに関する説明です。
次に「同時使用ユーザー モード」のCALを説明します。
同時使用ユーザー モードのCALは単純に「何人まで同時アクセスできるか」です。
「今、使っている人」を「1人」と数えます。
例えば、5CALであれば5台まで同時に使えます。
端末は1台だろうと100台だろうと かまいません。
使う人も1人だろうと百人であろうと大丈夫です。
単純に「同じタイミングで何人が使っているか」だけが判断基準になります。
少し余談めいてしまいますが「同時使用ユーザー モード」はCALをサーバさんが持っていて、必要に応じて貸し出すイメージです。
例えば、そうですね。
サーバさんが5CAL持っていたとしましょう。
1台のパソコンさんが接続してきたのでCALを1つ貸し出します。
サーバさんが持っているCALは残り4になりました。
接続していたパソコンさんが帰りました。
そのとき貸していたCALを返してもらいます。
サーバさんが持っているCALは残り5に戻ります。
おっと、今度は5人同時に遊びにきました。
1人につき1つずつCALを貸し出します。
サーバさんが持っているCALは、もうありません。
すべて貸し出してしまいました。
おやおや、また誰かが遊びにきたようです。
でも残念でした。
サーバさんは、もうCALを持っていません。
だから、CALを貸し出せません。
CALがなければサーバの機能を使わせるわけにはいかないので、可哀想ですが断ります。
「今遊びに来てる誰かが帰ってCALが手元に戻ってきたころにまた来てよ」と言うしかありません。
これが「同時使用ユーザー モード」におけるCALの使い方です。
CALを貸し出したり返してもらうことによって「1人に1つ」の「1人」を「今使っている人」にしています。
このように、用意するCALの種類によって、何をもって「1人」と数えるかが変わります。
CALを購入するときは頑張って調べてください。
CALの種類によって掛かる費用が変わることもありますよ。
一言でまとめるよ
まぁ「クライアントアクセスライセンス(CAL)」って単語が出てきたら「パソコンとかからサーバ
(サービスを提供するコンピュータ)の機能を使うために必要なライセンス
(使っていい権利)なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「client(クライアント)」の意味は「依頼人」とか「顧客」とかです。
「access(アクセス)」の意味は「接近」とか「接続」とか「出入り」とかです。
「license(ライセンス)」の意味は「免許」とか「認可」とかです。
何となく くっつけると
顧客接続免許
となります。
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