tar
ファイルのまとめ方の種類だよ
「tar」コマンドでまとめたよ
簡単に書くよ
tar(読:ター)とは
アーカイブファイル
(1つにまとめたよファイル)の作り方(ファイルのまとめ方)のひとつ
であり
「tar」コマンドでまとめるときのファイルのまとめ方
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・アーカイブ
・アーカイブファイル
・圧縮
・圧縮ファイル
について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
アーカイブは「複数のファイルやフォルダを1つにまとめること」です。
アーカイブファイルは「複数のファイルやフォルダを1つにまとめたファイル」です。
圧縮は「ファイルやフォルダを1つにまとめてキュッと潰すこと」です。
圧縮ファイルは「1つにまとめてキュッと潰したよファイル」です。
少し紛らわしいのですが「アーカイブ」と「圧縮」は違います。
アーカイブは「1つにまとめる」行為です。
圧縮は「ファイルを潰す」行為です。
ただし、圧縮するときには複数のファイルやフォルダが1つにまとめられます。
圧縮する対象が1つの場合は潰されるだけですけどね。
対象が2つ以上あると、1つのファイルにまとめてから潰されるのです。
そのため、圧縮を指して「アーカイブ」と表現する人もいます。
とはいえ、用語の意味としては
アーカイブ:ファイルを1つにまとめる
圧縮:ファイルを潰す
です。
覚えておいてください。
以上を踏まえて
アーカイブファイルの作り方のひとつ
が「tar」です。
tar形式でまとめたファイルの拡張子(ファイルの種類を表す目印)は「.tar」にするのが一般的です。
UNIX系のOS(LinuxとかMacとか)には「tar」というコマンドがあります。
「tar」コマンドは、アーカイブファイルを作るときに使うコマンドです。
実行すると、ファイルをまとめてくれます。
例えば
tar cvf hoge.tar hoge1.txt hoge2.txt
を実行したとしましょう。
そうすると「hoge1.txt」と「hoge2.txt」を1つにまとめたファイル「hoge.tar」ができあがります。
このときの「hoge1.txt」と「hoge2.txt」をまとめたやり方が「tar」です。
先ほど
アーカイブ:ファイルを1つにまとめる
圧縮:ファイルを潰す
と書きました。
実は、tarでまとめたファイルは圧縮されていません。
ファイルの大きさは小さくなっていないのです。
例えば
・大きさが「10」の「hoge1.txt」
・大きさが「5」の「hoge2.txt」
の2つのファイルが あったとしましょう。
この状態で
tar cvf hoge.tar hoge1.txt hoge2.txt
を実行すると、できあがる「hoge.tar」の大きさは「15」になります……と見せかけて、実はもっと大きくなります。
おそらく、ファイルの更新日など、まとめる前の情報をあれこれ保持するのでしょう。
私の環境で実行してみたところ、以下の結果になりました。
大きさ「10」の「hoge1.txt」と大きさが「5」の「hoge2.txt」をまとめたのに、できあがった「hoge.tar」の大きさは「10240」になっています。
[root@localhost ~]# ls -alt hoge*
-rw-r--r-- 1 root root 5 Mar 15 22:42 hoge2.txt
-rw-r--r-- 1 root root 10 Mar 15 22:41 hoge1.txt
[root@localhost ~]# tar cvf hoge.tar hoge1.txt hoge2.txt
hoge1.txt
hoge2.txt
[root@localhost ~]# ls -alt hoge*
-rw-r--r-- 1 root root 10240 Mar 15 22:43 hoge.tar
-rw-r--r-- 1 root root 5 Mar 15 22:42 hoge2.txt
-rw-r--r-- 1 root root 10 Mar 15 22:41 hoge1.txt
このように、tarはファイルを1つにまとめるだけです。
潰してはくれません。
よって、tar形式でまとめたファイルは「gzip」コマンドなどで圧縮するのが一般的です。
手順としては、まず「tar」コマンドでファイルをまとめます。
例えば
tar cvf hoge.tar hoge1.txt hoge2.txt
を実行して「hoge1.txt」と「hoge2.txt」を1つにまとめたファイル「hoge.tar」を作ったとしましょう。
次に「gzip」コマンドでtar形式のファイルを圧縮します。
gzip hoge.tar
を実行すると「hoge.tar」が圧縮されたファイル「hoge.tar.gz」ができあがります。
ここまでを1セットとすることも多いです。
繰り返しになりますが、tar形式はファイルをまとめただけです。
小さくするには別途、圧縮する必要があります。
覚えておいてください。
あと、ついでなので書いておくと、拡張子「.tar.gz」は「tar」コマンドでまとめたファイルを「gzip」コマンドで圧縮したファイルに付く拡張子です。
拡張子「.tar.gz」は、場合によっては拡張子「.tar」よりも見かける機会があります。
気が向いたら、併せて覚えてあげてください。
一言でまとめるよ
まぁ「tar」って単語が出てきたら「ファイルのまとめ方の種類なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「tar(ター)」は「tape archive(テープ・アーカイブ)」の略だそうです。
「tape(テープ)」はカタカナで「テープ」で分かりますかね。
「archive(アーカイブ)」の意味は「書庫」とか「公文書」とか「記録保管所」とかです。
何となく くっつけると
テープの記録保管所
となります。





