デファクトスタンダード
事実上の標準だよ
公的に標準と認められているわけではないよ
簡単に書くよ
デファクトスタンダード(英:de facto standard)とは
「これが標準ね!」って公的に認定されているわけではないけれど、みんなが使っていたりして実質的に標準みたいな扱いになっているもののこと
です。
詳しく書くよ
頑張って一息で説明すると
どこかの誰かによって「これが標準ね!」と決められているわけではないけれど、みんなに受け入れられることによって、実質的に標準みたいな立ち位置になっているもの
が「デファクトスタンダード」です。
よく「事実上の標準」と訳されます。
例えば、そうですね。
ピヨ太君が画期的な新製品「ピヨピヨハナスンデス」を生み出しました。
ピヨピヨハナスンデスは、パソコンさんにくっつけると、パソコンさんが日本語を喋るようになる機械です。
マウスやキーボードをカチカチしなくても、言葉と言葉で意思疎通できるようになります。
これを陰で見ていたピヨ子さんは「これは売れそうね!」と考えました。
そして、ピヨピヨハナスンデスと同じような製品を作ってしまったのです。
その名も「ピヨコトークマシンガン」です。
ピヨコトークマシンガンも、パソコンさんにくっつけると、パソコンさんが日本語を喋るようになる機械です。
マウスやキーボードをカチカチしなくても、言葉と言葉で意思疎通できるようになります。
ピヨピヨハナスンデスとピヨコトークマシンガンの違いは、わずかです。
ピヨピヨハナスンデスが男性の声なのに対してピヨコトークマシンガンは女性の声だとか、ピヨコトークマシンガンの方が少し大きさが小さいとか、そんな違いです。
ピヨピヨハナスンデスとピヨコトークマシンガンは同じ時期に市場に投入されました。
そして「パソコンに言葉を喋らせる機械」分野の覇権を争ったのです。
しかし、戦いは長く続きませんでした。
ピヨピヨハナスンデスとピヨコトークマシンガンの違いはわずかでしたが、ピヨ太君とピヨ子さんの実力には大きな違いがあったのです。
ピヨ子さんの流暢な営業トーク、メディア戦略、山吹色のお菓子作戦、その他諸々の手腕により、ピヨコトークマシンガンが市場を席巻しました。
結果として「パソコンに言葉を喋らせる機械といえば『ピヨコトークマシンガン』だよね~」な状況ができあがったのです。
そのころには二匹目のどじょうを狙う輩も出てきました。
例えば「ピヨコトークマシンガンを英語対応させる機械」を作るアクマ君です。
あるいは「ピヨコトークマシンガンを綺麗に飾り付けるシール」を作るピヨ太ママです。
あるいは……まぁ、いろいろです。
それらの付帯的な製品は、いずれもピヨコトークマシンガンをあれこれするものでした。
つまり「ピヨコトークマシンガンありき」だったのです。
これは、もう、勝負ありですね。
ピヨ太君のピヨピヨハナスンデスは売れなくなります。
ピヨ太君は、ふて寝しました。
一方、ピヨコトークマシンガンの勢いは止まりません。
ピヨコトークマシンガンは製品名ですが「パソコンに言葉を喋らせる機械」の代名詞としても使われるようにもなりました。
「パソコンに言葉を喋らせる機械」といえば「ピヨコトークマシンガン」であり「ピヨコトークマシンガン」といえば「パソコンに言葉を喋らせる機械」です。
このような状況を指して
ピヨコトークマシンガンは「パソコンに言葉を喋らせる機械」分野におけるデファクトスタンダードである
と言ったりします。
実際のところ、世の中に「パソコンに言葉を喋らせる機械は、こんな風にしなさい」な決まりは ありません。
そもそもの話として、最初に生まれたパソコンに言葉を喋らせる機械はピヨ太君のピヨピヨハナスンデスです。
ピヨコトークマシンガンでは ありません。
ですが、今現在の「パソコンに言葉を喋らせる機械」分野に関わる人は、ピヨコトークマシンガンを意識します。
ピヨコトークマシンガンを基準に考えて、あれやこれやを作るはずです。
この話におけるピヨコトークマシンガンのように「別に標準って決まっているわけじゃないけど、標準みたいなものだよね~」な製品や規格を指して「デファクトスタンダード」と表現します。
一言でまとめるよ
まぁ「デファクトスタンダード」って単語が出てきたら「公的に標準と定められてはいないけど、みんなの中で標準扱いされているものなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「de facto(デファクト)」は「事実上の」とか「現実の」を意味するラテン語です。
「standard(スタンダード)」の意味は「標準」とか「基準」とかです。
何となく くっつけると
事実上の標準
となります。






