Local Internet Registry
IPアドレスとかの管理をやっている組織だよ
「LIR」と表現される場合もあるよ
地域インターネットレジストリ(RIR)や国別インターネットレジストリ(NIR)の子分っぽいやつだよ
RIRやNIRから分配されたIPアドレスを実際に使う人たちに割り当てるよ
簡単に書くよ
Local Internet Registry(読:ローカル・インターネット・レジストリ)とは
いわゆる「LIR」のこと。
用語の中身としては
IPアドレスなどのインターネットで使うあれやこれやの番号を管理している国際的な非営利組織「ICANN」の一部である「IANA」の子分っぽい立場で活動している「地域インターネットレジストリ(RIR)」(の子分っぽいやつである「国別インターネットレジストリ(NIR)」)の子分っぽいやつ
であり
RIRやNIRから配られたIPアドレスを、実際にインターネットを使う人たちに割り当てる組織
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「LIR」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
LIRの正式名称(?)が「Local Internet Registry」です。
「Local Internet Registry」の頭文字を取ったのが「LIR」ね。
※「Local Internet Registry」を何となく日本語にすると「地元のインターネット登録所」となります。[詳細]
以上が「LIR」の意味を知っている人向けの説明です。
「LIRって何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
結構長いですが、頑張って読んであげてください。
IPアドレスは「ネットワーク上の住所」です。
インターネットっぽい通信において、送信先を特定するときとかに使う情報です。
「198.51.100.2」のような形式になっています。
IPアドレスには
1.全世界で通用するIPアドレス(グローバルIPアドレス)
2.仲間内でのみ通用するIPアドレス(プライベートIPアドレス)
の2種類あります。
原則として、IPアドレスは他の人と数字が被っては いけません。
ピヨ太君とピヨ子さんが同じ「198.51.100.2」を使うことは できないのです。
そうなると、ちょっと困りますね。
仲間内でのみ通用するIPアドレスは頑張れば何とかなるかもしれません。
でも、全世界で通用するIPアドレスの中で、どれがすでに使われていて、どれがまだ使われていないか、分かりますか?
そんな困った状況を解決するために、とある組織がIPアドレスを体系的に管理しています。
その「とある組織」は「ICANN(アイキャン)」という組織……の中の「IANA(アイアナ)」という組織です。
少し歴史的な部分に触れておくと、もともとは「IANA」という名前のアメリカの組織がIPアドレスとかを管理していました。
ところが、インターネットが全世界的に普及すると、ちょっとマズいことになりましてね。
「アメリカさんの影響力が強すぎじゃね?」と懸念する人が出てきたのです。
そこで、特定の国の影響下に無い国際的な非営利組織が作られました。
それがICANNです。
そして、IANAがやっていたお仕事はICANNがやることになりました。
その代わりと言ってはなんですが、IANAはICANNの一部になりました。
ですから「世界のIPアドレスはICANNが管理している」と言っても「世界のIPアドレスはIANAが管理している」と言っても間違いでは ありません。
IANAはICANNの一部ですからね。
さて、世界のIPアドレスはICANN(の中のIANA)が管理しています。
でも、1人で全部を管理するのはメッチャ大変です。
そこで、地域ごとに管理者を立てました。
「北米はあなたに頼むね」「ヨーロッパは、おまえに任せるわ~」「アジアはYouがやれYO!」「アフリカは貴殿にお頼み申す」「中南米は君がやってね」と役割分担したのです。
そうするとIANAさんは、かなり楽になります。
IANAさんが直接管理するのは地域ごとの管理者だけで済みますからね。
そこから先の細かい部分、どの国にどのIPアドレスを払い出すかとかは、地域ごとの管理者がやれば済む話です。
この「地域ごとの管理者」を「地域インターネットレジストリ(RIR)」と呼びます。
各地域のIPアドレスは以下の組織が管理しています。
北米:ARIN
ヨーロッパ:RIPE NCC
アジア:APNIC
アフリカ:AfriNIC
中南米:LACNIC
こいつらを一緒くたにした表現が「地域インターネットレジストリ(RIR)」です。
RIRは、いわば「IANAの子分」です。
RIRはIANAから「ほれ、君が担当する地域では、このIPアドレスを使いな」とIPアドレスの固まりをもらいます。
そこから先の管理がRIRの仕事です。
自分の管轄地域において「この国は、このIPアドレスを使えや~」とIPアドレスを払い出したり「え~っと、使ってないIPアドレスは、まだ残ってたかな?」とIPアドレスの在庫管理をしたりします。
イメージは、IANA親分の元で働くRIR子分ですね。
全体を管理する元締めがIANAで、その一部を担う地域ごとの管理者がRIRです。
さて、IANA親分からIPアドレスの管理を任されたRIRですが、1人で全部を管理するのは、そこそこ大変です。
一部の地域だけとはいえ、結構、広いですからね。
そこで、国ごとに管理者を立てました。
「日本は、おまえに任せるわ~」「中国は、あなたに頼むね」「韓国は君がやってね」と役割分担したのです。
そうするとRIRさんは、かなり楽になります。
RIRさんが直接管理するのは国ごとの管理者だけで済みますからね。
そこから先の細かい部分、どの人にどのIPアドレスを払い出すかとかは、国ごとの管理者がやれば済む話です。
この「国ごとの管理者」を「国別インターネットレジストリ(NIR)」と言います。
NIRは、いわば「RIRの子分」です。
NIRはRIRから「ほれ、君が担当する国では、このIPアドレスを使いな」とIPアドレスの固まりをもらいます。
そこから先の管理がNIRの仕事です。
自分の管轄国において「君たちは、このIPアドレスを使えや~」とIPアドレスを払い出したり「え~っと、使ってないIPアドレスは、まだ残ってたかな?」とIPアドレスの在庫管理をしたりします。
IANAとRIRの関係と同じですね。
全体を管理する元締めがIANAで、その一部を担う地域ごとの管理者がRIRです。
地域全体を管理する管理者がRIRで、その一部を担う国ごとの管理者がNIRです。
これらの関係性は枝分かれ構造(階層構造)になっています。
なお、NIRは、すべての国にあるわけでは ありません。
NIRがある国はNIRが管理し、ない国はRIRが直接管理しています。
繰り返しになりますが、IPアドレスは(IANAから管理を任された)RIRや(RIRから管理を任された)NIRが管理しています。
IPアドレスが実際に必要なのは、インターネットを使う人たちです。
それでは、インターネットを使う人たちは、RIRやNIRに直接「IPアドレスをちょうだい!」と言っているのでしょうか?
実は違います。
もう1つ、間に入る組織があるのです。
答えを先に書くと、この「間に入る組織」が「Local Internet Registry」です。
上でも書きましたが「LIR」と表現されることも あります。
※本ページでも以降は「LIR」と表現します。
LIRは、RIRやNIRからIPアドレスの管理を委託された組織です。
主な仕事は
1.RIRやNIRから、まとまった数のIPアドレスを受け取って
2.実際にインターネットを使う人に割り当てる
に なります。
LIRはRIRやNIRから「ほれ、君が担当する範囲内では、このIPアドレスを使いな」とIPアドレスの固まりをもらいます。
そこから先の管理がLIRの仕事です。
自分の管轄内で「IPアドレスが欲しいよ~」と言う人がいたら、自分の持っているIPアドレスの固まりの中から1つ取り出して渡してあげます。
これがLIRの役目です。
これでLIR自体の説明は終わりですが「ISP」についても補足しておきましょう。
LIRの話では、ちょいちょいISPが登場します。
ISPは「あなたの使っている回線とインターネットの世界をくっつけてくれる業者さん」です。
「インターネットサービスプロバイダ」とも呼ばれます。
長くなるので、ISP自体の説明は端折ります。
ISPの詳細は、用語「ISP」の説明を ご覧ください。
あなたがインターネットを使うには、全世界で通用するIPアドレス(グローバルIPアドレス)が必要です。
このグローバルIPアドレスを、あなたはISPさんからもらっています。
正確には「もらっている」ではなく「借りている」ですけどね。
いずれにせよ、あなたが契約したISPの管理下にあるIPアドレスがあなたに割り当てられ、そのIPアドレスを使うことでインターネットが使えています。
ここまでのポイントは
ISPがあなたにIPアドレスを割り当てている
です。
ここでLIRの役割を思い出してください。
インターネットを使う人にIPアドレスを割り当てるのがLIRの役目です。
つまり
ISPはLIRである
と言えます。
これがLIRの話でISPが出てくる理由です。
「ISP」と呼ばれる業者さんが「LIR」の役割を果たしているよ~
と言いたいわけです。
最後に全体をまとめておきます。
IPアドレスの元締めは「ICANN」の中の「IANA」です。
IANAは、地域単位で範囲を区切って「地域インターネットレジストリ(RIR)」に管理を委託しています。
いわば、RIRはIANAの子分です。
RIRは、国単位で範囲を区切って「国別インターネットレジストリ(NIR)」に管理を委託しています。
いわば、NIRはRIRの子分です。
ただし、すべての国にNIRがあるわけでは ありません。
ぶっちゃけ、NIRがない国の方が多いです。
NIRがある国はNIRに委託しています。
NIRがない国はRIRが直接、管理しています。
さらにRIRやNIRは、適当な大きさで範囲を区切って「ローカルインターネットレジストリ(LIR)」に管理を委託しています。
いわば、LIRはRIRやNIRの子分です。
いよいよ最後です。
LIRが実際にインターネットを使う人にIPアドレスを割り当てています。
このように、全世界のIPアドレスは枝分かれ構造(階層構造)で管理されています。
この管理構造における末端、最終的に使う人にIPアドレスを配っているところが、ローカルインターネットレジストリ(LIR)です。
全体としては
ICANN(の中のIANA)
↓
地域インターネットレジストリ(RIR)
↓
(国別インターネットレジストリ(NIR))
↓
ローカルインターネットレジストリ(LIR)
↓
使う人
の流れでIPアドレスが配られています。
一言でまとめるよ
まぁ「Local Internet Registry」って単語が出てきたら「LIR
(インターネットを使う人にIPアドレスを割り当てる組織)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「local(ローカル)」の意味は「現地の」とか「地元の」とか「局所的な」とかです。
「Internet(インターネット)」はIT用語の「インターネット」です。
「registry(レジストリ)」の意味は「記録」とか「登録」とか「登記」とか「登録所」とか「登記所」とかです。
何となく くっつけると
地元のインターネット登録所
となります。






