Temporal Key Integrity Protocol
暗号化の やり方だよ
WPAで採用されている やり方だよ
WPA2で使われることもあるよ
「TKIP」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
Temporal Key Integrity Protocol(読:テンポラル・キー・インテグリティ・プロトコル)とは
いわゆる「TKIP」のこと。
用語の中身としては
よく「WPA
(無線LANにおける通信内容を暗号化するやり方のひとつ)に採用されている」と説明される暗号化
(ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って、データを ぐちゃぐちゃにすること)のやり方
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「TKIP(ティーキップ)」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
TKIPの正式名称(?)が「Temporal Key Integrity Protocol」です。
「Temporal Key Integrity Protocol」の頭文字を取ったのが「TKIP」ね。
※「Temporal Key Integrity Protocol」を何となく日本語にすると「一時的な(暗号)鍵(を使って)整合性(を取るための)お約束事」となります。[詳細]
以上が「TKIP」の意味を知っている人向けの説明です。
「TKIPって何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
まずは予備知識として
・暗号
・暗号化
・復号
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
暗号は「ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って ぐちゃぐちゃに変換したデータ」です。
暗号は、そのまま見ても内容が分かりません。
パッと見では ぐちゃぐちゃになっているからです。
ルールを知っている人は、そのルールに沿って元の形に戻すことで内容を読み取れます。
暗号にすることで悪い人に盗み見られても大丈夫な気分になれます。
変換ルールを知らない人は書かれている内容を読み取れないからです。
暗号化は「データを暗号にすること」です。
あと、ついでなので書いておくと、暗号化の逆、暗号を元のデータに戻すのは「復号」と言います。
以上を踏まえて、本題に入ります。
暗号化のやり方は、いろいろ あります。
その「いろいろ」のひとつが「Temporal Key Integrity Protocol」です。
上でも書きましたが、一般的には「TKIP」と表現されます。
※本ページでも以降は「TKIP」と表現します。
TKIPは無線LANの話で出てくる「WPA」に採用されている暗号化のやり方です。
WPAは「無線LANで通信内容を暗号化するときの、暗号化のやり方(のひとつ)」ね。
……という説明をよく見かけますが、ここら辺の関係性は意外とややこしいです。
一応、説明しておきますが、よく分からない人は読み飛ばしてください。
2019年時点の状況ですが、無線LANの通信内容を暗号化するときのやり方は以下の3つがあります。
※その後「WPA3」なんていうのも出てきましたが、話がややこしくなるので、今回は見なかったことにします。
・WEP
・WPA
・WPA2
このうち、WEPは忘れてください。
古くて、しょぼいやつなので、今は「セキュリティ的に危ないから、できるだけ使わないでね」と言われているやり方です。
残るは
・WPA
・WPA2
です。
さて、この(WEPと)WPAとWPA2ですが「どのようなやり方で、データを ぐちゃぐちゃにするか」を具体的に示しているわけでは ありません。
「暗号化のやり方」と言っても「このデータのここを1つずらして、あっち と こっち を置き換えて~」のような具体的な手順を示しているわけでは、ないのです。
もう少し広い意味で、いろいろなことを定義しています。
それでは、具体的な暗号化のやり方は何でしょうね?
それは
・TKIP
・AES(CCMP)
と呼ばれている奴らです。
CCMPは「AES」と呼ばれる暗号化のやり方を無線LAN用に調整したお約束事です……が、とりあえず気にしないでください。
ぶっちゃけ、CCMPよりもAESの方が、見かける機会は多いはずです。
無線LANの話にかぎっては、(本当は違いますが)CCMPとAESを同じものだと思っても かまいません。
ここまでを整理しておきますね。
ちょっと小難しい表現を使いますが
WPAやWPA2:通信内容を暗号化するときの規格(決まり事)
TKIPやAES:暗号化方式(やり方)
と言えます。
ふぃ~、書くのが疲れてきました。
読むのも疲れませんか?
疲れたら、適当に休憩を挟んでくださいね。

それでは、次にいきましょう。
ここまでの説明で
・WPAやWPA2:決まり事
・TKIPやAES:やり方
と分かりました。
……分かりましたよね?
分かったことにしてください。
実は、これらには組み合わせが発生します。
実際には
1.WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
2.WPAという規格に従って、AESなやり方で暗号化する
3.WPA2という規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
4.WPA2という規格に従って、AESなやり方で暗号化する
の4パターンがあるのです。
ただし
2.WPAという規格に従って、AESなやり方で暗号化する
3.WPA2という規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
については「できたら、やってね」です。
義務では ありません。
そのため
1.WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
4.WPA2という規格に従って、AESなやり方で暗号化する
にだけ着目して
・TKIP:WPAで採用されている暗号化のやり方
・AES:WPA2で採用されている暗号化のやり方
と説明される場合も あります。
ややこしいですね。
無線LANの暗号化の説明を見ていると
・WPA-TKIP
・WPA-AES
・WPA2-TKIP
・WPA2-AES
や
・WPA-PSK(TKIP)
・WPA-PSK(AES)
・WPA2-PSK(TKIP)
・WPA2-PSK(AES)
のような表現を見かけることが、あるはずです。
これらはすべて、規格(決まり事)と方式(やり方)の組み合わせを示しています。
例えば
・WPA-TKIP
であれば
WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化するよ!
な やり方です。
・WPA2-PSK(AES)
であれば
WPA2という規格に従って、AESなやり方で暗号化するよ!
なやり方を示しています。
あとは、そうですね。
・WPA-TKIP/AES
のような表記を見かける場合もあるでしょう。
これは
・WPA-TKIP
・WPA-AES
をまとめて書いただけです。
WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化するよ!あっ、そうそう。AESなやり方で暗号化するのにも対応しているよ!
を示しています。
一言でまとめるよ
まぁ「Temporal Key Integrity Protocol」って単語が出てきたら「TKIP
(暗号化のやり方のひとつ)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「temporal(テンポラル)」の意味は「一時的な」とかです。
「key(キー)」の意味は「鍵」とか「重要な」とかです。
「integrity(インテグリティ)」の意味は「整合性」とかです。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
何となく くっつけると
一時的な鍵(を使って)整合性(を取るための)お約束事
となります。
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