Path Maximum Transmission Unit Discovery
目的地に到着するまでの最小のMTUを調べるよ
通信用の細切れデータが、1回も分割されないで目的地に到着できる大きさを調べるよ
日本では「経路MTU探索」や「PMTUD」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
Path Maximum Transmission Unit Discovery(読:パス・マキシマム・トランスミッション・ユニット・ディスカバリー)とは
いわゆる「経路MTU探索(PMTUD)」のこと。
用語の中身としては
経路上のMTU
(通り抜け可能な最大サイズ)の最小値を調べること
です。
もう少し噛み砕いて書くと
「通信用に細切れにしたデータが途中でそれ以上分割されないで目的地に到着するには、どれくらいの大きさで送り出してやれば良いかな?」を調べること
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「経路MTU探索」や「PMTUD」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
経路MTU探索の英語表現が「Path Maximum Transmission Unit Discovery」です。
経路MTU探索を「PMTUD」と表現することがあります。
この「PMTUD」が「Path Maximum Transmission Unit Discovery」の省略表現なのです。
※「Path Maximum Transmission Unit Discovery」を何となく日本語にすると「進路のMTUを発見」となります。[詳細]
以上が「経路MTU探索」の意味を知っている人向けの説明です。
「経路MTU探索って何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
まずは予備知識として「MTU」について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
MTUは「これくらいの大きさのデータなら通れるよ!」な最大値です。
突然ですが、フランスパンを食べるところを想像してみてください。
1本丸々咥えたら息が詰まりますよね?
ですから、フランスパンを食べるときは、ちぎって少しずつ食べます。
通信も同じです。
一度にまとめて送ろうとすると、線が詰まっちゃうのです。
そのため、データを一旦細切れにして少しずつ送り、送った先で元に戻します。
この通信用に細切れにしたデータですが、どれくらいの大きさにするかは自由です。
大きく切り分けて数回で送ることもできます。
細かく切り分けて何十回に分けて送ることもできます。
でも、ちょっと待ってください。
あんまり大きく切り分けたら、線が詰まっちゃいますよね?
そこで「ここを通りたいなら、送ってくる細切れデータは、このサイズより大きくしないでね」な最大値があります。
その最大値を「MTU」と言います。
自動車の車高制限みたいなものですね。
通れる大きさが決まっていて、それより大きいと通してもらえないのです。
MTUより大きいサイズの細切れデータがやってきた場合は、1つのサイズがMTU以下になるように分割されます。
おっと、大事なことが出てきました。
MTUよりサイズが大きい場合は分割される
というのを覚えておいてください。
これが1つ目のポイントです。
次に、サイズオーバーした場合の分割作業ですが、結構大変です。
通信速度の低下にもつながるので、MTUが分かっている場合には最初からMTU以下のサイズに分割して送るのが優しさです。
これが2つ目のポイントです。
できれば分割されない方が良い(最初からMTUより小さいサイズで送るべし)
というのを覚えておいてください。
最後に、MTUは機器ごとに設定されたりします。
目的地に到着するまでには複数の機器を経由する場合がありますが、それぞれの機器ごとに違う値のMTUが設定されている場合があるのです。
これが3つ目のポイントです。
異なるMTUが設定された複数の機器を通る場合がある
というのを覚えておいてください。
ここまでを、まとめておきます。
1.MTUよりサイズが大きい場合は分割される
2.できれば分割されない方が良い(最初からMTUより小さいサイズで送るべし)
3.異なるMTUが設定された複数の機器を通る場合がある
が、ここまでの話で押さえておくべきポイントです。
以上を踏まえて本題に入ります。
例えば、ピヨ太君のパソコンからピヨ子さんのパソコンにデータを送るとしましょう。
ピヨ太君のパソコンを出発してピヨ子さんのパソコンに到着するまでに、3つのルータ(ネットワークの中継機器)を通るとします。
1つ目のルータのMTUは「10」に設定されています。
2つ目のルータのMTUは「5」に設定されていました。
3つ目のルータのMTUは「20」になっています。
ここで問題です。
ピヨ太君は、どれくらいの大きさの細切れデータを送れば、途中で分割されないで済むでしょうか?
そうですね。
「5」です。
6以上の大きさのデータを送ると、MTUが5に設定されている2つ目のルータで分割されてしまいます。
大きさを5以下にして送れば途中で分割されないで目的地に到着できます。
この「5」を探す作業、もう少し一般化した言い方をすると
「どれくらいの大きさで通信データを送り出せば途中で分割されないで目的地に到着できるか?」を調べる作業
が「Path Maximum Transmission Unit Discovery」です。
上でも書きましたが、一般的には「経路MTU探索」や「PMTUD」と表現されます。
用語の響きは難しそうですけどね。
中身は結構、簡単です。
経路上のMTUの最小値を探索する作業です。
一言でまとめるよ
まぁ「Path Maximum Transmission Unit Discovery」って単語が出てきたら「経路MTU探索
(通信データが途中で分割されないで目的地に到着できる大きさを調べる作業)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「path(パス)」の意味は「小道」とか「散歩道」とか「進路」とか「方針」とかです。
「maximum(マキシマム)」の意味は「最大」とかです。
「transmission(トランスミッション)」の意味は「伝達」とか「伝送」とかです。
「unit(ユニット)」の意味は「単位」とか「部隊」とか「1つ」とかです。
「discovery(ディスカバリー)」の意味は「発見」とかです。
何となく くっつけると
進路の最大伝送単位を発見
となります。






