操作マスタ(FSMO)
ドメインコントローラさんのお仕事だよ
どれか1台がやればいいお仕事だよ
「そのお仕事を担当する『ドメインコントローラ』」と説明されたり「そのお仕事を担当する『権限』」と説明されたりする場合もあるよ
Active Directoryの話で出てくるよ
「FSMO」と表現された場合は「Flexible Single Master Operation」の略だよ
簡単に書くよ
操作マスタ(FSMO)(読:ソウサマスタ 英:flexible single master operation)とは
ドメインコントローラ
(Active Directoryの仕組みにおける、それぞれの縄張りの元締めコンピュータ)のお仕事のうち「あー、そのお仕事は誰か1人がやればいいから」なお仕事のこと
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
このページの説明は「Active Directory」と「ドメインコントローラ」を理解している人向けです。
「Active Directoryって何?」「ドメインコントローラって美味しいの?」な人は、まずはそちらをお勉強してきてください。
……準備はよろしいでしょうか?
それでは操作マスタ(FSMO)の説明をしていきますね。
Active Directoryの仕組みでは「ドメインコントローラ」という名前の元締めコンピュータが登場します。
普通のコンピュータは、この元締めコンピュータの縄張りに入って、元締めコンピュータの庇護のもと、わいわいがやがやと活動します。
これが基本なのですが、実は元締めコンピュータ同士は業務提携できます。
例えば、元締めコンピュータAと元締めコンピュータBが提携したとしましょう。
業務提携すると、2つの縄張りが何となく合体します。
縄張りAのコンピュータは縄張りBも自分の縄張りのように安心して歩けますし、縄張りBのコンピュータは縄張りAも自分の縄張りのように安心して歩けるようになります。
結果として、1つの大きな縄張りのように扱えるのです。
業務提携後の縄張りABの中には、元締めコンピュータAと元締めコンピュータBがいる状態になります。
これはパッと見た感じ
1つの縄張りに複数台の元締めコンピュータがいる
ように見えますよね?
あるいは単純に、1つの縄張りの中に複数の元締めコンピュータを置くこともできます。
1台がぶっ壊れても他の奴がカバーできるようにです。
その場合も
1つの縄張りに複数台の元締めコンピュータがいる
状態になります。
ここまでの説明のポイントは
Active Directoryでは、1つの縄張りの中に複数の元締めコンピュータを置ける
です。
覚えておいてください。
さて、1つの縄張りの中にある複数の元締めコンピュータですが、基本的には対等です。
上下関係は ありません。
ただし、元締めコンピュータさんがやるべきお仕事の中には
「誰か1人がやればいいから」なお仕事
があります。
元締めコンピュータが2人いたとしても、どちらか片方がやればいいお仕事です。
この
Active Directoryの仕組みにおいてドメインコントローラさんがやるお仕事のうち「誰か1人がやればいいから」なお仕事
が「操作マスタ」です。
「FSMO」と表現されることも あります。
ちなみに「お仕事」ではなく、そのお仕事をする「ドメインコントローラ」と説明されたり、そのお仕事をする「権限」と説明されたりする場合も あります。
そこら辺は、ゆるく捉えてください。
あと「FSMO」と表現された場合は「Flexible Single Master Operation(フレキシブル・シングル・マスター・オペレーション)」の略です。
気が向いたら、覚えてあげてください。
※「Flexible Single Master Operation」を何となく日本語にすると「柔軟な、1つの主人の操作」となります。[詳細]
操作マスタ(FSMO)に分類されるお仕事は以下の5つです。
・スキーママスタ
・ドメイン名前付けマスタ
・RIDマスタ
・PDCエミュレータマスタ
・インフラストラクチャマスタ
それぞれの機能の説明は気が向いたらいつか書きます。
気が向かなかったら書きません。
「スキーママスタ」「ドメイン名前付けマスタ」は業務提携後の縄張りに対して誰か1人がやればOKなお仕事です。
業務提携後の縄張りABの中に元締めコンピュータAと元締めコンピュータBがいる状態であれば、元締めコンピュータAと元締めコンピュータBのどちらかがやります。
「RIDマスタ」「PDCエミュレータマスタ」「インフラストラクチャマスタ」は元々の縄張りに対して誰か1人がやればOKなお仕事です。
業務提携後の縄張りABの中に元締めコンピュータAと元締めコンピュータBがいる状態であれば、元締めコンピュータAと元締めコンピュータBのそれぞれがやります。
縄張りAの元締めは元締めコンピュータA1人ですし、縄張りBの元締めは元締めコンピュータB1人ですからね。
これが仮に、縄張りAの元締めが元締めコンピュータAと元締めコンピュータA'の2人いたとしたら、元締めコンピュータAか元締めコンピュータA'のどちらか一方がやることになります。
操作マスタ(FSMO)の説明としてはそんなところですが、ここまでの説明がよく分からない人は合コンを想像してください。
一般的……かどうかは知りませんが、一般的な合コンでは、男の子側の幹事と女の子側の幹事がいて、男の子側のメンバーは男の子側の幹事が、女の子側のメンバーは女の子側の幹事が取りまとめます。
このとき、男の子側の幹事と女の子側の幹事には上下関係がありません。
いや、もしかしたらあるのかもしれませんが、ないことにしてください。
さて、みんなが集まってお店に入り、わいわいがやがやと飲んでいたら、店員さんから「幹事の方、ちょっと良いですか~?」と声を掛けられました。
このとき、男の子側の幹事と女の子側の幹事は、2人揃って店員さんのところに行くでしょうか?
きっと、どちらか片方ですよね?
店員さんが用があるのは、その合コン(というかお客さまグループ)の責任者、取りまとめ役です。
用件は「飲み放題のお時間を延長しますか~?」かもしれませんし「もうちょっと静かにしてくださいよ」かもしれません。
ですが、いずれにせよ1人が対応すれば十分です。
幹事側もそれが分かっているので、どちらか片方、一般的にはカッコ良いところを見せたい男の子側の幹事が「はい、なんでしょう?」と店員さんのところに向かいます。
このような「片方の幹事が対応すれば良い仕事」が「操作マスタ(FSMO)」です。
幹事は元締めコンピュータ(ドメインコントローラ)、合コンの集まりは縄張り(ドメイン、フォレスト)ね。
ちなみに、突然出てきた用語「フォレスト」は「業務提携後の縄張り」のことです。
余裕があれば、併せて覚えてあげてください。
一言でまとめるよ
まぁ「操作マスタ(FSMO)」って単語が出てきたら「『誰か1人がやればいいから』な、ドメインコントローラ
(Active Directoryの仕組みにおける、それぞれの縄張りの元締めコンピュータ)のお仕事なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「操作」は日本語ですね。
「master(マスタ)」の意味は「主人」とか「雇い主」とかです。
何となく くっつけると
操作の主人
となります。






