自己紹介|実務とエビデンスから、マーケティングの本質を探しています
はじめまして。
私はこれまで、事業会社とコンサルティング会社の両方でマーケティングに関わってきました。
事業会社では、販売、CRM、データ分析、市場調査、需要予測、価格、広告、Web、顧客調査など、マーケティングの上流から下流まで幅広く経験してきました。
現在はコンサルティングの仕事をしながら、このnoteでマーケティングの研究と実務について発信しています。
ただし、このnote自体は仕事ではなく、趣味でやっています。
この自己紹介では、私が何をしてきた人なのか、このnoteで何を考えているのか、そして初めて来た方におすすめしたい記事をまとめておきます。
マーケティングの上流から下流まで経験してきました
私のキャリアは、最初からマーケティング戦略を専門にしていたわけではありません。
販売管理から始まり、データ分析、CRMへと領域を広げ、その後、市場調査、需要予測、価格、広告、Web、顧客調査、マーケティング戦略などを経験してきました。
CDP、DWH、Web接客、BI、MAなどのマーケティング基盤にも関わり、データから仮説を立て、施策を実行し、結果を見て改善する仕事も長く経験しています。
一方で、仕事の範囲が広がるほど感じるようになったことがあります。
マーケティングは、良い施策を考えるだけでは事業を動かせない。
優れた分析をしても、意思決定につながらなければ何も変わりません。良い戦略を作っても、予算が動かず、関係部署が動かなければ資料の中で終わります。
そのため、私の仕事は徐々に「マーケティング施策を考えること」から、「マーケティング戦略を実行できる組織をつくること」まで広がっていきました。
戦略、KPI、役割、会議、意思決定のプロセスまで含めて設計する。
マーケティング戦略と組織設計をセットで考えることが、現在まで続いている私の仕事のスタイルです。
認知度95%以上の成熟商品で、過去最高売上を40%以上更新しました
実績を一つだけ挙げるなら、これです。
市場認知度95%以上、過去約20年間で二桁成長が一度もなかった成熟市場の商品で、マーケティング戦略の立案と実行のための組織設計を通じて、過去最高売上を40%以上更新しました。
認知度が低い商品なら、まず知ってもらうこと自体に大きな成長余地があります。発売直後の商品なら、新しい販売先を増やしたり、市場そのものの成長に乗ったりすることもできます。
しかし、ほとんどの人がすでに知っている成熟商品では、単純に認知を増やすだけで大きく成長することは難しくなります。
そこで個別施策から考えるのではなく、市場全体を分解し、どこにまだ成長余地が残っているのかを探しました。そして、その戦略を実際に動かすための組織や意思決定の仕組みまで設計しました。
もちろん、この成果は一人で生み出したものではありません。
マーケティングだけで事業は動きません。経営や営業、現場をはじめ、多くの人が同じ方向へ動いた結果です。
だから私自身も、「すごい施策を思いついたこと」より、成長余地を構造的に見つけ、それを組織が実行できる状態に変えたことに価値があったと考えています。
この経験以降、マーケティング課題を見ても、最初から「広告をどうするか」「CRMをどうするか」とは考えなくなりました。
まず考えるのは、
「そもそも、成長を制約しているものは何なのか」
です。
実務をやるほど、マーケティングの常識を疑うようになりました
マーケティングには、多くの常識があります。
ペルソナを作る。ターゲットを絞る。ロイヤル顧客を育てる。競合と差別化する。
どれも直感的には納得できます。
ところが実務を続け、データを見るようになると、「これは本当に因果なのだろうか」「成功企業だけを見て法則を作っていないだろうか」と考えることが増えてきました。
そこで強く興味を持つようになったのが、エビデンスベーストマーケティングです。
特定企業の成功談だけではなく、多数のブランドや市場のデータから繰り返し観察される規則性を探し、マーケティングを経験則だけではなくエビデンスから考える。
ただし、研究を紹介するだけなら、論文や専門書を直接読んだ方が正確です。
私が考えたいのは、
「その知見を明日の仕事でどう使うのか」
です。
研究だけでもない。成功事例だけでもない。自分の経験だけでもない。
研究、データ、企業事例、実務経験を行き来しながら、別の市場や仕事にも転用できそうな構造まで抽象化する。
それが、このnoteでやっていることです。
このnoteは仕事ではなく、趣味です
ここまで読むと、「最終的に何かを売るためのnoteなのでは?」と思う方もいるかもしれません。
マーケティングという分野には、「これをやれば売れる」「誰でも稼げる」といった成功法則や、高額な情報商材と結びついた発信も少なくありません。
なので、ここは明確にしておきます。
私は、このnoteを仕事としてやっていません。マーケティングが好きなので、趣味で書いています。
強いて言えば、このnoteを通じてエビデンスベーストマーケティングという概念の認知度を高めたいという思いはあります。
私自身、本業でもっとこの領域の仕事に取り組みたいと考えており、認知度が上がってクライアント様からそうした相談をいただける機会が増えるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
ただ、このnoteを入口に、コンサルティングや教材などを販売することも考えていません。記事を読んでいただいた方に、後から何かを営業することもありません。
仕事では、当然ながら扱える業界や課題には限界があります。
でも、マーケティングを考えること自体が好きなので、仕事とは関係のない企業、ブランド、映画、アニメ、スポーツ、日常の買い物まで、「なぜこれは売れるのだろう」「なぜ人はこう動くのだろう」と考えてしまいます。
調べて、考えて、文章にすること自体が趣味になっています。
noteそのものを、マーケティングの実験場にしています
もう一つ、noteを続けている理由があります。
このnoteそのものを使って、マーケティングの仮説検証をしています。
どんなテーマなら多くの人に届くのか。タイトルを変えると読まれ方は変わるのか。専門的なテーマと広く知られた題材では、反応にどのような違いが出るのか。過去の記事は資産として読まれ続けるのか。
仮説を立て、記事を書き、実際の反応を見る。そして結果から次の仮説を考える。
仕事では、試せることにも制約があります。
noteなら自分自身が意思決定者なので、思いついた仮説を自分の責任で試すことができます。
つまり私にとってnoteは、知識を発信する場所であると同時に、自分のお金と時間を使って自由にマーケティングを試せる実験場でもあります。
成功したものだけを後から切り取って「これが正解です」と言うつもりもありません。
伸びた記事も、伸びなかった記事も、予想と違った結果も、すべてマーケティングを考えるための材料です。
仕事とは別に、好きだから調べる。好きだから書く。好きだから試す。
そんな感覚で、このnoteを続けています。
記事ポートフォリオ
記事はテーマごとにマガジンに整理しています。
興味のあるテーマがあれば、まずマガジンを眺めて、その中から代表記事を一本読んでみてください。
noteマーケティング
noteそのものを一つの市場として捉え、自分のアカウントを使ってマーケティングの仮説を検証しています。
マガジン
代表記事|フォロバ100を、マーケティングとして考えてみた
プロフィールに「マーケターならフォロバ100」と書くことを、単なるフォロワー数稼ぎではなく、マーケティングとして考えた記事です。
接点を増やすことにどんな意味があるのか。フォローという小さな行動を、浸透率や将来の想起可能性という視点から考えています。
マーケティングの理論と実践を繋ぐ
マーケティング研究やデータから得られる知見を、実際の仕事でどう使うのかを考えるマガジンです。
マガジン
代表記事|マーケティングが何歳か知ってますか?
マーケティングをまだ発展途上にある分野として捉え、なぜ従来の常識をエビデンスから見直す必要があるのかを考えています。
企業のマーケティング戦略
有名企業やブランドの戦略を、「その会社だからできた」で終わらせず、成長の構造から分析するマガジンです。
マガジン
代表記事|PayPayは100億円で勝ったのではない。赤字で「使える場所」を買った
PayPayの成長を、100億円キャンペーンではなく、フィジカルアベイラビリティを急速に構築した戦略として分析しています。
マーケティングの仕事術・組織論
マーケティング戦略を考えるだけではなく、会社の中で実際に動かすための仕事術や組織について書いています。
マガジン
代表記事|売上のために一番必要なのは社内マーケティングだった
過去最高売上を更新した経験から、消費者だけではなく、経営や他部署など社内のステークホルダーを動かすことについて考えています。
エンタメをマーケティングで読む
映画、ドラマ、漫画、アニメ、音楽、スポーツなど、身近なエンタメの商業的な結果をマーケティングから考えるマガジンです。
マガジン
代表記事|『VIVANT』のマーケティングは成功だったのか?圧倒的な作品力が覆い隠した「情報非公開」の機会損失
大ヒットした作品だからといって、実施したマーケティング施策まで成功だったとは限りません。
作品力とマーケティングの成果を分離し、『VIVANT』の情報非公開戦略に本当にメリットがあったのかを考えています。
マーケティングキャリア
マーケティングを、商品やサービスだけではなく自分自身のキャリアにも使って考えるマガジンです。
マガジン
代表記事|マーケティングを学んだら、年収が400万円上がった話
マーケティングの知識そのものではなく、その考え方を自分の行動や周囲との関係に使ったことで、キャリアがどう変わったのかを書いています。
マーケティングを学ぶコンテンツ紹介
本、記事、動画など、実際にマーケティングを学ぶうえで役立つコンテンツを紹介しています。
マガジン
代表記事|【初心者向け】無料でマーケティングが学べる優良コンテンツ6選【入門からエビデンスまで】
これからマーケティングを学ぶ人が、まず無料で触れられるコンテンツを目的別にまとめています。
仕事以外で使えるマーケティング
マーケティングや行動科学を、商品を売る以外の身近な問題にも使ってみるマガジンです。
マガジン
代表記事|夏休みの宿題をやらない子どもを、叱らずに動かす方法|マーケティングと行動科学で考える
人を動かすというマーケティングの考え方を、子どもの夏休みの宿題という身近なテーマに応用しています。
読んだ翌日に、一つでも使えるものを
このnoteに書いていることが、すべて正しいとは思っていません。
マーケティングには不確実性があります。研究にも適用範囲があり、新しいデータや研究を知れば、私自身の考えも変わります。
だからこそ、できるだけ「私はこう思う」だけでは終わらせず、根拠を確認する。
一方で、「研究ではこう言われています」で止まるのではなく、実際の仕事や人生なら何を変えられるのかまで考える。
読んだ翌日の仕事や人生で、一つでも使える考え方を持ち帰ってもらう。
そんなnoteを目指しています。
役に立つと思った方はぜひフォローお願いします。
