再無職33日目:素材フリーおじさんの需要と、後輩に奢られた夜に考えたこと
みなさんこんにちは、浮雲です。
昨日は前職の後輩から頼まれて、広報用の素材撮影に行ってきました。
車関係の新サービス発表用の、映像と写真素材の撮影です。
日頃ドライブは好きなので、自然に演じられたのではないかと思います。
「中年男性」が希少価値を発揮する領域
新製品や新サービスを発表するとき、広告やCMを打つのと同じくらい重要なのが「PR素材」の準備です。
企業はプレスサイトを用意し、新聞記者や報道記者、インフルエンサーが自由に使える素材を揃えておきます。
ただ、どのメディアで・どのタイミングで使われるかをコントロールできないため、著名人をキャスティングすると契約交渉が面倒だったりします。売れっ子芸能人にはNGメディアがあったりもしますし、露出媒体や期間が決まっていないのがネックとなり合意に至らないこともあります。
スケジュールや予算の関係でタレント手配が間に合わない時は社員が出ることもありますが、基本は裏方の仕事なのであまり表に出ないほうがいいという空気もあります。 そういう時、依頼の幅は友人から知人、さらにその友人へと広がっていくのですが……。
一番集まりにくいのが、実は「中年男性」でした。
そこで感じたのが、「素材フリーおじさん」というビジネスチャンスです。 実際、中年男性のフリー素材を検索してみると、量もバリエーションも少ないと感じます。
平日暇していて、露出媒体や期間などの条件もない中年男性は貴重です。
事務所を通じたエキストラ業務よりも、直接依頼を受ける形なら、ギャラも何倍にもなります。
「奢る側」から「奢られる側」へ
撮影後、元後輩が高級焼肉を奢ってくれました。
これまでは、後輩とご飯に行くときは自分が全部奢っていました。
経費で落ちることもあれば、自腹のときもありました。
いざ奢ってもらってみると、先輩としてのプライドが傷つくこともなく、ただ普通に嬉しかったです。
また、今日の現場を見事に仕切っている元後輩の姿を見て、なんだか感慨深い気持ちにもなりました。
誰かに媚びずに生きるための「自立」した働き方
ふと思い出したことがあります。 自分が30代の頃、定年退職した大先輩に仕事を依頼したときのことです。
当時、担当していた顧客の部長から若造扱いされ、まともに話ができなかった私は、その大先輩に「顧問」として月1回の定例会議に同行してもらっていました。
予算が少なく、恐縮しながら顧問料を提示したのですが、先輩は
「年金暮らしだから、少しでも定期収入があるのは助かるよ」
と言ってくれました。
私に気を使ってくれてるのかなと思ったのですが、実際お子さんがまだ留学中だったりで実際に生活が大変だったそうです。
ありがたいと思う一方で、どこか寂しさも感じたのを覚えています。
また以前、会社員をしながら伝統芸能の宗家を務める方とお話しする機会がありました。 「なぜ専業にしないのか」と尋ねると、そこには代々の教えがあるのだそうです。
「弟子のお金だけに頼ると、無意識に媚びてしまったり、金額で免状を出したりしてしまう。だから、自分の生計は自分で立てるのが掟だ」と。
自分のちっぽけなプライドなんて捨ててしまえばいい。
しかし、誰かに媚びることなく自分の足で立っていられるよう、生計だけは自分で立てられる術を持っていよう。
焼肉の味を噛み締めながら、そんなことを強く思ったのでした。
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