「時代のトレンドと音楽性の変化」で見るK-POPの世代の区切りをGeminiと考える
BTSは第3世代、NJZ(NewJeans)は第4世代。
この“常識”に、明確な根拠を説明できますか?
K-POPの記事を書いたり、情報をまとめてきた私自身、この問いにすぐに答えられませんでした。
もちろん、デビューした年を基準にすれば簡単です。
でも、それ以外の理由、特にK-POPの歴史を紐解く上で重要な「時代のトレンドや音楽性の変化」という観点から見ると、途端に言葉に詰まってしまう。
とくにNJZ(NewJeans)の存在が私の頭を悩ませました。
世間では第4世代として認識されていますが、これまでの第4世代の定義に当てはめようとすると、どこか違和感を覚える。
それはなぜか?
NJZ(NewJeans)の登場が、これまでのK-POPの「世代」という枠組みを揺るがすものだったからです。
私はいま、K-POPアイドル史を振り返るシリーズ記事を書いている最中。
だからこそ、この世代の区切りが余計にわからなくなってしまったんですね。
K-POPの世代を分ける専門的な機関があるわけではないので、世代分けには明確な基準はありません。
ただ、暗黙のルールのひとつとして「時代のトレンドと音楽性の変化」で区切るという考え方があります。
でも、この基準をNJZ(NewJeans)に当てはめた瞬間、もっとわかんなくなっちゃったじゃん!!!!!」と思いました。
だからこそ、今回はこの「時代のトレンドと音楽性の変化」という視点から、K-POPの世代の区切りについてGeminiと対話しながら、深く掘り下げていきたいと思います。
📚 マガジン『K-POPアイドル史』はこちら
『10分で読むK-POPアイドル史|第1世代から第5世代までの全体像』という記事と、
『K-POP第1世代とは?民主化とともに芽吹いた“若者文化”としてのアイドル』という記事、
そしてついさっき、『K-POP第2世代とは?“第2次韓流ブーム”とYouTubeが後押しした世界進出』という記事をアップしました。
第1世代から第2世代への移り変わり
K-POP第1世代がアイドル文化の礎を築いた一方で、第2世代はそれをさらに進化させ、独自のスタイルを確立した時代だと言えます。
この時期は、ただ歌って踊るだけでなく、「K-POP」というジャンルのアイデンティティが明確になった重要な転換期でした。
第2世代への移り変わりは、主に以下の3つの変化によって特徴づけられます。
音楽ジャンルの多様化と「K-POPサウンド」の確立
パフォーマンスの質の向上と「カル群舞」の誕生
個性を際立たせるコンセプトの強化
それでは、もう少し詳しくみていきましょう。
1. 音楽ジャンルの多様化と「K-POPサウンド」の確立
第1世代は、K-POPアイドル文化の黎明期。
音楽のジャンルは比較的限られていて、ソテジワアイドゥルが取り入れた音楽ジャンルのうち、ヒップホップやR&Bが主流でした。
しかし、第2世代に分類されるアイドルグループは、多様な音楽ジャンルを取り入れるように。
BIGBANG:ヒップホップをベースにしながらもエレクトロやEDMを取り入れた
Wonder Girls:アメリカのモータウンサウンドやディスコ、1980年代のシンセサイザーポップなど、レトロなサウンドをテーマにした
それだけでなく、グループごとに明確な音楽カラーを持つようになったというのも、第1世代からの変化と言えそうです。
とくに、キャッチーなメロディと耳に残るフック、そして真似しやすいポイントダンスを融合させた「K-POPサウンド」がこの時代に確立されたと言えます。
そして、フック部分でポイントダンスがくるというのもあるあるで、フックソングとポイントダンスはイコールと考えられそうです。
2. パフォーマンスの質の向上と「カル群舞」の誕生
第1世代も、H.O.T.やSHINHWA (神話)のように、今もダンスのクォリティに定評があるSMエンターテインメント所属のアイドルグループのダンスは、揃っていたと言われています。
ただ、第2世代になるとその精度がさらに高まり、スピード・タイミング・腕や足の角度まで精密機械のようにピッタリと揃えるINFINITEやTEENTOPなどが台頭したことで、「カル群舞」という言葉が生まれるほどに。
第2世代のアイドルグループからは、歌って踊るだけではなく、大人数で複雑なフォーメーションを組んだり、全員の動きの角度やタイミングを完璧に合わせたり……
パフォーマンス自体が「作品」としての価値を持つようになっていきます。
3. 個性を際立たせるコンセプトの強化
第1世代は、練りに練ったコンセプトよりも、グループとしての結束やイメージが強かった時代。
しかし第2世代からは、グループごとに明確なコンセプトやキャラクターを全面に出して活動するようになりました。
これは、ガールズグループで考えるとわかりやすいです。
少女時代:清純でキュート、キレイめなイメージ
KARA:フレッシュで明るく、健康的なイメージ
2NE1:ガールクラッシュという言葉を生んだほどの強くてパワフルな女性像
こうして、各グループが独自の路線を歩み、ファン層を拡大していきました。
つまり第2世代は、第1世代が築いたアイドルの土台をベースに、「音楽性」「パフォーマンス」「コンセプト」といった要素をさらに洗練させ、K-POP独自のスタイルを確立した時代だったと言えます。
第2世代と第3世代の境目
K-POP第2世代が築いた基盤の上に、第3世代は海外市場を意識した多様な音楽性と壮大な世界観を加え、K-POPのグローバル化を本格的に加速させた時代だと言えます。
この世代の転換期は、以下の3つの変化によって特徴づけられます。
欧米のトレンドを取り入れ、海外市場を意識
壮大な世界観やストーリー性を重視
ファンが広める時代へ
それでは、もう少し詳しくみていきましょう。
1.欧米のトレンドを取り入れ、海外市場を意識
第2世代はエレクトロサウンドやEDMを取り入れた、キャッチーなメロディとインパクトのあるフックソングが主流だったのに対し、第3世代はEDMに加え、トラップやトロピカル・ハウス、ラテン・ポップといった欧米のトレンドなども積極的に取り入れるように。
TWICE:明るくキュートなコンセプトとトロピカル・ハウスの相性が非常によく、爽やかながらも中毒性のあるサウンドを多数生み出した。
MAMAMOO:音源強者と言われる彼女たちが『Egotistic』でラテン・ポップらしいフラメンコギターの音色を取り入れたりと、レトロな雰囲気の楽曲も流行した。
これは、PSYの世界的なバイラルヒットからくる、海外市場を強く意識した結果と言えそうです。
2.壮大な世界観やストーリー性を重視
第2世代から、グループごとのコンセプトを確立した活動が始まりました。
第3世代からは、さらにそれが拡張されたものに。
グループごとの壮大な世界観やストーリー性を重視する傾向が強くなります。
EXO:超能力コンセプトを設定し、メンバー1人ひとりに超能力が設定された。
BTS:『花様年華』シリーズなど、アルバムごとに明確なコンセプトが設定された。それだけでなく、シリーズ内のタイトル曲のMVのストーリーも繋がっているなど、綿密に計算されたコンセプトで勝負に出た。
これにより、ファンはただ曲を聴くだけでなく、その世界観に没入して楽しめるように。
3.ファンが広める時代へ
YouTubeが普及し、SNSも若者世代に馴染んだ第3世代。
SNSの普及は、推しの良さを広めたいというファンが、気軽かつ大胆に広めていけるように。
ファンが自らコンテンツを広める「ファンダムマーケティング」が主流になったこの時代では、YouTubeでMVを再生し、X(旧:Twitter)でハッシュタグをトレンド入りさせるなど、ファンがグループを支えるための能動的な活動が活発になりました。
これは、K-POPという音楽界の単純な成長というよりも、時代的背景に由来するものです。
第3世代と第4世代の境目
K-POP第3世代がK-POPのグローバル化を本格的に進めた一方で、第4世代はそれをさらに加速させ、「多様化」と「競争の激化」という新たな局面を迎えた時代だと言えます。
第4世代への移り変わりは、主に以下の3つの変化によって特徴づけられます。
複雑かつ実験的な音楽
自主制作ドルの増加
デビュー時からの“完成型”アイドルの増加
ショート動画を活用したバズを生み出す力
それでは、もう少し詳しくみていきましょう。
1.複雑かつ実験的な音楽
とくにNCT127やNCT DREAMその特徴が色濃く現れていて、実験的で挑戦的な曲が多い。後輩グループaespaも同様。
第3世代〜第4世代では、SMエンターテインメントが A&R(アーティスト・アンド・レパートリー)チームが世界中の作曲家や作詞家、プロデューサーを集めて、特定のグループやコンセプトに合わせた楽曲を一気に制作する合宿形式のプロジェクト「ソングキャンプ」を開催。
これにより、単に既存のジャンルをミックスするだけでなく、実験的で複雑な音楽を作り出しました。
第4世代は第3世代に比べ、より多様で実験的なコンセプトが生まれています。
2.自主制作ドルの増加
何よりも第4世代は、第2世代や第3世代に比べてライバルが多くなったこともあり、他グループと差別化を図る要素としてセルフプロデュースできるアイドルも増え、よりグループごとの個性がより際立つように。
AB6IX:マンネのイ・デフィを筆頭に、今では全員が楽曲制作に携われる自主制作ドル。メンバーそれぞれが異なるジャンルの楽曲制作ができるのも強み。
Stray Kids:JYPエンターテインメントで唯一、J.Y. Parkが楽曲制作にほとんど関与しないグループ。3RACHA (バンチャン、チャンビン、ハン)は、著作権料の収益が一定額以上で、作曲家として高い評価を得ている人だけが入会できる「韓国音楽著作権協会(KOMCA)」の会員。
(G)I-DLE:リーダーのソヨンがグループのプロデュースを担い、独特な音楽性と世界観を確立している。まだまだ女性アイドルでここまでの実績を作れる人物は少なく、韓国最大の音楽アワードのひとつである『Melon Music Awards(MMA)』でソングライター賞を2回受賞するなど、実力が評価されています。
ATEEZ:リーダーのホンジュンが、グループのプロデューサーであるEDENを師と仰ぎ、今ではグループの多くの楽曲の作詞・作曲に参加するように。ATEEZが第4世代で頭角を表したのは比較的最近のことですが、これはホンジュンの音楽的成長と切っては切り離せないでしょう。
アイドル自らが楽曲制作に携わることによって、自らの魅力を最大限に活かしていけるという強みが生まれました。
3.デビュー時からの“完成型”アイドルの増加
第3世代は、サバイバルオーディション番組の流行とともにアイドルの成長を楽しむ文化が広がった時代でした。
しかし、BTSをはじめとする第3世代のトップグループと競い合うためには、デビュー当初から高いパフォーマンス力と歌唱力が必要不可欠となりました。
そして、実力だけでは差別化が難しくなってきたことで、より洗練されたビジュアルも求められるようになります。
THE BOYZ:“全員センター”を謳ってデビューしたグループであり、メンバー全員のビジュアルの高さが大きな話題となりました。
TOMORROW X TOGETHER(TXT):BTSの後輩という修飾語に負けない、大手事務所らしい非現実的なほどの“完璧な身体比率(スタイルの良さ)”と初々しくも整ったビジュアルが大きな注目を集めました。
IVE:IZ*ONEで人気を博したアン・ユジンとチャン・ウォニョンに加え、「6人全員がビジュアルセンター」と称されるほどの圧倒的なビジュアルの高さがデビュー前から大きな話題に。メンバーの完璧なプロポーションは、まるでモデルのようだと評されています。
このように第4世代のアイドルは、デビュー時から“高い完成度を誇ること”が求められました。
実力だけでなく、ビジュアル面でも非の打ち所がない“完成型アイドル”の増加は、第3世代と第4世代を分ける大きな特徴の一つと言えるでしょう。
4.ショート動画を活用したバズを生み出す力
第4世代は、TikTokなどのショート動画プラットフォームがプロモーションの中心となった時代です。
TikTokは2018年頃から日本や韓国で急速に普及し始め、ファンとのコミュニケーションツールとして定着しました。
そんな中、2020年にZICO(Block Bのリーダー)が生み出した“Any Songチャレンジ”が大流行し、楽曲のヒットに直結したことで、多くのK-POPアイドルがプロモーションにショート動画を活用するようになりました。
また、同じく2020年頃から世界的に流行した新型コロナウイルスの影響も、この流れを加速させたと言えます。
オンラインコンサートやライブ配信が主流となり、アイドルとファンはYouTubeやV LIVEといったオンラインプラットフォームを通じて、より密接に繋がることが求められました。
このように、第4世代はショート動画やオンライン配信を駆使して、ファンを巻き込みながらヒットを生み出す力が、これまで以上に重要になった時代だと言えるでしょう。
第4世代と第5世代の境目
K-POP第4世代は、パワフルで強烈なコンセプトを追求した時代でした。
特にその中盤には、ファンから「ドゥンバキ」と呼ばれるような、重低音が響く力強いビートと、それに合わせたパフォーマンスが流行。
Stray KidsやATEEZといったボーイズグループがその代表格です。
そしてそこに倣うように、本来は爽やかなコンセプトで活動していたTHE BOYZや、Mnet『BOYS Ⅱ PLANET』に出演しているVERIVERYもコンセプトを変更。
しかし、第4世代後期にそれまでのトレンドとは一線を画すスタイルでNJZ(NewJeans)が登場し、K-POPの潮流を大きく変えました。
第5世代は、この流れを引き継ぐように「シンプルさ」と「親近感」を重視したスタイルへと移行した時代だと言えます。
この世代の転換期は、主に以下の4つの変化によって特徴づけられます。
シンプルでミニマルなトラックへ
「ナチュラル」や「クリーン」なコンセプトが主流に
トレンディなコレオグラフ
一般大衆からの支持の拡大が求められる時代へ
それでは、もう少し詳しくみていきましょう。
▼「ドゥンバキ」についてはこちらの記事でぜひチェックしてみてください
1.シンプルでミニマルなトラックへ
第4世代後期にNewJeansがデビューし、「ドゥンバキ」に象徴されるような、ビートが強く鳴り響く複雑なサウンドが中心だった反動かのように、シンプルでミニマルなトラックがトレンドになりました。
聴きやすく耳に残るサウンド、つまり「イージーリスニング」と呼ばれる楽曲が第5世代の音楽のベースとなっていきました。
IUやAKMU(楽童ミュージシャン)といったアーティストの楽曲は、以前から「イージーリスニング」として知られていて、メロディや歌詞の良さを活かした、心地よいサウンドが特徴的。
この世代に始まったことではなく、以前からあったということは忘れないでおきたい(IUもAKMUもK-POPアイドルという立ち位置ではないですが)。
2.「ナチュラル」や「クリーン」なコンセプトが主流に
「ドゥンバキ」のような強烈なコンセプトが流行した第4世代中期とは対照的に、第5世代では「ナチュラル」や「クリーン」な魅力が重視されるようになりました。
とくに人気ボーイズグループでこの傾向が色濃く反映されていると言えます。
BOYNEXTDOOR:親しみやすく日常的な「隣の男の子」というコンセプトを掲げ、自然体な魅力を前面に出してデビュー。その後も流行にとらわれない、“自分たちらしい、自分たちがやりたい音楽”で活動を続けています。
ZEROBASEONE:“王道爽やか”なコンセプトでデビューし、キャッチーで聴きやすい音楽と現代のトレンディな振付を取り入れたステージで、人気最前線に立っています。
RIIZE:まるで日常の風景をそのまま見ているようなMVと、SMらしい挑戦的ながらも耳に残るフックソングを活用し、強みであるダンスパフォーマンス力の高さを全面に出したステージで他アイドルと一線を画しています。
TWS:日常の何気ない瞬間を切り取ったような、親しみやすく爽やかな魅力を前面に出したコンセプトと、リリースされる全ての楽曲のキャッチーさで大衆人気を獲得。
メンバーの素の魅力を前面に出すことで、ファンはより親近感を感じられるようになり、多様性が重視される現代とマッチしたと言えます。
3.トレンディなコレオグラフ
RIIZE『Boom Boom Bass』には、WE DEM BOYZのインギュ・カーメル・ホジュンが携わっています。
韓国では、Mnet『STREET WOMAN FIGHTER(2021)』やMnet『STREET MAN FIGHTER(2022)』が放送されたことで、ダンスシーン全体に注目が集まり、K-POPアイドルの振付師(コレオグラファー)にもスポットライトが当たるように。
以前は、ソン・ソンドゥク、リア・キム、ペ・ユンジョン、チェ・ヨンジュン、仲宗根梨乃、RIEHATA、Kasper、ペク・グヨン、クォンツインズといった特定のコレオグラファーにスポットが当たってきましたが、番組をきっかけにBEBEのイ・パダやWE DEM BOYZのVATAとインギュ、1MILLIONのユメキなど、新しい才能が多数現れます。
これにより、K-POPの振り付けは単なる「ポイントダンス」に頼るだけでなく、より斬新で高度な、多様なスタイルを取り入れるように。
楽曲ごとに複数の振付師が協力したり、グループのコンセプトや世界観を深く表現するような、よりクリエイティブな振付が求められるようになりました。
1MILLIONのユメキは、現在Mnet『BOYS Ⅱ PLANET』に出演し、アイドルへの道に挑戦中。
4.一般大衆からの支持の拡大が求められる時代へ
第4世代後半以降のヒットの鍵は、ファンダムの強さだけでなく、TikTokなどのショート動画プラットフォームを通じて一般大衆からの支持を獲得することへと変わりました。
第4世代で始まった「ダンスチャレンジ」は、第5世代になるとさらに発展し、ショート動画での「バズり」をファン獲得につなげる戦略が不可欠となりました。
これは、SNSを効果的に活用してプロモーションする力が、K-POP第5世代アイドル個人の重要なスキルになったことを意味しています。
流行をキャッチし、ショート動画としてコンスタントに発信する力は、第5世代で生き抜くために必要なスキルのひとつ。
ショート動画でバズれば、自然と知名度が上がり、興味を持った人々がファンになるという流れが生まれます。
この背景には、「推し活」が一般層に広がり、エンタメを楽しむ層が増えたことで、“ハマる”ための敷居が低くなったという、社会的な変化も影響していると考えられます。
まとめ
ここまでK-POPの世代の移り変わりを「時代のトレンドと音楽性の変化」という視点から見てきました。
第1世代から第2世代へは「K-POPサウンドの確立」、第2世代から第3世代へは「グローバル市場の意識と世界観の確立」、そして第3世代から第4世代へは「音楽の多様化とセルフプロデュース、完成型アイドルの登場」がそれぞれの転換期を特徴づけています。
しかし、こうしてまとめてもなお、第4世代後期に登場したNJZ(NewJeans)は、従来の世代の区切りを揺るがす存在だと私は考えています。
NJZ(NewJeans)の音楽は「イージーリスニング」という第5世代の基盤を築き、コンセプトにおいても「クリーン」や「ナチュラル」といった新たなトレンドを生み出し、時代をリードしたからです。
だからこそ、個人的にはNJZ(NewJeans)のデビューから第5世代が始まっても良かったのではないかと今も思っています。
NJZ(NewJeans)が提示した新たなスタイルは、その後のK-POPアイドルに大きな影響を与え、第5世代の音楽シーンを形作っているのは間違いありません。
ただ、Geminiに2022年(第4世代が終わった年)と2023年(第5世代が始まった年)のアイドルグループをデビュー順にまとめて出力してもらったとき、一つ重要なポイントに気づきました。
それは、NJZ(NewJeans)がデビューした2022年後半からすぐに、周囲のグループが皆NJZ(NewJeans)のようなコンセプトで活動し始めたわけではなかったということ(新たなグループの企画・デビューには長い時間がかかりますしね)。
▼2022年(第4世代が終わった年)にデビューしたグループ

▼2023年(第5世代が始まった年)にデビューしたグループ

第5世代の特徴が色濃く現れ始めたのは、2023年に入ってから。
とくにThe WindやBOYNEXTDOORなどがデビューした2023年5月以降です。
このことから、時代を先取りして一つのグループが新たなスタイルを提示しただけでは、新しい世代の幕開けとはならないのかもしれないと思いました。
多くのグループがそのスタイルに追随し、それが「時代のトレンド」として定着したときに初めて、世代が切り替わると考えられます。
つまり、皆がNJZ(NewJeans)のようなコンセプトで活動を始めた2023年からが、第5世代の始まりだと言えるでしょう。
そう考えれば、NJZ(NewJeans)が第4世代に分類されることにやっと腑に落ちた気がします。
📚この記事はマガジン『K-POPアイドル史』に収録されています
私は、今のアイドルをもっと深く理解するためにも、K-POPの歴史を学ぶことは重要だと考えています。
「確かに!」と思う人もそうじゃない人も、ぜひ私が今まとめている『K-POPアイドル史』をぜひ読んでいってくださると嬉しいです。
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