総選挙後に感じた、拭えない不安
今回の衆議院議員総選挙を受けて、20年前の“悪夢”が甦ってきた。
1.不安の原因は大勝や大敗そのものではない
私が不安を感じているのは、
自民党の歴史的大勝でもなければ、
中道改革連合(以下、中道)の壊滅的敗北でもない。
本当の問題は、選挙後に語られた中道幹部たちの敗戦の弁にある。
そこからは、
『なぜ負けたのか。
有権者が何を聞き、何を見て、
何を、どう判断したのか?』
について、ほとんど理解していないことが明らかになった。
敗戦の理由を
・ネットで虚偽を広められた。
・時間が不足した。
・高市人気に負けた。
といったように責任を転嫁するだけで、
自らに原因があることを全く自覚していない。
2.2005年から「悪夢」へ至った既視感
この光景を見て、私は強い既視感を覚えた。
2005年の「郵政選挙」での自民党の大勝。
その後の反動。
そして、準備不足のまま誕生した政権と、その崩壊。
当時も、
・与党は勝ち過ぎた理由を誤解し
・野党は負けた理由を理解しないまま
・有権者の期待と不満だけが膨らんでいった
結果として生まれたのが、
後に「悪夢の民主党政権」と総括された一連の流れだ。
私は、今回も、その悪夢を再びなぞる可能性を否定することはできない。
3.健全な政治に不可欠なものが欠けている
健全な民主主義には、
国民から支持され、
政権を担いうる野党の存在が不可欠だ。
批判だけでは支持されない。
理想だけでは悪夢を繰り返す。
中道を含む現在の野党は、
その条件を満たしているとは言い難い。
個々の政党だけの問題ではない。
戦後80年以上経てなお、
日本の議会制民主主義は危うい状態にある
という問題だ。
4.立て直しが極めて困難な理由
さらに深刻なのは、
・現在の中道幹部に、党を立て直す能力が無く、
・中には比較的真っ当な野党もあるが力不足で、
・その他の野党は、歴史が完全否定したプロレタリア独裁主義の遺伝子を受け継いでいる。
また、今回の選挙で見えた若い世代の政治志向を考えると、
中道を含む野党に
有望な人材が大量に集まるとは考えにくい。仮に有望な人材が入っても
既存の体質の中で潰されるか、
あるいは歪んだ方向に育つ可能性が高い。
過去にも、似た例はいくつもあった。
構造が変わらないまま人だけ入れ替えても、
結果は同じになる。
5.では、どうすればよいのか
正直に言えば、
現在の私には答えが無い。
新しい枠組みなのか。
既存政党の成長なのか。
あるいは、全く別の道なのか。
確かなのは、
楽観できる材料がほとんど全く見当たらない、
ということだけだ。
結 び
このような状態にしているのは、
私達の世代にも大きな責任がある。
私は、
こんな状態のまま、
次の世代に受け継ぐことはしたくはない。
しかし、
私には、
現状を変える力も知恵もない。
それでも、
どうすれば良いかだけは、
考え続けていきたい。
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