【フェーズ2-6】 ハッカソンで、短距離の成果物を残す。参加ではなく、束ねられる作品として残す 【ITエンジニアの卵に贈る、就活の書】
この記事は「ITエンジニアの卵に贈る、就活の書」シリーズの一本です。シリーズ全体の目次はこちら(扉記事)からご覧いただけます。
エンジニアを目指す学生のみなさん、こんにちは。クオリティアーツの池田です。
ITエンジニアの卵に贈る、就活の書・フェーズ2-6の記事です。前回のフェーズ2-5では、フェーズ2の成果物を束ねる公開の場のハブとして、GitHubを育てる話をしました。今回はフェーズ2「作る」の実践各論11本のうちの4本目として、ハッカソンで、短距離の成果物を残すというお話です。
ハッカソンは、限られた時間で、他の学生や社会人と一緒にプロダクトを立ち上げる場です。学生時代のみなさんにとって、短距離で、成果物と第三者の評価と仲間を、同時に手に入れられる稀な機会です。参加して終わらせず、束ねられる作品として残すことで、ポートフォリオの中の強い1本になります。
新卒の就活中の方はもちろん、第二新卒として他社の面接に臨む場面でも、ハッカソン経験は具体的なエピソードとして活きます。
1. ハッカソンとは何か
ハッカソンは、hack(作る)とmarathon(マラソン)を組み合わせた造語です。多くは、24時間から48時間、あるいは数日間の枠内で、テーマに沿ってプロダクトを作り、成果を発表するという形式で行われます。個人参加もあれば、チーム参加もあります。オンライン開催もあれば、オフラインで会場に集まる形もあります。
学生向けに開かれるハッカソンは、日本だけでも数十件以上、毎年開催されています。企業主催のもの、大学が主催するもの、コミュニティが運営するもの、政府や自治体が支援するもの。
世界に広げれば、Google Solution Challenge、Major League Hacking (通称MLH)、Devpost に登録されている数百のハッカソンなど、さらに規模の大きい機会が並びます。国内でも、技育CAMPハッカソン、JPHACKS、Web × IoT メイカーズチャレンジ、Open Hack U(LINEヤフー主催)、Hack Day(LINEヤフー主催)、サポーターズハッカソン、企業主催のサマーインターンハッカソン(DeNA、サイバーエージェント、メルカリなど)、大学のプログラミングコンテスト(未踏ジュニア、ICPC など)といった選択肢があります。
2. プロフェッションから見たハッカソンの意味
ハッカソンは、プロフェッションの実践を、短時間に詰め込んで体験できる場です。序章-1で語った要求分析、設計、構築、テスト、発表という工程を、24〜48時間の中でチームで回します。SWEBOK v4.0が扱う知識領域のうち、要求、設計、構築、プロジェクト管理、ソフトウェアエンジニアリング・オペレーション(DevOps)などが、まとめて一度に問われる場です。
学生時代のうちに、この詰め込まれた実践を体験しておくことは、社会人になってからのプロフェッションの現場で、そのまま活きます。顧客の課題を、限られた時間の中で、動く形にまとめるという力は、企業がエンジニアに求めるものの中核です。
3. ハッカソンで積めるもの、3つ
ハッカソンで積めるものは、大きく3つあります。
3-1. 動く成果物(短距離での実装力の証明)
まず、動くプロダクトが手元に残ります。24〜48時間で1つのプロダクトを立ち上げるという体験は、短距離で価値を届ける実装力の証明そのものです。この成果物は、GitHubに公開し、READMEにハッカソンでの取り組みを明記することで、ポートフォリオに強い1本として加わります。
技術スタックは、短時間で立ち上げやすい世界基準の道具立てを選ぶと、プロダクトの完成度が上がります。TypeScript + Next.js + Vercel、Python + FastAPI + Cloudflare Workers、Flutter + Firebase、Swift + SwiftUI + Firebase、Rust + Tauri、Elixir + Phoenix LiveView など、いま世界のプロダクトが実際に使うスタックが、ハッカソンでも威力を発揮します。
生成AIのAPI(OpenAI、Anthropic、Google Gemini、Hugging Face)を組み込むと、48時間で驚くほど強い体験を作れます。
3-2. 第三者の目利き(審査員による評価)
多くのハッカソンには、審査員がいます。企業のCTOやシニアエンジニア、大学の教員、プロダクトマネージャー、投資家。第三者による評価が入り、入賞や特別賞、企業賞といった形で名前が残る機会があります。
フェーズ2-2で扱ったとおり、第三者の目利きが働く場所での実績は、書類選考の場面で圧倒的な重みを持ちます。ハッカソンの入賞者ページ、主催団体の受賞者アーカイブ、企業の公式リリース、connpassのイベントページ、Devpost のプロジェクトページ。これらに自分の名前が載ることは、就活の場面で強く効いてきます。
入賞できなくても、参加した事実、審査員からの講評、他チームとの交流という財産は残ります。
3-3. チームでの経験と仲間
ハッカソンの多くは、チームで挑みます。学生のうちに、初対面のメンバーとチームを組み、限られた時間で意思決定を回した経験は、社会人になってからのプロフェッションの現場で、そのまま活きます。役割分担、朝会や振り返り、Slack や Discord での連携、GitHub の Pull Request でのコードレビュー、Figma でのデザインの共有、Miro でのアイデア出し。ハッカソンの中で、これらを圧縮された時間で全部やります。
参加後に残るのが、同じ場を一緒に走った仲間です。ハッカソンで出会った仲間と、その後も勉強会や別のハッカソン、共同開発、就職後の情報交換で繋がっていく学生さんを、私は多く見てきました。フェーズ2-12で扱うコミュニティへの入口としても、ハッカソンは強い場です。
4. ハッカソンを、束ねられる作品として残す
ハッカソンに参加した、で終わってしまうと、成果物が世界に残りません。参加ではなく、束ねられる作品として残す、というのが、本記事の中心的な提案です。
4-1. 参加前の準備
チームメンバーとの事前顔合わせ:役割、得意分野、期待するアウトプットを事前に揃える
技術スタックの事前決定:本番中に迷わないよう、Next.js か SvelteKit か、Vercel か Cloudflare Pages か、認証は Clerk か Auth.js か、といった選択は事前に決めておく
GitHubリポジトリの事前作成:組織アカウントか、代表者の個人アカウントで、Public リポジトリを1つ立てておく
開発環境の整備:VS Code + Live Share、Cursor、GitHub Codespaces、Dev Container など、共同開発を回しやすい環境を整えておく
4-2. 開催中の記録
GitHubへのコミット:作業ログとして、細かめのコミットを積む
Slack や Discord のログ:意思決定の経緯を後から追える形で残す
Figma のワイヤーフレーム:デザインの思考過程を、フレーム名を意味あるものにして残す
スクリーンショットと動画:完成の途中経過、デモの様子を、あとで発信に使える形で記録しておく
4-3. 開催後の発信(ここが本題)
参加が終わってから48時間以内に、成果物を世界に開く一手間をかけると、ハッカソン経験は、束ねられる作品として残ります。
GitHubリポジトリのREADMEを整える:フェーズ2-2で扱った6要素(背景と目的、使用技術、技術選定の理由、こだわりのポイント、直面した課題と解決策、今後の展望)を、ハッカソンの文脈で書き直す。デモ動画のURL、スライドのリンク、審査員コメントの要約も添える
主要な機能に、簡単なテストを後から足す:ハッカソン中は動かすことを優先しますが、公開前に主要な機能へ軽くユニットテストを足し、GitHub Actionsを回しておくと、「作りっぱなし」の成果物との違いが伝わります
デモ動画をYouTubeに公開する:発表時の動画、あるいは録画した2〜3分のデモを公開しておくと、書類選考の担当者が動きを確認できる
技術ブログに振り返り記事を1本書く:Zenn、Qiita、はてなブログのいずれかで、「48時間で◯◯を作った話」というテーマの記事を書く。技術選定、詰まったポイント、次にやりたいことを整理する
発表スライドを Speaker Deck / Docswell で公開する:ハッカソンの発表資料は、そのまま登壇履歴として使える
チームメンバーに、GitHub 上で相互リンクする:README にチームメンバーのGitHubプロフィールへのリンクを並べる。これは、あなたが「他人と協働できるエンジニア」であることの、静かな証拠になります
これらを揃えると、1つのハッカソンから、GitHubリポジトリ、READMEでの説明、YouTube動画、技術ブログ記事、公開スライド、チーム内の相互リンクという、複数の成果物が生まれます。フェーズ2-14で扱う「点で作らず、線で作る、そして面まで」の視座で見ると、ハッカソンは、1つの点から、線と面を派生させやすい強い機会です。
なお、GitHubリポジトリの整え方(README、Topics、Pin、Actions、Releasesの使い分け)は、フェーズ2-5・GitHubを公開の場のハブとして育てるにまとめています。ハッカソン後の48時間で世界に開くときの、共通の道具立てとして参照してください。
5. 主要な学生ハッカソンの一覧と、それぞれの特徴
ハッカソンの入口を選ぶときに、どんな選択肢があるかの解像度を上げておくと、動きやすくなります。日本国内の主要な学生・若手向けハッカソンを、規模と特徴で整理しておきます。
5-1. 大規模学生ハッカソン
JPHACKS:日本最大規模の学生向けハッカソン。全国から数百名の学生が参加。予選から本選まで、複数月にわたるプロセスを持ち、企業スポンサーからの技術・メンター支援も手厚い
技育CAMPハッカソン:株式会社サポーターズ主催。年間を通じて複数回開催され、毎回テーマが変わる。学生同士のチーム組成が公式にサポートされる
Open Hack U:LINEヤフー株式会社主催。学生向けハッカソンとして長年運営されている。技術的な深堀りが評価軸に含まれる
5-2. 企業主催のインターン型ハッカソン
DeNA GAMES サマーインターン、サイバーエージェント CA Tech Dojo/Challenge、メルカリ Build@Mercari、LINEヤフー Summer Internship、GMOペパボ サマーインターン、Sansanインターンシップ、Ubie Engineer Internship、LayerX Engineer Internship、freee Engineer Internship:夏〜秋に開催される、選考型のハッカソン型インターン。書類選考・面接を経て参加が決まり、実務体験とハッカソン、そして選考が同時に進む
5-3. コミュニティ・研究会型
未踏ジュニア:情報処理推進機構(IPA)の未踏事業の学生版。17歳以下対象だが、内容は本格的。採択されると数か月かけてプロダクトを作り、成果報告会で発表
セキュリティ・キャンプ全国大会:セキュリティ人材の育成を目的とした、5日間の合宿型プログラム。ハッカソン形式のワークショップを含む
U-22プログラミングコンテスト:22歳以下のプログラマーを対象としたコンテスト。個人・チームどちらでも応募可
5-4. 領域特化型
Web × IoT メイカーズチャレンジ:Web × IoT のテーマに特化したハッカソン
ICPC(International Collegiate Programming Contest):世界大学対抗プログラミングコンテスト。アルゴリズム競技型
AtCoder(各種コンテスト):アルゴリズム系。ハッカソンとは形式が違うが、成果が公開の場に残る
5-5. 世界規模
Google Solution Challenge:Google Developer Student Clubs(GDSC)に所属する学生対象のグローバルコンテスト
Major League Hacking(MLH):北米中心の学生ハッカソン運営組織。年間数百のハッカソンを世界各地で開催
Devpost:ハッカソンプラットフォーム。オンラインで参加できる世界規模のハッカソンが常時掲載されている
NASA Space Apps Challenge:NASA主催の年次ハッカソン。世界各地の会場で同時開催され、宇宙・地球観測データを使った課題に取り組む
5-6. どこから入るか
入口の選び方は、みなさんの状況によって変わります。
初めての場合:大学のサークルや研究室のミニハッカソン、または技育CAMPハッカソンのように、初参加者へのサポートが手厚い場から始める
チームメンバーがいる場合:JPHACKS、Open Hack U のような大規模学生ハッカソンに、チームで挑戦する
企業選考も兼ねたい場合:企業主催のインターン型ハッカソンに応募する。選考通過が最初の関門になるが、通ればハッカソン・実務体験・選考の3つを同時に経験できる
英語で世界と戦いたい場合:Devpost、Google Solution Challenge、NASA Space Apps Challenge に挑戦する
どのハッカソンも、公式サイトに過去の受賞作品と受賞者インタビューが掲載されています。応募前に、過去の受賞作品の技術スタック、規模感、審査の観点を眺めておくと、自分が挑戦する形の解像度が上がります。
6. 学生ハッカソンの入口として、まず狙う3種類
いきなり有名なハッカソンに個人で申し込むのは、勇気が要ります。学生時代の入口としては、次の3種類が、比較的入りやすい場です。
大学サークルや研究室で、少人数で開くミニハッカソン:週末に自分たちで24時間の枠を設ける
オンライン学生ハッカソン:JPHACKS、技育CAMPハッカソン、Open Hack U など、学生向けに開かれる大規模なもの
企業主催のサマーインターン型ハッカソン:DeNA、サイバーエージェント、メルカリ、LINEヤフー、GMOペパボ、Sansan、Ubie、LayerX、freee などが、夏に学生向けハッカソン型インターンを開く。書類選考はあるが、通ればハッカソン、実務体験、選考の3つを同時に得られる強い機会
7. 良い会社は、ハッカソンの成果物をどう見ているか
もう1つ、就活の観点からハッカソン成果物を見る側の視座を、正直に共有しておきます。良い会社の書類選考の担当者は、応募者の「ハッカソン参加歴」を、次のような観点で読み解こうとしています。
参加しただけか、束ねられる形で残しているか:GitHubリポジトリ、README、デモ動画、技術ブログ、スライドが揃っているか
チーム内の役割の解像度:応募者が、そのハッカソンで具体的に何を担当したか(フロントエンド、バックエンド、インフラ、プレゼン、UI/UX、企画)
技術選定の思考プロセス:使ったスタックを、なぜ選んだか。他の選択肢との比較の言葉があるか
時間制約下での意思決定:24〜48時間の中で、何を優先して何を諦めたか。トレードオフの言語化ができるか
完成度と、次のステップ:ハッカソン後、そのプロダクトをどう発展させたか、あるいはなぜ発展させなかったか
入賞・受賞歴だけに頼らない:入賞しなかったハッカソンでも、学びを語れる姿勢があるか
これらは、応募者のプロフェッションとしての姿勢を測る観点です。良い会社は、入賞歴の数を数えるのではなく、参加者としての姿勢と学びを読み取ろうとします。
面接の場では、ハッカソン経験について、次のような質問が来ることがあります。「そのハッカソンで、いちばん詰まった場面は」「チーム内で意見が分かれたとき、どう調整したか」「時間が足りない中で、機能をどう削ったか」「もう一度同じ課題に取り組むなら、何を変えるか」。これらの質問は、ハッカソンの中でみなさんが経験したプロフェッションの実践の解像度を測っています。フェーズ4-4の技術面接での対等な対話にも、そのままつながります。
8. 著者がスタートアップメンターとして、ハッカソンで見てきた学生さんの姿
私自身は、大学生・大学院生時代にはハッカソンという言葉自体がまだ普及しておらず、参加した経験はありません。ただ、社会人になってから、スタートアップやコミュニティのメンターとして、学生ハッカソンに何度も関わってきました。ここでは、その立場から見えてきた学生さんの姿を、少しだけ共有します。
いちばん記憶に残っているのは、入賞しなかった学生さんの、その後の姿です。あるハッカソンで、技術的な野心は高いが完成度で他チームに及ばず、賞に届かなかった学生チームがいました。彼らは終了後、ハッカソンで作りかけたプロダクトを、数か月かけて完成度を上げ、翌年のハッカソンで再挑戦して、そのときは複数の企業賞を受賞しました。入賞は結果に過ぎず、参加した経験を次にどう活かすかが、本当の力だと、その学生さんたちが教えてくれました。
もう1つ記憶に残っているのは、チームの中の「地味な役割」を担った学生さんの伸びです。ハッカソンでは、派手なUIやプレゼンをする学生さんが目立ちがちですが、実は最も重要なのは、バックエンドのAPI設計、データベース設計、デプロイの安定化、テストの整備といった地味な仕事です。こうした役割を丁寧に担った学生さんが、その後の実務でメキメキ伸びていくのを、繰り返し目にしてきました。ハッカソンでの「地味な担当」は、書類選考の担当者から見ると、実は最も評価される要素の1つです。
もう1つ、これは注意深く伝えたい話ですが、AIコーディング支援ツールに頼りすぎて、自分の手で書くことをしなかった学生さんの姿も、最近見かけるようになりました。GitHub Copilot、Cursor、Claude Code は、ハッカソンでの実装速度を大幅に上げてくれる強力な道具です。
ただ、AIに任せきりで完成させたプロダクトは、面接の場で「なぜこの実装を選んだのか」を問われたときに、答えられないことがあります。フェーズ2-4でお伝えした「まず自分で書いてみて、詰まったらAIに聞き、AIの答えを自分の言葉で説明できるかを確かめる」という順序は、ハッカソンの現場でも同じです。
これから初めてハッカソンに参加するみなさんへ。入賞を目標にせず、参加した経験を丁寧に束ねること、地味な役割を軽視しないこと、AIとの向き合い方の順序を守ること。この3つを意識するだけで、みなさんのハッカソン経験は、就活の場面で強く語れる素材になります。
9. プロフェッションとして育つ環境を持つ会社は、ハッカソンを支えている
シリーズ全体を貫く上位原則を、この記事でも確認します。その会社は、エンジニアをプロフェッションとして育つ環境を持っているか。
プロフェッションとして育つ環境を持つ会社は、多くの場合、ハッカソンを主催・スポンサー・審査員派遣・社員参加の各面から支えています。DeNA、サイバーエージェント、メルカリ、LINEヤフー、GMOペパボ、Sansan、Ubie、LayerX、freee、Cloudflare、Vercel、Stripe、GitHub、AWS、Google Cloud、Datadog、Snyk。学生ハッカソンのスポンサーロールには、こうしたテックカンパニーの名前が並びます。ただし、これは大規模ハッカソンで目立つ会社の一部にすぎません。エンジニアを目指す学生さんの多くは、実際にはメーカー系・地方・中堅・中小企業に進んでいきます。地域のハッカソンや大学主催のハッカソンで、地元の中小IT企業がスポンサーや審査員として支えている例も、数多くあります。
企業内でも、社員が自由参加できる社内ハッカソンを、恒例行事として開催している会社も多くあります。LINEヤフーの Hack Day は、社員参加型ハッカソンとして著名です。
ハッカソン文化への向き合い方は、経営層や部課長の言葉のなかに、いちばん正直に表れます。募集要項でハッカソン経験を歓迎する1行、社員のカンファレンス登壇スライドでのHack Day成果報告、CTOのブログでの言及。これらを合わせて読んだときに、その会社が学生や社員の短距離の実装体験を大切にしているかどうかが、じわりと見えてきます。
まとめ
本記事では、ハッカソンで短距離の成果物を残すお話をしました。要点は次のとおりです。
ハッカソンは、プロフェッションの実践を短時間に詰め込んで体験できる場です。24〜48時間で、要求から実装、発表までを回します。積めるものは、動く成果物、第三者の目利き(審査員評価)、チーム経験と仲間の3つです。
参加するだけで終わらせず、GitHubリポジトリのREADME整備、YouTubeデモ動画、技術ブログ、Speaker Deckでのスライド公開、チーム相互リンクといった形で、作品として残してください。スタックは、Next.js + Vercel、FastAPI + Cloudflare Workers、Flutter + Firebase、生成AI APIなど、世界基準のものを選びます。入口としては、大学の少人数ミニハッカソン、JPHACKSやOpen Hack Uなどのオンライン学生ハッカソン、企業主催のインターン型ハッカソンの3種類があります。企業側の視座としては、世界基準のテックカンパニーが、学生ハッカソンを主催・スポンサー・社員参加で支えています。
次のフェーズ2-7では、こうした活動を継続していくための土台として、就活と学業と個人開発を束ねる時間設計のお話に進みます。
エンジニアの卵のみなさんへ、エール
ハッカソンは、身構えなくていい場です。48時間で世界を変えるプロダクトを作る必要も、入賞する必要もありません。限られた時間で、仲間と一緒に、動くものを1つ立ち上げる。その体験そのものが、学生時代のうちに味わっておきたい、プロフェッションの入口の風景です。
正直、私自身が学生だった頃はハッカソンという言葉すら世の中になく、こうした経験を積む機会は限られていました。いまの学生さんには、大学サークル、企業主催、コミュニティ、オンライン、と多様な入口が開かれています。この時代性は、みなさんの世代の特権です。使わない手はありません。
今週、なにか一つ、始めてみてください。connpass や Devpost で「学生 ハッカソン」を検索する。大学のサークルで、週末の24時間ハッカソンを企画する。企業のサマーインターンハッカソンのエントリー情報を、1社チェックする。どれか1つで、本記事の1歩目です。
一緒に歩きましょう。ボン・ボヤージュ。素敵な旅を。
次の記事はフェーズ2-7「就活と学業と個人開発を束ねる時間設計。継続的に何かを残せる暮らしを作る」です。
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