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【フェーズ2-7】 就活と学業と個人開発を束ねる時間設計。継続的に何かを残せる暮らしを作る 【ITエンジニアの卵に贈る、就活の書】

 この記事は「ITエンジニアの卵に贈る、就活の書」シリーズの一本です。シリーズ全体の目次はこちら(扉記事)からご覧いただけます。


 エンジニアを目指す学生のみなさん、こんにちは。クオリティアーツの池田です。

 ITエンジニアの卵に贈る、就活の書・フェーズ2-7の記事です。前回のフェーズ2-6では、ハッカソンで短距離の成果物を残す話をしました。フェーズ2-5でGitHubを公開の場のハブとして育てる話を、フェーズ2-6でその上に置く短距離作品の話をしてきました。

 今回はフェーズ2「作る」の実践各論11本のうちの5本目として、就活と学業と個人開発を束ねる時間設計というお話です。

 フェーズ2の各論は、いずれも「時間があれば取り組みたい」もので溢れています。学業、技術書、GitHub、ハッカソン、技術ブログ、勉強会での発表、バイト、長期インターン、コミュニティ。すべてを並列でこなすのは、正直難しい。ここでは、限られた学生時間を、継続的に成果物が残る形で束ねる時間設計を扱います。

 新卒の就活中の方はもちろん、第二新卒として他社の面接に臨む場面でも、この時間設計の考え方は、社会人になってからも変わらず活きます。


1. 時間設計は、プロフェッションの基本能力

 序章-1で語ったソフトウェアエンジニアリングは、SWEBOK v4.0の18の知識領域の中にプロジェクト管理を含みます。時間・スコープ・品質のバランスを取ることは、プロフェッションの中核的な能力の一つです。

 学生時代のみなさんが直面している「就活も、学業も、個人開発も、全部やりたい」という状況は、社会人になってからの「機能開発も、運用も、レビューも、勉強会登壇も、全部やりたい」という状況と、同じ構造を持ちます。学生時代のうちに、自分なりの時間設計の型を持っておくことは、就活の武器になるだけでなく、そのまま社会人生活の土台になります。

2. 「継続的に何かを残せる暮らし」を、時間設計のゴールに置く

 時間設計というと、細かなToDo管理や、ポモドーロ・テクニック、スプリントプランニングのような手法を思い浮かべる学生さんが多いと思います。それらも役に立ちますが、本記事で置きたいゴールは、もっとシンプルです。

 継続的に、何かがGitHubや技術ブログに残っていく暮らしを作る。

 週に何日か、月に何度か、緑のマスが灯っている状態、記事のドラフトが1本進んでいる状態、READMEに1行追加された状態。この日常性が、フェーズ2の各論のすべてに共通する土台になります。派手な成果物を1つ作ることよりも、この継続の暮らしを作ることのほうが、就活の書類選考の場面で強く効いてきます。

3. 時間の3つの層を意識する

 時間設計をシンプルにするために、時間を3つの層で捉えると、扱いやすくなります。

3-1. 層1:学期・年単位の設計(半年〜1年)

 まず、大きな粒度で見ます。1年、または1学期の中で、フェーズ2のどの各論に、どれだけ時間を注ぐか。学部の学年で言えば、次のような目安が現実的です。

  • 1〜2年生:学業を土台にする。空いた時間で、GitHubアカウントを整え、技術書を1〜2冊、丁寧に3拍子で回す

  • 3年生前期:授業の演習を成果物として残す。個人開発1本を立ち上げる。ハッカソンに1〜2回参加してみる

  • 3年生後期〜4年生前期:長期インターン、コミュニティへの参加、勉強会でのLTデビュー。志望領域の技術ブログを継続的に書く

  • 4年生後期:卒業研究を成果物として残す。ポートフォリオを束ねる。就活と面接。フェーズ3以降の各論に軸足を移す

 これは、あくまで一つの目安です。修士まで進む学生さん、第二新卒として動く方、地方から都会を目指す学生さん、社会人経験を経て学び直している学生さん。それぞれに、時間の配分は変わってきます。自分にとっての1年後の目標地点を、1行書き出しておく。これだけで、次の月にどこに時間を注ぐかが、自然に決まっていきます。

3-2. 層2:週単位のリズム(1週間)

 次に、週単位のリズムです。学業とバイトで固定される時間を除いて、自分がフェーズ2のために使える時間を、週で見立てておきます。

 学生さんによりますが、週あたり10〜20時間ほどが、フェーズ2のために使える一つの現実的な時間の見立てになります。この時間を、次のような配分で捉えると、無理なく続けられます。

  • 平日の朝や夜、30分〜1時間の連続時間×3〜5日:技術書、GitHubの小さな整備、技術ブログのドラフト

  • 週末のまとまった数時間:個人開発の実装、ハッカソンの参加、勉強会への参加

  • 月に1〜2回の集中時間:登壇準備、OSSへのPRの整備、ポートフォリオサイトの更新

 固定した時間帯を持つことは、時間設計の中核です。朝の30分をGitHubに何か1コミットする時間にする。毎週土曜午前を、技術書を読む時間にする。毎週日曜夜を、1週間の学びを振り返る時間にする。曜日と時間を、ある程度固定すると、それが習慣になり、意志力の消耗が減ります。

3-3. 層3:1日の中の集中の質(1日)

 3つ目の層は、1日の中の集中の質です。1時間机に向かっても、SlackやX、Discordを開きっぱなしにしていると、集中は続きません。次のような道具立てが、いま学生さんの世代で普及しています。

  • タイマー:Pomodoro Timer、Focus Timer、Session、Bear Focus Timer など、25分集中+5分休憩の型を回す

  • 通知の遮断:iOS/Androidの集中モード、macOS/Windows の Do Not Disturb、Slackのおやすみモード

  • エディタの集中モード:VS Code の Zen Mode、Cursor の Focus Mode

  • BGM:LoFi Girl、Noisli、Endel、focus@will、Spotify の集中系プレイリスト

  • タスクの見える化:Linear、Notion、GitHub Projects、Todoist、Things

  • 記録:デイリーログを Notion または Obsidian に残す

 これらの道具立ては、世界のテックカンパニーで働くエンジニアが日常的に使うものと、ほぼ同じです。学生時代のうちに、自分に合った道具立てを見つけておくことが、社会人になってからの生産性の土台になります。

4. 「作る」を継続する4つの型

 時間の3層を意識したうえで、フェーズ2の各論を実際に回すときの、4つの型を紹介します。

4-1. 型1:ひとつの活動から、複数の成果物を派生させる

 フェーズ2-14で扱う「点で作らず、線で作る」の入口です。1つの活動を、複数の場所に残すという発想を持つと、時間の使い方が一段効率的になります。

 たとえば、大学の授業で書いたコードを1つ選び、READMEを整えてGitHubに公開する。同じテーマで、技術ブログに1本記事を書く。その記事を材料に、勉強会でLTデビューする。ハッカソンで作った成果物を、技術ブログの振り返り記事にし、次のイベントでのデモにも使う。

 1つの活動から3つの成果物が生まれるように設計すると、限られた時間でポートフォリオが立体化していきます。

4-2. 型2:週1本のリズムを作る

 継続の型として、週1本、何かを公開するというリズムを作るのがおすすめです。GitHubのコミット、技術ブログの記事、Zennのスクラップ、Speaker Deckのスライド、OSSへの小さなPR、Xでの技術発信、既存リポジトリへのテストコードの追加。どれか1つ、週に1回、世界に開く。

 このリズムが1年続くと、あなたのGitHubのContributionsグラフには、緑のマスが年52週分並びます。書類選考の担当者がプロフィールページを開いたとき、その連続性は、地味に、しかし確かに、あなたの日常性を伝えます。

4-3. 型3:AIコーディングアシスタントを、時間の増幅装置として使う

 いまの学生さんにとって、GitHub Copilot、Cursor、Claude Code、ChatGPT、Gemini、Anthropic Claude、Codeium といったAIコーディングアシスタントは、時間の増幅装置です。同じ1時間で、AIありとなしでは、進む距離が数倍違います。

 ただし、フェーズ2-4で触れたとおり、まず自分で書いてみて、詰まったらAIに聞き、AIの答えを自分の言葉で説明できるかを確かめるという順序を守ってください。順序を守ったAIの使い方は、学生時代の時間の増幅装置として、いまとても強い味方になります。

4-4. 型4:定期的に振り返る

 継続には、振り返りが必要です。週に1回、月に1回、学期に1回、自分がフェーズ2のどこに時間を使ったか、何が残ったか、次にどこに時間を注ぐかを振り返る時間を持つ。振り返りの記録は、Notion、Obsidian、Zennのスクラップ、Bear、Craft、GitHub Issuesなど、あなたが続けやすい場所に残します。

 振り返りは、就活の場面で語る素材にもなります。「1年前と比べて、自分がどう変わったか」を、具体例で語れる学生さんは、面接の場で強く評価されます。フェーズ4「確かめ合う」で扱う面接での対話にも、この振り返りの記録が、そのまま活きます。

5. 学年別の時間配分の目安

 層1で年単位の目安を示しましたが、もう少し細かく、学年別の1週間の時間割の目安を出しておきます。あくまで「一つの現実的な例」として、みなさんの状況に合わせて調整してください。

5-1. 学部1〜2年生

  • 学業:週20〜30時間(授業、レポート、演習、試験勉強)

  • フェーズ2の活動:週5〜10時間(GitHubアカウント整備、技術書1〜2冊の3拍子、簡単な個人開発)

  • バイト:週5〜10時間(IT系バイトが理想)

  • その他:週5時間(サークル、友人、休息)

 この時期のポイントは、学業を丁寧に固めることと、GitHubへの日常のコミットの習慣を作ること。1年後に振り返ったときに、GitHubのContributionsグラフに緑のマスが月10日以上灯っていれば、上出来です。

5-2. 学部3年生前期

  • 学業:週15〜25時間(専門科目が本格化する時期)

  • フェーズ2の活動:週10〜15時間(授業の演習を成果物化、個人開発1本、技術ブログ月1本、ハッカソン参加)

  • バイト・長期インターン:週10〜15時間(長期インターンへの移行を検討)

  • その他:週5時間

 この時期のポイントは、授業の演習をそのまま成果物にする発想への転換と、個人開発の1本目を立ち上げること。3年後期からの就活準備の土台になります。

5-3. 学部3年生後期〜4年生前期(就活期)

  • 学業:週10〜20時間(授業と卒論の準備)

  • 就活:週15〜25時間(企業リサーチ、エントリー、面接、対策)

  • フェーズ2の活動:週5〜10時間(既存成果物の磨き、就活と並行できる範囲での継続)

  • バイト・長期インターン:週5〜10時間(就活で減らす学生さんも多い)

 この時期のポイントは、就活と既存成果物の磨きに時間を集中させること。新規の大きな活動を立ち上げるより、既にあるGitHubリポジトリのREADME整備、技術ブログの追記、ポートフォリオサイトの更新の方が、就活の効果が高い。

5-4. 学部4年生後期(卒論と内定期)

  • 学業:週20〜30時間(卒業論文の追い込み)

  • フェーズ2の活動:週5〜10時間(卒論を成果物として残す、GitHubへの卒論実装公開)

  • 内定先との関係づくり:週5時間(内定者面談、入社前研修)

  • その他:週10時間(卒業旅行、友人・家族との時間)

 この時期のポイントは、卒論を成果物として残すことと、残りの学生期間を楽しむこと。フェーズ6-1で扱う入社前の準備は、卒論が一段落してから始めれば十分です。

5-5. 修士・博士課程

  • 研究:週30〜40時間(学位論文、学会発表、共著論文)

  • フェーズ2の活動:週5〜10時間(研究成果のGitHub公開、研究過程の技術ブログ化)

  • TA・RA・バイト:週5〜15時間

  • 就活:時期に応じて可変

 修士・博士の時間の使い方は、研究のリズムに強く影響されます。研究と就活を対立させず、研究成果自体をポートフォリオとして残す設計が、修士・博士学生の時間設計の中心になります。番外編B7(企業との共同研究のポートフォリオ化)で、この論点は詳しく扱う予定です。

6. バイト・長期インターン・研究室との両立の型

 フェーズ2の時間設計を、他の学生活動と両立させる型を、代表的な組み合わせで整理します。

6-1. バイトとの両立

  • IT系バイト(フェーズ2-10で詳述)を選ぶと、両立ではなく重なりになる:バイト時間そのものが、フェーズ2の活動時間になる

  • 非IT系バイト(塾講師、飲食、小売など)の場合は、時間の切り分け:バイト日はフェーズ2の活動を諦めるか、バイト前後の30分〜1時間を確保する

  • 深夜シフトを避ける:深夜シフト後の日中は、集中できる技術活動が難しい

6-2. 長期インターンとの両立

  • 長期インターン先の業務時間を、フェーズ2の実践時間として扱うフェーズ2-11で詳述するとおり、長期インターンの業務そのものが、実務経験のポートフォリオになる

  • インターン先で学んだことを、自分の個人開発に応用する:業務外での小さな個人開発として、インターンでの学びを言語化する

  • インターン先のコミュニティ・技術発信に参加する:会社の技術ブログへの寄稿、社内勉強会での登壇機会があれば、積極的に活用する

6-3. 研究室との両立

  • 研究時間そのものを、フェーズ2の成果物化する:卒業研究・修士研究のコード、実験ノート、論文原稿を、公開可能な範囲でGitHub・技術ブログに残す

  • 指導教員と相談して、研究の公開範囲を決めておく:多くの研究は、論文公開後にGitHub公開が可能。時期を事前に確認しておく

  • 研究会・学会の発表を、フェーズ2-9の登壇履歴として位置づける:発表スライドをSpeaker Deckで公開すれば、そのまま登壇履歴になる

 いずれの型でも、両立ではなく重ね方を工夫する発想が中心です。時間を分けるのではなく、1つの活動が複数の場所(バイト=実務経験、研究=成果物、個人開発=技術発信)に染み出すように設計します。

7. 著者の学生時代の時間の使い方の失敗談

 私自身の学生時代の時間の使い方は、正直、失敗の連続でした。少しだけ、その記憶を共有させてください。

 1つ目の失敗は、時間があると思いすぎたことです。学部1〜2年の頃、「4年間もあるから、いつでも勉強できる」と考えて、教養科目と趣味に時間を溶かしてしまいました。専門科目が本格化する3年生になってから、「1〜2年生のうちに、もっと基礎を固めておけばよかった」と気づきました。時間はあるようで、ない。この実感は、いまも私の中に残っています。

 2つ目の失敗は、あれこれ手を出しすぎたことです。研究、バイト、サークル、趣味、資格勉強、と並行して手を出した結果、どれも中途半端になった時期がありました。フェーズ2-14で扱う「点で作らず、線で作る」の発想を、当時の私は持っていませんでした。1つの活動を丁寧に深めて、そこから複数の成果物を派生させるという視座が、あの頃の私にあれば、もう少し違う4年間になっていたと思います。

 3つ目の失敗は、振り返りをしなかったことです。日々の学業や活動に流されて、月末や学期末に「今月は何ができたか」を振り返る時間を、まったく持ちませんでした。結果、成長の実感が持てず、時々不安に襲われる。振り返りの記録は、成長を可視化する道具でもあります。フェーズ6-2で扱う3つの習慣の1つ「週次の振り返り」を、私は学生時代に持てていませんでした。

 いまの学生さんに伝えたいことは、シンプルです。時間があるうちに、時間の使い方の型を作る。本記事で扱った3層の時間設計、4つの型、AIの活用、そして振り返り。これらは、私が学生時代に持てていなかった型ばかりです。みなさんが早い段階でこれらを持てれば、私よりずっと遠くに行けるはずです。

8. 就活の時期と、フェーズ2の時間配分

 就活期に入ると、企業説明会、エントリーシート、書類選考、コーディングテスト、面接と、時間の消費が急に増えます。この時期に、フェーズ2の各論を継続する時間設計が試されます。

 いくつかの現実的な工夫を紹介します。

  • フェーズ2の主要な成果物は、就活が本格化する前に整える:3年生後期までに、GitHubのプロフィール、主要リポジトリのREADME、技術ブログの数本、勉強会LT登壇履歴を、就活で見せる形に整えておく

  • 就活期は、既存の成果物の磨きに重点を置く:新しい大きな個人開発を始めるより、既存のリポジトリのREADME整備、技術ブログの追記、ポートフォリオサイトの更新のほうが、就活の効果が高い

  • 就活の1つ1つの体験も、記録に残す:面接で聞かれた質問、企業から受け取った印象、自分の学びを、就活が終わってから技術ブログの1本にできる形で記録しておく

  • 就活とフェーズ2を、対立させない:就活の時間を削ってフェーズ2に注ぐ、あるいは逆、という発想を手放す。時間の3層で、両方が同じ暮らしの中に置ける形を設計する

9. プロフェッションとして育つ環境を持つ会社は、時間設計を大切にしている

 シリーズ全体を貫く上位原則を、この記事でも確認します。その会社は、エンジニアをプロフェッションとして育つ環境を持っているか

 プロフェッションとして育つ環境を持つ会社は、多くの場合、社員の時間設計を、経営として支えています。集中して働くための落ち着いた環境、リモートワークの柔軟な選択肢、コアタイム外の自由な時間割、勉強会や登壇に業務内で参加できる制度、書籍購入や学習サービス(Coursera、Udemy Business、O'Reilly Online Learning)の会社契約、心身の健康を保つための各種サポート。

 株式会社メルカリはフルフレックスとハイブリッドワークを、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は副業制度、シェイクハンズ制度(社内転職)、クロスジョブ制度(社内副業)を、公式に打ち出しています。

 経営層や部課長の言葉のなかに、時間の使い方への向き合い方は、いちばん正直に表れます。募集要項の勤務形態欄、社員インタビューでの1日のスケジュール紹介、CTOのブログでの働き方に関する発信。これらを合わせて読んだときに、その会社が社員の時間設計をどう考えているかが、じわりと見えてきます。

 もう一つ、確かに確かめられる具体軸があります。部課長が、1on1の場で部下の時間の使い方そのものに関心を向けているかです。タスクの進捗だけを聞く1on1と、「今週はどこに時間を使えたか」「学びの時間は確保できているか」まで踏み込んで聞く1on1では、部課長が部下の成長をどう捉えているかが、まったく違って見えてきます。

まとめ

 本記事では、就活と学業と個人開発を束ねる時間設計のお話をしました。要点は次のとおりです。

 時間設計は、プロフェッションの基本能力です。SWEBOK v4.0のプロジェクト管理に含まれる中核能力でもあります。ゴールは、継続的に何かが残る暮らしを作ること。派手な1本よりも、日常性のほうが就活で強く効きます。時間の3つの層は、学期・年単位、週単位のリズム、1日の中の集中の質。

 継続する4つの型は、1つの活動から複数の成果物を派生させる、週1本のリズムを作る、AIを時間の増幅装置にする、定期的に振り返るの4つです。就活期は、主要な成果物を本格化する前に整え、既存のものを磨くことに専念し、就活そのものの体験も記録に残しておいてください。

 次のフェーズ2-8では、この時間設計の中で回していく発信の中核として、技術ブログで、学びを言語化するというお話に進みます。

エンジニアの卵のみなさんへ、エール

 「時間がない」という感覚は、学生時代を通じてずっと付いてくるものです。私自身、学生時代は時間があり余っていた記憶と、いつも時間が足りなかった記憶の両方があります。25年歩いてきていま思うのは、時間はあるかないかではなく、どう束ねるか、ということです。

 同じ週20時間を、フェーズ2の各論に散らばらせて過ごした学生さんと、1つの活動を複数の成果物として派生させながら過ごした学生さんでは、1年後、3年後の残り方が大きく変わります。本記事でお伝えしたかったのは、この束ね方の視座です。

 今週、なにか一つ、始めてみてください。曜日と時間を固定した、フェーズ2の時間枠を1つ作る。ポモドーロタイマーを1つ入れて、25分の集中を1回やってみる。1つの活動から複数の成果物を派生させる計画を、Notionに書き出してみる。どれか1つで、本記事の1歩目です。

 一緒に歩きましょう。ボン・ボヤージュ。素敵な旅を。


次の記事はフェーズ2-8「技術ブログで、学びを言語化する。書く発信で、読める形の記事として残す」です。


#エンジニア就活 #新卒エンジニア #時間設計 #プロフェッション #エンジニアの卵に贈る就活の書


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