【はじめに】 ITエンジニアの卵に贈る、就活の書。気づく・作る・接続する・確かめ合う・決める・歩き出す、6つのフェーズで一緒に歩きたいこと 【エンジニアの卵に贈る、就活の書】
エンジニアを目指す学生のみなさん、はじめまして、こんにちは。クオリティアーツの池田です。
この就活の書は、企業があなたを選ぶための手引きではありません。あなたが企業を選ぶための、判断の物差しを渡す本です。
この記事は、みなさんへ向けたITエンジニアの卵に贈る、就活の書の扉ページです。シリーズは、就活プロセスを6つのフェーズ(気づく・作る・接続する・確かめ合う・決める・歩き出す)で整理し、それぞれのフェーズに総論と各論の記事を並べています。序章3本、フェーズ1〜6、そして最終回(後扉)まで、合計52本を書き終えました。25年かけてわかってきたことと、みなさんに渡したい物差しを、この一連の記事に込めています。
シリーズをこれから順に読んでくださる方には目次代わりに、途中の記事から入ってくださった方には全体像がわかる地図として、この扉ページを書きました。
私自身、エンジニアとして、会社員として、そしてコンサルタントとして、いろいろなIT企業を内側から見てきました。そこで感じてきたことを、これから広い世界に飛び出していくエンジニアの卵のみなさんへ、はなむけとして届けたい。そんな気持ちで、シリーズを書ききりました。
新卒の就活中の方はもちろん、第二新卒として他社の面接に臨む場面でも、そのまま使ってもらえる内容です。
1. なぜこのシリーズを書こうと思ったのか
このシリーズを書き始めた動機の、いちばん深いところにあるのは、私自身の就活時代の記憶と、その後25年の道のりです。
私は就職氷河期のど真ん中の世代で、2002年に日立グループの一社に新人として入社しました。当時の就活は、いま思い出しても本当に厳しかった。時代は変わり、いまは氷河期のような市場ではなくなりましたが、それでも、判断の物差しさえあれば、この時代はもっと味方にできる。私はそう感じています。
日立グループで20年以上、ソフトウェアやシステムの開発に関することを多様な立場で関わってきました。日立グループを卒業してからは、HR系企業でSQE(Software Quality Enabler)、FinTech系企業でCQO(Chief Quality Officer)を務め、さらには伝統的な企業のCTO(Chief Technology Officer)も経験しました。それらのなかで、技術者を「教え、育てる」立場と、「迎え入れ、活躍してもらう」立場が重なる道を歩いてきました。組込み、Web、大企業、スタートアップ、地方の中堅企業、公共。関わった会社は、規模も業界の形も本当にさまざまです。
並行して、NPO法人ASTER、長崎IT技術者会(NaITE)、WACATE(初代実行委員長)などの技術者コミュニティで、若手エンジニア育成と地方IT企業の技術力向上にも関わってきました。
この25年で、私は良い会社に共通する日常を、たくさん見てきました。経営層や部課長が、エンジニアとして今も実践し、その証拠を学生にも見せられる。エンジニアが技術選定の意思決定に加われる。若手も先輩も対等にコードレビューをし、失敗は個人を責めずに仕組みで受け止めて次に活かす。そういう環境のなかに入れると、エンジニアは驚くほど伸びます。
同時に、「学生時代にもう少し情報があれば、違う選択ができた」と話す若手エンジニアにも、私は何人も出会ってきました。彼らは決して怠けていたわけではありません。ただ、就活の入り口で、判断の物差しを持っていなかっただけです。この差は、5年後、10年後になって、彼らの手元に返ってきます。この構造を、みなさんの側から解消してほしい。それが、私がこのシリーズを書く一番の動機です。
2. エンジニアという職業のかたちを、まず持ってほしい
このシリーズには、6つのフェーズ(気づく〜歩き出す)の各論の前に、序章「エンジニアとは何か」の3本を置いています。これは、私がこの連載で最も大切にしている土台です。
序章-1:エンジニアという職業の定義。技術士法、技術士倫理綱領、IEEE-CS/ACM、IEEEの4つの独立した声が、同じ方向を指していた話
序章-2:世界基準のエンジニアと、日本の現状。私が海外で「エンジニアだ」と名乗って冷や汗をかいた話
序章-3:エンジニアとして生き始める。ロックがジャンルではなく生き方であるように
エンジニアは、公衆の福祉に責任を負う、高潔な高度専門職業、プロフェッションです。この職業のかたちを持って就活を始めるのと、持たずに始めるのとでは、その先のフェーズすべてで、ものの見え方が違ってきます。フェーズ1〜6の実用情報だけを追ってもらってもみなさんの就活は前に進みますが、序章から順に読んでもらえたら、私がいちばん伝えたいところまで届きます。
3. いまの時代の追い風と、それでも会社を選ぶ必要がある理由
いまエンジニア採用市場を眺めると、大きな追い風があります。
JOB型雇用の広がり:仕事の内容と責任範囲で処遇が決まる仕組みが、着実に広がっている
通年採用の広がり:4月一斉入社の枠にとらわれず、いつでも良い人を迎え入れる体制を整える会社が増えている
エンジニア採用の広がり:「エンジニアになりたい」と覚悟を決めている学生さんを、その覚悟ごとリスペクトして迎え入れようとする会社が増えている
待遇の柔軟化:新卒であっても、スキルのある人には相応の待遇を提示する会社が増えている
学生時代に努力を積み重ねて、覚悟を持って「エンジニアになりたい」と決めた人には、その努力と覚悟に見合う受け入れ先が、たしかに存在する時代になってきました。ただし、この4つのうねりへの向き合い方や進み具合は、会社によってそれぞれです。新卒一人ひとりのポートフォリオと技術的関心を丁寧に読み込む会社は、募集要項の言葉づかいや職務内容の書き方にも、その姿勢が表れています。会社ごとの向き合い方の違いは、いまの時代、募集要項の1行から見えてきます。
だから、就活で大切なのは、それぞれの会社が、いまどんな考え方で新卒を迎えようとしているのかを、みなさん自身の目で確かめる力を持つことです。募集要項でエンジニアをどう呼んでいるか、面接で経営層や部課長がエンジニアとして今も実践しているか、内定式で新卒一人ひとりに向ける丁寧さはどうか。そのひとつひとつに、その会社が大切にしていることが自然に表れます。
経営の姿勢は、募集要項の1行、面接の1問、内定式の1コマに、驚くほど正直に映ります。そしてその滲みは、5年後、10年後のみなさんの育ちの差になって、そっと手元に返ってきます。この物差しさえ持てれば、いまの時代は、みなさんの就活を確実に後押ししてくれます。
そして、この願いは学生さんへの発信だけで終わるものではありません。私は2026年6月末に、「地方中小企業向け 新卒ITエンジニア 新卒研修シラバス」をクオリティアーツのサイトで無償公開しました。新卒社員を迎えるということは、その人のこれからの人生ごと、預かることでもあります。学生さん向けのこのシリーズと、企業向けのシラバス公開は、新卒の未来を大切にしたいという同じ願いから生まれた、両輪の取り組みです。
4. エンジニアを目指す学生さんが、いま直面していること
いま、エンジニア志望の学生さんが置かれている状況は、20年前とは比べものにならないくらい情報が多く、選択肢も広い時代です。IT企業は星の数ほどあり、規模も業界の形も本当に多彩。それぞれの会社が魅力を発信していて、みなさんの前にはたくさんの入り口が開かれています。ただ、選択肢が多いぶん、自分にとってどこが合う会社なのかを見立てる物差しが、より大事になってきたとも言えます。
そして、多くの学生さんが最初にぶつかる壁は、次の3つだと私は感じています。
「有名な会社」と「良い会社」は違うのに、その物差しを教わっていない
「学生時代に何をしておけば良かったか」を、就活が始まってから気づく
面接や書類選考の場で、企業を見極める方法を、誰にも教わらないまま本番を迎える
この3つは、どれも学生さん個人の努力の問題ではなく、判断の物差しを渡してもらえないまま、就活の本番を迎える構造の問題だと、私は思っています。そして、この構造は、このシリーズを読むことで、みなさんの側から解消できます。
5. このシリーズで伝えたい、いちばん大事なこと
このシリーズを通して伝えたいことは、突き詰めると一つです。
就活は、企業があなたを選ぶ場ではなく、あなたが企業を選ぶ場でもあります。だから、選ばれる側だけでなく、選ぶ側の物差しを持ってほしい。
その物差しは、面接での逆質問だけでも、募集要項の読み解きだけでも、ポートフォリオの作り方だけでもありません。気づく、作る、接続する、確かめ合う、決める、歩き出す。就活のあらゆる場面で使える、対等な立場に立つための考え方です。
そしてもう一つ、シリーズ全体を貫く考えがあります。
良いIT企業は、入社前の新卒に対しても、一人のエンジニア(プロフェッション)としてリスペクトを持って向き合います。 その姿勢は、募集要項の書き方、面接での応対、内定式の丁寧さ、入社後の育成の設計、あらゆる場面にやさしく滲みます。とりわけ、経営層や部課長の言葉のなかに、技術と若手エンジニアへの向き合い方は、いちばん正直に表れると私は感じています。この滲みを見つける目を持てば、みなさんは自分に合う会社を見つけやすくなります。序章-1で語る「エンジニア=プロフェッション」の視座は、この滲みを読み取るための、いちばん深いところにある物差しです。
だから、みなさんが「対等に確かめ合える会社」と出会うための伴走者として、このシリーズを書きました。ES対策のテクニックや面接ハックの記事ではなく、自分の未来を主体的に選ぶための考え方の道具として届けたいのです。
6. 就活の6つのフェーズ
エンジニアを目指す学生さんの就活プロセスを、私は次の6つのフェーズで整理しています(図表1)。

とくにフェーズ2「作る」が、シリーズの中で一番大事です。ここに時間とエネルギーをかけると、その先のフェーズがぜんぶ楽になります。
7. 各フェーズの記事一覧
7-1. 序章:エンジニアとは何か
このシリーズを貫く土台。フェーズ1に入る前に、まず読んでほしい3本です。
序章-1:エンジニアという職業の定義。私の25年の実感が、たどり着いた場所
序章-2:世界基準のエンジニアと、日本の現状。私が海外で「エンジニアだ」と名乗って冷や汗をかいた話
序章-3:エンジニアとして生き始める。ロックがジャンルではなく生き方であるように
7-2. フェーズ1:気づく(大学3年目・春〜夏)
業界と職業を知る時期。就活のスタート地点です。総論1本と各論3本の合計4本で構成しています。
フェーズ1:気づく(総論)
フェーズ1-1:エンジニアになる前に、一度は立ち止まって知っておきたい業界の現実と魅力
フェーズ1-2:IT業界は、ひとつの軸では切れない。4つの軸で立体的に眺める
フェーズ1-3:「有名な会社」と「良い会社」は違う。そして「安定」を求めて選ぶ会社ほど、あなたの未来を不安定にする
7-3. フェーズ2:作る(大学1〜4年目の長期戦、就活期までに束ねる)
作れる自分を作る、シリーズで一番大事な時期です。総論1本、方向づけ1本、共通軸1本、各論11本、歩き方1本の合計15本で構成しています。長期戦の設計が就活の書類選考をそのまま決めます。
フェーズ2:作る(総論)
フェーズ2-1:なぜ作るのか。プロフェッションと企業のジョブ・ディスクリプションが、同じ方向を指しているから
フェーズ2-2:強いポートフォリオの作り方。公開と質、そして第三者の目利き
フェーズ2-3:学業で作ったものを残す。授業と卒業研究を、履歴書に書ける成果物に育てる
フェーズ2-4:技術書を、血肉にする。読んで、作って、書き残す、3拍子で身につける
フェーズ2-6:ハッカソンで、短距離の成果物を残す。参加ではなく、束ねられる作品として残す
フェーズ2-7:就活と学業と個人開発を束ねる時間設計。継続的に何かを残せる暮らしを作る
フェーズ2-8:技術ブログで、学びを言語化する。書く発信で、読める形の記事として残す
フェーズ2-9:技術イベントや勉強会で、発表する。話す発信で、第三者の目利きを通す
フェーズ2-10:学生時代のアルバイトを、IT企業で経験する。2,000時間のバイト選びに、本気度が表れる
フェーズ2-11:長期インターンで、企業内の実績を積む。担当したプロジェクトと成果を残す
フェーズ2-12:社外エンジニアコミュニティで、先輩・仲間の輪に加わる。参加・運営・つながりの履歴を残す
フェーズ2-13:大学における研究を知る。その研究、型と実態は一致していますか
7-4. フェーズ3:接続する(大学3年目・秋〜冬)
学生さんと企業が、お互いのポートフォリオを持ち寄って対等に接続する時期。応募先を絞ります。総論1本、方向づけ1本、各論5本、歩き方まとめ1本の合計8本で構成しています。フェーズ3の縦串は、双方のポートフォリオが対等に接続する。JDは接続の入口。接続の場に、嘘や騙し合いは持ち込まないことです。
フェーズ3:接続する。JDから始まる、あなたと企業のお見合い。1年間積んできたポートフォリオを、対等に持ち寄る時期(総論)
フェーズ3-1:なぜ、双方のポートフォリオが接続するのか。JDから始まる対等なお見合いの、思想の土台
フェーズ3-2:そのJDは、接続の入口として書かれていますか。9つの危険信号で確かめる
フェーズ3-3:技術発信で、JDの裏取りをする。企業ポートフォリオの技術文化面
フェーズ3-4:中途採用情報で、面接前に企業の本当の姿を知る。採用ページと中途JDが映す、その先のキャリア
フェーズ3-5:数字で、JDの裏取りをする。企業ポートフォリオの数字面
フェーズ3-6:カジュアル面談・OB訪問・企業説明会で、応募前に実際に接続する。会って確かめ、持ち帰って確かめ直す
7-5. フェーズ4:確かめ合う(大学3年目・冬〜大学4年・春)
応募後の選考の中で、企業と学生が対等な対話を保つ時期。書類選考から内定を得るまでを歩きます。総論1本、方向づけ1本、地図1本、各論8本、歩き方まとめ1本の合計12本で構成しています。フェーズ4の縦串は、応募後の選考の中でも、対等な対話の姿勢を保つ。面接は「選ばれる場」ではなく「共に働きたいかを確かめ合う場」。面接での言葉は、フェーズ2〜3で積み上げてきたものが土台、ということです。新卒選考の面接階層(一次:人物/二次:技術/三次:部課長/四次:CTO・本部長/最終:社長・役員)を、4-3〜4-8でそれぞれ扱い、4-8ではCFO・人事トップという見落とされがちな相手を独立して扱います。
フェーズ4:確かめ合う。応募後の選考の中でも、対等な対話を保つ(総論)
フェーズ4-1:なぜ、選考の中でも対等に確かめ合うのか。生き方としてのエンジニアを、面接の場に立たせる
フェーズ4-2:面接に出てくるのは、どういう人たちか。役職を知り、3つのモノサシで相手の視座を読む
フェーズ4-3:書類選考。ESと履歴書に、作ってきたものと調べてきたことを書き記す
フェーズ4-4:一次面接(人事・若手エンジニア)。志望動機・自己PR・ガクチカを、自分の言葉で語る
フェーズ4-5:技術面接(二次面接/テックリード・リーダー層)。コーディング・システム設計・行動面接で、対等に確かめ合う
フェーズ4-6:三次面接(部課長層)。後半面接の中で、最も本気で臨むべき面接
フェーズ4-7:四次面接(CTO・本部長層)。技術戦略とキャリア観を、対等に語る
フェーズ4-8:最終面接(社長・役員層)。ここまでの集大成として、最後まで対等に対話し、やりきる
フェーズ4-9:面接で最も見極めるべきは、財務と人事のトップ。エンジニアプロフェッションを確かめる
フェーズ4-10:オファー面談。内定後に、給与と条件の最後の裏取りをする
フェーズ4-11:フェーズ4の歩き方。書類選考から内定を得るまでの旅
関連する連載外の単発記事:面接で6問質問するだけで、そのIT企業が技術とエンジニアに誠実かどうかがわかる。学生さんに贈る「面接逆質問」22個のこと(面接で使える逆質問22個を、狙い・良い答えの例・危険な答えの例・その答えが示す組織の欠陥まで踏み込んで1本にまとめた記事です。フェーズ4の連載本編は8つの面接階層に逆質問を織り込んで書いていますが、逆質問だけをまとめて読みたい方は、この単発記事もあわせてお読みいただけます)
7-6. フェーズ5:決める(大学4年・春〜夏)
複数の内定を前にして、入社する1社を選び取る時期。総論1本、方向づけ1本、各論5本、歩き方まとめ1本の合計8本で構成しています。フェーズ5の縦串は、対等に選び取る。決断の主導権は学生の手にあるが、決断は一人で下すものではない。広く相談し、納得の上で、感謝とリスペクトとともに、自分の言葉で選び取ることです。ここまで育ててくれたご家族や恩師、支えてくださった方々、選考の場で真剣に向き合ってくださった企業への感謝とリスペクトを、決断の姿勢の底に置きます。
フェーズ5:決める。複数内定を前に、感謝とリスペクトとともに、対等に選び取る(総論)
フェーズ5-1:なぜ、決断の主導権は学生の手にあるのか。方向づけの記事
フェーズ5-2:広く相談して、納得の上で、最後は自分で決める
フェーズ5-3:意思決定の物差し。フェーズ2〜4で積み上げた素材を、判断軸5つに組み立てる
フェーズ5-4:複数内定の比較シート。A4紙1枚で立体的に見る
フェーズ5-5:オファー内容の最終確認と、疑問点の質問。フェーズ3-2・4-7の続き
フェーズ5-6:内定承諾と内定辞退。感謝とリスペクトとともに、最後の対話を届ける
フェーズ5-7:フェーズ5の歩き方。複数内定から入社1社を決めるまでの旅
7-7. フェーズ6:歩き出す(大学4年・秋〜卒業、そして入社後3か月まで)
内定先が決まり、社会人になる準備をして、入社後の最初の3か月までを歩く時期です。総論1本、各論3本、歩き方まとめ1本の合計5本で構成しています。
フェーズ6:歩き出す(総論)
フェーズ6-1:入社前の3か月、何を学ぶか。卒業までの時間を、入社1日目の土台に変える
フェーズ6-2:新卒1年目に、身につけたい3つの習慣。学び続ける自分の土台を作る
フェーズ6-3:入社後、最初の3か月をどう過ごすか。信頼の土台を、小さく積む
フェーズ6-4:フェーズ6の歩き方。内定承諾から、入社後3か月までの旅
7-8. 最終回(後扉)
シリーズの締めくくり。序章から歩いてきたみなさんへ、いちばん最後にお伝えしたいこと。前扉(この記事)と後扉で挟み込む対称構造で、連載全体の総括、ねぎらいと励まし、新社会人へのエール、そして「実はエンジニアの卵教育の書だった」というネタバラシをお届けします。
最終回:この就活の書は、実は「エンジニアの卵教育の書」でした
8. 読み方の推奨
みなさんの状況に合わせて、以下の読み方をおすすめします。
| あなたの状況 | まず読んでほしい記事 |
|---|---|
| シリーズの土台を最初に押さえたい | 序章-1〜3 → フェーズ1へ。エンジニアという職業のかたちを持って就活を始めるかどうかで、その先の歩き方が変わります |
| 就活を始めたばかり(大学3年・春〜夏) | フェーズ1から順に。業界と職業と自分の関係を、まず整理する時期です |
| すでに準備を始めている(大学1〜3年、フェーズ2の長期戦の途中) | フェーズ2へ。ここに時間をかけると、その先がぜんぶ楽になります |
| 応募先を絞っている(大学3年・秋〜冬) | フェーズ3から。企業を選ぶ側の視点を養う時期です |
| 面接が始まった(大学3年冬〜4年春) | フェーズ4から。逆質問だけまとめて読みたい方は、単発記事「面接逆質問22選」も |
| 内定が出た(大学4年・春〜夏) | フェーズ5へ。内定を受諾する前が勝負です |
| 卒業を控えている(大学4年秋〜卒業) | フェーズ6へ |
| 時間がない | 各フェーズの総論記事を順に。全体像だけでも急所は押さえられます |
| シリーズを歩き終えた | 最終回(後扉)を。連載全体の総括と、みなさんへの祝福が待っています |
9. シリーズの外側で読める、補助教材
シリーズ本編(50本)以外にも、通年で読める補助教材があります。
9-1. 新卒シリーズ(別連載)
就活シリーズは入社後3か月までを扱いますが、その先の社会人1年目〜3年目は、別連載「新卒シリーズ」で書きためています。
新卒のための「役職ってなに?」:社内の役職・組織構造の解像度を上げる
業務優先の罠:業務に流されて学びが止まりそうなときに読む
今後、追加執筆予定
9-2. 企業向けの補助資料
学生さん向けのシリーズと対になる、企業向けの補助資料も公開しています。新卒を迎える側にも、迎え方の物差しを持ってほしいという願いから、両輪の取り組みとして書きました。
新卒ITエンジニア 新卒研修シラバス:地方中小企業向けに、新卒ITエンジニアの新卒研修のシラバスを無償公開。新卒を迎える企業の担当者、経営層、部課長、育成担当者にお読みいただきたい
10. この記事は、記事の公開に合わせて更新していきます
序章からフェーズ6までと最終回は、書き終えました。この扉ページは、記事が公開されるたびに順次更新していきます。就活期間中、ときどきこの扉ページに戻ってきてもらえたら嬉しいです。ブックマークをおすすめします。
エンジニアの卵のみなさんへ、エール
就活は、これから40年、50年と続くみなさんの職業人生の、いちばん最初の分岐点です。ここでどんな会社と出会い、どんなエンジニアとして最初の数年を過ごすかは、その先の人生に長く効いてきます。だからこそ、就活は大切だし、丁寧に向き合う値打ちがあります。
そして、伝えたい大事なことがあります。この時代の就活は、みなさんの味方がたくさんいます。
学生時代に積み上げた努力は、ちゃんと見てくれる会社があります
「エンジニアになりたい」という覚悟を、リスペクトを持って受け止めてくれる会社があります
情報の非対称は、判断の物差しを持てば、みなさんの側から解消できます
そして、良い会社は、みなさんが思っているよりずっと開かれています
このシリーズは、みなさんがその物差しを手にして、自分に合う会社に出会う確率を上げるためのものです。全部を読む必要はありません。いま自分がいるフェーズの記事から読んで、少しずつ物差しを増やしていってください。それだけで、就活の見え方は変わります。
みなさんは、大丈夫です。学生時代にここまでたどり着いて、エンジニアという道を選ぼうとしているみなさんには、その先に続く道がちゃんと開けています。その道を、みなさんが主体的に選ぶ側として選び取れるように、私はこのシリーズを書きました。
これから広い世界に飛び出していくエンジニアの卵のみなさんへ、このシリーズを、私から、両手でお渡しします。あなたのこれから続く道が、いい景色のなかを進んでいきますように。
一緒に歩きましょう。ボン・ボヤージュ。素敵な旅を。
#エンジニア就活 #新卒エンジニア #エンジニアのキャリア #IT企業の見分け方 #エンジニアの卵に贈る就活の書
