シロッコと「木星帰りの男」たち:シャリアはなぜ勝てた?:ジークアクス振り返り⑧:のりかな突発250827
(今回はいつにも増して長いので(笑)、休憩を挟みつつ、ちまちま
読み進めて下さい♪ では!)
【①.パプテマス・シロッコとは?シャリア・ブルとの共通点】
:
:

「私の使命は、重力に魂を引かれた人々を解放することだと思っている。」

「違うな。宇宙、宇宙と騒ぎ立てながら、エゥーゴだって地球圏に縛られて
いる点では、連邦の人々と変わらん…。」

ジェリド「ご自分が、ニュータイプだとおっしゃるのでしょうか?」

「私は、私がいなければ時代は変わらないと感じているに過ぎない。
ジャミトフは、地球に引かれている人々を根絶やしにするために、
地球連邦軍をティターンズにした。」

「戦争を起こして、地球の経済を徹底的に窮地に追い込めば、
地球上の人間は餓死をして居なくなる。」

「問題はその後だ。
戦争の後で、誰が人類の支配を握るかで、地球圏はどうにでもなる。
その時に、地球圏を治める天才が必要だと思えんか?」

「戦後の地球を支配するのは、女だと思っている。」

:
:

:
:


俺にとっちゃ、お前さんも蹴落とす敵だ!」
:
:
以上、機動戦士Zガンダム第21話「ゼータの鼓動」より引用しました♪
というわけで、パプテマス・シロッコとはどういう人物なのか??
上のシーンから考察してみましょう!
:
:
地球の重力に魂を引かれた人々というのは、地球から離れられない
旧人類、オールドタイプのことですね!
:
そもそも、長い国家間の戦争の果てに、統一国家としての地球連邦が
成立したとき、連邦政府は独占した軍事力を背景に、宇宙移民という
超国家プロジェクトを強制的に施行しました。
それが「棄民政策」と揶揄されたのは、全ての人類が宇宙に移民した
訳ではなく、地球に残り続けた人々がいたからです。
彼らが宇宙を無視し、地球に籠って政治を独占したために、宇宙移民者
たちは二級市民扱いされたと感じ、その屈辱と劣等感の裏返しとして、
ジオニズムという優生思想を抱くようになります。
:
宇宙に捨てられた自分たちこそむしろ、優生種、ニュータイプになり得る
のだ、と説くジオニズムの考えのもと、宇宙移民者の一部が過激化します。
私たちは既にニュータイプなのであり、地球の旧人類に支配されるのは
おかしい、独立すべきだ!という考えや、より過激なものとして、旧人類は
人類進化の足を引っ張ってるので根絶やしにすべきだ、という考え等、
程度の差はあるにせよ、とにかく連邦に打って出るべきだ、と考えた人々は
結集してジオン公国を建国し、地球連邦政府に独立戦争を挑みました。
:
宇宙移民者たちは地球と月の間に浮かぶ人工都市(スペースコロニー)群に
住まわされていましたが、ジオンは連邦に融和的な宇宙移民者たちをも敵と
みなしてコロニーごと抹殺し、或いはコロニーを隕石に見立てて地球に
向けて加速、落下させ、この開戦当初のコロニー潰しとコロニー落としで、
総人口の半数、50億を死に至らしめました。

直後、大爆発。「コロニー落とし」だ。
自分たちを捨てるために宇宙に浮かべた鉄の塊(コロニー)を、
地球人たちの頭上に落とすという発想は、まさに「因果応報」というか、
「天に唾する」ということわざを想起させます。

過剰人口を宇宙に放棄してせいせいした地球のエリートたちの頭上にコロニーが落ちてくる…。
リベラル左翼のポリコレと、その反動としてのトランプ現象に通ずるものがある気がしますね♪
人口問題の解決としての宇宙移民という「正しい」プロジェクトが如何に
大きな屈辱を宇宙移民にもたらしたか、その因果が巡り巡って50億の死に
つながったと考えると、計り知れない罪の大きさを想像させますね。
:
いずれにせよジオン公国は国力30倍の連邦に敵うはずもなく、独立戦争を
けしかけたザビ家一党の末妹(キシリア)の死をもってジオン共和国に移行、
ジオン共和国と地球連邦政府は終戦協定を結びます。
「機動戦士Zガンダム」は、終戦協定から7年後、宇宙歴87年のお話です。
:
さて、コロニー潰しやコロニー落としをやったジオンへの恐怖から、
宇宙移民を徹底的に弾圧すべきだ、という考えが(当然ですが)地球市民の
間で広がります。
そして、「ジオン残党狩り」の名目で連邦軍内に、地球出身者だけから
成る派閥「ティターンズ」が結成されます。
彼らが宇宙移民者の抗議集会を弾圧したりすればするほど、地球市民の
人気を博し、ティターンズは政界にも手を伸ばし、一大勢力となります。
弾圧された宇宙移民者や、弾圧の凄まじさを看過できないと感じた地球市民
が「反ティターンズ」としての派閥「エゥーゴ」を結成します。
「機動戦士Zガンダム」は、この連邦軍内の二大派閥、エゥーゴと
ティターンズの内部抗争の物語です!

ティターンズに両親を殺された主人公、カミーユ少年もエゥーゴに参加して戦います!
:
さて、駆け足でゼータの前置きの解説を済ませました☆
宇宙移民者を持ち上げる思想をジオニズムとするなら、その逆張りとして、
地球市民を持ち上げる思想もあり、これを「地球至上主義」と言います。
その表れなのか、ティターンズの兵士の中には、宇宙移民者を「宇宙人」
と蔑称する者もいます。
(地球出身者にしてみれば、コロニー落としを実行するような宇宙移民者
たちを、イカレた人外とみなすのも当然ですね…。)
:
対するエゥーゴは「反ティターンズ」で結集した寄り合い所帯なので、
地球出身者もいれば元ジオンの軍人も、民間人もいて思想は様々ですが、
平均すればやはり、ジオニズム寄りの考えに近くなるでしょう。
「重力に魂を引かれた人々(=地球市民)を地球から巣立たせる必要がある」
というのが平均的なエゥーゴのスタンスでしょうか。
もともとジオンの人々が持っていた考え方に似てますね!
とすれば、機動戦士Zガンダムは、主人公サイドをジオン側にしたお話、
とも言えそうです。
…ジークアクスっぽい⁉
:
というか、物語の最期でティターンズは壊滅し、エゥーゴが辛勝するので、
「ジオンが連邦に勝利した話」ですらあるわけです。
(連邦が一年戦争に勝ったと言っても、コロニー落としで人口も経済も打撃を
被り、経済的にはコロニー圏は既に地球から独立しています。
「地球からの政治的支配」も数十年かけて徐々に形骸化していくので、
長い目で見れば連邦はジオンに負けたともいえるわけです。)
:
僕が以前、ジクワはゼータの二次創作でもある、と書いたのにはこういう
理由もあったわけですね♪
:
「人はもう、地球というゆりかごから巣立たなければならない!」
と、エゥーゴの一員となったシャアことクワトロ・バジーナ大尉は
演説の中で訴えます。

「ジクワ制作陣と、読者の方々には、突然の無礼を許していただきたい。」
:
数十億年前に海の底で生命の卵が生まれ、それから長いこと、生命は
快適な海の中でくらしていました。
しかしある時、生命の一部が仲間から放逐され、過酷な陸地という環境に
逃げ延び、自らを陸地に適応、進化させました。
であれば、生命の頂点に立つ人類の一部が放逐され、さらに過酷な宇宙と
いう環境に逃げた時、宇宙という環境に適応し、自らを進化させるはず。
陸に上がったトカゲが魚を食うように、宇宙に上った新人類は旧人類を
駆逐するだろう。
…というややスパルタ的な進歩史観が、ガンダム世界では割と普遍的な
考え方のようです。
(人が成長するにはあえて過酷な環境に飛び込まなければならない、と
言うのは2020年代では、ハラスメントや体罰を肯定するのか!と怒られそう
ですが、80年代にはまだこれが常識だったわけですね♪)
:
人類が宇宙に適応するのは進化の必然なので、進化の「反動」としての
旧人類勢力である連邦はジオンに必ず敗北する、というわけです。
(マルクス主義史観っぽいですね♪80年代には…以下略。)
:
地球という甘やかされた環境に居座る特権階級の政治家たちが滅びるのは
進化の必然なので、それを少々早めるために(加速主義)、
コロニーや隕石を落としても構わないと、
ニュータイプ至上主義者たちは考えるわけです。
もちろん、「地球に残った人々を巣立たせる」のにはもっと穏健な手段も
あるとは思いますが…。
エゥーゴのメンバーの平均的な思想と、シロッコの目的は言葉にすると
ほとんど同じです。
:
「私の使命は、重力に魂を引かれた人々を開放することだと思っている。」
↑
このシロッコの台詞は、シャアや、エゥーゴのリーダーであるブレックス
准将が言っても違和感ありませんね(笑)。
それどころかシロッコの見立てでは、地球至上主義を掲げるティターンズ
の親玉であるジャミトフ閣下も実は、宇宙優位の考え方らしいのです。
つまりジャミトフ閣下もまた、
「私の使命は、重力に魂を引かれた人々を開放することだ」
と考えているらしい。

地球至上主義者のフリをしながらその本心は、彼らの
抹殺を謀っていたと、シロッコは見ています。
ジオンとエゥーゴ、そしてシロッコとジャミトフのいずれも、
「重力に魂を引かれた人々を解放」しようという目的は同じ。
では何が違うかと言うと、エゥーゴは穏健派で、他の三者は急進派
というか、過激派である、という違いがあると僕は考えます。
:
簡単に言うと、エゥーゴはほっといてもそのうち旧人類は滅びるので
何もしない派、それ以外の三者は隕石を落としたりして今すぐ旧人類を
滅ぼそう派です。
:
「木星帰りの男」シャリア・ブルは一年戦争の終盤でアムロに討たれ、
戦死しました。
同じ頃、もう一人の「木星帰りの男」シロッコは資源採掘船ジュピトリス
(↓)の艦長として、木星でヘリウム3の採掘を指揮していました。

ヘリウム3はモビルスーツや艦船の核融合炉の燃料となる貴重な資源です。
宇宙歴87年、ヘリウム3を満載したジュピトリスが地球圏に帰還したとき、
戦争は終わっていましたが、地球連邦はエゥーゴ派とティターンズ派に
分裂し、内部抗争が武力衝突にまで発展していました。
両派はシロッコを抱き込もうと画策しますが、シロッコはエゥーゴを
(文字通り)蹴って早々にティターンズ側への支持を表明します。

シロッコ自身が独自に開発した初の可変機、メッサーラ。
「天才」シロッコは俗人の開発した機体を信用しなかったのか、
自らが設計・開発したモビルスーツにしか搭乗しませんでした。
(ジクワ版のシャリア中佐もまた、ニュータイプ専用機
キケロガに乗り続けましたね☆)
シロッコから見て、エゥーゴとティターンズ(というかジャミトフ)の思想は
同じようでいて、明確に違うわけですね。
(にもかかわらず、エゥーゴとティターンズは実は同じだ、と考えるガノタ
が多いのは、上の21話の台詞がややこしいからかもしれません…。)
:
シロッコは、ジャミトフ閣下の真の狙いを以下のように推測している
ようです。
↓
「地球至上主義者どもをけしかけて宇宙移民者を弾圧させれば、弾圧に
抵抗する組織が生まれ、両者が戦争を始めてくれれば、二度目の宇宙戦争に
より今度こそ、地球の経済は徹底的に破壊され、地球人は餓死をして
いなくなる。」
これはコロニー落としを実行したジオンや、数年後に隕石落としをやる
シャア総帥に近い急進的な思想ですが、これを聞いたジェリド君は、
「エウーゴと同じじゃん!」と驚くわけです。
しかし「同じ」なのでしょうか?
:
地球出身者のジェリド君やティターンズの将兵は、コロニー落としの
トラウマからか、宇宙移民者をかなり悪魔化していると思います。
だからエゥーゴもジオンと同じで、自分たち地球市民を今すぐ滅ぼそうと
する過激派に違いないと思い込んでるわけですね。
でもエゥーゴにはそれを実行する意志も、能力も無い。
だからシロッコに軽蔑されているのだと思います。
対するジャミトフ閣下は、目的のためには手段を選びません。
二手三手先を読み、自身に忠誠を誓うティターンズの兵士すら騙して駒に
する演技力と冷徹さと覚悟、実行力の高さをシロッコは悪の親玉の鑑
(カガミ)として、評価しているのではないかと、僕は思います。
シロッコの勧悪懲善的な評価基準からすれば、エゥーゴの連中は
甘ちゃんというか、「よいこ」過ぎるのでしょう(笑)。
:
「人はもう、地球というゆりかごから巣立たなければならない!」
とシャアことクワトロ大尉は演説しますが、その実態は、放っておいても
いずれ、人類のニュータイプへの覚醒は起こるから、そのときを待つ、
というものでした。つまり何もしないということ。
エゥーゴはそもそも、ジオニズムを実現するための組織ではなく、
目の前で繰り広げられるティターンズの暴力を食い止めるために
集まった烏合の衆です。
ジクワで言うと、警察ザクの横暴にカッとなって殴りに行った
マチュのようなもので、義憤に燃え、正義感に篤く仲間想い、感情的な
人の集まりです。悪く言えば悪に対して潔癖で、目的よりも手段が正当で
あることを重視する、「必要悪」に手を染める覚悟も持たない、
現実を知らない優等生が多いと感じます。
「ティターンズは悪いことをしているので良くないと思います、先生!」
と本当に議会に訴えに行く人たちなので、こんな「よいこ」の集まりでは
頼りないと、シロッコが軽蔑し、むしろ清濁併せ持つジャミトフを評価し、彼に接近したのも当然と言えますね♪
シロッコのような天才にとって、自分より頭の悪い連中に従うのは屈辱
なので、今すぐ地球のエリートどもは消し去りたいのでしょうが、
そのためには最低限、今は能力のあるジャミトフを利用するために
彼に頭を下げるしかない。
エゥーゴのブレックス准将に頭を下げるよりは、実現可能性が高いと
踏んで耐えているのでしょう。

「出世するには、偉い人に媚びへつらう必要がある」
という世俗の謎風習に逆らわず、むしろ血判状という過剰な演出で応えるシロッコ氏。
「ジャミトフ閣下に忠誠を誓い、違約とあらば命を差し出します。」
という前時代的な「血の証」は、閣下や居並ぶティターンズの高級将校に
最大限敬意を払っているのか、それとも彼らを侮辱しているのか…。
「自称エリートといえどもやっていることは、猿山のボスへの阿諛追従でしかない」
ことを強調し、風刺を狙ったパフォーマンスにも見えますね(笑)。
(天才シロッコは、ピエロを演ずることでプライドを保っているのでしょう。)
:
「問題はその後だ。戦争の後で、誰が人類の支配を握るかで、地球圏は
どうにでもなる。その時に、地球圏を治める天才が必要だと思えんか?」
:
ジャミトフが戦争をけしかけ、地球人類を滅ぼした暁には、彼を暗殺し、
天才でニュータイプでもある自分が地球圏を治めるのが順当だと、
シロッコは考えているようです。
ただ、自分のような天才は愚民共に理解されず、反発を受けるだろうから、お飾りの支配者を立て、自分は影の支配者に君臨しようとする。
お飾りの支配者は、自分の言いなりになり、民衆に愛されるマスコットで
あれば、女でもネコでも構わない。だから、
「戦後の地球を支配するのは、女だと思っている。」
と言うわけです。
:

大衆は高貴な血を引く者、「大君」の支配なら喜んで受け入れる。
「ジオン・ダイクンの娘」を擁立し、ニュータイプである自身が裏から支える
「ニュータイプ至上主義」を実現させた、ジクワ版のシャリア・ブル。
それはシロッコがエゥーゴに敗れなかった「勧悪懲善」の世界と言えます。
ジークアクスの世界では、ジオンが戦争に勝利し、宇宙移民者、の中の
ジオン公国の長であるギレン・ザビ総帥が、地球圏を支配しています。
しかしギレンや宇宙移民者がいわゆるニュータイプ能力を持っている
わけでもなく、身体的にも精神的にも旧人類と変わらない彼らによる
支配が、ジオニズムの実現なのか?
(と、シャリアとシャアは疑問を持ちます。)
:
ティターンズに対するアンチとしてのエゥーゴが勃興したように、
ジクワ世界でもギレン支配のアンチとしてのキシリア派が幅を利かせて
います。
キシリア派は地球の旧人類を「保護」するギレンを逆賊とし、
ジオニズムの精神に則るなら旧人類を今すぐ抹殺すべきと考える、
過激派集団です。
しかしシャアやシャリアからすれば、キシリアもオールドタイプであり、
「地球連邦もザビ家も変わらない」と考える彼らニュータイプ自身による
支配を野望します。
そのために、キシリア派のフリをしてあえて暗殺を先延ばしにし、
キシリアにギレンとギレン派を粛清させたうえで、彼女をもシャアに
暗殺させたシャリアの行動は、シロッコと重なると僕は感じます。
:
その後シャリアは、MAVであり同志であったはずのシャアすらも裏切り、
シャアを歴史の表舞台から退かせ、シャアの妹を女王に擁立します。

「そういうことだ、すまんな…ジャミトフ。」
シロッコもまた、土壇場でジャミトフ閣下を暗殺し、ティターンズを手中に収めました。
しかしシロッコは結局エゥーゴに敗れ、逆にジクワ版のシャリアは野望を
実現しました。
この違いは何なのか??
:
実際、シロッコが軽蔑していたように、エゥーゴは「よいこ」の集まりで、
こんな連中が腹黒いジャミトフに勝てるはずがないと、シロッコで
なくても普通は予想するのではないでしょうか?
そして実際、アムロが最初から戦死していて、「よいこ」連中が力を持て
なかったジクワ世界では、シャリアが野望を実現します。
ゼータは子供向けの勧善懲悪アニメだから、ご都合主義的に良い子が勝つ
けど、ジクワは現実路線、より「リアル」だから悪党がちゃんと勝つ、
ということでしょうか?
僕はそうは思いません。
:
むしろシャリアやシロッコが勝つと考えるのは中途半端にリアルというか、
中二病的なリアルであって、もっと現実的に考えると彼らは、エゥーゴに
勝てない。
どういうことか?
:
ジクワはゼータの二次創作でもあって、いわば、シロッコやジャミトフが
負けるのを「おかしいやろ、ご都合主義や!」とツッコミを入れ、
「現実はこうや!」とシロッコの名代であるシャリアを勝たせてみせた
ファン同人だと、僕は思います。
「悪党が、ジオンやシャアやシロッコが勝つ方がリアルやろ!」
その中二病的な気持ちはよくわかります…。
:
そもそも、ジクワの劇場先行版を観たときに、映画の後半で急に女性キャラ
の比率が高くなります。
なんかシロッコのハーレムみたいだな、とソドンの艦橋を観たときに
感じました。
そうすると、イズマコロニーの市庁舎を戦艦ソドンで威圧するのは、
ゼータ中盤の「アポロ作戦」のオマージュなのではないか。

そのさなか、旗艦ドゴス・ギアを指揮するシロッコは味方艦隊の隊列を離れ、
単独でフォン・ブラウン市に降下していきます。
敵味方を唖然とさせたこのスタンドプレーにより、フォン・ブラウン市全体を
人質に取られたエゥーゴは、戦闘中止を余儀なくされます。
敵味方の働きを嘲笑するような独断行動に、成果は出しているため咎めることも
できない上官のジャマイカンは、シロッコに平手打ちを食らわせます。

中立国のイズマコロニーに軍艦で侵入し、砲艦外交を勝手に始める
ジクワ版のシャリアもなかなかのものですね(笑)。
ジオンとサイド6の正規の外交ルートは相当混乱したのではないか?

コモリ「無茶苦茶ですよこんなの!」
ちなみにジクワでは、シャリア中佐に平手打ちを食らわせるジャマイカンは
登場しません。
(そんなことしたらララア神と鶴巻監督に消されちゃいますね(笑)。)
:
「木星帰りの男」は浮世のルールを平気で無視するというか、むしろ
そんな自分に酔っているようにも感じられます。
:
ガンダム作品では、「木星帰りの男」はシャリア、シロッコのほかに
もう一人います。
「機動戦士Vガンダム」の悪役、フォンセ・カガチですね♪

(争いをなくすには、人類を闘争本能を持たない赤子以前に還さねば…。)
カガチは地球圏に帰還すると、ガチ党を結成し、
わずか4年でサイド2を地球連邦から独立させます。
(民衆は結局、恐怖と恩寵による支配を求めているのか…。)
彼はギロチンによる恐怖政治と、占い師兼娼婦として人気を博していた
マリアという女性をお飾りの女王とした、マリア主義を広めていく。
カガチはサイド2内限定ですが、女性をお飾りとした武断政治を
「機動戦士Vガンダム」冒頭で既に実現しています。
「マリア主義」についても語りたいところですが、もう8千字超えている
ので別の機会に詳しく語ることにします(笑)。
とりあえず以下を参照ください↓
マリア主義 (まりあしゅぎ)とは【ピクシブ百科事典】

女性と男性に置き換えた優生思想ですね。
闘争本能の塊である男性でなく、優しく平和的な女性が女王になれば戦争を
繰り返さずに済む、というわけですね。
「戦争を失くすために戦争を始めよう!」という矛盾も引き継いでいます(-_-;)。
「木星帰りの男」は大体、争いを続ける地球圏の旧人類を嘲笑、或いは
絶望するに至ります。
深宇宙のスケールの大きさがいっそう、人類のちっぽけさを感じさせる
からでしょうか。
そして、旧人類を幸福に導ける支配者は、「ニュータイプであるこの私
以外にいない!」と考え、愚民共を、赤子をあやすように、マスコットと
折檻によって躾けようと考えます。
マスコットというのは、ジクワではアルテイシア、Vガンダムでは女王
マリア、ということになりますね。
そしてZガンダムでは、シロッコの野望は打ち砕かれますし、Vガンダムでは
カガチの野望が地球圏全体に広まるのを阻止しなければならない、という
ところから物語が始まります。
オリジナル版のシャリアは、野望を抱く前にアムロに討たれました。
ところがジクワでは、シャリアの野望の実現が物語の「結末」になります。
(しかも驚くべきことに、多くの視聴者がこれをハッピーエンドと
受け止めている…⁉)
今時の視聴者にとって、子供向け?の「勧善懲悪」は不自然であり、
自然でリアルなのは、「木星帰りの男」がチート的に野望を実現する、
「勧悪懲善」アニメなのでしょうか??
:

細かいことを言うと、あとはドゥガチ総統とか、グレイ・ストークも該当するかもです。
ん?グレイ…ストーク…?
木星帰りの男…。
よく考えたら、グレイ・ストークもそうだし、
トビア・アロナクス少年(↓)も木星帰りの男ですね!

ドゥガチ老人も木星帰りですが、トビア少年ももともと、
地球からの交換留学生として木星に来て、戦いながら
地球に帰還したわけだから木星帰りかも。
木星帰りだからって、人類に絶望するとは限らないわけですね!
チート能力を持つ「心の歪んだだけのただの人間」が諦めと共に地球圏を
支配するハッピーエンド?も、それはそれでいいと思います。
でもガノタの皆さんには、トビア少年を忘れないで欲しいとも思うのです。
「安心したよシャリア!あんた…まだ人間だ!」
とマチュが啖呵を切ることを期待してました…(笑)。
まあいいんですけどね…。
:
ジークアクスはトビアがいないクロスボーン・ガンダムであり、
パズーがいないラピュタということですね!
2020年代の視聴者は、正直もうムスカに支配されたいと思っているのかも
しれませんね(笑)。
いいじゃんムスカ天才だし。
民主主義?俺ら愚民が投票しても失敗するだけでしょ!
天才かニュータイプかAIに独裁してもらった方が幸せだよ!
戦う少年少女観てると疲れるし。
最初からムスカがチートするお話の方がチルいし、スカッとするよ!
というわけか。ガッテン!
:
というわけで、鶴巻監督は次はシン・ラピュタを撮ればいいと思う(笑)。
ムスカが勝利した世界線で…。
シータは悪党ムスカに憧れて…。
「でも、そこまで踏み込まなきゃ、ムスカには届かないんだ…!」
(アムロ、じゃなくてパズーは最初から死んでるから安心だね♪)

シン・ラピュタ第9話より。
ムスカ「ああっ…何度やり直しても、パズーという少年に邪魔されるの…!」
マチュ「そうか、悪い奴なんだね、パズーって…。」
:
冗談はともかく、ジクワはみごと、怒りと正義感に燃える主人公を排除
してバズりましたね♪
…それでいいのかなこの国は…(-_-;)
:
Amazon.co.jp: 絶望の国の幸福な若者たち (講談社+α文庫) 電子書籍: 古市憲寿: Kindleストア

…いいのか。
:
しかし気になるのは、鶴巻監督は悪党が勝つ勧悪懲善を実現するために、
かなり無理をしていることです。
作家ララアに超越的な力を与えたり、シャアの天敵アムロを早々に戦死
させたり、エゥーゴ的な勢力が生まれないよう、悪党側にかなり
「えこひいき」してようやく、ジオンやシャアやシロッコ(シャリア)が
勝利できる。とすれば…。
鶴巻監督自身、「悪党が勝つ方がリアルだ」とは考えていないはず…?
監督が不自然な介入をしてようやく、ジクワは勧悪懲善を実現しています。
「勧悪懲善こそむしろ、お花畑のご都合主義?」
この問いは、次回に持ち越しましょう♪
:
もう一万字か…。
只今の時刻、2025年8月26日、4時53分。
:
「これで終わりにするか、続けるか⁉シャア!!」
「そんな決定権がお前にあるのか⁉」
:
:
:
任務了解。ちょっとだけ続けます(笑)。
:
感想記事の振り返りを全然やってないし!
その前に少し休憩というか、これまでの「振り返る」シリーズの宣伝です♪
↓
これまでの「ジークアクス振り返り」総集編:のりかな突発250812|のりかな

諦めとしてのジークアクス:アニメ新世紀宣言の呪いとエヴァ:ジクワ振り返り⑦:のりかな突発250819|のりかな

今回もいつにも増して長文になりましたね…(笑)。
読者の皆さんは適度に休憩を挟みながら読み進めて下さいね♪
:
さて、休憩終わり!後半戦です!
シャアやキシリアはなぜシャリアに及ばなかったのか?
感想記事を振り返りつつ考察しましょう!
:
【②.シャアはなぜシャリアに勝てなかったのか?】
:

ジクワの7話でシュウジがゼクノヴァしたので、感想記事でもいよいよ
ゼクノヴァとは何か?考察してみたようですね♪
ジクワ世界は勧悪懲善だというのが僕の見立てです。
シイコもシュウジも、シャアもキシリアもミゲル君も、覚悟をもって
悪の道に踏み出した人々です。
彼らの多くは、誰か愛する人のために野望を抱き、「よいこ」では
いられなくなった悲しい事情があります。
そんな悪党に憧れる主人公マチュも、愛するシュウジのために7話で
ついに、現金強盗に走りましたね(笑)。
とはいえ、「誰かへの愛や嫉妬でやむを得ず悪に走った」というのは、
悪として純粋ではない気もします。
「目的のために手段を選ばない」悪党も、その本当の目的は特定の個人への
執着だとすれば、その悪事自体が、誰かのための「手段」ということに
なってしまう。
その意味でシャリア中佐は、別にキシリアや、MAVであるシャアのために
ニュータイプ至上主義を実現したわけでもなさそうです。
彼の悪への原動力は、自分自身の虚無感を埋め合わせる大きな目的が
欲しい、という自己中心的なもののように、僕には思えます。
「セカイを救う」という大義で以て、自分自身の虚無を救っているのです。

地球人類の粛清を目指すようになる!」とシャリアは指摘します。
シャア自身の虚無がそうさせる!と言うのですが、お前が言うな!と
僕はツッコんでしまいました(笑)。
シャリア自身がそうだったから、シャアさまもきっと同じだ!と言っているわけですね。
彼の先読みの力が、「アクシズを落とすシャア」を垣間見たのだとしても、
それは仮想世界のシャアであって、今ココにいるシャアの未来ではない。
シャリア自身の虚無と絶望が、関わる人すべてを信じられなくしているのでしょう…。
:
とはいえゼクノヴァの話に戻りましょう。
ゼクノヴァとは判断保留であり、弱さであり、救いでもある、と
当時の僕は考えたようです。
その読みは今振り返っても基本的に正しかったようなので、
その前提で話を進めていきます!
:

改めてゼクノヴァに至る流れを確認しています。

長くなるので今回はゼクノヴァに絞ります。
(ターンXの話は次回振り返るかも…。)
8話の次回予告で「ララア似の女性」が登場し、
9話でエルメスと、眠り姫ララアが登場しましたね。

「いつか、夢で見た将校さんがアタシを迎えに来るの♪」
と推し活沼にハマるララアお姉さまが登場した回ですね。
現実を諦め、夢の実現に全BETするこの姉御の夢を叶える、
そのためにジクワの世界は、ララアとシュウジとシャリア
によって改変されていくわけですね♪
(そのためにアムロもシイコも殺されたわけです!)
エルメスの中で眠るララアが登場したことで、彼女が助力しているのでは?
と若干、7話時点でのゼクノヴァ予想がアップグレードされました。
謎メールについても彼女が打っている、と考えるのは不自然というか、
ララアのキャラ的に、「Let's get the Beginning. 」なんて言わないはず
ですし、推理の結果、異世界のカツレツキッカが打っていると考えた次第。
まあ外れたわけですが…(笑)。
正誤はともかく、謎メッセージの推理は面白いと思いますので、
以下のトピックスを読んでみて下さい♪
↓

推しています。結局ほむらちゃんこと眠り姫ララアが打ってました、という…。
というわけで、7~9話感想記事の表紙を駆け足で振り返りました(笑)。
ゼクノヴァとは判断保留であり、弱さであり、救いでもある、という話に
戻りましょう。
つまり、アムロという障害にぶつからず、ザビ家打倒という野心もいつの
間にか消えていたジクワ版のシャアは、親友であるガルマの暗殺による
心の重荷を背負うことも無く、不自然なくらい順風満帆に野心の実現に
邁進していました。
ところがソロモン落とし阻止作戦の佳境、いよいよシャアがザビ家を、
ジオンを裏切ろうというその時に、妹が邪魔しにやってくるわけです。

彼が初めて感じた不安を表わすかのように、αサイコミュが明滅を始めます。
ガンダムハンマーで殴りかかってくる妹に恐れをなしたのか、それとも
野心の実現のためとはいえ、最愛の妹を殺す覚悟は無かったのでしょうか?
いずれにせよ、岩陰に隠れたシャアに救いが訪れます。
妹に殺されるか、それとも、「ニュータイプの理想の世界」を実現する
ために、最愛の妹をここで殺すか?
パイロットの思考を読み取る装置であるサイコミュが、そんなジレンマに
誤作動を起こしたのか、或いは眠り姫ララアがシャアを救おうとしたのか、
はたまたジオンを裏切ろうとするシャアが邪魔になったのでしょうか?
ゼクノヴァが起き、シャアはこの課題から逃避することに成功します。
でもこれは、ただの判断保留であり、「野望の実現」と「立ちはだかる妹
の抹殺」のジレンマはこの先、シャアが野望を断念しない限り、
ついて回ることになるのです。
:
さて、アルテイシア政権樹立のために彼女と会ったシャリアは、この話を
彼女から聞いたはずです。
そして憧れだったシャアに幻滅したのではないか?
野心の実現よりも最愛の妹を取るようでは、悪党として下の下です。
(いや、それはつまりシャアが良い人ということであって、仮面を被ることで
冷徹な復讐者を無理に演じようとするシャアだからこそ魅力的だと思うの
ですが、「勧悪懲善」という価値観では低評価になってしまいますね!)
デスノートの夜神月も、コードギアスのルルーシュも、妹を溺愛するあまり
危機に陥っています。

Lの後継者、Mは夜神月の妹、粧裕を誘拐。
月はいろいろあってデスノートを奪われてしまいます。

そしてルルーシュの妹、ナナリー。
まあしょうがない。溺愛しますよね(笑)。
「君(ナナリー)のために世界を壊す!」byルルーシュ
だからシャアのこの弱点は、アニメのヴィランとしてそこまで非難される
ものではないのかもしれません。
とはいえ天涯孤独で誰も愛さないシャリアには、この弱点がありません。
つまり悪党として、シャアやルルーシュより上なのです。
実際、妹を殺せないシャアは、妹を人質にされたら野望を果たせなくなり
ます。
シャリアは最終回の戦闘のさなか、シャアに言い放ちます。
「すでにザビ家亡き後のジオンには、アルテイシアさまを擁立する準備が
整っております!」

シャリアがシャアを圧倒できたのは、この台詞がじわじわと効いたから
ではないか?
:
僕は以前、シュウジがシイコを討てたのは、ララア神による八百長があった
からではないか、と書いたことがあります。

ララア神に「守られる」シュウジは負けることは無い。
そして再びの、八百長疑惑。
シャアとシャリアの最終対決も、実力ではシャアに分があったのでは?
「常にザビ家亡き後のジオンには、アルテイシアさまを擁立する準備が
整っております!」
というシャリアの台詞は、
「オマエの最愛の妹はオレが預かった!逆らったら妹を殺すぞ!」
という意味にも取れるでしょう。
もっとかみ砕いて言うと、
「動くな!動いたら人質の命は保証しないぞ!」
という、悪党の古典的なセリフになります。

↑漫画とかドラマで悪党が言うセリフの典型。
でもイケオジのシャリアが言うとダサくなくなるから不思議!
(そこまで露骨ではないにせよ、少なくともシャアはこの先、最愛の妹と
かつてのMAVを敵に回すことになると、シャリアは告げているわけです。
キシリア派vsギレン派の血みどろの兄妹争いが、アルテイシア派vs
キャスバル(シャア)派に置き換わるわけで…。
「妹か、野心か」という、かつてゼクノヴァにより判断保留したジレンマが
再び立ちはだかります。)
:
シャアが本気を出せなくなったのは、最愛の妹を人質に取られた、と
気づいてしまったからではないか?
というわけでシャアはトンズラこきました。
懸命な判断ですね(笑)。
:
愛する妹という、悪党シャアの人間的な弱点を突いたシャリア。
「マジかよ、シャリア最低だな!」
と普通は思うと思うのですが…。
:
「みんなシャリア(鶴巻監督)に騙されてる!」

視聴者をも騙しおおせてしまったことです。
(たぶんアルテイシアも、自分が人質にされたとは気づいてないのかも…。)

と言って見せたり、ララアお姉さまが最高の笑顔を見せただけで、
視聴者は「シャリアいい奴!」「ハッピーエンド!」と受け取ってしまうわけです。
別にジクワを否定する気はないし、最高のエンディングだと思うのですが、
これだけは真実を伝えたかった。
知ってるのと知らないのとでは、ジクワの受け取り方も、味わいも
違ってくると思うので…。
鶴巻監督ことシャリア中佐は、愚民共がここまで愚かなら、
「もうこうするしかないよね!」という諦めのチルアニメにふさわしい、
最高のハッピーエンドを用意した。
それは愚民がそうとは気づかないまま、ディストピアを受け入れるという、
「悪の勝利」。
:
(ジャミトフへの忠誠を求められ、「じゃあ血判状書くよ!これで文句ない
だろ?」と皮肉で返したシロッコを彷彿とさせますね…。)
:
「なんかよくわかんないけど、ハッピーエンドだったんじゃね?」
という視聴者の反応も含め、風刺の効いた、よい終わり方だと思いました。
「絶望の国の幸福な若者たち」にふさわしい末路。

「嫌々ララアのもとに向かうシャア」そして「曇り空」。
不穏な要素をこれだけちりばめているのは、「気づいて!」というサインですよね。
そして曇り空から一転、雲一つない青空の下、ニャアンを従えたマチュは
言葉少なで、何を考えているのか分かりません。
なので僕の想像ですが、彼女は最初から最後まで、ヒゲマンの手のひらの
上で転がされていたことに今さらながら、気づいたのかもしれません。

「いつか、また会えるって。」
マチュは静かに再起を誓っているように、僕には感じられました。
悪に憧れたマチュは、二手三手先も読めない「よいこ」過ぎて、
大人に騙されてしまった。
次はもっと勉強して、強くなって、騙されない。
そうしないとシュウジには会えない。
騙されて少し成長した、マチュの決意の笑顔。
:
考えてみると、「迷惑でしょ、お尋ね者だし。」というマチュの台詞は
変です。
ヒゲマンが勝利した世界なのに、なぜ未だにマチュは、
お尋ね者のままなのか?
ヒゲマンが勝利したからこそ、マチュたちはお尋ね者になっている
のではないか?
だから未だに、無人島に隠れ住んでいて、ママたちに会いに行くことも、
連絡することすら我慢している。
二人は最終決戦の後、ジクワとジフレドに乗ったまま逃げ続けている。
シャリアが「勝ち切った」のを見て、急に怖くなったのでは?
オメガサイコミュの力を、あの男に渡してはいけない。
それが語られることのない、マチュの決意だと僕は思います。
:
鶴巻監督が、「勧悪懲善」という、悪党だらけのこのアニメで
伝えようとしたメッセージとは何か。
「大人を信じるな、騙されるな。」
「もちろんこの俺(シャリア、鶴巻監督)も、このアニメも信じるなよ?」
という教訓だと、僕は思いました。
:
ジークアクスを普通に楽しんで観てた子供達が、何年かして大人に
なったときに、見返してみて、「騙されてた!」と気づけるような
裏メッセージが仕掛けてあって、それに気づいたとき、この「教訓」
が彼らに刻まれるのでしょう。
:
それを今回伝えることにしたのは、コンテンツだらけの今の時代、
数年後にジクワを見返す人がどれだけいるのか、不安になったからです。
「ジクワはハッピーエンドだったし、さて来期のアニメ見るか」と
消費されるだけなのは勿体ない。
鶴巻監督が諦めていても、僕は諦めたくないので、気づいたことを
伝えようと思ったのです。
(でもこんなに長文を要するとは…。)
:
ジクワは「よくわかんないハッピーエンド」ではなく、
鶴巻監督が考え抜いた「よくわかるバッドエンド」だと僕は思います。
最後にマチュが失敗に気づいたのなら、希望はあるでしょう♪
:
ヒゲマンが作ったディストピアを、成長したマチュがいつか、
ジクワとジフレドの力で壊しにいく、殴りに行く、そんな未来が
きっと待っている。
そうでなくてもあと2年、宇宙歴87年には野心に燃えたシロッコが
木星から帰ってきますし、地球にはガルマという人気者もいます。
彼らが結託すれば、アルテイシア帝国は風前の灯でしょう。
勧悪懲善の世界では、歴史とは終わらないワルツのようなものに
なります。
戦争、平和、革命の3拍子。
だから、勧善懲悪にする必要があるんですね♪
:
というわけで、オチが付いたところで締めたいと思います!
ふう。
8月中に最終回まで持っていきたくて書き過ぎました(笑)。
過去最長の一万7千字!
というわけで、この結論部を誰が読んでいるのか?という不安はあります。
(ここまで読んでくれた読者には感謝です♪)
次回がたぶん、最終回になります。
その前に、この長すぎる記事の後半部を再投稿することにします(笑)。
「シャアはなぜシャリアに負けたのか?」みたいなタイトルで。
長すぎて後ろ誰も読まないと勿体ないし…。
少しでもアニメ視聴者の質を高めるために、ここまで読み進めてくれた
読者の皆さんが、この結論を広めてくれるとうれしいです!
無理ならいいですけど(´;ω;`)
:
というわけで、ではまた次回♪
Thank you for reading!
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元記事リンク↓
ジークアクス7話感想①:ゼクノヴァとは判断保留、と考えてみる:のりかな毎日エッセイ250527|のりかな
ジークアクス8話感想:月に堕ちたキシリアとニャアン:ターンXとGQuuuuuuX:のりかな毎日エッセイ250602|のりかな
ジークアクス8話のヒミツ②ゼクノヴァ解説!迷いと救済:のりかなトピックス250604|のりかな
ジークアクス9話振り返り&考察:推し活沼偽ララアお姉さまの意地!本物は眠り姫:のりかな毎日エッセイ250610|のりかな
ジークアクス9話のヒミツ:謎のメッセージの送り主はキッカ?AKIRA?それともほむら?:のりかなトピックス250616|のりかな
あと、ジークアクス本編はアベマで!
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ではまた♪
