戦術論29 ~ツーアウト3塁の価値~
こんにちは!シュウです!
今日はツーアウト3塁の価値についてお話します!
是非ご覧ください!
テーマ ツーアウト3塁
これまでにも何度かツーアウト3塁の攻防が勝敗を分けるというテーマで語りました。
今日は、ツーアウト3塁を狙うべきシーンとそうでないシーンを考えていきたいと思います。
①ツーアウト2塁と3塁の違い
良く言われるのが、ツーアウト2塁と3塁は変わらないからツーアウトでは無理して狙わなくていい、という考え方です。
これは、どちらもヒット1本でホームに生還できるという理論と、逆にヒットを打たなければ点には繋がらないという理論(ワンナウト3塁ではヒットを打たずとも点を取ることが可能だから)に基づいています。
分からなくはないのですが、
私はこの考え方に囚われるのは危険だと思います。
ツーアウト2塁と3塁は私の中では大きく異なります。
これは自分がベンチから配球を出していた時の経験が活きています。
ベンチから見ていてかかるプレッシャーが大きく違います。
以下にその違いを挙げます。
2塁と3塁の違い
1.3塁ではバッテリーミスが失点に直結する
→低めの変化を使いづらい
2.失策が即失点に繋がる
→野手のプレッシャーが高まる
3.内野安打が即失点に繋がる
→打者は低い打球を意識し、打ちとっていてもコースヒットで失点の可能性が増える
4.四死球で1.3塁になる
→盗塁や重盗を考慮しなければならず、守りづらさが一気に増す
私はこれらの違いは非常に大きな差になると思います。
ツーアウト2塁であればヒットを打たなくてはならないと考えてしまいますが、ツーアウト3塁であれば最悪内野ゴロだけでも打とうと割り切ることが出来ます。
四死球を取れれば私は必殺の重盗を持っているので、得点の大チャンスだと思っています。
この心理的影響は意外に大きいと私は考えていて、ツーアウト3塁を狙う価値の低いものとするのは違うと思うんですよね。
②良い狙い方と悪い狙い方
だからといって、なんでもかんでもツーアウト3塁を作ることにこだわればいいというわけでも当然ありません。
以下にそのいい例と悪い例を挙げます。
良い狙い方
1.ワンナウト2塁でヒッティングさせ、送球間ゴーやタッチアップ、右打ちを含めた進塁意識を打者も走者も大事にする
2.ツーアウト2塁で三盗を狙う
3.ツーアウトランナーなしからの二塁打を三塁打にする積極的な走塁を意識する
4.自分も生きるセーフティーバントで最低限の進塁打かつ最高級の出塁も狙う
悪い狙い方
1.ワンナウト2塁で送りバントをする
このように分けられると思います。
先に悪い点から話すと、送りバントによるツーアウト3塁は流石にやりすぎで、ほとんどの場面において相手を助けるだけだと思います。
ヒッティングによる進塁打はヒットの可能性を十分に残しているため、大きなリターンが望めます。(リターン中、リスク中)
これを送りバントとしてしまうとリスクとリターンのバランスが崩れ、(リターン小、リスク中)となり、アウト一つで無得点のリスクが基本的には上がってしまいます。
送りバントによるツーアウト3塁は、余程期待できない打者でもない限りは有効ではないでしょう。
次にいい点についてです。
ヒッティングでリターンを狙いながら、最低限の進塁打を保障する動きを打者、走者共にしてほしい所です。
これは賛否両論あると思っていて、
進塁打を意識したバッティングをすると打撃が小さくなり、ヒットを打つ確率が減るという考え方もある
と思います。
私もそう思っていたのですが、走者の進塁意識次第で打者の制限を少なくしてしっかり振りにいけるし、進塁も出来るという両立を図ることが出来ると今は考えを改めました。
追い込まれるまではしっかり打ちにいって、追い込まれてからは進塁打意識に切り替えるというのが今は正しいと考えています。
ダイヤモンドベースボールを得意とし、勝率が安定している関東第一、明徳義塾、聖光学院などはこうしたワンナウト2塁から最低限の進塁打を保障しながら低い打球のヒットを狙い、内野を抜ければホームに生還するという抜け目ない野球を展開しています。
少しタイプは違いますが、愛知県では至学館が似たようなタイプかと思います。(至学館は上記三校よりも良くも悪くも戦術性に特化している)
次に三盗についてですが、ここぞの場面で使うために出し惜しみするチームもいますが、私は序盤から仕掛けるべきだし、ツーアウトからでも仕掛けるべきだと思います。
先に仕掛けておけば、相手はその後のランナー2塁のケースの全てで警戒せざるを得ず、打者との勝負のみに集中できなくなります。
そして、ツーアウトであればそもそも得点確率が低いため、ギャンブルを仕掛ける価値があり、三盗を仕掛けて相手のミスを誘うことで得点を奪うシーンも増えます。(実際にこれで私の教えたチームは何度も得点しています)
ツーアウトツーストライクとなった後の三盗兼ヒッティング(ディスボールによるランエンドヒットとは異なる)も非常に効果的で、ストライクなら打ってヒット1本の生還を狙えるし、ボールなら追い込まれた後でヒットが期待できないカウントなのでギャンブル的な仕掛けもよりリスクを抑えて勝負することが出来ます。
ツーアウトからの三盗も意外と効果的だよというのを分かっていただけたら幸いです。
今日は以上になります!
これまでの記事でお話しした考え方やスキルをいかんなく発揮すれば相手に常にプレッシャーを与える攻撃が出来ると思います!
参考にして頂けたら幸いです。
今日もご覧頂きありがとうございました!
