第9話:『投資信託・資産運用—GPIF・楽天証券・SBI証券の動向』金融業界編 全12話
こんにちは、ユキです。
ここまでの「金融業界編」では、メガバンク、地銀、ネット銀行、証券会社、保険会社、そしてクレジットカード・決済の世界まで、うさぎ先生との夜ふかしトークで学んできました。どれもこれも、日本の金融が抱える複雑な構造と今後の変化を浮き彫りにしてくれたと思います。
さて今回の第9話では、「投資信託・資産運用」をテーマに取り上げます。個人投資家が増えるなかでNISAやiDeCoなどの制度が普及し、投資信託が一般的になった時代。さらにロボアドバイザーやESG投資、AI運用といったキーワードが次々に登場して、私たちの資産形成がより身近な話題になってきました。
一方で巨大プレイヤーであるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が日本市場に与える影響や、ネット証券による激しい手数料競争、SBIや楽天、auといったIT系企業が投資信託の領域に進出している現状も見逃せません。そこで今回は、「資産運用」と「投資信託」の世界を詳しく覗いていきましょう。いつものように、闇の組織の陰謀でウサギ姿になったうさぎ先生との夜ふかし会話を通して紐解いていきます!
🐰Kino Takenoの音楽も宜しくお願いします!
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⬛︎金融業界シリーズ
第1話:『金融業界の全体像—お金の流れを作る仕組み』
第2話:『メガバンクの覇権—三菱UFJ・三井住友・みずほの戦略』
第3話:『地方銀行の役割—地域経済を支える金融機関』
第4話:『ネット銀行の挑戦—SBI・楽天・住信SBIネット銀行の成長戦略』
第5話:『証券会社の進化—野村・大和・SMBC日興の成長戦略』
第6話:『保険業界の改革—日本生命・第一生命・明治安田の戦略』
第7話:『クレジットカード・決済の進化—JCB・VISA・MasterCardの覇権争い』
第8話:『フィンテック革命—PayPay・LINE Pay・メルペイの戦略』
第9話:『投資信託・資産運用—GPIF・楽天証券・SBI証券の動向』
第10話:『中央銀行の役割—日銀・FRB・ECBの金融政策』
第11話:『仮想通貨・ブロックチェーン—ビットコイン・イーサリアムの未来』
第12話:『未来の金融業界—テクノロジーが変えるお金の流れ』
全12話
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投資信託・資産運用の全体像を二人で語る
「投資信託って、どう選べばいいの?」
夜、私は仕事から帰ってリビングに座り、コーヒーを一口。
うさぎ先生はいつものように隣にちょこんといて、もふもふの尻尾を落ち着かせている。
「先生、最近 ‘NISAが改正される’ とか ‘iDeCoがオススメ’ とか、いろんな話を耳にしますけど、結局 ‘投資信託をどう選べばいいのか’ さっぱりなんですよね。そもそも投資信託って何なんですか?」
先生は微笑み、「ユキくん、それは多くの人が抱く疑問だね。投資信託は、投資家たちから集めたお金を、プロ(運用会社)が株や債券などに分散投資して、その成果を投資家に配分する仕組みだよ。ファンドによって運用方針やリスクが違うし、手数料も異なるから、慎重に選ぶ必要がある」とホワイトボードを出す。
「なるほど……なんだか ‘私が直接株を買うんじゃなくて、運用のプロに任せる’ みたいな感じですか?」と私。
「Exactly. 個別株投資よりリスクを分散しやすいし、時間がない人でもプロに運用を任せられるメリットがある。一方で手数料がかかるし、中にはリスクの高い投信もある。最近は ‘低コストのインデックスファンド’ が人気を集めてるよ。SBI証券や楽天証券などが競い合って安い手数料で提供している形だね」
GPIFの巨大さと日本市場への影響
私はもう少し大きな視点で考えてみる。「そういえばGPIFって、日本の年金を運用している機関らしいですが、めちゃくちゃ大きな資金を動かしてるんですよね。株式市場に影響を与えるって聞いたことがあります」
先生は大きく頷く。「GPIF(Government Pension Investment Fund)は世界最大級の公的年金基金で、資産規模は一時期200兆円を超えていた。国内外の株や債券を主体に運用していて、その売買動向が市場を揺らすほどの影響力があるんだ。
例えば ‘GPIFが国内株の比率を上げる’ と発表すれば、株価が上がる期待が高まるし、逆もしかり。運用方針の変更一つで、資産運用業界や金融市場に大きな波紋が広がるんだよ。さらに近年はESG投資も取り入れていて、企業の環境・社会・ガバナンスにも注目するようになった」
「すごい……つまり私たちの年金は、日本最大のファンドマネージャーみたいな存在が動かしていて、その投資先企業の株価にも影響があると。ESG投資っていうのは ‘環境や社会的要素を評価して投資する’ って感じでしょうか?」
先生は「そう、GPIFもESG投資を強化しているし、民間ファンドにも大きな波及効果がある。企業も ‘ESGを意識しないと大口投資家の支持を得られない’ と考えるから、経営に変化をもたらすわけさ」

ネット証券の存在感:SBI・楽天・LINEなど
「私、投資信託をちょっと買おうかなと思って、SBI証券や楽天証券を覗いたんですが、本当にたくさんの商品があって、どれがいいのか迷うんですよね。しかも手数料競争とかポイント還元とか、いろんな施策があるみたいで…」と私は本音を言う。
先生は「うん、ネット証券同士の競争は近年激化してる。SBI証券や楽天証券は、低コストインデックスファンドの取り扱い数を増やしたり、ポイント投資を導入したりして個人投資家を取り込もうとしてる。LINEも ‘LINE証券’ を展開して少額投資や手軽なアプリを武器に新規層を狙ってるね。
それに、NISAやiDeCoで投資信託を買う人が増えているから、どの証券会社も ‘投信積立の手数料無料’ や ‘ポイントバック’ を強化してる。まさにここが投資信託市場の盛り上がりを牽引してるんだ」
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