幸運の秘密は「信じる心」と「行動」にあった
すれ違いの偶然
海の水温は少しずつ下がってきているけれど、まだまだ蒸し暑い。
「東京はどうなんだろう」と思って、日本に滞在中の友達に聞いてみようと思ったら……ちょうど彼女からLINEが届いた。「気温は少しずつ落ちてきてるよ」と、荷造りを始める私に親切に知らせてくれるメッセージ。お土産話を楽しみにしていたけれど、今回は残念ながら行き違いになってしまう。
そのあと近所のカフェへ。友達とのおしゃべりが止まらず、気づけばカフェをハシゴして3時間。彼女は、私たちが日本滞在を終えて発つ日の翌日に日本に到着する予定。しかも互いの滞在先は目と鼻の先だったのに、残念。相変わらず、友達とのすれ違いライフが続いている。
夜の予定変更
夜は夫とダンスに行くはずだったのだけれど、夫はすっかり忘れてて友達とワインバーへ。「ごめん!」とすまなそうな顔で、「ご馳走するから美味しいもの食べてきて!」と言ってくれた。
そこで、我が家に滞在している息子とお気に入りのレストランへ。外席で通りを眺めながら楽しい時間を過ごした。蒸し暑かったので、食後はぶらぶら歩いてジェラートの美味しい店へ。イタリアを思い出させる美味しさ。同じように涼みに来た人たちで通りのテーブルはいっぱい。海を見下ろすコンドミニアムが立ち並んでいる。
ジェラートの店のすぐ隣にも友達が住んでいる。同い年の彼女はビジネスを成功させ、10数年前にこの高級コンドを自力で購入した。今では価値が2倍に膨らみ、ほかにも物件を所有している。経済力という点では本当に尊敬している。でも、人間関係においては、あまりうまくいっていない。彼女はいい人なので私も本当はもっと仲良くなりたいけれど、どうしても難しい。他の友達も、いつのまにか彼女を誘わなくなってしまった。彼女の良さを認めつつも、一緒にいると必ず神経を逆撫でされてしまうから。みんな大人だし、できるだけ仲良くはしているけど。
とはいえ、彼女はとてもポジティブに生きている。デートがうまくいかなくても、人間関係が満たされていないように傍からは見えていても、いつも自分を肯定している。その部分でのブレは一切ない。弱みを見せることもしない。すごいなぁと思う。
ポジティブ思考で生きると幸せか。
と聞かれれば、絶対にそうだと思う。
でも、ポジティブに見える人だって、心のどこかで何かをこじらせていることがある。私自身にも、うまくいかない部分はある。そしてポジティブ思考は、その影に蓋をするのが上手。【ダメな部分】と決めつけず、軽やかにスルーできる力でもある。実際、それができると現実創造も軽やかになっていく。でも、その影の部分にモヤモヤするなら、しっかり感じて認めてあげることも必要なのだ。ポジティブかネガティブかという二元論ではなく、その両方があって初めて、この世界が豊かさを持つのだから。
イタリアの思い出が蘇るような濃厚ジェラートを食べながら、息子と「幸せとポジティブ思考の関連性」というテーマで盛り上がった。すると彼が思い出したように、「そういえば、面白いドキュメンタリーがあるんだよ」と教えてくれた。
帰宅後に一緒に観てみると、とても興味かったので、今日はその作品を少し紹介したいと思う。
幸運の秘密は「信じる心」と「行動」にあった
それは、イギリスのメンタリストであるダレン・ブラウンが仕掛けた社会実験『The Secret of Luck』という10年くらい前の作品。日本では未公開かも。舞台はイギリスの小さな町。彼はそこに犬の銅像を設置し、「触れると幸運になれる」という噂を流した。
最初は半信半疑だった人々も、やがて信じるようになり、隠しカメラには犬の像を撫でに来る姿が映し出される。そのうちに、犬を撫でたおかげで「昇進した」「偶然の出会いがあった」「宝くじが当たった!」と語る人まで現れた。信じる人の行動は前向きになり、挑戦の幅も広がる。一方で、信じない人の生活は何も変わらないまま。
ここにすでに、幸運の本質が見えてくる。

「運が悪い」と信じ込んだ肉屋の物語
特に象徴的なのが、町の肉屋ウェイン。
彼は「自分は不運だ」と信じていて、宝くじも当たらず、人生は停滞していると感じていた。
ダレンはそんな彼にいくつもの「幸運のチャンス」を仕掛けた。
郵便受けに当たりのスクラッチカードを投函する
「市場調査に参加すれば20ポンド」という街頭の機会
地面に置かれた50ポンド紙幣
賞品がもらえる電話番号を掲げた移動式の広告看板
ところが、ウェインの目にとまったのは最後の看板だけ──それもかなりしつこくチャンスを与え続け、ようやく彼は行動に移した。
クライマックスの詳細は伏せるけれど、このドキュメンタリーはこう結論づけている。
運とは偶然の贈り物ではなく、自分の意識と行動が作り出す現実である。
実際には、ポジティブ思考でも、内向的な性格でなかなか行動に移せない人もいる。目の前に起きていることに無関心なのは別に悪いことでもない。そういう意味でこの実験はちょっと大雑把なのかなという気がしないでもないが。。。でも、まあ印象に残る内容だった。
今ここにある“幸運”を生きる
運とは偶然の贈り物ではなく、自分の意識と行動が作り出す現実である。と言われれば、引き寄せの法則も同じこと。「自分は不運だ」と信じれば、その波動に沿った出来事を引き寄せてしまう。逆に「私は幸運だ」と信じ、心を開いて行動すれば、目の前のチャンスを自然と掴める。
幸運は外の世界からやって来るのではなく、私たちの内側の姿勢が創り出すもの。
「本当に自分は不運なのか? それともチャンスに気づく心を閉ざしているだけなのか?」
自分でも答えが分からないときは、マインドフルネスになってみるのがとてもお薦め。たとえば、自分で自分にレッテルを貼らずに、すべてを取り払った状態で過ごしてみる。思考をあちこちに飛ばさずに、今に意識を置く練習は、日常に散らばる小さなサインに気づく力を取り戻してくれる。本来の姿である愛や感謝の波動に立ち返れば、偶然の一致(シンクロニシティ)は自然と増えていく。
現実のサインは、たいていとてもさりげないので、気づかれず通り過ぎてしまうことも多い。その見落としが続くと、「自分はツイてない」と決めつけてしまいがち。でも、
自分に与えるラベルこそが、そのまま人生を形づくっていく
「自分は幸運だ」と信じている人ほどラッキーなのは決して錯覚ではなく、波動の現実的な反映。と私は信じている。
先に触れた彼女は自分が築いた裕福な世界に誇りを持ち、「私はラッキーで幸せだ」と感じている。だから、周囲がどう思おうとも彼女は幸せなのだ。
「うまくいかないこと」が混じっていても、それ自体が不幸せを意味するわけではない。それもまた人生を彩る一部であり、私たちはいろんな形の幸せの中に生きている。
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