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「暴落」はサイコロの「1」の目? 確率で解き明かす投資の不安 [第40回]


前回、積立投資の限界を突破するための「一歩先の戦略」としてレバレッジ(テコの原理)のお話をしました。しかし、この戦略を成功させるための絶対的な前提条件があります。それは、「投資のメリットを心から信じていること」です。

全世界株式の平均利回りが約7%といったデータを知りながら、なぜ多くの人は最後の一歩を踏み出せないのでしょうか。それは「もし暴落が来たら……」という恐怖が、論理を上回ってしまうからです。

今回は、その恐怖を乗り越えるためのヒントを「すごろく」に例えて考えてみましょう。

1. 「1」が出続けても、ゲームは終わらない

サイコロを思い浮かべてください。10回振っただけでは、「1」が連続して出ることもあれば、なかなか進めないこともあります。短期的には出目に大きなばらつきが生じるのは当然です。

しかし、私たちは知っています。途中で「1」が出続けたとしても、それがゲームの最後まで続くことはなく、回数を重ねれば1から6までの目は均等に出るということを。それどころか、そんなばらつきがあるからこそ、すごろくが楽しいということも、私たちは経験的に知っているのです。

投資における暴落への恐怖も、これと同じです。それは「サイコロを少ししか振らない間の、一時的な出目のばらつき」を過度に気にしている状態と言えます。

2. 「歴史」という名のサイコロの統計

もちろん、暴落そのものが「楽しい」ということはありません。しかし、投資における暴落は必ず起こるものであり、それでも平均して7〜10%の年利が得られることを、長い歴史が示しています。

歴史がそのまま未来に反映されるという絶対的な確証はありません。しかし、その確率が非常に高いことを、投資を続けている人は皆、実感として理解しています。

  • 銀行預金:元本は保証されますが、増える見込みはほとんどありません。

  • インデックス投資:短期的には暴落という「出目のばらつき」がありますが、15年、20年と長くサイコロを振り続けることで、期待される利回りに収束していきます。


3. 「一歩先の投資」へ進むための鍵

この「振り続ければ確率は収束する」という考えを深く理解すると、単に自分が生活していくためだけでなく、家族の夢を叶えるための「一歩先の投資」に進むことができるようになります。

私自身、投資経験を6年ほど積み重ねる中で、資産が複利の力で育っていく過程を実際に目にしてきました。この実感を伴う経験という土台があるからこそ、家族の未来(例えば、子供たちの高額な教育費など)という大きな目標に対しても、一時的な市場の揺らぎに一喜一憂せず、戦略的に向き合うことができるのです。

私は50代から本格的な資産形成を考え始めましたが、幸い70歳頃までは現役で働くつもりです。あと20年近く「サイコロを振る時間」が残されている事実は、確率を味方につけるには十分な猶予です。


最後に

資産形成の土台があると、自由な考え方で自分の人生を設計できるようになります。

もし、暴落が怖くて足が止まっているのなら、少しだけ視点を長く持って、サイコロを振り続ける勇気を持ってみてください。一時の「1」の連続に怯える必要はありません。

万が一、始めた直後に暴落が来ても良いように少額から始めて、値動きに慣れたら少し積立額を増やせば良いのです。

その長期的な挑戦を支えるのは、健康な体と心です。私も70歳まで現役でサイコロを振り続けるために、日々自身のメンテナンスという「投資」も続けています。


(この一歩先の投資戦略は、こちらの有料記事にまとめています。ぜひご覧ください。)



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