お金は「置いておくもの」じゃない。私の資産運用の考え方。|私自身の部屋
まず最初に、大事なことを言わせてください。
これは投資の勧誘でも、金融アドバイスでもありません。
証券外務員の資格は持っていますが、
みなさんの資産運用の責任は取れません。
でも「知らないまま損する人を減らしたい」という気持ちで書いています。
数字や制度は変わるので、気になったことは必ずご自身で調べてくださいね。
あともう一つ大事なこと。
「セミリタイア」という言葉の輝きほど、
世間が想像するほど大したお金持ちではありません。
押し入れで寝袋で眠っていた時期もあるし、
クレジットカードの引き落としができなくて焦ったこともある。
これはそういう私が、この20年でやってきた「実験の記録」です。
お金は置いておくだけで、減っていく。
銀行にお金を入れておけば安全。
そう思っていた時期が、私にもありました。
でもちょっと待って。
日本の銀行に預金するということ、実はこういうことでもあります。
銀行はそのお金を使って、日本の企業や国債に貸し出しています。
つまり私たちは知らないうちに
「日本経済、ずっと元気でいてね」という祈りとともに、
円リスクを丸ごと背負っているわけです。
日本経済が縮んでいけば、企業の体力も落ちる。
国債の信用も揺らいでくる。
円の信用がなくなったり、銀行が倒産したりしたら、
今銀行に預けているお金も立派なリスク資産ということになります。
しかも日本の普通預金の金利は今、年0.001〜0.1%程度。
一方でインフレ率は年2%を目標に動いている。
計算するまでもなく、銀行に置いているだけで毎年1〜2%ずつ、
お金の「価値」がじわじわ下がっていきます。
なんなら時間外手数料も半端ない。
それが、外(海外)から中(日本)をみた時に明確に見えた、
日本で日本円を日本の銀行に預けるリスクの実態でした。
金額は減らない。でも価値は減る。
そしてその価値が減る速度は、日本経済の先行きと連動している。
お金を銀行に預けながら、気づかないうちに
日本経済の行方に全額ベットしているような状態、とも言えるかもしれません。
怖い話をしたいわけじゃなくて、
私自身がこれを知った時「あ、何かした方がいいな」と思ったので、
同じように感じてもらえたら嬉しいです。
支出は、コンフォートゾーンを作ること。
まず支出の話から。
この20年間、収入が増えても減っても、
同じくらいでキープできる生活スタイルを探ってきました。
夫と結婚してから、その形がより明確になりました。
私たちは二人とも、普段の日常はシンプルに生きている。
でも何か欲しい時、やりたい時に、ちゃんとお金がある状態を作りたい。
制限される感覚が嫌いだから。
贅沢するためじゃなくて、選択肢を持つために、お金を育てています。
収入は、ポートフォリオで考える。
収入の種類・タイプ・入ってくるタイミングを、
リスク管理の観点でポートフォリオとして持つようにしています。
不動産、仮想通貨、株式、業務委託、副業、スポット収入。
一つの市場や仕事が止まっても、常に何かが入ってくる状態を作る。

結婚前から夫婦それぞれで小さく始めてきて、
これからはそれを二つ合わせて、
より長期で自分たちの価値観に合ったものに育てていくフェーズに入っています。
現金は「すぐ使うかもしれないお金」だけ。
現金として手元に置くのは、
「すぐに使わないといけないかもしれないバックアップ」だけにしています。
そういうお金は、定期預金や社債など、
流動性がある程度あってリスクが低いものに置く。
金利は低くても崩せるタイミングがあるものを選ぶ。
本当の意味での現金は、何かあった時のバックアップに最低限置いておく。
それ以外は全部、何らかの形で運用に回す。
増やすためというより、価値を減らさないために。
ベトナムにいると、お金の置き場所が増える。
ここが、海外在住の意外なメリットです。
2026年現在、ベトナムの銀行の定期預金は
年6〜8%台の商品が複数あります。
デジタル銀行では条件付きで8%台後半に達するものも。
日本の定期預金の金利と比べると、その差は一目瞭然です。
海外に住むことで、「お金の置き場所」が増える。
これは海外移住の、あまり語られないメリットの一つだと思っています。
(※2026年4月以降、金利調整が入っているので最新情報は必ず確認してください。)
外国株・外貨建て資産は、二段階で働く。
最近ポートフォリオの中で増やしているのが、外貨建ての資産です。
例えばドル建ての株式やREITを持つと、
その資産価値が上がる可能性と、
円安が進んだ時に為替で得をする可能性の、
二段階で働いてくれる。
円だけで資産を持っていると、
円安が進むたびに実質的な資産価値が下がっていく。
でも外貨建ての資産を持っていれば、それがヘッジになる。
配当率がいい商品であれば、
定期的な配当金・分配金がお小遣いとして給与とは別に入ってきます。
海外に住んでいると、これが自然と身につきます。
株式は、応援したい会社を選ぶ。
株式に関しては、短期のスイングトレードはほぼやっていません。
長期で、応援したい企業・自分が信じる将来に関わっている
社会・事業を選ぶ。
財務分析をしながら、経営者の考え方や行動も見る。
好きな会社に長く投資する。
みずほ株を2万円から積み立て始めた話は以前書きましたが、
あの頃から基本的なスタンスは変わっていません。
不動産は、レガシーとして考える。
不動産に関しては、夫と結婚する前は考え方が違っていました。
でも最近、方針が統一されました。
運用しながら持っていくけれど、
次の世代に引き継げるレガシーとしての投資として考えていく。
私は日本、夫はフランス、そして今住んでいるベトナム。
この3拠点をどう組み合わせるか。
子どもが大きくなった時にどう使えるか。
そういう長期の視点で考えるようになりました。
日本経済の話を、少しだけ。
個人的に思っていることを一つ。
国内でいくら頑張ってお金を回しても、
家族の中でお父さんがお母さんにお小遣いをあげるようなもので、
家族全体の収入は増えない。
お父さんが外に働きに行って稼いできて初めて、家の収入が増える。
日本経済も同じで、日本企業や日本人が外貨を稼ぎに行く仕組みを作ることが、
本当の意味での経済活性化につながると思っています。

円安の今は、海外に売り出す側の日本企業にとっては、追い風になっている面があります。
もちろん、輸入コストが上がる業種にとっては逆風でもあります。
どちらの立場かによって、円安の影響はまったく違う。
だからこそ、自分のビジネスや資産がどの通貨リスクにさらされているかを把握して、
ビジネスもお金もポートフォリオを持っておくことが大切だと思っています。
そこに関わる仕事をしているのは、そういう理由でもあります。
投資が怖い人へ。
投資はリスクがある。それは本当のことです。
でも「リスクが怖い」というのは、
そのリスクの裏に何があるかを勉強したり
経験した数が少ないだけかもしれない。
私が20年かけて少しずつ感じてきたことです。
みずほ株を2万円から始めた頃、私も怖かった。
(2026年現在は株式分割があり、単元株は2万円では買えません)
でも小さくやってみることで、怖さの正体がわかってきた。
2万円投資して、失うものは2万円。
じゃあ、同じ2万円を銀行に置いておいた時と比べて、
どれくらい増やしたいのか。
そのバランスが自分の中で納得いくものだったら、
失敗しても「2万円の授業料だった」と思うことにしました。
失敗したこともあるし、遠回りしたこともたくさんあります。
でも本当に失うリスクは何か、何に気をつければいいのか。
それは経験の数に比例して、少しずつ見えてくるものだと思っています。
特に若い人には、時間という最強の武器がある。
複利は時間があるほど効く。
お金だけじゃなくて、努力も経験も、全部複利で育っていく。
小さくていい。まず始めてみることが、一番の近道だと思っています。
押し入れで寝袋で眠っていたあの2月から、
ここまで来られたのは、早めに動き始めたからだと思っています。
難しく考えなくていい。
ただ、置いておくだけはやめた方がいい。それだけです。
📚 お金シリーズをまとめて読む
▼ 【私自身の部屋|お金①】ベトナムで、お金が味方になった。 読む
▼ 【私自身の部屋|お金②】私がやっている資産運用。セミリタイアしてみたら、こうだった。 読む
▼ 【私自身の部屋|お金③】ダナンで家族3人、月30万円で暮らしながら資産を増やしている話。 読む
▼ 【私自身の部屋|お金④】今読んでいる記事
📚 合わせておすすめしたい記事
▼ 【まなラボとは】産後うつで離婚寸前だった私が、ダナンの朝に決めたこと。 読む
▼ 【リタイアと仕事の話①】私がセミリタイアに失敗した理由。 読む
▼ 【仕事の部屋】パスポート一枚、19歳。 読む
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お読みいただきありがとうございます。
「何者かにならなくていい。全部の自分のままでいい。」
そう信じながら、等身大のまま書いています。
諦める前に、もう一回だけ試してほしい。
そのための実験を、私自身が続けています。
どこかの誰かのエールになれたら、嬉しいです。
スキやコメント、とても励みになります。
フォローして、続きも一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。
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【この記事を書いた人】まなラボ
音大中退、貯金ゼロ、高卒からスタートして、
気づいたら4言語・5カ国居住・約40カ国を旅していました。
ベトナムで会社を立ち上げて売って、産後うつになって、消えそうになって。
それでも今、ダナンで息子とフランス人の夫と、
日々の身の回りの幸せを大切にしながら、笑って生きています。
「こんな道もあるんだ」と思ってもらえたら十分です。
挑戦する前から、諦めないでほしい。
失敗を、恐れないでほしい。
諦めるまでは、失敗じゃないから。
※このシリーズに出てくるお金の話は、私自身の経験と考え方をもとにした記録です。投資・資産運用には必ずリスクが伴います。特定の金融商品の購入や投資行動を推奨するものではありません。判断はご自身の責任でお願いします。
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