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迷いながら、ここで育てている|ダナンに来た理由と、海外子育てのお金のリアル〜海外・多言語子育ての記録|家族の部屋

私たち一家は、2025年の8月にダナンに引っ越してきました。

仕事があったわけでも、家族がいたわけでも、馴染みがあったわけでもない。

ただ、子どもが生まれたことで、

それまでの「当たり前」を一度、外から見直したくなったのだと思います。


子どもがいない外国人にとって、ホーチミンはパラダイスだった。

毎食外食して、毎晩飲みに行って、それでも気づけば貯金が増えている。

ホーチミンは、そういう街です。

物価が安く、便利で、外国人がゆるく無理なく生活できる。

でも、これが子持ちの外国人になると、話は変わります。

ミルクやオムツは先進国並みの値段。

予防接種は全額自腹。

ビザの手続きも、子どもの分が加わる。住む場所や家の大きさも変わる。

医療保険も、「とりあえず安いパッケージ」というわけにはいかなくなる。

年に一度は両親に会わせたいと思えば、両国への帰省航空券代もかかる。

海外で暮らすということは、すべてを自己責任で引き受けるということ。

子どもがいると、その現実が一気に重くのしかかってきます。


本当に頭を悩ませたのは、学校のことだった。

ミルクや保険の費用は、頑張れば捻出できる。

でも、就学が始まるタイミングの話は、次元が違いました。

ベトナムでは、両親が外国人の場合、子どもも外国人扱いになります。

国籍や手続き上の壁があり、実質的な選択肢になりにくい状況です。

選択肢は、日本人学校やフランス人学校。

ただしこれらは大都市にしかなく、小学校だけで年間80〜90万円はかかります。

インターナショナルスクールになると、年間500万円を超えることも珍しくない。

1人で年間500万円。それを15年近く払い続ける。

考えただけで、現実感が持てませんでした。

▼ 海外での教育・学校選びの詳しい話はこちら 海外で子どもを産むと、行政も教育も全部自分で設計することになる。【後編:生活設計編】


駐在員になるか、帰国するか、それとも。

学費の問題が見えてきた時、私たちはいくつかの選択肢を現実的に考えました。

学費や家賃を会社が負担してくれる駐在員の仕事を探すか。

学費がほぼ無料になるフランスか日本に帰国するか。

でも、どちらもイメージが持てなかった。

そこで出てきたのが、「今を優先する」という考え方でした。

どうせいつかは学校を理由に住む場所を考え直さなければならないなら、

子どもが小学校に上がるまでの間は、

学校でも仕事でもなく、自分たちが住んでみたい場所に住んでみよう。

将来の不安をゼロにすることはできないけれど、

今という貴重な時間を楽しむことはできる。


ホーチミンで子育てをイメージできなかった理由。

もう一つ、正直に言うと、

ホーチミンで子育てを続けることへの迷いがありました。

便利な分、人も情報も多すぎて、

自分たちの育児のペースを掴む前に、他人の価値観がどんどん流れ込んでくる。

比べて、見栄を張って、気づけば疲れてしまう。

大気汚染もひどく、自然も少ない。

子どもが外を走り回る姿が、どうしても想像できなかった。

出産直後、「ここで子育てすると、私は無理して幸せになろうとするな」

そう思ったのを、今でも覚えています。


だから、ダナンに来た。

国際線もあって、都市だけどリゾートで、海と山に囲まれたダナン。

住み慣れたベトナム国内だから、合わなければ戻ればいい。

そんな気持ちで、1歳児を連れて、なじみも何もないこの街に来ました。

正解かどうかは、まだわかりません。

6年後には、また学校の問題が待っています。

それでも、今の幸せを犠牲にして、将来の心配のためだけに生きるのではなく、

今だからできる選択をして、本当に良かったと思っています。

▼ ダナンを選んだ理由の詳しい話はこちら 6年後に、また考える。私たちがダナンを選んだ理由。


小さな手に、今日もたくさん教えられながら。

迷いながら、それでも前に進んでいく。

― 小さな手が教えてくれる、大きな世界。


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お読みいただきありがとうございます。

「何者かにならなくていい。全部の自分のままでいい。」

そう信じながら、等身大のまま書いています。

諦める前に、もう一回だけ試してほしい。

そのための実験を、私自身が続けています。

どこかの誰かのエールになれたら、嬉しいです。

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【この記事を書いた人】まなラボ

音楽フェスのステージを降りた瞬間に、フランス人の夫と出会いました。

自転車旅行の途中で家族になって、今はダナンで、3人で暮らしています。

国際結婚も、多文化の子育ても、うまくいく日ばかりじゃない。

産後には、家族がバラバラになりかけた時期もありました。

それでも、ぶつかって、話して、笑って。

何もない日常の中にある、小さな幸せを、ひとつずつ数えながら生きています。

完璧な妻でも、母でもないけれど。

この家族でよかったと、毎日思えるように。

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