短編小説まとめ #019
こんにちは。財布野紐ゆるみと申します。
以下、これまでに書いた短編記事をまとめています。
なお前回のまとめ記事はこちらになります。
⇒ 短編小説まとめ #018
181.家旅
中学一年生のころの試験の答案に書いた「家旅」という妙な言葉を振り返りながら、家族という概念と向き合うというお話です。(約2550字)
家族とは、いったいどういうものなのか。答えのない問いを自分の中からすくいとる感覚が描けていればうれしいです。
182.赤い断面
昼休みの何気ない雑談をきっかけに、ローストビーフという料理について、ひとり考え、切り分け、食べるというお話です。(約1100字)
静かな部屋で、ひとりで向かう食卓。生活感のある情景の中で、赤い断面を通して浮かぶ輪郭はどういったものだったでしょうか。
183.ミルクティーの海
女が恋人とのやりとりの中で、互いに息苦しさがあることを感じ取りつつも、それでも共感を求めてしまうというお話です。(約2250字)
人間関係の中で、「善意の押しつけ」は案外静かに起きているのかもしれないなと、ときどき考えます。
184.半分
ふたりの女子中学生が夜のプールを舞台に、消えてしまう前の居場所を確かめるように静かに泳ぐというお話です。(約1700字)
奪われ、削られていく感覚に抗いたいという気持ちは、人生の中で何度か似た感触を体験するものなのではないかと思います。
185.どうしてほしいの
女が小学生のころの思い出を通して、「平等に接すること」と「配慮すること」の境界について考えるというお話です。(約1900字)
正しい答えは出ないものですが、社会のさまざまな場面で曖昧になりがちな、距離感や線引きについて書いてみました。
186.電子の海の一本の木
救われた側だった創作者が、いつの間にか誰かの人生を導く側へと回っていくというお話です。(約2500字)
SNS時代の創作者とコミュニティ。その関係の中には、信じることの美しさとともに、取り返しのつかない危うさもあるのではないか、と考えています。
187.月のピント
とある夜の研究室を舞台に、残ったふたりが月とカメラについての雑談をするというお話です。(約1250字)
当たり前のようにそこにいる太陽に対して、見ようと思わないと見えない月。静かな会話劇の中に、かすかな感情が残っていれば何よりです。
188.三枚におろしたあとで
巨大な魚を捌きながら、「他人に振り回され続ける人生」と静かに向き合うというお話です。(約2000字)
細かなルールに縛られた中で、従っているふりをしながら完全には従わない。そんな瞬間は、案外誰にでもあるのかもしれません。
189.光の方へ
花火大会の雑踏整理を担当する男が、人の流れを言葉で誘導する感覚に触れてしまうというお話です。(約2450字)
人の視線を集める「光」は、花火に限らず、広告やSNSにも存在している気がします。
190.観察対象
感情の読めない生物教師が行う「観察」の授業を通して、教室全体が少しずつ侵食されていくというお話です。(約3250字)
ジャンルはホラーです。教育や正しさの名のもとに行われるものでも、人の感覚や境界を静かに壊していくことがあるのではないでしょうか。
また、お話がたまったらまとめようと思います。
よろしくお願いします。
次回のまとめ記事はこちらになります。
⇒ 短編小説まとめ #020
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