短編小説まとめ #020
こんにちは。財布野紐ゆるみと申します。
以下、これまでに書いた短編記事をまとめています。
なお前回のまとめ記事はこちらになります。
⇒ 短編小説まとめ #019
191.貼り合わせ石
宝石鉱山で財を成した一家の少年が、「正しい答え」を与えてくれる不思議な石を見つけ、それに依存していくというお話です。(約3150字)
言葉を選ぶことや、他人と折り合いをつけること。そんな遠回りで不格好に見える過程の中にしか宿らないものも、きっとあるのだと思います。
192.ローズマリーは枯れた
複数の女たちの相談相手を続ける男が、部屋に残されたローズマリーの鉢を通して、自身の人間関係のあり方を見つめるというお話です。(約2050字)
一見やさしく見えても、「与えること」は、必ずしも相手に必要なかたちとは限らないのかもしれません。
193.あの夜、外れた板のこと
退屈になっていく日常に不安を抱える女の子が、中学生のころに訪れたホームステイ先で、異なる文化や価値観に触れるというお話です。(約3200字)
大きな感動だけではなく、小さな失敗や勘違いの中にも、「世界が広がる瞬間」は転がっているような気がします。
194.反理想論
往来で「理想論は無意味だ」と語る男と、その言葉に耳を傾ける若者との短いやりとりが繰り広げられるというお話です。(約800字)
どれだけ現実的に見える言葉でも、それを正しいものとして語る時点で、「信じたい」気持ちが混ざってしまうのかもしれません。
195.わからない、の価値
仕事や創作に対する感覚を見失いかけていた女が、日々の出来事を通して、自分の中の「優先順位」と向き合うというお話です。(約3950字)
正しさや評価を求め続けるうちに、人は何を好きだったのかがわからなくなってしまうことがあるのだと思います。
196.請求金額報告下書き大作戦
無駄を嫌う会社員の女が自作した業務効率化シートが、その日の会議の中で話題になるというお話です。(約1950字)
どれだけ取り繕っている人でも、「素」の部分が、ふと漏れ出る瞬間というものがあると思っています。
197.共感農場
人の不安や孤独から育つ「キョウカンの花」を栽培する農場で、ある人が自身の弱さを提供し続けるというお話です。(約1400字)
誰かに寄り添うという、美しい優しさ。それが「消費される仕組み」に組み込まれているとき、人はどうなってしまうのでしょうか。
198.ハーブティーふたつ
返事の来ない友人と、打ち間違いと思われる商品のレシートをきっかけに、不安を膨らませてしまうというお話です。(約2250字)
「わからない空白」があったとき、自分を責めることで埋めようとしてしまう人も一定数いるのではないかと思います。
199.異世界の歩き方
異世界転生作品を扱う投稿サイトの編集者が、流行する物語の「わかりやすさ」と、そこに潜む違和感との間で揺れるというお話です。(約2800字)
説明され尽くされたように見える世界の中にも、立ち止まって触れたくなる場所は、まだ残っている気がします。
200.からあげはスープを泳ぐ
女が社員食堂や定食屋での食事を通して、「常識や正しさ」と、自分にとって自然な振る舞いとを見つめなおすというお話です。(約3200字)
人に合わせて生きる場面の多いこの世界で、自分だけの小さな感覚を守ることは、案外大事だと思います。
また、お話がたまったらまとめようと思います。
よろしくお願いします。
次回のまとめ記事はこちらになります。
⇒ 短編小説まとめ #021
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