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今年も傑作揃い!沖縄の新米映画ライターが選ぶ、2025年の映画ベスト10(邦画編)

週に一度、映画館で邦画を中心に最新映画を観ている、沖縄拠点のライター・編集者です。今年は東京国際映画祭で取材したのもあって、映画ライターという肩書きを追加しました。

今年は映画館で51本の映画を鑑賞。その他にNetflixやAmazon Prime Videoで映画やドラマを観たり、シーズンごとに3〜4つの地上波ドラマも観てます。

2025年に放送された《 好きなドラマ 》を列挙してみました。


ライター講座では「おいしい・楽しい・面白い」を使わずに文章を書きましょうと伝えたりします。でもやっぱり最高なものは、最高っ!ですよね。今年も邦画のクオリティが高かった。年々レベル上がってますよね。

邦画トップ3に「宝島」が入ると確信していたら、2025年10月以降に続々と傑作が公開されて、かなり個人的な好みが反映されてます。私が選んだ邦画ベスト10をまとめました(正確には12個になってしまった…)これからネット配信が始まるので参考になったら幸いです。

今年ラストの映画鑑賞は、大晦日特別上映「国宝」となりました。


🏆️ No1.吉沢亮さん主演×横浜流星さん | 映画「国宝」
李相日監督/東宝

国内の興行収入が184億円を突破…!大晦日特別上映&歌舞伎座の舞台挨拶中継を観てきました。歌舞伎座の花道から俳優陣が登場し、映像がフラッシュバックして心が弾む。吉沢亮と横浜流星が顔を見合わせて「執念だらけ。だったよね?」と語っていて、映画の東半コンビに対して、現実の歌舞伎役者の染團コンビが現れる。市川染五郎と市川團子がサプライズ登場した。

喜久雄と俊介の生い立ちと血筋。紆余曲折から再び舞台に上がり、東半コンビ(のちに半半コンビ)が美しく舞う。日本の伝統芸能「歌舞伎」の魅力たっぷり描かれて、約1年半かけて歌舞伎の稽古を積んだ吉沢亮と横浜流星、黒川想矢と越山敬達、李相日が挑んだ圧倒的スケールの傑作でした。



🏆️ No2.松たか子主演×松村北斗 | 映画「ファーストキス 1ST KISS」
塚原あゆ子監督×坂元裕二脚本/東宝

映画「ラストマイル」の塚原あゆ子監督と、映画「花束みたいな恋をした」脚本家の坂元裕二さんがタッグを組み、松たか子と松村北斗の最強感。

すれ違いから喧嘩が増え、会話が減っていく夫婦生活。電車の事故で夫が亡くなり、15年前にタイムトラベルした主人公のカンナ(松たか子)が若き日の夫と出会い恋に落ちる。夫を救おうとあの手この手を尽くすのがとにかく面白い。でも現在に戻ると現実は何も変わってなくて。

困ってる人を見ると手を差し伸べる松村北斗だから、あの事故に巻き込まれてしまった。幸せそうな2人の会話はコミカルだけど、何だか胸を打つ。餃子のくだり、最後の夫からの手紙が感動的だった。



🏆️ No3. 北川景子主演×森田望智 | 映画「ナイトフラワー」
内田英治監督・脚本/松竹

ミッドナイトスワンの内田英治監督が描く最新作。借金を抱えて貧困にあえぐシングルマザー(北川景子)が子どもたちのために犯罪に手を染める。見ず知らずの孤独な格闘家(森田望智)が救いの手を差し伸べ、友人から家族となる。人と人が出会い、優しさに触れて互いに助け合う。生きる力を取り戻す母親の底力を感じる映画です。

片や、裕福でも関係性が崩壊した家族。その対比が炙り出されて、幸せとは一体何だろう? という究極の疑問が湧き、ラストにサスペンスが待ち受ける。全キャストが大切な人を守るための覚悟と痛みを抱き、でもその先にあったのは紛れもなく、優しくて温かい「愛の物語」だった。



No4. 山田裕貴主演×佐藤二朗 | 映画「爆弾」
永井聡監督/ワーナー・ブラザース映画

そもそも原作小説が面白くて、およそ500ページの文庫本を一気読み。しがない中年男性スズキタゴサク(佐藤二朗)がIQ高い怪物に変貌し、警視庁捜査一課・強行犯捜査係の類家るいけ(山田裕貴)と取調室で対峙する。狂気のぶつかり合い、怪物同士の頭脳戦が始まる。会話の間とか、畳みかける早口の台詞、狂人と化したあざける笑い、二人の掛け合いが白熱するほどアドレナリンが騒ぎ出す。

警察官の倖田(伊藤沙莉)と矢吹(坂東龍汰)の普遍的な会話が意識を日常に戻し、見下す態度だった伊勢刑事(寛一郎)が挙動不審に陥る異変。等々力刑事(染谷将太)の鋭い洞察力が異物を見つけ、驚愕の真実へ。一瞬たりとも油断を許さず最後まで突き抜ける、手に汗握るサスペンス映画です。



No5. 松村北斗主演×高畑充希 | 映画「秒速5センチメートル」
奥山由之監督×新海誠原作/東宝

新海誠監督の原作アニメーションの実写化。主題歌は米津玄師さん。

原作にはなかった主人公・貴樹の背景がリアルに描かれて、18年間のピュアな恋心に終止符を打ち、貴樹と明里がそれぞれ出発地点に立つプロローグのように感じた。

小学5年生〜中学1年生のころ、高校時代の種子島、東京にいる29歳のふたり。時系列を前後させて絶妙なタイミングで回想シーンが入る。郷愁を誘う映像も、音楽も風景も。配役も脚本もすべてが心に刺さる。美しすぎるのだ。貴樹が心を閉ざした理由と内面の感情を松村北斗さんが繊細に描き出す。空を見上げ、遠くを見つめる切なそうな横顔が、ひときわ美しかった。



No6. 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来

これは言わずもがな。一瞬で切り替わる映像は滑らかさと激しさが一体化して空気をまとい、遠近感とか、見せ方が神技すぎる。鬼殺隊の柱と炭治郎・善逸らが上弦の鬼と戦うド迫力のアニメーション。無限城の再現性といい、漫画を超えた映像のリアルさに脱帽でした。

産屋敷耀哉しかり、胡蝶しのぶの底知れぬ「はかりごと」だと後から気づく驚きとか、鬼にも共感してしまう回想シーン。「猗窩座ァァァァー!!!」と叫ぶ炭治郎に同意しながらラストは「猗窩座ァァァァ…😭」と客席で思う。漫画の期待値を超えてくる圧巻のアニメーションでした。



No7. 二宮和也さん主演 | 映画「8番出口」
川村元気監督/東宝

人気ゲームの映画化。役名は迷う男と歩く男。登場人物の少なさ。そして異変を探す。斬新な構成と映像と面白さに引き込まれて、無意識に異変を探すゲームに参加させられる。引きの演技に徹したという二宮和也が、ニノらしからぬ疲弊した社会人から生きる力を取り戻すストーリーにもグッとくる。

「日常の異変を見逃さず、人としてあるべき行動を取ろう」

そんなメッセージが隠された物語に感化されて、楽しくゲームに参加していたのに、いつの間にか「自分は大丈夫だろうか?」と自分自身を見つめて問いただす。焦るな、人の動きをよく見て。もっと人を信じて。目の前にいる人を大切にして。自分の日常に語りかけてくる深いメッセージを見逃すな。



No8. 小栗旬さん主演×松坂桃李 | 映画「フロントライン」
関根光才監督/ワーナー・ブラザース映画

No8. 妻夫木聡さん主演 | 映画「宝島」
大友啓史監督・脚本/東映、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


── 映画「フロントライン」
コロナ禍に起こった豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス号の大規模な集団感染。緻密な取材と証言に基づいて、実話をもとに描かれた映画です。

人によっては思い出したくない過去かもしれないし、未知のウィルスに全世界が恐怖し、全人類が経験したこと。何がフェイクで、何がファクトな情報なのか。

この映画を観ることで、実際に船内で何が起こり、DMATの医療従事者たちがどんな思いで船内で治療にあたったのか。今後も災害が起こるたびに、災害派遣医療チーム「DMAT」は出動するだろう。彼らの家族、彼らをサポートする裏方もいる。そして感染者や船内フタッフの行く末も届けてほしい。

──フロントラインとは「最前線」を意味する。最前線の現場で命がけで活動する人たちの存在を決して忘れてはいけない。そんなことを思った。



── 映画「宝島」の鑑賞レビュー


No.9 山田裕貴×堤真一W主演 | 映画「木の上の軍隊」
平一紘監督・脚本/ハピネットファントム・スタジオ

第二次世界大戦で沖縄の地上戦。伊江島での実話をもとに描かれた、終戦を知らずに木の上で2年間生き延びた2人の兵士、安慶名セイジュン(山田裕貴)と上官の山下一雄(堤真一)の物語です。

木の上で2年間暮らす。これをどう映画として映像化するのか。映画「爆弾」の取調室と同様に、物語の構成が巧みで全く飽きさせない。最初は対峙するも次第に影響を与え合い、変化を受け入れて、木の上の暮らしに馴染んでいく。そこには、生きることを諦めなかった男たちがいた。

島はもう元には戻らない。2年前に終戦していたことを知った2人の葛藤が、壮絶な2人劇としてラストに心震わす。



No.10 芳根京子主演×髙橋海人 | 映画「君の顔では泣けない」
坂下雄一郎監督/ハピネットファントム・スタジオ

No.10 鈴木亮平主演×有村架純 | 映画「花まんま」
前田哲監督/東映


── 映画「君の顔では泣けない」

高校1年生のとき、水村まなみと坂平陸はプールに落ちた衝撃から、翌朝目覚めると体が入れ替わっていた。いろいろ試すも元に戻らず、そのまま15年間のときを過ごす。年に一度、喫茶異邦人で会う約束をしながら。

男女入れ替わりのコメディとは違い、それぞれの人生を15年間も生き続ける二人の《 人生観 》が描かれた稀有な作品。家族や友人に接する2人のリアリな戸惑いと葛藤がときに優しく、ときに力強く相手の背中を押す。

芳根京子と髙橋海人の仕草や表情、言葉尻や振る舞いまで自然に演じながら、ときに剥き出しの感情をあらわにするリアルな演技と会話が吸引力となって、作品への没入感と感動が訪れる。切ないけど清々しい映画です。



ミーツ・ザ・ワールド。愚か者の身分などいくつか見逃しましたけど、10個選ぶのも、ベスト10を選ぶのも楽しいけれど一苦労。なぜなら2025年の邦画がレベル高かったから。モロ好みが出てますが、こうして見ると歴史ものは意外とランキングするのが難しいのかもですね。


私のバイブル「TOKYO MER」

TOKYO MERは自分のバイブルです。と言いながら「TOKYO MER 南海ミッション」を入れ忘れてしまった…! インスタの投稿だけ貼っておきますね。


2026年3月、第49回 日本アカデミー賞の授賞式。

今年もリアタイすると思うけど、
今から待ち遠しいですね〜!

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みやねえ @ 沖縄在住ライター・編集者 ご覧いただきありがとうございます。疲れたときに甘〜いオヤツ食べます♫