Jimmy McGriff & Richard "Groove" Hlemes - Giants Of The Orgun On Cocert(1974)
ハモンドオルガンは重量190kgという重すぎる楽器です。さらにうねりを作るのに必要なレスリースピーカーを使うとこれまた重い。これではほかの楽器とは違い、手軽に飛び入り参加や奏者同士のバトルなど簡単にはできません。さらにオルガンは和音、倍音、低音と様々な音がだせるので二台いると音がぶつかりあってしまいます。しかし同じ楽器の奏者によるバトルは昔からジャズの華。当然オルガンでもやってみたい。それを実現してしまったのがソニーレスター。彼はグルーヴマーチャントにいた二人のオルガン奏者ジミーマクグリフとリチャード"グルーヴ"ホルムズにバトルをさせます。さらに祭りは派手にいこうといわんばかりにギターはなんと3人。本作が録音された1970年代といえば時代はジャズファンク。結果としてカロリー過多のジャズファンクになりました。こんなん演奏すると体がもたないのではないかと心配になります。
メンバー
ジミーマクグリフ、リチャード"グルーヴ"ホルムズ:オルガン
マークエルフ、オドネルリーヴィ、レオンクック:ギター
マイクモス:ドラム
クワシジャヨルバ:パーカッション
メンバーについて軽く説明。向かって左サングラスをかけているのがジミーマクグリフ。右の人一倍大きいのがリチャードホルムズ。ギタリストはマクグリフの右にいるメガネの人物がマークエルフ、中央で黄色っぽいフルアコのギターを抱えて座っているのがオドネルリーヴィ、リチャードの後ろの水玉のシャツにサングラスなのがレオンクックになります。オドネルは両者ともに共演経験あり、レオンとクワシはリチャードのバンド?から。残り2人は不明ですがマークはかつてジミーのバンドメンバーだったチャールズアーランドと共演経験があるのでその伝手かもしれないと想像すると楽しいです。
聴き比べですがギターマガジン別冊の進撃のジャズファンクによるとほとんどの場合ギターは立ち位置通り左マークエルフ、中央オドネルリーヴィ、右レオンクックだそうです。ただDiscogsでは左ジミーマクグリフ&オドネルリーヴィ、右リチャードホルムズ&マークエルフと紹介されています。ただ僕の安物のイヤホンで聴いた感じではオルガンは真ん中に1台、右に1台。ギターは左右、中央に1台づつに聴こえました。
The Preacher Tune
オルガン二台にワカチョコのワウギターとコキコキギターの二つがリズムを刻むテーマからワウギター(オドネル?)のソロですが前半と後半でトーンが違う気がします。
Bean's
アップテンポのスウィングナンバー。オルガンから繰り出されるスウィングとステージの陰にベーシストが隠れていたのでは?と疑いたくグルーヴ。オルガンのソロ回しですがどっちかどっちかわかりません。オルガンでアドリブを弾いて止めてドラムかパーカッションとソロ交換。おそらくなんも考えないで放って誰かがキャッチするのを待つという出たとこ勝負でしょう。
Mozambique
ミディアムテンポのコンガの効いたグルーヴナンバー。人のソロに音をかぶせ、他人のソロの流れなどガン無視で自分のソロをぶち込む。そんなめちゃくちゃな構成です。特にクワシジャヨルバが自分のソロで終わらせようとしているのにオルガンが強引に続けます笑。クワシはネットで調べるとDrの称号がついているので博士号をもっている方だったようです。
Closing Theme
名前といいメンバー紹介といいこれあきらかにライブの最後ですよね?ソニーレスターのことだし雑な編集ではないかと思います。
Brown Bread
グルーヴにキメのフレーズを持った比較的まとまった構成の曲。もしここにジョージフリーマンがいたらと想像してしまいます。アウトしまくるアドリブでガッタガタでしょう。オドネルリーヴィを起用して脇をリズムメインのギターで固めたのはサイドマンの使い分けがうまいジミーマクグリフのアイデアでしょう。
Talk To Me
ジミーマクグリフが得意とするスローテンポのブルースナンバー。アドリブではグイグイとグルーヴに聞き手を引きずりこんでいきます。おそらくピアノの高音のような音はジミーマクグリフが好んだ演奏。彼のアドリブが多いのではないかと思います。
Boston Whaler
60年代風のソウルジャズ。ノリのいいコテコテのスウィングは二人とも大の得意。フィーリングだけで弾いているかのようで好印象です。しかし後半になるにつれて熱々のアドリブが火花を散らすハードなファンクに!とくにオドネルのジョージフリーマンほどではないもののアウトやエグいフレーズ満載のソロはかなりかっ飛んでます。
Chopper
揺れまくるグルーヴがかっこいいソウルジャズ。コンガがラテン風味を付けていてノリもいいです。さらにWork Songのフレーズも飛び出してきます
