【女子枠⑨】みんなで学ぶ女子枠論争の記事まとめ
かなり長い連載になったから、今までの記事を整理して貼っておくね。上から順番に読んでもらえれば大丈夫だ。

①賛成派「実質的機会の平等」vs.反対派「形式的機会の平等」
まず、賛成派は実質的機会の平等を、反対派は形式的な機会の平等を主張する。この点で食い違っている。実質的機会の平等も法の下の平等から導かれる。憲法14条には実質的機会の平等が含まれているから、アファーマティブアクションは合憲と判断され、その程度についてのみ憲法は関心を持つんだったね。

➁賛成派「実質的機会の平等」vs.反対派「逆差別」
次に、それでも反対派は、実質的機会の平等のために、新しい不平等が生まれることを主張する。差別のための逆差別、ってやつだ。
ところが、社会的弱者に対して手厚く保護を与える。だから、必ずしも、完全なる平等を求めるわけではない。大きな不平等を解消するために、小さな不平等が生じることを許す場合もある。

➂賛成派「実質的機会の平等」vs.反対派「能力主義への違反」
能力主義への違反への違反を主張しようにも、その能力を評価する側がマジョリティなんだから、マイノリティに不利な基準で評価してしまっているかもしれない。これが構造的差別だったね。もし仮に女子枠での入学者が能力的に劣っているように見えたとしても、それは私たちがマジョリティの基準で評価しているからかもしれない。能力的に劣ってるに決まってるだろ!って、お気持ちは分かるけど、構造的差別を是正するための措置を、構造的差別を振りかざして否定するのは、結論先取だ。

④賛成派「実質的機会の平等」vs反対派「手段の合理性」
実質的機会の平等の確保は認められているし、逆差別問題もクリアされている。残るは、手段が合理的であるかだ。ここは、憲法学者間でも論争が起こっている。もし反対したいのならば、ここを突くのが良いんじゃないかな。

⑤賛成派「多様性の実現」vs.反対派「多様性の価値への疑問」
多様性を盛んに主張するけれど、多様性の価値が何かは明らかにされていないね。集合知という概念があって、いろんなバックグラウンドを持つ人がいることで創造性が高まるという考えもある。だけど、それなら女子ではなくて、貧困家庭とか離島出身者とかの方が、よほど多様性があるはずだ。多様性を錦の御旗として振りかざして正当化しようとする態度、先生は感心しないな。

⑥、⑦提言
これまでの論争を踏まえて、女子枠を改善するための提言を行っているよ。今までの記事を読んでから、ぜひ読んでみてね
番外編:男女共同参画局の議事録を読んでみよう
偉い学者さんたちが、どんな議論をして女子枠を作り上げたのかが分かるよ。憲法学者の先生は、諸手を挙げて賛成、というわけではないみたいだ。
