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宇都宮大学国際学部 ― 元アドミッションコーディネータの視点で「大学が本当に求めている学生像」を読み解く ―

1. 学部概要

30秒でまとめると…

世界を学び、地域で実践する、グローバルな視点で社会課題を解決する力を育てる学部


学べる分野

宇都宮大学国際学部では、国際関係、国際協力、多文化共生、地域づくり、国際経済、国際文化などを幅広く学びます。

英語をはじめとする外国語を使いながら、世界で起きている出来事を理解し、その知識を地域社会の課題解決にも生かすことが特徴です。

「世界を見る力」と「地域で行動する力」の両方を身につけられる学部です。


注目の特徴

最大の特徴は、「世界を地域で学ぶ」教育です。

海外留学や海外研修だけでなく、栃木県内の自治体や企業、外国人住民との交流、フィールドワークなど実践的な学びが充実しています。

少人数教育を生かした演習やディスカッションも多く、自分で課題を見つけ、考え、発信する力を養える環境が整っています。


身につく力

卒業までに、次のような力を身につけることが期待できます。

  • 国際的な視野 … 世界の出来事を多角的に理解する力

  • 異文化コミュニケーション力 … 多様な価値観を尊重し協働する力

  • 課題発見・解決力 … 地域や国際社会の課題を分析し提案する力

  • 情報収集・分析力 … 社会課題を客観的に読み解く力

  • 発信力・プレゼンテーション力 … 自分の考えを論理的に伝える力

これらの力は、公務員、民間企業、国際協力機関、観光、金融、メーカーなど幅広い分野で求められており、「世界と地域をつなぐ人材」として活躍する土台になります。


元「中の人」のチェックポイント

「国際学部=英語を勉強する学部」と思われがちだが、宇都宮大学国際学部が目指すのは、その先にある「社会課題を解決する力」。
世界で起きている問題を学び、それを地域社会の課題と結び付けながら考える教育が、この学部の大きな特色。
また、フィールドワークや少人数教育を通して、知識だけでなく実践力も養える。
将来、公務員や企業、国際機関などで「人や地域のために働きたい」と考えている高校生には、大きく成長できる4年間になる。


2. この学部に向いている人

この学部に向いている人の概要

宇都宮大学国際学部は、「英語が得意な人」のためだけの学部ではありません。

世界や地域の課題に興味を持ち、多様な価値観を受け入れながら、自分で考え、行動できる人が大きく成長できる環境です。

高校時代の経験や好奇心を生かし、世界と地域をつなぐ力を育てたい人に向いています。


「世界の出来事が気になる」が学びの原動力

国際問題やニュースを「自分には関係ない」と思わず、「なぜだろう?」と考えられる人は、この学部の学びを楽しめます。
国際学部では、社会の出来事を多角的に捉え、その背景や解決策を考えることが重要です。

こんな人におすすめ

  • ニュースや新聞を読むことが好き

  • 国際問題やSDGsに興味がある

  • 世界で起きている出来事の理由を知りたい

世界を知ることは、地域を知ることにもつながります。
社会への好奇心は、公務員や国際協力、企業など幅広い分野で活躍するための大切な土台になります。


「人と違う価値観」を面白いと思える人

国際学部では、異文化理解や多文化共生を学びます。
そのため、自分とは違う考え方や文化を受け入れ、「面白い」と感じられる人ほど成長しやすい学部です。

こんな人におすすめ

  • 外国の文化や歴史に興味がある

  • 留学生や外国人と交流してみたい

  • 人の話を聞くことが好き

異なる価値観を理解する力は、国際社会だけでなく、日本の企業や地域社会でも欠かせない力です。
多様性を受け入れる姿勢が将来の大きな武器になります。


「地域をもっと良くしたい」と思える人

宇都宮大学国際学部は、「世界を学び、地域で実践する」ことを重視しています。
地域課題を世界の視点から考え、実際に地域で行動することに魅力を感じる人に向いています。

こんな人におすすめ

  • 地方創生に興味がある

  • ボランティア活動が好き

  • 地域イベントに参加した経験がある

地域と世界を結び付ける視点は、公務員や自治体、地域企業、NPOなどで活躍するための強みになります。
「地域の未来をつくりたい」という思いを大学で形にできるでしょう。


「自分の考え」を伝えることが好きな人

国際学部では、ディスカッションやプレゼンテーション、レポート作成が多くあります。
そのため、自分の考えを相手に伝えることを楽しめる人は、学びをより充実させることができます。

こんな人におすすめ

  • 探究学習や発表が好き

  • グループワークが苦にならない

  • 人前で話すことに挑戦したい

社会に出ると、「正解を答える力」だけでなく、「自分の考えを伝える力」が求められます。
大学での経験は、どの職業でも役立つ力になるでしょう。


「英語を使って社会に貢献したい」人

英語は目的ではなく、世界とつながるための手段です。
「英語を話せるようになりたい」だけでなく、「英語を使って社会に役立ちたい」と考える人に向いています。

こんな人におすすめ

  • 英語をもっと実践的に学びたい

  • 留学に挑戦してみたい

  • 将来は海外とも関わる仕事をしたい

国際学部で身につく英語力は、世界を知るための入口です。
その先にある国際協力や企業活動、地域づくりに生かしてこそ、本当の強みになります。


逆に向いていないかもしれない人

次のような考え方の人は、別の学部を検討した方がいいかもしれません。

「英語だけ勉強したい」と考えている人

宇都宮大学国際学部では、英語だけを専門的に学ぶわけではありません。
政治、経済、文化、社会、地域づくりなど幅広い分野を学びます。

こんな人は要注意

  • 英会話だけを学びたい

  • 文法や語学中心の授業を期待している

  • 外国文学だけを勉強したい

英語はあくまで「学ぶための道具」です。
語学だけを深く学びたい人は、外国語学部や文学部のほうが向いている場合があります。


「決まった答えだけ覚えたい」人

国際学部では、社会問題に唯一の正解はありません。
自分で考え、議論し、多様な意見を受け入れる姿勢が求められます。

こんな人は要注意

  • 暗記中心の勉強が好き

  • 自分の意見を考えるのが苦手

  • グループワークを避けたい

国際学部では「考えること」が学びの中心です。
答えを覚えるだけではなく、自分なりの答えを見つけることに楽しさを感じられる人ほど成長できます。


元「中の人」のチェックポイント

宇都宮大学国際学部が求めているのは、英語力だけではなく、社会への関心、他者を理解する姿勢、そして行動する意欲
高校時代に探究活動やボランティア、地域活動などへ積極的に取り組んだ経験は、大学での学びに必ずつながる。
「世界を学び、地域で生かしたい」という思いがあるなら、自信を持って挑戦してほしい。

3. 学びの特徴

アドミッションポリシー

宇都宮大学国際学部では、次のような学生を求めています。

  • 国際社会や地域社会の課題に関心がある人

  • 異なる文化や価値観を尊重できる人

  • 自分で考え、自分の言葉で発信する意欲がある人

  • 英語を含む基礎学力を身につけ、学び続ける姿勢がある人

  • 地域や世界に貢献したいという意欲を持つ人

例えば、

「ニュースを見て世界の出来事が気になる」
「探究学習で地域課題を調べた」
「外国人観光客や留学生と交流してみたい」

と感じたことがある人は、この学部の学びとの相性が良いでしょう。

知識の多さよりも、「社会をもっと良くしたい」という気持ちが何より大切です。
世界を知り、その学びを地域へ生かそうとする姿勢が、宇都宮大学国際学部の学びの出発点になります。


カリキュラムポリシー

宇都宮大学国際学部では、基礎から段階的に専門知識を身につけられるカリキュラムが組まれています。

1・2年次には国際関係や地域研究、外国語などの基礎を幅広く学び、その後は自分の関心に合わせて専門分野を深めていきます。

講義だけでなく、演習やフィールドワーク、少人数での議論を重ねながら実践力を育てることも特徴です。

高校まで専門知識がなくても、一歩ずつ学べる教育体制が整っているため、「国際分野に興味はあるけれど自信がない」という人でも安心して挑戦できます。


ディプロマポリシー

卒業までに、次のような力を身につけることを目指します。

  • 国際社会と地域社会を多面的に理解する力

  • 異文化を尊重し、多様な人と協働する力

  • 課題を発見し、解決策を考える力

  • 論理的に考え、自分の考えを発信する力

  • 社会に貢献し続ける姿勢

これらは国際機関や公務員だけでなく、一般企業、金融、観光、教育、地域づくりなど幅広い分野で求められる力です。

「世界で働く力」と「地域で活躍する力」の両方を育てることが、この学部の大きな魅力です。


カリキュラムの特徴

1年次
国際社会や地域社会を理解するための基礎科目と外国語を学び、大学で必要となる考え方や調査方法を身につけます。

2年次
ここからは演習や専門科目が増え、自分の興味に応じたテーマを深く学びます。

3年次
フィールドワークや研究活動を通して専門性を高めます。

4年次
卒業研究で学びを集大成します。
少人数教育を生かしながら、段階的に専門性を高められるため、自分の興味を将来の進路へつなげやすいカリキュラムです。


PBL・実習

宇都宮大学国際学部では、地域や社会を実際の学びの場とするフィールドワークやプロジェクト型学習が充実しています。

自治体や地域団体、外国人住民との交流を通して課題を発見し、解決策を考えます。

高校の探究学習をさらに実践的にしたようなイメージで、「教室で学ぶ」だけでは得られない経験を積めることが大きな特徴です。


特色ある授業

特色の一つは、地域と世界を結び付けて学ぶ授業です。
国際関係や国際協力を学ぶだけでなく、多文化共生、地域創生、持続可能な社会づくりなどをテーマに、地域社会をフィールドとして学びます。

また、少人数の演習では、資料を読み、自分で調査し、議論し、発表する機会が豊富に用意されています。

さらに、留学や海外研修、外国人留学生との協働学習など、国内外の多様な人と学ぶ環境も整っています。

こうした経験を積み重ねることで、卒業後に公務員や企業、国際協力分野などで必要となる「考える力」「伝える力」「協働する力」を実践的に身につけることができます。


元「中の人」のチェックポイント

宇都宮大学国際学部は、「世界について学ぶ」だけで終わらず、その学びを地域社会で実践できることが魅力。
少人数教育やフィールドワーク、地域連携プロジェクトを通して、自ら課題を見つけ、仲間と協力しながら解決策を考える経験を数多く積むことができる。
これはアドミッションポリシーが求める「主体性」「協働性」「社会への関心」を育てる教育そのもの。
高校時代に探究活動やボランティア、地域活動に取り組んだ経験は必ず生きるし、まだ経験が少ない人でも「社会をもっと良くしたい」という気持ちがあれば大丈夫。
その思いを4年間で大きく成長させてくれる学部だと言える。

4. 研究

主な研究分野① 国際関係・国際協力

宇都宮大学国際学部では、国際政治や国際経済、開発援助、平和構築など、国際社会が抱える課題について研究します。
「世界で起きている出来事」と「私たちの暮らし」のつながりを考えることが特徴です。

具体例

  • 国際紛争と平和構築

  • SDGsと持続可能な開発

  • 開発途上国への国際協力

  • グローバル経済と貿易

  • 国際機関の役割

世界規模の課題を、多様な視点から考える力を養う研究分野です。


主な研究分野② 多文化共生・異文化理解

外国人住民の増加が進む日本では、多文化共生が重要なテーマとなっています。
文化や宗教、言語の違いを理解し、誰もが暮らしやすい社会を実現する方法を研究します。

具体例

  • 外国人住民への生活支援

  • 多文化共生政策

  • 異文化コミュニケーション

  • 日本語教育

  • 国際交流活動

「違い」を強みに変える社会づくりを考える研究です。


主な研究分野③ 地域創生・地域政策

宇都宮大学国際学部ならではの特色が、地域を研究のフィールドにすることです。
栃木県をはじめとする地域社会でフィールドワークを行い、地域課題の解決方法を探ります。

具体例

  • 地方創生

  • 観光振興

  • 地域ブランドの活用

  • 人口減少への対応

  • 地域経済の活性化

地域を世界の視点から見つめ直し、新しい価値を創造する研究です。


主な研究分野④ 国際文化・比較文化

世界各国の歴史や文化、宗教、芸術、価値観などを比較しながら、人々がどのように共生してきたのかを研究します。
文化の違いを理解することが国際社会への第一歩になります。

具体例

  • 世界の文化比較

  • 国際文化交流

  • 宗教と社会

  • メディアと文化

  • 言語とアイデンティティ

文化を知ることは、人を理解することにつながります。


主な研究分野⑤ 環境・持続可能な社会

環境問題や気候変動は、国境を越えて取り組むべき課題です。
国際社会と地域社会の両方の視点から、持続可能な社会づくりについて研究します。

具体例

  • SDGsの実践

  • 気候変動対策

  • 環境政策

  • 循環型社会

  • 地域資源の活用

未来の社会を支える新しい仕組みを考える研究分野です。


卒業研究テーマ

宇都宮大学国際学部では、学生一人ひとりが関心のあるテーマを設定し、調査やフィールドワークを通して卒業研究に取り組みます。

卒業研究テーマは毎年多岐にわたり、社会課題と地域課題を結び付けた研究が多いことが特徴です。

テーマ例

  • 外国人住民と地域コミュニティの共生

  • 地方都市における観光政策

  • SDGsと地域活性化

  • 若者の地域定着と地方創生

  • 日本企業の海外展開と地域経済

  • 多文化共生社会における日本語教育

  • 国際協力と教育支援

  • 地域ブランドとまちづくり

社会の「今」をテーマに、自分自身で問いを立てて研究を進めることが、この学部の卒業研究の魅力です。


宇都宮大学国際学部だからできる研究

宇都宮大学国際学部では、「地域をフィールドに世界を考える」研究が大きな特色です。

自治体や地域団体、外国人住民との連携、フィールドワーク、海外研修などを通して、教室だけでは得られない実践的なデータをもとに研究を進めます。

世界の課題と地域の課題を結び付けて考えられることは、この学部ならではの魅力です。


元「中の人」のチェックポイント

国際学部の研究は、ニュースで見聞きする出来事や地域の身近な課題がテーマになることも少なくない。
身近に感じる「外国人が増えているのはなぜだろう」「地方をもっと元気にするにはどうしたらよいだろう」といった素朴な疑問が、大学では立派な研究テーマになる。
知識を覚えるだけでなく、自分で問いを見つけて答えを探す経験は、卒業後に公務員や企業、国際協力分野など、どのような進路でも大きな強みになってくる。

5. 学生生活

男女比

2025年度の学生数は男性95人(21.3%)、女性351人(78.7%)です。

大学ポートレートによると、女性の割合が約8割を占めており、人文・国際系学部に見られる傾向と共通しています。

一方で男性も約2割在籍しており、多様な価値観の中で学べる環境となっています。


出身地

2025年度入学生では、

①栃木県17人(約17.9%)
②茨城県14人(約14.7%)
③福島県9人(約9.5%)
④岩手県8人(約8.4%)
⑤青森県6人(約6.3%)

が上位を占めています。

北関東を中心としながらも東北・甲信越など全国各地から学生が集まっており、「地元型」と「県外型」の両方の特徴を持つ学部といえるでしょう。


留学制度

宇都宮大学では交換留学や短期海外研修など、多様な海外留学制度を整備しています。

国際学部では留学を教育の柱の一つと位置付けており、在学中に海外で学ぶ学生も少なくありません。
学部の学びと留学経験を結び付けやすいことが特徴です。

さらに、留学前後の学修指導や体験報告会も充実しており、「語学を学ぶための留学」だけでなく、「国際社会を現地で学ぶ留学」を実現できる環境が整っています。


提携大学

宇都宮大学は34か国・地域、86大学(大学間・部局間協定を含む)と国際交流協定を結んでいます。

国際学部独自にも海外大学との交流協定があり、交換留学や短期研修、語学研修、共同学習などに参加できます。

留学先で修得した単位は一定の条件を満たせば卒業単位として認定されるため、休学せずに1年間留学できることも大きな魅力です。

主な提携大学・地域は次のとおりです。

  • アメリカ
    パデュー大学、ノースダコタ大学、トライン大学、ヴィンセンス大学など。英語力の向上だけでなく、国際関係や地域研究、ビジネスなど幅広い分野を学ぶことができます。

  • ヨーロッパ
    アイルランド国立大学ダブリン校(アイルランド)、セントラル・ランカシャー大学(イギリス)など。ヨーロッパの文化や政治、EUの仕組みなどを現地で学ぶ機会があります。

  • 中国・台湾などアジア
    復旦大学、浙江大学、電子科技大学(中国)、国立台湾師範大学(台湾)などの大学と交流があります。中国語研修やアジア地域研究、文化交流などを通して、アジアの多様性を体験できます。

  • オセアニア・その他
    オーストラリアではグリフィス大学での語学研修、マレーシアやマルタでは短期英語研修も実施されています。語学だけでなく、ホームステイや現地文化体験を組み合わせたプログラムが用意されています。

さらに宇都宮大学では、交換留学・海外英語研修・国際インターンシップを組み合わせた学びが充実しています。
企業やNGO、教育機関での実習や海外協定校の学生との共同学習など、語学力だけでなく異文化理解や国際的な実践力を養えることが大きな特色です。

「留学を経験すること」が目的ではなく、世界で得た学びを地域や社会で生かす力を育てることを重視している点が、宇都宮大学国際学部ならではの魅力です。


留学支援

国際学部では、留学生・国際交流センターと連携し、留学相談、履修計画、留学体験者による報告会などの支援を行っています。

また、海外体験談や留学経験者との交流機会も多く、「留学してみたいけれど不安」という学生でも安心して準備を進められる環境です。


地域連携

宇都宮大学国際学部では、「世界を地域で学ぶ」という教育理念のもと、自治体や地域団体、外国人住民と連携したフィールドワークやプロジェクト型学習を積極的に実施しています。

例えば、多文化共生や地域活性化をテーマに現地調査を行い、課題を分析して解決策を提案する授業があります。

高校の探究学習をさらに発展させたような実践的な学びを通して、課題発見力、コミュニケーション力、企画力、プレゼンテーション力など、社会で求められる力を身につけることができます。


元「中の人」のチェックポイント

「国際学部は留学しないと意味がない」と考える高校生もいますが、
宇都宮大学国際学部では、地域そのものが学びのフィールドとなる。
留学制度はもちろん充実していますが、地域連携やフィールドワーク、少人数教育を通して、日本にいながら国際感覚と実践力を磨くことができる。
今の時点で英語力に自信がなくても、国際学部で学びながら成長できる環境が整っているから、「世界を知り、地域に貢献したい」という思いがあれば、安心して挑戦してほしい。

6. 入試方法

選抜方式

宇都宮大学国際学部では、総合型選抜(B:帰国生、C:社会人、D:外国人生徒)学校推薦型選抜一般選抜(前期日程)を実施しています。

  • 総合型選抜
    一般受験生向けの募集はなく、帰国生・社会人・外国人生徒を対象とした特別選抜として実施されています。

  • 学校推薦型選抜
    調査書・推薦書・自己推薦書に加え、面接や資格要件(英語資格など)が評価対象となります。

  • 一般選抜前期日程
    大学入学共通テストに加え、個別学力検査として英語が課され、語学力と読解力、思考力が重視されます。



難易度

河合塾Kei-Netによる2027年度入試予想では、前期日程の共通テスト得点率は68%、偏差値は52.5です。

宇都宮大学の中では比較的高い難易度に位置し、地方国立大学の国際系学部としても標準〜やや高めのレベルです。

共通テストで安定して7割近い得点力を身につけたうえで、個別試験の英語で差をつけることが合格へのポイントになります。


各教科の重要度と得点源

数学

重要度:★★☆☆☆
得点源:★★☆☆☆

  • 共通テスト:利用あり

  • 個別学力検査:利用なし

数学は共通テストで評価されますが、個別学力検査では課されません。
そのため、高得点を狙う教科というよりも、「苦手を作らない」ことが重要です。

基礎問題を確実に得点し、全体の得点率を安定させる役割を担います。


英語

重要度:★★★★★
得点源:★★★★★

  • 共通テスト:利用あり

  • 個別学力検査:利用あり

国際学部で最も重要な教科です。
共通テストだけでなく個別試験でも英語が課されるため、配点・重要度ともに非常に高くなります。

長文読解や論理的な読解力を中心に、語彙・文法・英文解釈まで総合的な力を身につけることが合格への近道です。


国語

重要度:★★★★☆
得点源:★★★★☆

  • 共通テスト:利用あり

  • 個別学力検査:利用なし

国際問題や地域課題を考える学部だからこそ、文章を正確に読み、自分で考える力が重要です。

共通テストでは現代文を中心に安定した得点を確保し、英語と並ぶ読解力の基礎を固めましょう。


理科

重要度:★★☆☆☆
得点源:★★☆☆☆

  • 共通テスト:利用あり

  • 個別学力検査:利用なし

理科は共通テストのみの評価となります。
高得点を狙うよりも、基本事項を確実に理解して失点を防ぐことが大切です。

得意科目にできれば全体の得点率を押し上げることもできます。


社会

重要度:★★★★★
得点源:★★★★★

  • 共通テスト:利用あり

  • 個別学力検査:利用なし

国際関係や地域社会を学ぶ国際学部では、地理歴史・公民で培う知識が大学での学びにも直結します。

共通テストでは単なる暗記ではなく、資料やデータを読み取る問題も多いため、普段からニュースや時事問題にも触れておくと有利です。


情報

重要度:★★★☆☆
得点源:★★★☆☆

  • 共通テスト:利用あり

  • 個別学力検査:利用なし

「情報」は共通テストの1教科として評価されます。
国際学部では情報そのものを専門的に学ぶわけではありませんが、データを活用する場面は増えています。

基本的な情報活用能力を身につけ、確実に得点源としたい教科です。


元「中の人」のチェックポイント

宇都宮大学国際学部は、「英語だけできればよい学部」ではない。
英語はもちろん最重要だが、共通テストでは国語や社会を含めた総合力が求められる。
目標は共通テスト7割前後を安定して取れる学力を身につけ、その上で個別試験の英語で差をつけること。
国際問題や時事ニュースにも日頃から関心を持ち、「読む・考える・伝える」力を育てることが、入試だけでなく大学での学びにもつながる。

7. 進路

進級と留年の状況

宇都宮大学国際学部は、医学部や理工系学部のように必修実験が多い学部ではないため、極端に留年しやすい学部ではありません

一方で、少人数演習やゼミ、卒業研究、フィールドワークへの参加が重視されるため、出席やレポート提出を怠ると単位取得が難しくなる科目もあります。

また、語学科目は積み上げ型の学修となるため、毎日の復習が重要です。
授業に継続して参加し、計画的に単位を積み重ねていけば、標準年限で卒業する学生が大半です。


大学院進学

2025年度卒業生は119人で、そのうち大学院進学者は4人(約3.4%)でした。
進学率は高くなく、多くの学生が学部卒業後に就職を選択しています。

大学院へ進学する学生は、宇都宮大学大学院地域創生科学研究科などで、国際関係、多文化共生、地域政策、平和構築、地域創生などをさらに専門的に研究します。

将来、研究職や大学教員を目指す人、公務員や国際協力分野で専門性を高めたい人が進学するケースもあります。


主な就職先

2025年度卒業生のうち、就職者は99人(約83.2%)で、就職希望者に対する就職率は97%と非常に高い実績を誇ります。

就職先は幅広く、次のような分野で活躍しています。

民間企業

  • ニトリ

  • 楽天

  • 日本通運

  • JR東日本

  • ANA

  • JAL

  • JTB

  • 星野リゾート

  • ブルボン

  • 三井農林

金融

  • 足利銀行

  • 栃木銀行

マスコミ・情報

  • NHK

  • 読売新聞社

  • 毎日新聞社

  • マイナビ

公務員・教育

  • 厚生労働省

  • 農林水産省

  • 都道府県庁

  • 市役所

  • 教員

  • 都道府県警察

国際学部は「国際機関にしか就職できない学部」ではありません。
英語力に加え、課題発見力やコミュニケーション力、異文化理解力を生かし、行政・金融・観光・物流・メーカー・マスコミなど多様な業界へ進んでいることが大きな特徴です。


進路先の都道府県

卒業生の就職先は栃木県を中心に、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県など首都圏へ広く分布しています。

地元企業や自治体への就職も多い一方で、大手企業や中央省庁への就職を目指して首都圏へ進む学生も少なくありません。

北関東という立地を生かし、「地元で地域に貢献する道」と「首都圏でグローバルに活躍する道」の両方を選択できることが、この学部の進路の強みといえるでしょう。


元「中の人」のチェックポイント

宇都宮大学国際学部は、大学院進学型というより就職型の学部
卒業後すぐに社会で活躍する学生が多く、就職率の高さからも教育内容が実社会と結び付いていることが分かる。
特に、公務員、観光、航空、物流、金融、メーカーなど、「人と社会をつなぐ仕事」との相性が良い。
受験生には「英語を学ぶため」ではなく、「英語を武器に社会課題を解決する仕事に就くため」に学ぶ学部だという視点を持ってほしい。

8. 学費・生活費

学費

宇都宮大学は国立大学のため、学費は全国共通です。

入学料282,000円、授業料535,800円(年額)で、4年間の授業料は2,143,200円、入学料を含めた学費総額は約242万5千円となります(2026年度実績)。

授業料改定が行われる場合は、入学時点の大学公表額が適用されます。


追加費用

学費以外には、教科書代(年間3~6万円程度)、ノートパソコン(10~15万円程度)、TOEICなどの語学検定受験料、海外研修や留学参加費(希望者)、ゼミ活動やフィールドワークに伴う交通費などが必要になります。

国際学部では語学学習や海外交流に関する費用を見込んでおくと安心です。


日本学生支援機構の奨学金

宇都宮大学では、日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金・第一種(無利子)・第二種(有利子)奨学金を取り扱っています。

高等教育の修学支援新制度の対象校でもあり、家計基準などを満たせば授業料減免と併せて利用できます。


大学独自の奨学金・支援制度

宇都宮大学では、授業料免除制度に加え、宇都宮大学3C基金修学支援事業や、家計急変時の緊急支援制度、留学支援奨学金などを設けています。

また、海外留学ではJASSO海外留学支援制度や協定校留学に伴う支援制度を利用できる場合もあります。

国際学部では留学を希望する学生へのサポート体制も比較的充実しています。


授業料免除制度

授業料免除制度(高等教育の修学支援新制度)を利用でき、世帯収入などの条件を満たせば入学料・授業料の全額または一部免除を受けられます。

日本学生支援機構給付型奨学金と併せて利用できるため、経済的負担を大きく軽減できます。


アパート相場

国際学部が学ぶ峰キャンパス(宇都宮市)周辺では、学生向けアパートの家賃相場は月4.0~5.5万円程度です。

大学周辺には学生向け物件が多く、自転車通学が可能な範囲にも豊富な物件があります。

宇都宮駅周辺まで広げると選択肢はさらに増えますが、その分家賃はやや高くなる傾向があります。


卒業までの費用シミュレーション

実家暮らし

  • 学費:約243万円

  • 教科書・教材・PCなど:約40万円

  • 通学・昼食など:約80万円

4年間合計:約360万円前後

一人暮らし

  • 学費:約243万円

  • 教科書・教材など:約40万円

  • 家賃(4.8万円×48か月):約230万円

  • 生活費(食費・光熱費など):約350万円

4年間合計:約860万円前後

留学や海外研修に参加する場合は、プログラム内容によって別途費用が必要になりますが、各種奨学金を活用できる場合があります。


元「中の人」から保護者の方へ

国立大学は私立大学と比べて学費負担を抑えやすく、宇都宮大学でも授業料免除制度や日本学生支援機構奨学金、大学独自の支援制度が整っています。
特に国際学部では「留学したいけれど費用が心配」という声もありますが、交換留学では授業料を宇都宮大学へ納めることで留学先の授業料が不要となる制度や、留学支援奨学金を利用できるケースがあります。
経済的な理由だけで進学や留学を諦める前に、利用できる制度を確認することをおすすめします。
保護者の皆さまにも、支援制度を前提に進学費用を考えていただくことで、選択肢が大きく広がるでしょう。

9. 入学後のサポート

リメディアル教育

宇都宮大学では、特定の「リメディアル教育」として一律の補習授業を設けるだけではなく、1年次の基盤教育を通して大学で必要な学び方を身につけられるよう支援しています。

国際学部でも、基礎的な英語教育やアカデミックスキル、レポートの書き方、文献検索などを段階的に学べるため、「大学の勉強についていけるか不安」という高校生でも安心して学び始めることができます。


学修支援

国際学部では、少人数演習(ゼミ)を中心とした教育が行われています。
教員との距離が近く、履修相談や学習相談もしやすい環境です。

ゼミでは、資料を読み、自分の考えをまとめ、発表・議論する機会が豊富にあり、主体的に学ぶ力やコミュニケーション力、論理的思考力を自然と身につけることができます。


取得できる資格

国際学部は資格養成学部ではありませんが、中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民)の教職課程を履修できます。

また、日本語教育や学芸員に関する科目も開講されており、将来の進路に応じて専門性を高めることが可能です。

語学資格(TOEIC®、英検など)も就職活動で強みになります。


資格取得サポート

教職課程では教育実習や履修指導、教員採用試験に向けた支援が行われています。

また、キャリアセンターでは公務員試験や民間企業への就職対策講座を実施しています。

語学資格についても、英語を日常的に学ぶ環境が整っているため、TOEIC®などのスコアアップを目指しやすいことが特徴です。


キャリア・就職支援

宇都宮大学ではキャリア教育を1年次から実施し、キャリアセンターによる個別相談、エントリーシート添削、模擬面接、学内合同企業説明会などを利用できます。

国際学部では、自治体や企業との連携授業やインターンシップも充実しており、大学での学びをそのまま就職活動へつなげやすい環境が整っています。


ICT・図書館サポート

学内では無線LANや学習用ICT環境が整備されており、レポート作成やオンライン学習にも対応しています。

附属図書館では国内外の専門書や学術雑誌、電子ジャーナル、データベースを利用でき、国際関係や地域研究に必要な資料を幅広く収集できます。

また、グループ学習スペースも充実しています。


学生相談・生活支援

学生なんでも相談窓口や保健管理センターでは、学習・進路・健康・メンタルヘルスなど幅広い相談に対応しています。

経済的な相談についても、奨学金や授業料免除制度の案内を受けることができます。

一人暮らしの学生も安心して大学生活を送れるよう、多方面からサポートする体制が整っています。


学生寮

宇都宮大学には学生寮が設置されており、自宅からの通学が難しい学生が利用できます。

民間アパートより家賃を抑えられることに加え、新入生同士が交流しやすく、友人づくりのきっかけにもなります。

遠方から進学を考えている受験生にとって、経済面・生活面の両方で心強い選択肢です。


その他学生サポート体制

国際交流センターでは、留学相談や海外研修の支援、外国人留学生との交流イベントなどを実施しています。

留学経験者から直接話を聞く機会も多く、「留学に興味はあるけれど不安」という学生でも、情報を集めながら自分に合ったプログラムを選ぶことができます。


元「中の人」のチェックポイント

宇都宮大学国際学部は少人数教育を基本としており、教員との距離が近く、学修・生活・進路まで幅広く相談できる環境。
さらに、キャリアセンターや国際交流センター、学生相談窓口など、学部の外にも多くのサポートが用意されている。
「授業についていけるかな」
「友達ができるかな」
「就職できるかな」
と、困ったときに一人で抱え込まず、「助けてもらいながら成長する場所」でもある大学の支援を積極的に活用することが、充実した4年間への第一歩となる。

10. この学部を一言で表すと?

世界を学び、地域で未来をつくる

宇都宮大学国際学部は、「国際学部=英語を学ぶ学部」というイメージを超え、世界の視点で地域課題を考え、実践を通して解決策を探る学部です。

国際関係、多文化共生、地域創生などを学びながら、フィールドワークや留学、地域連携プロジェクトを通して実践力を磨きます。

英語は目的ではなく、世界と地域をつなぐための「道具」です。

卒業後は公務員、企業、観光、金融、教育、国際協力など、多様な分野で社会に貢献できる人材を目指します。


この学部に向いている人

次のような人は、宇都宮大学国際学部で大きく成長できるでしょう。

  • 世界のニュースや社会問題に興味がある人
    国際情勢や地域課題を「自分ごと」として考えられる人に向いています。

  • 異なる文化や価値観を尊重できる人
    留学生や地域の人々との交流を通して、多様性を楽しみながら学べます。

  • 地域をもっと元気にしたい人
    地方創生やまちづくりに関心があり、実践的に学びたい人に最適です。

  • 英語を社会で役立てたい人
    英語を使うことが目的ではなく、社会課題を解決する手段として活用したい人に向いています。

  • 自分で考え、行動することが好きな人
    フィールドワークやゼミでは主体性が大きな強みになります。

「世界」と「地域」の両方に興味がある人なら、高校時代の探究活動やボランティア経験も大学で大きく生かせるでしょう。


元「中の人」から伝えたいこと

宇都宮大学国際学部のアドミッションポリシーで重視されているのは、語学力だけではありません。
社会への関心、自ら考えて行動する姿勢、多様な人と協力する力を持った学生を求めています。

高校生活では、探究学習やボランティア、地域活動、生徒会活動、国際交流など、「自分から一歩踏み出す経験」をぜひ大切にしてください。
また、新聞やニュースを読み、「なぜそうなるのか」を考える習慣は、大学での学びや入試でも大きな武器になります。

大学では、地域と世界をつなぐ視点を身につけ、フィールドワークや留学を通して実践力を磨きます。
卒業後は、公務員、自治体職員、観光・航空・物流・金融・メーカー・教育・国際協力など、幅広い分野で活躍できます。

「世界を知る人」ではなく、「世界の視点で地域や社会をより良くできる人」を育てることが、この学部の大きな魅力です。


この学部を一言で表すと?

世界を学び、地域で未来をつくる

宇都宮大学国際学部は、世界で起きている出来事を学ぶだけの学部ではありません。
その知識を地域社会や日本の未来に生かす方法を考え、実践する力を育てる学部です。

英語力だけではなく、課題発見力、コミュニケーション力、行動力を身につけたい人にとって、4年間は大きく成長できる時間になるでしょう。

「世界と地域をつなぐ架け橋になりたい」という思いがあるなら、宇都宮大学国際学部はその第一歩を踏み出せる場所です。
自分の可能性を信じて、ぜひ挑戦してください。

11. 参考リンク集

【国立】宇都宮大学

  • 地域デザイン科学部

    • 紹介

    • 対策

  • 国際学部

  • データサイエンス経営学部

  • 共同教育学部

    • 紹介

    • 対策

  • 工学部

  • 農学部

【国際】

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