秋田大学国際資源学部 ― 元アドミッションコーディネータの視点で「大学が本当に求めている学生像」を読み解く ―
1. 学部概要
30秒でまとめると…
世界の資源問題を学び、地球の未来を支えるプロフェッショナルを育てる、日本唯一の資源学部
学べる分野
秋田大学国際資源学部では、石油・天然ガスや鉱物資源、レアメタルなどの資源開発をはじめ、資源リサイクル、環境保全、エネルギー問題、資源経済、国際関係まで幅広く学びます。
理系分野では地質調査や探査技術、資源開発技術を、文系分野では資源政策や国際協力を学び、「資源」を多角的な視点から理解できることが大きな特徴です。
注目の特徴
最大の魅力は、日本で唯一の「国際資源学部」であることです。
海外資源フィールドワークや英語による専門教育が充実しており、世界各国の大学や企業とも連携しています。
教室で学ぶだけでなく、実際に国内外の鉱山や資源開発の現場を訪れながら学べるため、世界を舞台に活躍できる実践力を身につけられる環境が整っています。
身につく力
資源・エネルギーに関する専門知識
地球規模で課題を考える国際的な視点
英語によるコミュニケーション能力
フィールドワークを通じた調査・分析力
多様な専門分野を結び付ける課題解決力
これらの力は、資源・エネルギー業界だけでなく、メーカー、建設、環境コンサルタント、総合商社、官公庁、国際機関など幅広い分野で高く評価されます。
「世界を相手に仕事がしたい」という高校生にとって、大きな武器となるでしょう。
元「中の人」のチェックポイント
日本で唯一の国際資源学部は、「資源を学ぶ学部」というだけではない。
学べる分野は資源開発から国際政策まで幅広く、注目の特徴は海外フィールドワークや英語による専門教育など、世界を舞台にした実践的な学びに大きな特徴がある。
そして身につく力は、専門知識に加えて国際感覚や課題解決力も。
将来、日本だけでなく世界で活躍したいと考える高校生には、全国でも他にない魅力を持つ学部と言える。
2. この学部に向いている人
この学部に向いている人の概要
国際資源学部は、「資源」そのものに詳しい人を求めている学部ではありません。
大切なのは、世界で起きている資源・エネルギー・環境問題に興味を持ち、「科学や国際的な視点を活かして社会に貢献したい」という意欲です。
知的好奇心があり、新しいことに挑戦したい高校生にぴったりの学部です。
世界を舞台に挑戦したい人
例えば、次のような人に向いています。
海外で働いてみたいと思っている
英語を使って仕事がしたい
異文化交流や留学に興味がある
国際資源学部では、海外フィールドワークや英語による専門教育が充実しています。
「海外で活躍したい」という思いを、専門知識と語学力の両方で実現できる環境があります。
将来は資源・エネルギー企業や国際機関、海外プロジェクトなど、世界を舞台に活躍する道が開けています。
地球の未来を科学で支えたい人
例えば、次のような人です。
環境問題やエネルギー問題に興味がある
地学や化学、物理が好き
SDGsや脱炭素社会に関心がある
資源開発と環境保全は、これからの社会でますます重要になるテーマです。
資源を「採る」だけでなく、「持続可能に利用する」ことまで学ぶため、社会課題を科学で解決したい人に向いています。
研究者や技術者として社会に貢献したい人にもおすすめです。
教室より現場で学ぶことが好きな人
例えば、こんな人です。
実験や観察が好き
フィールドワークに興味がある
外へ出て学ぶ授業に魅力を感じる
国際資源学部では、国内外の鉱山や地質調査など、現地で学ぶ機会が豊富です。
机上の知識だけでなく、自分の目で見て考える経験を重ねることで、課題発見力や実践力が身につきます。
現場で活躍する技術者や研究者を目指す人には最適な環境です。
文系も理系も好きな人
例えば、次のような人です。
理科だけでなく社会科も好き
国際問題や経済にも興味がある
一つの分野だけでは物足りない
資源問題は、科学だけでは解決できません。
技術だけでなく、経済・法律・国際政治なども関わります。
この学部では文系・理系の枠を越えて学ぶため、幅広い視野を持った人材へ成長できます。
もちろん、将来の選択肢も広がるでしょう。
「なぜ?」を楽しめる探究心がある人
例えば、このような人です。
ニュースを見ると理由が気になる
地図や地形を見るのが好き
疑問を自分で調べることが好き
大学では「答えを覚える」よりも、「答えを見つける」ことが大切になります。
資源は世界情勢や環境問題とも深く関わるため、探究心を持って学べる人ほど成長できます。研究職だけでなく、企業でも求められる力です。
逆に向いていないかもしれない人
次のような考え方の人は、別の学部を検討した方がいいかもしれません。
海外や英語には絶対に関わりたくない人
例えば、次のような人です。
英語をできるだけ避けたい
海外研修や留学に興味がない
国内だけで完結する学びを望んでいる
国際資源学部では英語教育や海外フィールドワークが教育の柱になっています。
そのため、海外との関わりを極力避けたい人は負担を感じる場面があるかもしれません。
ただし、「英語が苦手」でも挑戦したい気持ちがあれば十分成長できます。
一つの専門だけを深く学びたい人
例えば、このような人です。
化学だけを勉強したい
情報だけを学びたい
最初から専門を限定したい
この学部は、資源をテーマに文理融合で学ぶことが特徴です。
一つの分野だけを極めたい人は、理学部や工学部などのほうが学びやすい場合があります。
一方で、幅広い知識を身につけたい人には大きな魅力があります。
元「中の人」のチェックポイント
国際資源学部で活躍する学生に共通しているのは、「世界を知りたい」「社会の役に立ちたい」「新しいことに挑戦したい」という姿勢。
入学時から資源の専門知識は必要なく、むしろ高校生活で身につけた探究心や好奇心こそが、この学部で大きく伸びる力になる。
「世界を舞台に働きたい」という思いがあるなら、ぜひ挑戦してほしい。
3. 学びの特徴
アドミッションポリシー
秋田大学国際資源学部が求めているのは、次のような高校生です。
資源・エネルギー・環境問題に興味がある人
数学・理科・英語の基礎学力を身につけている人
世界を舞台に活躍したいという意欲がある人
自分で課題を見つけ、解決しようとする姿勢がある人
異なる文化や価値観を尊重しながら学べる人
例えば、
「ニュースでエネルギー問題や地球温暖化を見ると気になる」
「英語を使って海外でも働いてみたい」
「地学や化学が好き」
といった高校生は、この学部との相性が良いでしょう。
つまり、この学部が目指しているのは、資源を通して世界の課題を解決できる人材です。
知識だけではなく、「挑戦してみたい」という気持ちを大切にしています。
カリキュラムポリシー
国際資源学部では、基礎から専門へ段階的に学べるカリキュラムが整っています。
1年次は数学・理科・英語・情報などの基礎を固め、その後は資源地球科学、資源開発環境、資源政策といった専門分野へ進みます。
講義だけでなく実験、フィールドワーク、英語による授業も組み合わされているため、知識と実践力をバランスよく身につけられます。
「大学の勉強についていけるかな」と不安な人でも、基礎から積み上げられるので安心して学ぶことができます。
ディプロマポリシー
卒業までに身につける力として、次のような能力が重視されています。
資源・エネルギーに関する専門知識
国際社会で活躍できる英語力・コミュニケーション力
課題を発見し、解決する力
現場で判断・行動できる実践力
社会や環境への責任感と倫理観
これらは資源業界だけでなく、メーカー、エネルギー企業、総合商社、官公庁、国際機関など幅広い分野で求められる力です。
世界規模の課題に向き合える技術者や政策立案者、研究者を育てることが、この学部の目標です。
カリキュラムの特徴
1年次
共通教育と数学・理科・英語などの基礎科目を学び、資源学の土台を築きます。
2年次以降
資源地球科学コース、資源開発環境コース、資源政策コースなど、それぞれの専門分野で学びを深めます。
学年が上がるにつれて実験や実習、フィールドワークの割合が増えていきます。
4年次
卒業研究に取り組みます。
基礎から専門へ、教室から世界へと段階的に成長できるカリキュラムです。
PBL・実習
国際資源学部では、国内外の鉱山や地質調査、資源関連施設でのフィールドワークが大きな特色です。
実際に岩石を観察したり、地層を調査したりする実習は、高校でいえば「理科の校外学習」をさらに専門的にしたようなイメージです。
現場で考え、仲間と協力しながら課題を解決する経験が、実践力を育てます。
特色ある授業
この学部を象徴するのが、海外資源フィールドワークと英語による専門教育です。
海外の鉱山や資源開発の現場を訪れ、大学で学んだ知識を実際の資源ビジネスや地質調査の現場で確認します。
また、専門科目を英語で学ぶ授業も多く、世界で働くことを意識した教育が行われています。
さらに、資源工学だけでなく、資源経済学や国際関係論なども学ぶため、文理を横断した幅広い視点を養えることも特徴です。
知識だけではなく、「世界で通用する実践力」を育てる授業が、この学部最大の魅力と言えるでしょう。
文系・理系のどちらからでも世界を目指せる「文理融合」の学部
秋田大学国際資源学部には、「資源地球科学コース」「資源開発環境コース」「資源政策コース」の3つのコースがあります。
資源地球科学コース(理系)
地質学や鉱物学、地球科学を学び、地下資源の探査や評価を行う専門家を目指します。資源開発環境コース(理系)
鉱山開発や資源採掘、環境保全、安全管理などを学び、持続可能な資源開発を担う技術者を育成します。資源政策コース(文系)
資源経済、国際政治、法律、エネルギー政策などを学び、資源問題を社会科学の視点から考える人材を育成します。
このように、理系は「資源を見つけ、開発し、環境と調和させる方法」を学び、文系は「資源をどう活用し、国際社会でルールをつくるか」を学びます。
同じ「資源」というテーマを、それぞれ異なる立場から学ぶことができるのは、全国でも非常に珍しい特徴です。
文系・理系が互いの専門性を理解しながら学ぶことで、実際の資源開発やエネルギー政策の現場で求められる「多様な専門家と協働する力」も身につきます。
元「中の人」のチェックポイント
国際資源学部は、「教室で勉強するだけ」の学部ではなく、カリキュラムの特徴である段階的な専門教育に加え、海外フィールドワークや英語による専門授業など、世界を舞台にした実践的な学びが数多く用意されている。
アドミッションポリシーでも重視されているのは、知識の量ではなく、「世界の資源・環境問題を解決したい」という意欲。
高校時代に数学・理科・英語の基礎を大切にしながら、世界への好奇心を育ててきた人ほど、この学部で大きく成長できるはず。
4. 研究
主な研究分野① 地球の中から資源を探す「資源地球科学」
地下に眠る鉱物資源やエネルギー資源を、地球科学の視点から探査・評価する研究です。
岩石や地層を調べ、資源がどこにあるのか、どのように形成されたのかを解き明かします。
研究例
鉱物・岩石の成り立ちの解明
レアメタル鉱床の形成メカニズム
地熱資源や地下エネルギーの調査
地球化学を用いた資源探査
地質図や地形データの解析
地球そのものを研究対象にし、新しい資源を発見する学問です。
主な研究分野② 資源開発と環境保全の両立
資源を利用しながら自然環境を守る方法を研究します。
採掘技術だけでなく、安全性や環境への影響を考えた持続可能な資源開発を目指します。
研究例
鉱山開発における環境保全
採掘技術の高度化
廃鉱山の環境修復
資源リサイクル技術
二酸化炭素排出削減技術
「資源を使う」と「自然を守る」を両立させる研究です。
主な研究分野③ エネルギー資源と脱炭素社会
石油・天然ガスだけでなく、地熱や再生可能エネルギーなど、将来のエネルギー利用について研究します。
世界的な脱炭素社会の実現にも深く関わる分野です。
研究例
地熱エネルギーの利用
水素エネルギーの活用
CCS(CO₂回収・貯留)
再生可能エネルギーの導入
エネルギー資源の安定供給
未来のエネルギー社会を支える研究分野です。
主な研究分野④ 世界の資源問題と資源政策
資源は世界中で争奪が続く重要なテーマです。経済学・国際政治・法律などの視点から、資源をめぐる課題を研究します。
研究例
レアアースの国際市場
エネルギー安全保障
資源外交
SDGsと資源政策
国際資源ビジネス
世界情勢を理解し、資源問題を社会科学から考える研究です。
主な研究分野⑤ データで資源を読み解く
AIやGIS(地理情報システム)、リモートセンシングなどを活用し、資源探査や環境評価を効率化する研究も進められています。
最先端技術と資源学を融合した分野です。
研究例
AIによる資源探査
衛星画像を使った地質解析
GISによる鉱床評価
ドローンを活用した地形調査
ビッグデータ解析
最新のデジタル技術で資源問題に挑戦する研究です。
卒業研究テーマ
卒業研究は研究室ごとにテーマが異なりますが、国際資源学部では次のようなテーマに取り組む学生が多くいます。
秋田県内の鉱床形成に関する研究
レアメタル資源の探査手法
地熱エネルギーの利用可能性評価
鉱山開発に伴う環境影響の分析
資源リサイクル技術の開発
エネルギー政策と国際資源市場の研究
資源外交・エネルギー安全保障に関する政策分析
衛星データを活用した地質解析
理系では実験・分析・フィールドワークを中心に、文系では国際情勢や政策分析を中心に卒業研究へ取り組みます。
秋田大学国際資源学部だからできる研究
秋田大学国際資源学部は、日本で唯一の国際資源学部として、海外フィールドワーク、資源関連企業との連携、英語による専門教育を活かした研究ができることが最大の魅力です。
秋田県が持つ鉱山の歴史や資源研究の蓄積に加え、海外の大学・研究機関とも連携しながら、世界規模の資源問題に取り組める研究環境は他大学にはない大きな強みです。
元「中の人」のチェックポイント
高校生の皆さんは、「研究」と聞くと難しいイメージを持つかもしれないが、国際資源学部の研究は、エネルギー問題、環境問題、資源リサイクル、AI活用、国際情勢など、ニュースで目にするテーマと深くつながっている。
普段「なぜだろう?」と思う疑問が、そのまま大学での研究テーマになることも珍しくない。
世界が直面する課題を、自分の専門知識で解決したいという気持ちがある人なら、きっと研究の面白さを実感できるはず。
5. 学生生活
男女比
大学ポートレートによると、国際資源学部の学生は男性344人(66.9%)、女性170人(33.1%)です。
理工系分野を含む学部としては女子学生の割合が比較的高く、資源政策コース(文系)の設置や国際色豊かな学びが、多様な学生を集めていることも特徴です。
出身地
大学ポートレートでは出身都道府県ごとの人数は公表されていませんが、全国から学生が集まる学部として知られています。
特に東北地方だけでなく、関東・中部・関西など県外出身者の割合も高く、「地元型」というより全国型の学部です。
世界を目指す特色から、留学生も在籍しています。
留学制度
国際資源学部では、海外での学びを教育の柱としています。
海外大学への交換留学に加え、資源開発や地質調査の現場を訪れる海外資源フィールドワークを実施し、実際の資源開発やエネルギー産業を体験しながら学びます。
さらに、英語による専門科目や海外での実習を組み合わせた教育が充実しており、「留学が特別な経験」ではなく、「学びの一部」として位置付けられている点が、この学部最大の特徴です。
世界で活躍する技術者・研究者・政策担当者を育成する環境が整っています。
提携大学
国際資源学部は、オーストラリア、カナダ、アメリカ、モンゴル、インドネシア、タイ、フィリピンなど、資源・地球科学分野に強みを持つ海外大学や研究機関と交流・連携しています。
学生交換や共同研究、海外実習などを通じて、世界各国の資源開発や環境保全について現地で学ぶことができます。
国際共同研究に触れられることも、この学部ならではの魅力です。
留学支援
海外フィールドワークに向けた英語教育や事前指導、安全教育などのサポートが充実しています。
また、交換留学制度や海外研修に関する相談体制も整えられており、海外経験がない学生でも安心して挑戦できます。
英語力だけでなく、異文化理解や国際的なコミュニケーション力も自然に身につけられる環境です。
地域連携
国際資源学部では、秋田県の鉱山跡地や地熱資源、資源関連施設を活用したフィールドワークを数多く実施しています。
また、企業や自治体との連携を通して、地域資源の活用や環境保全について考える機会も豊富です。
高校でいう「総合的な探究の時間」をさらに専門的・実践的にしたような学びで、課題発見力や分析力、チームで協力する力を養います。
地域を学びながら、その経験を世界の資源問題へつなげられることが大きな魅力です。
元「中の人」のチェックポイント
国際資源学部は全国各地から学生が集まり、海外留学やフィールドワークも当たり前のように行われる、とても国際色豊かな学部。
教室だけで学ぶのではなく、地域や世界の現場で学ぶ機会に恵まれる。
「秋田で学び、世界で活躍する」
そんな4年間を送りたい人にとって、これ以上ない環境と言えるだろう。
6. 入試方法
選抜方式
秋田大学国際資源学部では、総合型選抜Ⅰ、学校推薦型選抜Ⅱ、一般選抜(前期・後期)を実施しています。
総合型選抜Ⅰ:自己アピール書、面接、小論文(資源政策コースは大学入学共通テストも課す)などを通して、学習意欲や資源・環境問題への関心、主体性を総合的に評価します。
学校推薦型選抜Ⅱ:調査書や推薦書に加え、面接や共通テストなどを組み合わせ、高校での学習成果や適性を評価します。
一般選抜(前期・後期):大学入学共通テストと個別学力検査を組み合わせ、基礎学力と専門分野への適性を評価します。理系コースでは数学・理科、資源政策コースでは英語や国語なども重視されます。
難易度
河合塾Kei-Netによると、国際資源学部の一般選抜は共通テスト得点率50~61%、偏差値40.0~45.0が目安です。
資源政策コースがやや高めで、資源地球科学・資源開発環境コースがそれに続きます。
地方国立大学の中では標準的な難易度ですが、「資源学」という全国唯一の特色に魅力を感じて受験する学生が多い学部です。
各教科の重要度と得点源
数学
重要度:★★★★★ 得点源:★★★★★
共通テスト:〇
個別学力検査:〇(理系コース)
理系コースでは数学が学習の土台になります。
大学入学後も資源探査や解析、工学分野で数学を活用するため、得点源にしたい教科です。
苦手を残さず、共通テスト・個別試験の両方を意識した対策が重要です。
英語
重要度:★★★★★ 得点源:★★★★☆
共通テスト:〇
個別学力検査:〇(コースにより利用)
国際資源学部最大の特徴は、英語による専門教育や海外フィールドワークです。
入試だけでなく、入学後にも英語を使う場面が多いため、長文読解や語彙力をしっかり身につけておくことが大切です。
国語
重要度:★★★☆☆ 得点源:★★★☆☆
共通テスト:〇
個別学力検査:コースにより利用
資源政策コースでは文章読解力や論理的思考力が重要になります。
理系コースでも、研究やレポート作成には読解力が欠かせません。
共通テストでは安定して得点できる力を身につけましょう。
理科
重要度:★★★★★ 得点源:★★★★★
共通テスト:〇
個別学力検査:〇(理系コース)
物理・化学・地学は資源学の基礎となる教科です。
特に資源地球科学コースや資源開発環境コースでは大学での専門学習にも直結するため、理解を深めておくことが重要です。
社会
重要度:★★★☆☆ 得点源:★★★☆☆
共通テスト:〇
個別学力検査:資源政策コースで活用される場合あり
資源政策コースでは、地理や公民で学ぶ国際情勢や経済の知識が役立ちます。
資源問題は国際政治や経済とも深く関わるため、ニュースにも関心を持ちながら学ぶことをおすすめします。
情報
重要度:★★★☆☆ 得点源:★★★☆☆
共通テスト:〇
個別学力検査:×
2027年度入試では「情報Ⅰ」が共通テストで利用されます。
大学ではGISやデータ解析、AIを活用する場面もあるため、高校で情報の基礎を身につけておくことは将来の学びにも役立ちます。
元「中の人」のチェックポイント
国際資源学部は、全国唯一の学びを求めて全国から受験生が集まるため、単純に偏差値だけでは測れない人気がある。
総合型選抜では資源や環境への興味、主体性をしっかりアピールすることが重要。
一方、一般選抜では共通テストで安定した得点を確保することが合格への第一歩に。
特に数学・英語・理科は入学後の学びにも直結するため、「合格のため」だけではなく、「大学で活躍するため」という意識で基礎を固めておくことが、国際資源学部合格への近道。
7. 進路
進級と留年の状況
国際資源学部では、少人数教育を基本とした4年間の一貫教育が行われており、極端に留年しやすい学部ではありません。
一方で、実験・演習・フィールドワーク・英語科目など必修科目が多く、計画的な履修が重要になります。
特に海外実習へ参加するためには、一定の単位修得や語学力が求められる場合もあります。
授業への出席、レポート提出、実験への積極的な参加を心掛けることで、無理なく進級を目指すことができます。
大学院進学
2025年5月現在の大学ポートレートによると、2024年度卒業生118人のうち41人が大学院へ進学しており、進学率は約35%です。
一方、就職者は68人で、進学・就職のどちらも多い学部となっています。
大学院では、資源地球科学、資源開発工学、環境保全、資源政策、エネルギー問題などをより専門的に研究します。
研究開発職や資源探査、大学・研究機関への進路を目指す学生にとって、大学院進学は大きな強みになります。
主な就職先
大学ポートレートによると、2024年度卒業生118人のうち就職者は68人(約58%)でした。
業種別では、鉱業・採石業7人、建設業6人、化学・石油関連製造業5人、鉄鋼・非鉄金属関連10人、電気・ガス・水道業12人、情報通信業7人、国家・地方公務員8人など、資源・エネルギー分野を中心に幅広く就職しています。
この学部の最大の強みは、「資源」という専門性を持ちながら、技術系だけでなく政策・行政・エネルギー・インフラ分野にも進めることです。
資源開発会社、石油・金属メーカー、電力会社、建設コンサルタント、総合商社、官公庁など、他大学ではあまり見られない特色ある進路が多く、全国唯一の国際資源学部ならではの就職実績につながっています。
進路先の都道府県
大学ポートレートでは、卒業生の都道府県別就職先は公表されていません。
ただし、就職先を見ると、資源・エネルギー・インフラ関連企業や国家公務員への就職が多いことから、秋田県内だけでなく関東・中部・関西を含めた全国各地で活躍する卒業生が多いと考えられます。
また、資源関連企業には海外事業を展開する企業も多く、将来的に海外勤務へつながる可能性もあることが、この学部ならではの特徴です。
元「中の人」のチェックポイント
国際資源学部は「就職型」と「大学院進学型」の両方の特徴を持つ。
約3人に1人が大学院へ進学し、専門性をさらに高める一方、約6割の学生は資源・エネルギー・インフラ・公務員など専門性を活かして就職している。
全国唯一の国際資源学部だからこそ、「資源を通して世界や社会を支える」という明確な職業観を持ちやすいことが大きな魅力。
研究者や技術者を目指す人はもちろん、国際的なビジネスや政策に関わりたい人にも、将来の選択肢が広く開かれている。
8. 学費・生活費
学費
秋田大学の学費は国立大学標準額です。
入学料282,000円、授業料は年間535,800円(前後期分納可)で、4年間の学費総額は約242万5,000円(入学料含む)となります。
授業料改定が行われた場合は、在学中に変更される可能性があります。
追加費用
学費のほかに、教科書代や教材費、実験・実習用品代、ノートパソコン購入費などが必要です。
国際資源学部では、野外実習やフィールドワーク、海外研修に参加する機会があるため、その参加費や渡航費の一部を負担する場合があります。
ただし、大学による補助制度が設けられることもあります。
日本学生支援機構の奨学金
秋田大学では、日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金・貸与奨学金の両方を取り扱っています。
高等教育の修学支援新制度の対象校でもあり、条件を満たせば授業料減免と給付奨学金を併せて利用できます。
大学独自の奨学金・支援制度
秋田大学では、経済的理由で修学が困難な学生を対象とした秋田大学みらい創生基金奨学金や、海外留学・海外実習を支援する各種助成制度を設けています。
また、国際資源学部では海外フィールドワークや国際交流に関する支援制度も活用でき、世界で学ぶ学生を経済面から後押ししています。
授業料免除制度
秋田大学では、高等教育の修学支援新制度による授業料減免のほか、家計急変時などを対象とした授業料免除・徴収猶予制度があります。
日本学生支援機構の奨学金と併用できる制度もあり、経済状況に応じた支援を受けることが可能です。
アパート相場
手形キャンパス周辺(秋田市手形地区)のアパート家賃は、ワンルーム・1Kで月額4万~5万円程度が目安です。
学生向け物件が多く、大学まで徒歩・自転車で通学できるエリアも充実しています。
首都圏と比べると家賃を抑えやすく、生活費全体も比較的安価です。
卒業までの費用シミュレーション
実家暮らし
学費:約243万円
教材・実習費:約30万円
通学・昼食など:約80万円
4年間合計:約350万円前後
一人暮らし
学費:約243万円
教材・実習費:約30万円
家賃(4.5万円×48か月):約216万円
生活費(食費・光熱費など):約350万円
4年間合計:約840万円前後
※ 海外実習や留学へ参加する場合は、内容によって追加費用が発生することがありますが、補助制度を利用できる場合があります。
元「中の人」から保護者の方へ
国際資源学部は、海外実習やフィールドワークが多いことから、「費用が高そう」という印象を持たれるかもしれません。
しかし、国立大学であるため学費は全国共通であり、日本学生支援機構の奨学金や授業料減免制度、大学独自の支援制度も利用できます。
また、秋田市は家賃や生活費が比較的抑えられるため、都市部の私立大学へ進学する場合と比べて総費用を抑えられるケースも少なくありません。
経済的な支援制度を上手に活用すれば、「世界を舞台に学ぶ」という貴重な経験も十分に現実的な選択肢となります。
9. 入学後のサポート
リメディアル教育
国際資源学部では、入学直後から専門科目に進めるよう、数学・物理・化学・英語などの基礎教育を1年次に重点的に配置しています。
特に文理融合学部であることから、コースに応じて基礎学力を補いながら学べるカリキュラムとなっています。
高校で学んだ内容を復習しながら専門知識へつなげられるため、「理系科目に不安がある」「大学の英語についていけるか心配」という人でも安心して学び始められます。
学修支援
国際資源学部では、少人数教育を活かした担任教員・指導教員制度が導入されており、履修相談や学習相談を受けながら4年間学ぶことができます。
演習やフィールドワークでも教員との距離が近く、一人ひとりに応じた指導を受けられることが特徴です。
専門知識だけでなく、自ら課題を発見し、仲間と協力して解決する力も身につきます。
取得できる資格
国際資源学部は資格養成を目的とした学部ではありません。
ただ、学びを生かして技術士補(JABEE対応教育課程修了後)、測量士補(条件による)、環境関連資格、危険物取扱者、エネルギー管理士など、資源・環境・建設分野で役立つ資格取得を目指す学生が多くいます。
また、公務員試験や民間企業の技術職採用にも専門知識を活かせます。
資格取得サポート
大学ではキャリアセンターによる資格講座や公務員試験対策講座を実施しています。
また、研究室では専門分野に応じた資格取得や大学院進学について教員からアドバイスを受けることができます。
資格取得そのものだけでなく、専門知識を社会で活用する力や課題解決能力を高めることにもつながります。
キャリア・就職支援
秋田大学キャリア支援センターでは、就職ガイダンス、業界研究セミナー、インターンシップ支援、ES添削、模擬面接などを実施しています。
国際資源学部では、資源・エネルギー・建設・インフラ関連企業とのつながりも強く、企業説明会やOB・OGとの交流を通して、専門性を生かしたキャリア形成を支援しています。
ICT・図書館サポート
学内ではWi-Fi環境や学習用PC設備が整備されており、GISやデータ解析ソフトなどを活用した学習も可能です。
附属図書館では、資源・地球科学・環境・国際政策などの専門書や電子ジャーナルを利用でき、卒業研究やレポート作成を支える学習環境が整っています。
学生相談・生活支援
学生相談室では、学習面だけでなく、進路、人間関係、心身の健康など幅広い相談に対応しています。
また、保健管理センターや障害学生支援室、経済的支援窓口なども設けられており、安心して学生生活を送れる体制が整っています。
一人で悩みを抱え込まない環境づくりが進められています。
学生寮
秋田大学には学生寮が整備されており、自宅からの通学が難しい学生が利用できます。
家賃を抑えられることに加え、全国各地から集まる学生との交流を深められることも魅力です。
初めての一人暮らしでも安心して大学生活をスタートしやすい環境となっています。
その他学生サポート体制
国際資源学部では、海外フィールドワークや海外研修に向けた事前指導、安全教育、英語学習支援が充実しています。
海外経験がない学生でも安心して参加できるよう、教員によるサポート体制が整えられており、「世界で学ぶ」ことへのハードルを下げています。
国際資源学部ならではの特色ある学生支援と言えるでしょう。
元「中の人」のチェックポイント
国際資源学部は、「海外で学ぶ」「理系の専門分野を学ぶ」と聞くと難しそうに感じるかもしれないが、実際には1年次から基礎教育が充実し、少人数教育や指導教員制度、キャリア支援、学生相談など、多くのサポートを受けながら成長できる環境が整っている。
分からないことを一人で抱え込まず、大学の制度を積極的に活用することが、充実した4年間への第一歩に。
世界を舞台に活躍する卒業生も、こうしたサポートを受けながら一歩ずつ力を伸ばしてきた。
10. この学部を一言で表すと?
世界の資源問題を、文理融合で解決する学部
秋田大学国際資源学部は、日本で唯一の「資源」を専門に学べる学部です。
地球科学や資源開発を学ぶ理系分野と、資源政策や国際関係を学ぶ文系分野が一つの学部に集まり、世界規模の資源・エネルギー・環境問題へ挑戦します。
海外フィールドワークや英語による専門教育も充実しており、「秋田から世界へ」を実現できる環境が整っています。
資源を「見つける」「活用する」「守る」という多角的な視点を身につけ、持続可能な社会づくりを支える人材を育成する、日本でも非常に特色ある学部です。
この学部に向いている人
次のような高校生は、国際資源学部で大きく成長できるでしょう。
世界を舞台に活躍したい人
海外フィールドワークや英語教育を通して、国際的な視野を身につけられます。地球環境やエネルギー問題に興味がある人
SDGsや脱炭素社会など、現代社会の重要課題を専門的に学べます。文系・理系の枠を越えて学びたい人
「資源政策コース」と「資源地球科学・資源開発環境コース」があり、自分の興味に合わせた学びができます。現場で学ぶことが好きな人
国内外のフィールドワークや実習を通して、教室では得られない経験を積めます。社会に役立つ仕事をしたい人
資源・エネルギー・環境・行政など、人々の暮らしを支える仕事へつながる学びがあります。
元「中の人」から伝えたいこと
国際資源学部のアドミッションポリシーで共通して求められているのは、資源・環境問題への関心、主体的に学ぶ姿勢、そして世界へ挑戦する意欲です。
高校時代は、数学・理科・英語の基礎学力を身につけることはもちろん、地理や公民で学ぶ国際情勢、ニュースで取り上げられるエネルギー問題やSDGsにも興味を持ってください。
「なぜ世界では資源が問題になるのか」と考える習慣が、大学での学びにつながります。
卒業後は、資源・エネルギー関連企業、建設・インフラ企業、メーカー、総合商社、公務員、研究機関など幅広い進路が開かれています。
さらに大学院へ進学し、世界の資源問題を研究する道もあります。
「世界の未来を支える仕事がしたい」という思いを、本気で形にできる学部と言えるでしょう。
この学部を一言で表すと?
世界の資源問題を、文理融合で解決する学部
資源問題に国境はありません。
だからこそ、科学も経済も政策も学び、世界中の人々と協力できる力が求められています。
秋田大学国際資源学部は、その第一歩を踏み出せる日本唯一の学びの場です。
「世界を舞台に挑戦したい」その気持ちが、あなたの最大の強みになります。
秋田大学の他の学部が気になる方は、こちらからご覧ください。
【国際】
群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部 (2026.7.11)
静岡大学グローバル共創科学部 (2026.7.19)
秋田大学国際資源学部 (2026.7.26)
宇都宮大学国際学部 (2026.7.31)
埼玉大学教養学部 (2026.8.14)
