【どこよりも詳しく】サンプル問題科目B(その2)の解説(情報セキュリティマネジメント試験, セキュマネ, SG, 午後)
このNoteでは「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」科目Bサンプル問題(後日追加分)を”解説し尽く”します。
ご存じの通り、CBT後のSGは、年に1回だけ科目Aで21問。Bで3問しか過去問公開されません。CBT前は、年2回午前50問・午後3問(長文, 科目Bの5倍ぐらい)だったのに…。
限られた公開問題を、単に解いて”正解した!””合格点超えた!”で終わっては勿体ないです。正答と不正答選択肢の理解でも、Iパスレベルで浅いです。
もっと、過去問をしゃぶり尽くしましょう。
選択肢をどう絞っていくか、他に学ぶべき点があるか、もし次ここが違って出てきたらどうだったか、などなど、噛めばしっかり味がでます。
このNoteでは、私のIT専門学校での授業内容を踏襲しつつ、授業時間の制限で伝えられなかった部分までガッツリ書きました。
新SGの過去問をちょろっと解いただけで受験して、合格すりゃ良いですが、しなかったらサイアクですよ。
圧倒的な実力で安全に合格したい方、過去問全部解いたのに不合格になって学びを深める手立てに困っている方にお薦めです。
目次だけでも見て判断頂ければ嬉しいです。
AP/SCレベルで書いてる箇所もあるので、深追いはせず適宜スキップしてください。無理せず周回するイメージで。
それでは始めましょう!
※サンプル問題はせっかく問題数が多いので、模擬試験に残した方が良いかも。令和5年以降(新SG)か、令和元年以前(旧SG)からの学習をお薦めします。
>全Noteへのリンク(SG節)
※新SG科目A/Bも、旧SG午前/午後も網羅!
※2026/04/15 「*」は今後リンクを追加する箇所です。気長にお待ちください。旧SGの解説はほぼ完成しているのですが、新SGの解説を先行公開した方が良いと判断しました。ご容赦ください🙏
問01 | 相反する選択肢を”気にする”程度に
正答はオ。
エとオでちょっと迷えばOK。ア, イ, ウは必ず消して下さい。
正答の解説 | 初手が重要
図1-3「問合せ対応者に連絡」するので、相談/報告に行く選択肢(エ, オ)が解答候補。
エは、問合せ対応者に唐突に転送してるので、問合せ対応者が、さすがにURLクリックはしなくても、添付ファイルは開くかもしれません。転送時に、本文を追加し”不審メールを転送しますので、ご精査お願いします”とあればまだ良いですが。
とはいえ、エでオを蹴る理由には足りません。
オは、事前相談して対応者”じゃ、送ってくださいね”って指示があってから転送するのでOK。
個人的には、図1-3を別に変更しなくて良いんじゃないかなぁと。とはいえ、表1の通り訓練で発生したので対応したんですね。無視はできません。
個人的には「電話で相談し指示に従う」で良いんじゃないかなぁ。
「連絡」だけだったので、メールで転送した事例が発生したので、”電話”で手段を限定。”相談する”"指示に従う"と表現すれば、転送はしないかなぁと。
あんまり手順をギッチリ明記しても、覚えきれない/読まないって事態になりかねないですからね。
初手が重要。適切な報告をしてさえくれれば、後は組織/専門家で対応すれば良いです。間違えないよう初手はシンプルが一番。
不正答の解説 | リスク/感染/被害を拡大させない
ア, イ, ウはリスクを拡大させてるのでダメ。
ア:部内に転送して、誰かがURLをクリックして偽サイトに誘導されたり(フィッシング)、添付ファイルを開いてマルウェア感染したり。>【Iパス】マルウェア4:ボット・マクロウイルスのNote
イ:アと同じ。全社員なので更に広範囲でマズイです。
ウ:アやイと同じく。共有ファイルサーバでの感染リスクも追加。「注意喚起」で”参考までに共有ファイルサーバに置いたんで”なんて、うっかり開いちゃう人も出てくるでしょうね。
相反する選択肢のどちらかが正解?
エ「指示がなくても」、オ「指示に従い」のように、1対反対の選択肢があった時、”エかオのどちらかかな”とメタ読みしちゃいますね。
正しいです。
でも決まりではないです。特にSGは、イジワルなので。
ただ、Iパス/SGは世間的には簡単な部類なのでイジワルです。特にSGは、選択肢がくっそ多くて複数解答/組合せ解答ですよね。
”エやオがどちらも不正解”ってことも視野に入れて下さい。私の解説した中でも、2~3ケース見た記憶があります(特定できずすみません🙏)。
他にも、計算問題で”設問文に四捨五入って書いてあるのに、使わんのかーい”ってケースもありました。
”どちらかが正解かも”と気にするのはOKですが、”どちらが正解だ!”と決め打ちは危ないです。
過去問❶ | クラウド利用の懸念点
1頁頭「SaaS型のチャットサービス」。
業務連絡に外部サービスを使ってます。しかも1頁頭「ファイル共有」もしてますね。社内情報, 社内ファイル, 顧客の個人情報などのやり取りがあるだろうなぁと。
SaaSチャットを使うのが悪ではなく、気になる点あり。
例えば、discord/slack無料版だと3ヶ月前のは消えます。消えるのは情報漏えいの被害は防げる反面、長い業務で"今までの経緯どうだったっけ"で遡れません。セキュリティと利便性のバランス。
>【SG】令和元年度秋午後問2の解説Note*
また、SaaS運営者が内容を見れるのか, バックアップは暗号化などされてるのか, 契約終了時に全データが消えるのか, サーバ室の入退室管理など, 色々気になります。
>【SG】平成29年度春午後問2設問1(2)の解説*
あと、インシデント発生時にログ提供などの調査協力してくれるのかも。他社同士なので、何もかもは教えられないし/自分好みに設定できません。
>【SG】平成28年度秋午後問1設問4(1)cの解説*
個人的な意見ですが。公的機関でLINEを使うのは私は疑問です。国民の権利/利益に直結するので、独自のソフト開発してしっかり対応して欲しいです。
過去問❷ | メアドの確認/なりしまし
図1-1「差出人~メールアドレス~を確認する」
メールアドレスは要チェック。似たドメインで見分け付きにくくしてる場合もあり。「~@g-sha.com」を「~@9-sha.com」とか。ジーと九。
なお差出人(From)は偽装できるので、返事をする時は宛先(To)も要確認。FromのメアドがToになるのが普通ですが、Reply-Toが設定されてると宛先が変わります。
どちらの対策/手口もサンプル問題1に登場しました。>【SG】サンプル問題科目B(その1)問60の解説Note*
過去問❸ | メールを安直に開かない
❸図1-2「添付ファイルを開封したり、本文中のURLをクリックしたりしない」は、フィッシングメール対策ですね。
URLクリックが業務上日常化してると、攻撃にかかり易いだろうなぁと。そんな業務例の出題あり。
>【SG】令和元年度秋午後問3設問3(3)の解説Note
>【SG】サンプル問題科目B(その1)問49の解説Note*
また個人的意見でごめんなさい💦
私は特にメール内のURLをクリックするのがコワイです。
楽天証券やSBIからのメールで、URLやボタンをクリックしたくない。偽物かもしれない。楽天なんて色んなドメインからメール来るので、イチイチ考えたくもないです。
SBI証券はログインの追加認証でメールのURLボタンをクリックさせるので。万が一、私のログインタイミングと、攻撃者のタイミングが一致したらと思うと、ガクブルです。
過去問❹ | 迷惑メールの対応訓練
❹1頁末「標的型攻撃メールへの対応訓練」。
今回の問3(二)に絡みました。
訓練メールの内容も出題実績あり。>【SG】平成30年度秋午後問3の解説Note(30頁表1)
情シス部が標的型メールの模擬を送信し、添付ファイル開封やURLクリックを検知して、開封率/クリック率/部署への通報率などを計測/周知するような訓練です。会社や学校で体験された方もいらっしゃるかと。
さらに学習を深めたい方向けリンク
今回引用したNoteです(登場順)
>【Iパス】マルウェア4:ボット・マクロウイルスのNote
>【SG】令和元年度秋午後問2の解説Note*
>【SG】平成29年度春午後問2設問1(2)の解説*
>【SG】平成28年度秋午後問1設問4(1)cの解説*
>【SG】サンプル問題科目B(その1)問60の解説Note*
>【SG】令和元年度秋午後問3設問3(3)の解説Note
>【SG】サンプル問題科目B(その1)問49の解説Note*
>【SG】平成30年度秋午後問3の解説Note(30頁表1)
問02 | 蹴る理由がない/見つからない
正答はキ(ニ, 四)。
(ニ)は簡単に○と判断、(四も)条件多いですが○だと判断できます。しかし(一)を蹴る理由が気になると大変だったかも(私💦)
ほぼほぼ似た問題が出てます。同じく”条件””行動””締切”に注目します。>【SG】サンプル問題科目B(その1)問58の解説*
正答の解説 | ❶”期限”、❷”条件”
ニ:簡単に判断できましたね。
表1A基準「年1回以上行う」、表1結果1「毎年10月」なのでOK。
四:条件が多いですね。
表1A基準1「緊急を要する脆弱性~速やかに対応」
表1A基準2「その他の脆弱性~診断後、1か月以内に対応」
表1A基準3「対応が困難な場合、対応の時期を明確にし~CISOの承認を得る」
では、2つの点検結果を見ていきます。
表1結果1「1週間後に対応した」のは、OK。脆弱性に緊急性があった/なかったは不明ですが、1週間なら「速やか」な対応でしょうから緊急だろうがなかろうがOK。
表1結果2「10月に検出~2週間後に対応」もOK。「速やか」でしょうから、上記と同じくOK。
個人的には検出した脆弱性の緊急/非緊急の明記がないのが、作問としてどうなのかなぁと。書いてて欲しいですね。
不正答の解説 | (一)が細かい
前節の(ニ, 四)を蹴る理由がないですが、(一)の間違った点を探すのは、私は難儀しました。
(一)が不正答な理由は以下のロジック。
表1A基準「Webアプリの新規開発、及び機能追加時に~(脆弱性診断を)行う」。
問題文3頁4行目右「今年の8月、B社サイトにログイン機能を追加した」。
表1A基準だと、8月に診断を実施すべきだが…
表1結果「今年は6月に脆弱性診断を実施」
8月にすべき ≠ 6月に実施 なのでダメ。
気付きますかねぇ…。ついつい期限だけ見て判断しちゃいます。
不正答の解説 | 守れてないのを探すのが楽
守れてないのがすぐ分かるので、(三)は消せますね。
三:表1A社基準「2か月以内に~委員会に報告」。表1結果2つめ「部内での共有にとどめた」ので報告してません。NG。
なお、表1結果1つめ「6月末~委員会に報告した」も考えてみます。(一)の点検に「毎年6月に~診断」で、同月実施で同月末報告してるので、基準「2か月以内」なのでOK。
前節で触れた通り(一)にて、6月実施は(8月にもすべき)ダメ。(三)は”実施結果を2ヶ月以内に報告”で守っているかが焦点でした。
実施時期はダメだけど、実施後の報告(の締切遵守)はOK。(でも実施間違えてるから、結局は報告もダメになりそうですが…)
さらに学習を深めたい方向けリンク
今回引用したNoteです(登場順)
>【SG】サンプル問題科目B(その1)問58の解説*
問03 | 各人に対応させすぎかなぁ
正答はイ(一, 三)。
標的型メールの訓練の詳しい出題あり。>【SG】平成30年度秋午後問3の解説Note
今回は初動対応だけフォーカス。
(なかなか危うい対応だったと、個人的には思ってます)
マルウェア感染時の初動対応は以下が基礎。問題文に特別なアレンジが指示されてない限りは、確定です。
電源を切らない:メモリ保持
ネットワークから切る:感染拡大の防止
上司か担当部署に連絡:対応や指示
しかし今回は、自分で対応させる場面がありました。
一発で確実正答を決められず、消去法で(四, 五)を消して、マシな解答を選ぶ解き筋。(一)を確定し、(二)と(三)で迷う感じ。私は(ニ)を採用して、ア(一, 二)で間違えました。
解き筋❶ | 確実正答を軸に
さっさと確実な正答が見つかれば、選択肢で組合せ先だけの検討に集中できますね。
一:BサービスのPWD変更を情報システム部に依頼する
絞れたかな、と選択肢を見ましたが、(一)絡みは全4パターン網羅。残念。結局全ての検討が必要。
個人的には、依頼方法が”電話”や”口頭”であればOK。もし、当該PCを使ってメールだったら滝汗💦
もうPC使っちゃダメだと思うんですよね。ネットワーク経由で漏えいや感染拡大が進展します。
さっさと証拠保全して、専門部署に引き渡せと。
解き筋❷ | 確実不正答で絞りたかった
確実な不正答があれば、金輪際考えなくてよくなります。
四:VPNで社内ネットワークに接続してるのでダメ。
VPNサーバや社内ネットワークに攻撃/感染が進む可能性大。
さらにファイルサーバに怪しいファイルを置くのもNG。事情を知らない誰かがダウンロード/開くかもしれません。
五:添付ファイルを開くのでダメ。
素人が調査しちゃダメ。証拠保全して専門部署に引き渡し、専門家が調査をすべきです。
解き筋❸ | ニ/三の総体比較(私は間違えるかも)
残った(ニ, 三)で決戦になりました。どちらも、個人的には”余計な作業”が書かれてて、めちゃ迷いました。
ニ:
「ネットワーク接続を切断」は良いですね。ネットワークを介した攻撃/感染の拡大を防げます。
個人的にはこの時点で、専門部署に渡してしまいたいのですが…。次にも作業が書かれてるんですよね。
「フルバックアップ」は、私は良いかなぁと思いました。これからもっと悪化するのであれば、マルウェア込みであろうとバックアップした方が良いかなぁと。
外付けHDDなど、当該PCのためだけに準備すれば、良いかなぁと。あとで原因判明してから駆除できそうなので。
専門家であれば、HDDをフルコピーして現物証拠を残しつつ、コピーを別PC(最新化済み)に外部接続してスキャンかけます。>【SG】平成28年度秋午後問3設問1(3)の解説Note*
電源を切るとメモリ情報が消えるので、電源は切らない、初動対応が鉄則です。起動している分、マルウェアの活動は進みますが。
過去問では、ランサムウェアだと確定してるなら、コンセントとバッテリーを切れって規約が出ました。特例オブ特例です。一旦無視してください。>【SG】平成31年度春午後問1補強❷の解説Note
三:
「オフラインで~マルウェア定義ファイルを最新に更新」、ができるの私には判断できませんでした。
問題文にそんな機能書かれてませんよね。せめて”定義ファイルをUSBメモリに保存してPCに接続することで、オフラインでも更新できる”と一文があるべきだと思います。
また感染チェックの作業を素人社員にさせてるのが、いただけない。(二)同様、さっさと専門部署に渡せと思いました。
私は(二)を採用して間違いました。(三)のオフライン最新化ができるなら(三)、だけど問題文に書いてないので。ぐぬぬ。
補強 | マルウェア感染時の初動対応
別問題の解説から再掲載します。>【SG】令和元年度秋午後問2設問3補強の解説Note
マルウェア感染時の初動対応は以下が基礎。問題文に特別なアレンジが指示されてない限りは、確定です。
電源を切らない:メモリ保持
ネットワークから切る:感染拡大の防止
上司か担当部署に連絡:対応や指示
電源を切らないのは、メモリの情報を失われないように。>【SC】令和元年度秋期午後1問3設問1(1)の解説Note
プログラムが動くにはメモリを必ず使います。
最近は「ファイルレスマルウェア」もあるので尚更です。>【SC】令和4年度秋期午後2問1設問1(1)の解説Note
ここから少し特例も触れておきます。
またメモリには、ネットワークの接続情報もあるみたい。>【SC】平成30年度秋期午後2問2設問3(3)の解説Note
ネットワークの接続状態は、netstatコマンドでも確認できます。
SCは勿論、FE/AP午前にすら出ていますね。
>【SC】平成28年秋午後1問1の解説Note
>【AP】令和7年春午後問5設問2(1)cの解説Note
>【AP】令和6年秋午前問3
>【FE】平成30年春問33

さらにランサムウェアだと確定してるなら、コンセントとバッテリーを切れって規約。OSの修了処理すらせず強制的に電源OFF。>【SG】平成31年度春午後問1補強❷の解説Note
問題文に特記なければ、”電源は切らない、が鉄則”、もし記述があったら従ってください。
難しい部分まで踏み込みましたが、初動3点だけは必ず知っておいてください。
電源を切らない:メモリ保持
ネットワークから切る:感染拡大の防止
上司か担当部署に連絡:対応や指示
以上の掲載元の問題では、調査の詳細/事後処理まで扱うので、触れとくと良いですよ。>【SG】令和元年度秋午後問2設問3補強の解説Note
さらに学習を深めたい方向けリンク
今回引用したNoteです(登場順)
>【SG】平成30年度秋午後問3の解説Note
>【SG】平成28年度秋午後問3設問1(3)の解説Note*
>【SG】平成31年度春午後問1補強❷の解説Note
>【SG】令和元年度秋午後問2設問3補強の解説Note
※初動対応のリンクは割愛
まとめ
お疲れ様でした!
SG科目Bの公開問題は、年1回・3問だけです。
しかも、問題の作り方が、重厚な長文問題の一部を切り取るようなケースが多かったですね。肉料理のケバブのような。
よって、扱われたシステム/比較表には、実はまだまだ奥行/広がりがあります。そんなとこまで思いを馳せてみました。
少ない問題を無駄に消費しないよう、しっかり準備してから解きたいですね。解いた後も、”良かった/悪かった”程度では済まない、深い復習に掘り下げたいです。
こういう学習って初見受験じゃ難しいんですよね。
私みたく過去問を全部解いて、教えた経験が活きる場面かなぁと思っています。
今後もSG科目Bの解説を作っていきますので、気が向いたら覗きに来て頂ければ嬉しいです。でわでわ。
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