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「カナダ人」という言葉を使うのに、違和感を感じるようになった|多様性の国に暮らすということ

カナダに移住して、カナダに住む人のことを「カナダ人」と呼ぶことに違和感を覚えるようになりました。

例えば日本にいる友人に、「カナダ人ってどんな感じなの?」と聞かれた時「カナダに住んでる人ってね…」という話始めになることが多いです。

「カナダ人」。
日本にいるときは何の抵抗もなく使っていた単語、概念でした。

しかしそれはカナダに来て、するっと使えない言葉になってしまいました。



そもそも誰が「カナダ人」か分からない

端的に言って、カナダにいる人のうちで、誰が「カナダ人」で誰が「カナダ人ではない」のか分からないんですよね。

(この記事で言う「カナダ人」はカナダ国籍を持つ人、とします)

どういうことかを説明するために、私の知っている範囲内での「カナダ人」の例を挙げます。

  • キューバ出身で、カナダ国籍を持つママさん(見た目:中南米系)

  • セルビア出身で、カナダ国籍を持つミドルの男性(見た目:白人系)

  • 両親ともにベトナム出身で、カナダで生まれた技術者さん(見た目東南アジア系)

  • 産まれも育ちもカナダの、次女の友人とそのママ(見た目:白人系)

  • 日本出身で、日本国籍離脱してカナダ国籍取得した友人(見た目:東アジア系)

見事にバラバラのバックグラウンド。

見た目に注目すると、中南米系、東南アジア系、白人系、東アジア系、と様々です。

まず、カナダ人=白人系、ではありません。

また、ここで定義した、カナダ国籍を持つ人でくくったとして、本人がどのように自分を捉えているかも分かりません。
きっとカナダで生まれた人については、カナダ人という自認なのかもしれませんが、別の国で生まれてカナダ国籍を得た人に関しては、本人に聞いてみないと分からないなと思います。

また、逆もしかりで

白人系=カナダ人、でもありません。

例えば、私の友人にウクライナ出身の女性がいますが、見た目は典型的な白人系と言えますが、彼女はカナダ人ではありません。

また、彼女の同郷の友人は英語がままならないそうです。

白人系=英語話者、でもないのです。

どこかで持っていた偏見に気づかされる日々です。

また、この逆もあり、アジア系の見た目でも英語を話せるのが当然の世界線でもあります。

渡航直後で英語がてんでダメダメだった時にバンクーバーのスカイトレインの駅で白人系高齢女性に、どの電車に乗ればよいかを聞かれたんですよね。

要は、ごりごり東アジア系の見た目の私を、自然に現地人だと思ってくれたということです。

これもなかなかの衝撃でした。

(そもそもこの高齢女性もカナダ人かどうか分からないし)



偏見によって失礼な質問をしてしまった話

前項目で

  • 両親ともにベトナム出身で、カナダで産まれた技術者さん(見た目東南アジア系)

のご紹介をしましたが、彼は私たち家族が今の家に引っ越してきた際にWi-Fiの設定をしに来てくれた技術者さんでした。

大体作業が終わったような段階で、

「どこ出身なんですか?」

って聞いちゃったんですよね。
すると彼は、

「親がベトナム人で、僕はここで生まれて育ったんだ」

と答えました。

あー、失礼な質問をしてしまった、と思いました。
大反省です。

見た目だけでカナダ出身ではないと判断してしまった軽率を呪いました。

ここまで彼は同じ質問をずっとされてきたかもしれません。
カナダで生まれて、見た目でカナダ人ではないと判断されるのはすごく居心地の悪いことだと思います。

彼はその不快感を表したりしませんでしたが、もう絶対こういう失礼なことはしないようにしようと心に決めました。



子どもには体験で、世界は多様なのだと学んでほしい

子どもは見た目や出身地でのフィルターを通さずに、まず友だちになるので、

「○○って友だちがね~、」

と話してくれたとして、見た目も国籍も、出身も分かりません。
あるのはその子が何をした、どういう性格でどんなやり取りをした、という内容のみです。

バックグラウンドに関わらず、まずその中身や行動にフォーカスするわけですね。

もちろん、良いことばかりではなく、嫌なことをされたとか、ひどいことしてくるとか、困った行動があるとか、そういう話もあり、腹を立てていることもたくさんあります。
でも、「あの子は○○人だから」みたいな視点は一切ありません。

こういう様子を見ると、「あの人は○○人だから」という偏見にまみれた大人の言動がいかに偏狭かと思わされます。

各国文化があり、お互いに相容れないものもあるのだとは思いますが、すべてを出身国のせいにするのは、何か大事なものを見落としてしまう気がするようになりました。(誰とでも仲良くしなくてはならないという意味ではないですよ)

これは、見た目や話す言語によって、「日本人」と「日本人以外」が明確になってしまう日本の環境では学びづらいことだと思っています。(まあ、それでも日本国籍をもつ他国出身者がいる以上、そろそろアップデートしなくてはいけないところだと思いますが。)

子どもには、バックグラウンドよりその人個人を見る視点を養ってほしいです。
英語ができるようになることが、将来の選択肢を増やすことと思っていましたが、多様性を自然なこととして捉えることこそ、将来役に立つのではと思うようになりました。

(そりゃー英語もしっかりやってほしいけど!!)



今でも学びの日々

話は冒頭に戻りますが

「カナダ人ってどんな感じ?」と聞かれた時、やっぱり今も「カナダに住んでる人はね…、」ってなるか、「いろんな人がいすぎて定義しづらいんだけど…」みたいな話始めになります。

私がたまたま見た人が「カナダ人かどうか分からない」。

この独特の感覚が、カナダのこの町に住む面白さであり、学びであると思っています。




で、なんで海外移住しようと思ったの?(サイトマップ)👇


で、どうしてカナダだったの?👇


私がnoteを書く理由👇


子ども3人のこと👇


渡航直後めちゃくちゃ大変だった話👇(こんなの誰にも体験してほしくない)


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