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Quantum Observation Lab通信vol.24『生命はなぜ秩序を維持できるのか?』

Quantum(量子)Observation(観測)Lab(研究所)量子という目に見えない世界を観測により具現化する研究所として、発信していこうと思います。

略するとQOLとなり「Quality of LIFF(生命の質)」にも繋がります。
今回は、「生命はなぜ秩序を維持できるのか?」です。

前回の記事では、生命とは「情報がエネルギーを利用して自己組織化する現象」ではないかという話を書きました。

生命は、情報とエネルギーの二つを利用しながら、自ら秩序を維持しています。
では、なぜ生命は、バラバラにならないのでしょうか。
私たちの身体には約37兆個もの細胞があります。
一つひとつが独立した存在です。
それなのに、全体として一つの身体として機能しています。

心臓は心臓の仕事をする。肺は肺の仕事をする。脳は脳の仕事をする。
誰かが全てを指揮しているようにも見えます。

しかし実際には、身体の中に絶対的な司令塔は存在しません。
それぞれの細胞が局所的な情報をやり取りしながら、全体として秩序を生み出しています。
これを科学では「自己組織化」と呼びます。

自然界は同期しようとする

面白いことに、この現象は生命だけではありません。
自然界には、「同期する」という現象が数多く存在します。

例えば、振り子時計。
同じ壁に掛けると、最初はバラバラだった振り子が、次第に同じリズムで揺れ始めることがあります。
メトロノームも同じです。
複数のメトロノームを同じ台の上で動かすと、最終的には同じテンポになります。

ホタルの発光。心臓の拍動。脳波。

自然界には、同期現象が至るところに存在しています。

共鳴とは何か

ここで重要になるのが「共鳴」です。
共鳴とは、ある振動が別の振動に影響を与え、同じリズムで振動し始める現象です。

例えば音叉。
同じ周波数の音叉を並べて、片方だけを鳴らす。すると触れていないもう一方も振動し始めます。
エネルギーが効率よく伝わるのです。
これは偶然ではありません。
周波数が一致しているからです。

オーケストラが美しく聞こえる理由

なぜあれほど多くの楽器が、一つの音楽として聞こえるのでしょうか。
もし全員が好き勝手なテンポで演奏したら、音楽にはなりません。

100人が同じ場所にいても音楽にはならない。
100人が全力を出していても音楽にはならない。
同じ楽譜があり、互いを聞き、タイミングを合わせることで、初めて秩序が生まれます。

これは生命にも似ています。
細胞はそれぞれ別の役割を持っています。
しかし共通する情報を持ち、互いに影響を与えながら、全体として一つの生命を作っています。
細胞がただ存在しているだけでは生命にならず、細胞同士が絶えず情報を交換しながら秩序を作っています。

周波数とは何か

周波数とは、一秒間に何回振動するかという物理量です。
音も。光も。電波も。全て振動です。
つまり周波数とは、振動のリズムとも言えます。

そして周波数が近いもの同士は、影響を与え合いやすくなります。
これが共鳴です。

人と人も共鳴する

人間関係に置き換えると・・・
一緒にいると元気になる人。
話しているとアイデアが生まれる人。
なぜか安心する人。

逆に、どうしても噛み合わない人もいます。
もちろん人間関係を単純に物理現象として説明することはできません。

しかし少なくとも、人は互いに影響を与え合っています。
そして時には、一人では到達できない状態へ導かれることがあります。

ここまで見てくると、生命とは驚くほど高度な情報システムであることが見えてきます。

情報を保存する。学習する。環境に適応する。
そして自己組織化する。

では、今急速に進化しているAIはどうでしょうか?
AIもまた、情報を保存し、学習し、応答しています。
生命とAIは何が同じで、何が違うのでしょうか。

次回は、「生命とAI」というテーマから考えてみたいと思います。

今までのテーマのバックナンバー
vol.1『観測する自己を上げること』
vol.2『見ている先の情報が入ってくる』
vol.3『空間を意識する』
vol.4『結果に反応しない』
vol.5『無思考の潜在意識がもたらす影響』
vol.6『仕方ないからの脱却』
vol.7『振り返り、カタチにする』
vol.8『アフォーダンスと観測』
vol.9『情報の地と図を動かす』
vol.10『流れは行き先を知っている』
vol.11『地下の見えない世界が地上の見える世界を守っている』
vol.12『今までの延長線上にない”これから” 』
vol.13『 回転と光の照射』
vol.14『エネルギーの流れを見ようとする』
vol.15『強みを抽出する』
vol.16『偶察力』
vol.17『”ない”に潜むチャンス』
vol.18『エネルギーとは何か?』
vol.19『エネルギーの差が流れを生み出す』
vol.20『物理法則と共に生きる』
vol.21『私たちは何を見ているのだろう』
vol.22『情報は世界を書き換える』
vol.23『生命とは情報とエネルギーである』


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