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【Vol.10】AI時代の転職活動|採用担当者のリアルな声「AIレジュメをどう見ているのか」

あなたの「しあわせ×キャリア」を応援!
株式会社KEY ROLE 代表、ウェルビーイング心理教育ナビゲーターの兼吉ともこです。

このマガジンでは、転職支援15年の経験をもとに、AIを活用した転職活動の方法を様々な角度からお伝えしています。

今回は、このマガジンのVol.10という節目回。
いつもより、客観的で、よりリアルな声をお届けします。

このマガジンは、「転職活動をしている人」「キャリアを模索している人」側の視点で書くことが多いのですが、
より全体性を見て、足元を固めていくことが必要だと感じます。
そうすることで、企業と個人の親和性が高くなり、ミスマッチも減ると思うからです。

そこで、弊社と関わりのある企業経営者・人事など、採用に関わっている方に、急遽 「AI活用レジュメに関する意識調査」をお願いしました。
今日は、その結果を、共有したいと思います。

今回の調査で最も印象的だったのは、「AI活用そのものを否定する企業は、ほとんどなかった」ということです。
一方で、「AI丸投げ」と「自分の言葉で仕上げたレジュメ」の違いは、多くの採用担当者が感じ取っていました。
ぜひ、採用担当者のリアルな声を、参考にして頂ければ嬉しいです。

調査の概要

・内容 AI活用レジュメに関する意識調査
・有効回答:35社
・アンケート回答期間:2026年5月24日〜31日
・対象:株式会社KEY ROLE 兼吉と関わりのある企業経営者・人事担当者様
・設問数:6問

Q1:AIを活用して作成されたレジュメについて、どう感じますか?
(1:好意的ではない 〜 4:どちらでもない 〜 7:好意的)
Q2: AIを活用できる候補者を、採用においてプラスに評価しますか?
(1:評価しない 〜 4:どちらでもない 〜 7:評価する)
Q3:書類選考で重視するのはどちらですか?
( 1: 書類の完成度を重視 4:どちらも同等に重視 7: 人間味・温度感を重視)
Q4:AIを活用しながらも、候補者自身の言葉や人間味が感じられるレジュメを、どう評価しますか?
(1:評価しない 〜 4:どちらでもない 〜 7:高く評価する)
Q5:「AIが作成した文章そのまま」と「AIを活用しながら自分の言葉で仕上げたもの」の違いは、書類選考で分かりますか?
(1:分からない 〜 4:どちらでもない 〜 7:分かる)
Q6:自社でAIを業務活用していますか?
(1:していない 〜 4:どちらでもない 〜 7:積極的に活用)

ご協力いただいた企業について

業種  ※補足 金融・保険 1 (2.9%) メーカー 2(5.7%)


企業規模 ※ 補足 21~50名 1(2.9%) 51~100名 2(5.7%)


会社設立 ※ 10年未満 2(5.7%)


データが示す、3つのこと


1.AI活用できる人材は、歓迎されている

Q2「AI活用人材をプラス評価するか」平均 5.6 / 7点

7段階評価で5.6という数字は、明確に前向きなスコアです。
「AIを使えること」は今や、採用においてプラスの要素として見られています。特にコンサルティング業界ではこの傾向が強く、「AI活用するのは、むしろ歓迎」という声が、複数聞かれました。

2.採用担当者は、想像以上に見抜いている

Q5「AI丸投げか見分けられるか」平均 4.6 / 7点

業種・規模を問わず、最も多く聞かれた声が、
「意外とすぐわかる」「大体同じように見える」というもの。
採用担当者の目は、思った以上に鋭いです。

一方で、「分からない~よく分からない」という回答が4社あり、企業側のAI知識・スキルに差があることを感じました。

3.最も評価されたのは「AI+自分の言葉」

Q4「AI×自分の言葉のレジュメを評価するか」平均 5.8 / 7点

今回のアンケートで最も高いスコアを得たのが、この設問でした。
AIを活用しながらも、候補者自身の言葉や人間味が感じられるレジュメは、全社共通で、採用担当者に高く評価されていました。

「結局は『AIを使ったか』ではなく、『相手に伝わる形になっているか』が重要だと思います」

流通・小売・サービス/1001名以上

「AIを使ってでも企業にしっかり志望を伝えたいという意欲を、性善説で見ています」

その他/101名〜300名


業種・規模で見えてきた傾向


細かく見ると、業種や規模によって温度感に違いがありました。

【業種】

■ IT・通信(9社):採用側もAI最先端
自社でAI面接・書類選考AIを開発する企業も。「使えること」より「どう使うか」を厳しく見ている

■ コンサルティング(8社):AI活用人材を最も歓迎

「経験や体験があってこそAIが活きる」という本質的な視点のコメントが多い

■ 流通・小売(7社):人間味・温度感を重視

「AIを使ったかより伝わるか」という実務的視点。
大手中心に採用DXも進行中

■マスコミ・デザイン・広告(5社):クリエイティブ職ならではの感度
「AIで作ったものは大体同じに見える」というクリエイティブ職ならではの感度。「若手ほど躊躇なく使う」という現場感のあるコメントが特徴的

■ メーカー(製造業)(2社):人間力・手触り感を大切に
Q1(AIレジュメ好意度)が最も低く、慎重な姿勢
「手書き履歴書を見たい」「人間力で判断できる」という人物重視の傾向
※ 2社のみのため傾向として参考程度で

【企業規模】

■ 大企業(1001名以上):AI活用は前提になりつつある
自社AI活用度が最も高い(平均6.6/7)。
AI活用は「当たり前」になってきている

■ 301〜1000名(7社):これから導入を検討しているフェーズ
全設問でバランスが良く、平均的なスコア
「社内で話題になった」段階の企業が多く、これから導入を検討しているフェーズ

■ 101〜300名(6社):AI活用人材を積極採用したい
Q2(AI人材評価)が高く、AI活用人材を積極的に採用したい意向
「AIを使いこなす人材とそうでない人材のフィット感」という現場感のある課題意識を持っている

■ 21〜100名(3社):人物重視+AI活用への前向きな姿勢
人間味・コミュニケーション能力を重視する傾向
AIの積極活用には前向きだが、情報漏洩への注意意識もあり、やや慎重

※ 51〜100名と21〜50名は回答数が少ないので、まとめています。
3社のみのため、傾向として参考程度に

■ 小規模企業(20名以下):人物・一貫性を重視
少人数採用のため面接重視。
「一貫性があれば書面と口頭の差は気にしない」という柔軟な姿勢

データに共通して言えることは、「最終的には人物重視」ということ!

業種・規模を問わず「最後は人柄」「面接で判断できる」という声が多数ありました。

AIへの向き合い方には、企業ごとの文化や価値観が表れます。

今回の調査を通じて、AI活用に対する考え方が一様ではないこと、そして各社が自社らしい採用のあり方を模索していることを改めて感じました。


今後も、n数を増やしながら、時代の変化を定期的に追っていきたいと思っています。
ご協力いただいた35社の皆さん、本当にありがとうございました。

結果考察(まとめ)


改めて、今回のアンケートを通じて見えてきたのは、AIへの向き合い方が、企業ごとにかなり異なるということでした。
業種や規模によって温度感に差はあるものの、AIは情報整理や文章作成を支援する有効なツールとして、広く受け入れられつつあります。
しかし、候補者自身の経験や考え、価値観まで代替するものではありません。

今回の調査結果が、企業と個人の双方にとって、AI時代の採用やキャリア形成を考える上での参考になれば嬉しいです。
AI活用が広がる時代だからこそ、企業と個人が互いを理解し、それぞれの価値観に合う「出逢い」が生まれることを願っています。



このシリーズでは、転職活動の各場面で「AIとどう対話するか」を、一緒に考えていきます。

まだ読んでいない方は、ぜひVol.1〜9もあわせてご覧ください。

【Vol.1】AI時代の転職活動|AIに職務経歴書を貼り付けて大丈夫?入れていい情報・いけない情報
【Vol.2】AI時代の転職活動|AIと対話しながら、自分らしいレジュメをつくる方法
【Vol.3】AI時代の転職活動|AIで仕事はなくなる?データから見えてきた"本当に価値が残る力"
【Vol.4】AI時代の転職活動|世界と日本のデータから、今の転職市場のリアルを知る
【Vol.5】AI時代の転職活動|「自分の軸」と「企業の軸」を、AIと一緒に繋ぐ方法
【Vol.6】AI時代の転職活動|「なんか違う」は、あなたの価値観を教えてくれるサイン
【Vol.7】AI時代の転職活動|「見つけてもらう」転職活動。SNS発信✕AI活用法
【Vol.8】AI時代の転職活動|AIの「幻覚」を知っていますか?転職活動で気をつけたいハルシネーション
【Vol.9】AI時代の転職活動|あなたの経験は、どんな未来に転用できる?


あなたのしあわせとチャレンジを、いつも応援しています。


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