榎田尤利/榎田ユウリの最新刊情報・オススメ作品・著作一覧とシリーズ作品・ドラマCD情報まとめ
この記事では、榎田尤利先生の最新刊情報とオススメ作品を紹介しています。
また、著作のうちの商業出版物を追える限りすべて網羅し、ジャンル別に分けています。※榎田ユウリ名義のものは非BL作品としてまとめています。
なお、新装版などが出ている作品は、原則最新のものを紹介しています。
ドラマCD化されているものについてはわかる限りで情報を記載しています。
※カップリングの組み合わせ、ハッピーエンド/バッドエンド、ラブシーンの有無、人によっては地雷になりそうな描写も紹介しているので、ネタバレを回避したい方は目次だけご覧ください。
※これから紹介するものの中には中古でしか入手できないものもあります。中古での購入には駿河屋がオススメです。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。記事の内容は筆者の実体験や感想に基づいており、記事の公平性を損なうものではありません。
榎田尤利の最新刊情報
一般文芸最新刊『殺し屋がレジにいる』
榎田ユウリ先生の一般文芸最新刊は、2025年12月17日発売の『殺し屋がレジにいる』です。※電子版は12月16日配信開始。
BL最新刊『賢者と寵愛の翼』
榎田尤利先生のBL最新刊は、2023年10月19日発売の『賢者と寵愛の翼』です。
漫画原作最新刊『カブキブ!』
榎田尤利先生の漫画原作最新刊は、2018年2月2日発売の『カブキブ!②』です。
榎田尤利のオススメ作品
榎田尤利先生の作品は、テンポのいいセリフの掛け合いと先が気になるストーリー、そして個性豊かなキャラクターが魅力です。
作中に喫煙描写が多く、香水やトワレを愛用している登場人物も多いので、そういった描写が好きな方には特に刺さると思います。
中でも一番のオススメは、『夏の塩』から始まる「魚住くんシリーズ」と「交渉人シリーズ」です。
ファンタジーBLが好きな方には「賢者シリーズ」もオススメ。
ラブシーン多めのアダルトなBLが好きな方は、「PET LOVERSシリーズ」や『erotica』、『Blue Rose』、『優しいSの育て方』、『threesome』も楽しめると思います。
榎田ユウリ名義で書いている一般書も名作が多いので、まずはBLではない作品から読んでみたいという方には『カブキブ!』、『宮廷神官物語』、『猫とメガネ』、「妖奇庵夜話シリーズ」をオススメします。
※それぞれの作品の詳しい内容についてはこの後の著作一覧で触れています。
非BLジャンル
ここからは榎田尤利先生の著作をジャンルごとに紹介していきます。
まずは榎田ユウリ名義で出しているBL要素のない作品から。※一部、榎田尤利名義のものもあります。
一般書レーベルから出ている作品には、直接的なBL描写はありませんが、ブロマンスや主従関係など、BL好きにはたまらない関係性が丁寧に描かれています。
ストーリーも抜群におもしろく、毒親やヤングケアラーなどの題材を中心に、家族関係について深く切り込んだ作品が多いのも特徴です。
BL初心者さんからBL好きまで幅広く楽しめる作品ばかりです。
『殺し屋がレジにいる』2025年12月刊行
出版社:講談社
気弱で舐められがちなバツイチパートタイマーが、72歳の女殺し屋に弟子入りする話です。
女性同士の助け合いや、長年虐げられてきた女たちが男をギャフンと言わせる展開が好きな方にオススメ。
ド派手なアクションシーンも読みごたえがあります。
電子版は2025年12月16日配信開始。
「妖奇庵夜話シリーズ」全10巻
レーベル:角川書店→角川ホラー文庫
イラスト:やまねあやの→中村明日美子
『妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず』 2009年刊行→2013年文庫化
『妖奇庵夜話 空蝉の少年』 2011年刊行→2013年文庫化
『妖奇庵夜話 人魚を喰らう者』 2014年刊行
『妖奇庵夜話 魔女の鳥籠』 2015年刊行
『妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー』 2016年刊行
『妖奇庵夜話 花闇の来訪者』 2017年刊行
『妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか』 2019年刊行
『妖奇庵夜話 顔のない鵺』 2020年刊行
『妖奇庵夜話 ラスト・シーン』 2021年刊行
『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 2023年刊行
遺伝子に妖怪の遺伝子が入っている「妖人」という人種がいる世界を舞台にしたオカルトミステリーです。
茶道家の妖人が警察に協力する形で事件を解決していく探偵ものミステリーで、様々な妖怪が登場するところが魅力。
兄に異様な執着を見せる弟と、主に絶対の忠誠を誓った家令が登場するので、そういった関係性が好きな方にオススメ。
疑似家族ものとしてもおもしろい作品です。
全作電子化&音声化済み。
Audibleでは古岡祐樹さんが朗読を担当されています。
「妖奇庵夜話シリーズ」についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
『カブキブ!』全7巻
レーベル:角川文庫
イラスト:イシノアヤ
高校生が歌舞伎に挑戦する様子を描いた青春ストーリーです。
歌舞伎という伝統芸能をとっつきやすく扱い、10代の子たちでも楽しめるように描いているところが魅力。
キャラクター1人1人がよく立っています。
電子化済み。※2026年7月現在は3巻までKindle Unlimitedで読むことができます。
コミカライズやアニメ化もされており、小学生向けのレーベル角川つばさ文庫からも出版されています。
『宮廷神官物語』全12巻
レーベル:角川ビーンズ文庫→角川文庫
イラスト:カトーナオ→葛西リカコ
韓国の宮廷を舞台にしたアジアンファンタジーです。
若き才能あふれる美形宮廷神官が不思議な力を持つ孤児を拾うところから始まる物語で、友情・師弟・主従の熱い関係性をこれでもかと描いています。
宮廷内の揉め事や玉座争いが好きな方にオススメ。
作中に登場する美しい白虎にもご注目ください。
元々は角川ビーンズ文庫から刊行されていた作品で、その後角川文庫から新装版が出ました。
角川ビーンズ文庫版は全11巻、角川文庫版は全12巻。どちらも電子化済みです。
なお、角川文庫版の9巻は短編集、12巻は後日譚を描いた番外編です。
2026年4月現在は、角川文庫版を3巻までKindle Unlimitedで無料で読むことができます。
下野紘、櫻井孝宏、小西克幸、遊佐浩二などのキャストでドラマCD化もされています。
『猫とメガネ』既刊2巻
レーベル:文春文庫
イラスト:中村明日美子
妻に離婚を突き付けられ家から追い出された40歳の堅物会計士が、拾った子猫と共にシェアハウスに転がり込むところから始まるハートフルストーリーです。
居場所がない者ばかりが集まるシェアハウスで繰り広げられる群像劇が好きな方にオススメ。
メガネ男子、猫、毒親問題が好きな方も楽しめると思います。
また、「交渉人シリーズ」のキヨとトモがシェアハウスの住人として登場しています。
電子化済み。
Audibleでは室元気さんが朗読を担当されています。
『武士とジェントルマン』2021年4月刊行→2024年3月文庫化
レーベル:角川書店→角川文庫
イラスト:萩尾望都→丹地陽子
現代に残る武士の家に英国紳士が居候するという設定のSFファンタジーです。
多様性を題材にしつつ年の離れた友情を描いた作品で、泣ける描写が多いのが魅力。
電子化済みです。
「死神シリーズ」既刊4巻
レーベル:新潮文庫nex
イラスト:THORES柴本
『ここで死神から残念なお知らせです。』 2014年12月刊行
『死神もたまには間違えるものです。』 2016年9月刊行
『ところで死神は何処から来たのでしょう?』 2018年9月刊行
『死神と弟子とかなり残念な小説家。』 2021年5月刊行
自分の死に気づいていない人間の魂を迎えに来る死神のお仕事を描いた作品です。
ストーリーはシリアスなものが多めで、人の死の切ないところや汚いところまで描き切っているところが魅力。
登場人物のキャラ濃いめです。
電子化済み。
『この春、とうに死んでるあなたを探して』2018年3月刊行→2021年3月文庫化
レーベル:筑摩書房→文春文庫
イラスト:暮
38歳の元税理士が中学時代の同級生と再会し、元担任の死の真相を探り始める青春ミステリーです。
自殺の話が続くのでやや暗めですが、ブロマンスとして読み応えがあります。
単行本にはカバー裏に特典SSが付いていましたが、現在は榎田ユウリ先生のnoteで公開されています。
文庫本には書き下ろしもアリ。
電子化済み。※電子化されているのは単行本版のようです
『先生のおとりよせ』全2巻
レーベル:クロフネコミックスデラックス
BL漫画家の中村明日美子先生とのコラボ企画で、漫画と小説のリレー連載にて誕生した作品です。
巨乳好きの官能小説家とオネエの美少女漫画家がコラボ作品を連載する話をベースに、各地のお取り寄せグルメを楽しむ様子を描いています。
向井理さんと北村有起哉さんでドラマ化もされていますが、作中で登場するお取り寄せ商品は完全に同じではありません。
「神話の子供たちシリーズ」全8巻
レーベル:講談社X文庫ホワイトハート
イラスト:北畠あけ乃
『神を喰らう狼』 2004年4月刊行
『隻腕のサスラ 神話の子供たち』 2004年10月刊行
『片翼で飛ぶ鳥 神話の子供たち』 2004年12月刊行
『おまえが世界を変えたいならば 神話の子供たち』 2005年8月刊行
『沙漠の王 金の髪のフェンリル』 2005年12月刊行
『生まれいずる者よ 金の髪のフェンリル』 2006年3月刊行
『銀の騎士 金の狼 新たなる神話へ』 2006年12月刊行
『始まりのエデン 新たなる神話へ』 2007年2月刊行
クローンが人間のスペアとして使われている世界を舞台にした近未来SFです。
超能力やテレパシーがたくさん出てくるストーリーなので、異能力SFが好きな方は楽しめると思います。
ブロマンス作品としても名作。
2026年4月現在はシリーズ全て絶版になっていて、電子化もされていないため、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ライトノベルセット(文庫) 神話の子供たちシリーズ 全8巻セット
3部構成になっているシリーズの詳細はこちらの記事にまとめています。
「ヴァムピール・アリトスシリーズ」全3巻
レーベル:角川ビーンズ文庫
イラスト:あんどうよしき / 天野翔
16歳のかわいい系男子高校生が、結婚相手を探している吸血鬼に一目惚れされて執着される話です。
一応BLではありませんが、ほぼほぼBLといっていいストーリーだと思います。
いじめの描写が結構リアルなので苦手な方はご注意ください。
電子化済み。
キラキラ青春BL
ここからは、榎田尤利名義で出しているBL作品をジャンルごとに紹介していきます。
まずはデビュー作を始めとする青春BLから。
榎田先生の作品は、男性キャラだけでなく女性キャラも魅力的で、男女入り混じった群像劇が見どころです。
BL初心者の方も手に取りやすい作品が多いので、何から読もうか悩んでいるならまずはここからどうぞ。
「魚住くんシリーズ」全5巻
レーベル:クリスタル文庫→SHY NOVELS→角川文庫
イラスト:茶屋町勝呂→茶屋町勝呂→岩本ナオ
『夏の塩 魚住くんシリーズI』 2014年7月刊行
『プラスチックとふたつのキス 魚住くんシリーズII』 2014年9月刊行
『メッセージ 魚住くんシリーズIII』 2014年12月刊行
『過敏症 魚住くんシリーズIV』 2015年3月刊行
『夏の子供 魚住くんシリーズV』 2015年6月刊行
不器用な優しさが愛おしいサラリーマン×不幸体質の大学院生の恋を中心に、20代の若者たちの青春を描いた作品です。
榎田先生のデビュー作で、これまでに何度か新装版化されていますが、最新版は角川文庫から出ているシリーズになります。
全作電子化済みで、公式ファンブックや番外編も出ています。※2026年7月現在は3巻までKindle Unlimitedで読むことができます。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
『永遠の昨日』2002年2月刊行→2010年11月新装版化→2022年3月文庫化
レーベル:笠倉出版→花丸ノベルズ→角川文庫
イラスト:山田ユギ→紺野キタ→丹地陽子
事故死したバスケ部の人気者×リアリストの医者の息子の高校生同士の恋を描いた作品で、最後に残された数日間を共に過ごす2人の切ない恋模様が見どころ。
体格差カップル、わんこ攻め、メリバエンドが好きな方にオススメ。
「死神シリーズ」と重なる設定が多く、もしかしたら「死神シリーズ」の元ネタとなっている作品かもしれません。
角川文庫版は電子化済みです。
Audibleでは比留間俊哉さんが朗読を担当されています。
また、小宮璃央さんと井上想良さんでドラマ化もされています。
榎田ユウリ先生のnoteではドラマ化記念のSSが公開されています。
『少年はスワンを目指す』2004年5月刊行→2016年8月新装版化
レーベル:ビーボーイノベルズ→リブレ
イラスト:寿たらこ→黒井つむじ
男子校の文化祭でバレエを踊ろう!というストーリーのピュアな学園ものBLです。
カップリングは、無口で世話焼きなむっつりスケベ元体操選手×怪我でバレエ留学から帰って来た美形ダンサー。
高校生カップル、体格差カップル、毒舌ツンデレ受け、初恋が好きな方にオススメです。
『カブキブ!』と似た雰囲気の作品なので、部活ものの学園ドラマが好きな方は楽しめると思います。
電子化済み。
『はつ恋』2009年10月刊行
レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:小山田あみ
恋を知らないひねくれものの弁護士が高校2年生にタイムスリップし、自殺したはずの担任教師と恋に落ちる話です。
体は17歳だけど中身は31歳の攻めと、心も体も24歳の受けの奇妙な掛け合いが見どころ。
適当に女を抱いてきた男の初めての真剣な恋、生徒×教師カップル、年下攻めが好きな方にオススメ。
電子化済みです。
「作家・羽根くんシリーズ」全2巻
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:金ひかる
純文学が好きなのにハードボイルド小説でヒットしてしまった気弱な小説家を巡るギャグテイストの三角関係BLです。
流されやすい受けが流され続けた結果、2人ともと付き合うことになってしまうぶっ飛び展開が魅力。
攻め2人受け1人の3Pものでもあります。
攻めの1人は、受けとは高校時代の親友で、10年もの間密かに片思いをしていた体育会系編集者。もう1人は、受けの古くからのファンで猛アピールを欠かさないカリスマ整体師です。
電子化済み。
一風変わった職業が登場!お仕事BL
榎田尤利作品には、様々な職業の登場人物が出てきます。
BL界隈では定番の職業から、そんな仕事があったの!?と驚くような職業まで、バラエティー豊かでおもしろいです。
ここからは、登場人物の職業にもスポットが当たる作品を紹介していきます。
「交渉人シリーズ」全8巻
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:奈良千春
『交渉人は黙らない』 2007年3月刊行
『交渉人は疑わない』 2008年11月刊行
『交渉人は振り返る』 2009年3月刊行
『交渉人は嵌められる』 2010年8月刊行
『交渉人は諦めない』 2010年8月刊行
『スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX.』 2010年12月刊行
『交渉人は愛される』 2011年8月刊行
『交渉人は休めない』 2013年10月刊行
当人同士では解決できないトラブルを代わりに解決してくれる「交渉人」という仕事を題材にした作品です。
全8巻で2組のカップルの恋が描かれていて、メインカップルは刑務所上がりのヤクザの若頭×元法律家の交渉人の年下メガネ攻めカップル。実は高校時代の先輩後輩で、後輩である攻めが受けにぞっこんなところが魅力です。
ヤクザBLですが、シリアスな描写は少なく、どちらかというとギャグ要素が強いシリーズです。
6巻の『スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX.』はスピンオフで、シリーズ全てに脇役として登場している無口な清掃員×ヤクザ嫌いなヤクザの息子が2カップル目として登場します。
こちらはでっかい攻め×ちっちゃい受けの組み合わせがかわいい体格差カップルで、榎田ユウリ名義の一般書『猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言』と『猫とメガネ2 ボーイミーツガールがややこしい』にも登場する2人になります。
全作電子化済みで、2026年4月時点では、『交渉人は黙らない』と『交渉人は疑わない』がKindle Unlimitedで無料配信されています。
また、「交渉人シリーズ」は榎田先生の中でもお気に入りの作品のようで、noteでいくつかSSを公開してくれています。→「お蔵だし小品 交渉人シリーズ 桜」、「八月の怪談」
『交渉人は黙らない』と『交渉人は疑わない』は、兵頭寿悦(CV子安武人)×芽吹章(CV平川大輔)でドラマCD化もされています。
※2025年現在、どちらもプレミア価格で流通しています。Amazonの他には、駿河屋などの中古ショップでも購入できることがあります。
シリーズの詳細はこちらの記事にまとめています。
「LOVE&TRUSTシリーズ」全4巻
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:石原理
『ラブ&トラスト』 2002年5月刊行
『エロティック・パフューム Love&Trust 2』 2003年4月刊行
『100 ラブレターズ Love&Trust 3』 2004年6月刊行
『ダブル・トラップ Love&Trust EX.』 2007年11月刊行
ヤクとチャカ以外は何でも運ぶ「運び屋」兄弟を主人公にした作品です。
2組のカップルの恋が同時進行で進んでいくというちょっと変わったシリーズで、色気あふれるスパダリ経済ヤクザ×キレたらやばいクールな頭脳派経営者のオトナの割り切った関係と、好きな子をいじめちゃう系のさみしがり甘ったれ大学生×誰にでも優しい平凡なノンケ大学生の恋がそれぞれ描かれています。
それとは別に、ブラコン兄弟の行き過ぎた兄弟愛も見どころ。
アダルティーな色気たっぷりの兄カップルとピュアすぎる弟カップルの温度差もお楽しみください。
「運び屋」としての仕事も工夫が凝らされていておもしろいです。
ちなみに、「交渉人シリーズ」の原型になったシリーズとも言われています。
電子化済み。
シリーズの詳細はこちらの記事にまとめています。
「nez[ネ]シリーズ」全4巻
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:湖水きよ
nez[ネ] 2012年10月刊行
nez[ネ] -Sweet Smell- 2013年5月刊行
nez[ネ] -Smell and Memory- 2014年6月刊行
nez[ネ] -Your Lovely Smell- 2015年6月刊行
あらゆる人間関係における相性を診断する会社を舞台に、ケンカップルの恋を描いたバディものBLです。
ギャグ多めの作品で、テンポのいいセリフの掛け合いが魅力。
カップリングは、観察力はすごいが協調性がない潔癖メガネ×鼻がよすぎる女好きのお調子者。
全体の雰囲気はギャグテイストですが、ラブシーンは濃厚です。
電子化済みで、2026年4月現在は1巻のnez[ネ]がKindle Unlimitedで無料配信されています。
シリーズの詳細はこちらの記事にまとめています。
「マンガ家シリーズ」全5巻
レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:円陣闇丸、北上れん、高橋悠、佐々木久美子
『きみがいなけりゃ息もできない』 2003年刊行→2006年新装版化
『ごめんなさいと言ってみろ』 2006年8月刊行
『愛なら売るほど』 2006年10月刊行
『吸血鬼には向いてる職業』 2007年9月刊行
『きみがいるなら世界の果てでも』 2008年9月刊行
攻めと受けのどちらかがマンガ家のカップルを描いたシリーズです。
1作目の『きみがいなけりゃ息もできない』と5作目の『きみがいるなら世界の果てでも』のみ、続きものになっていて、その他は独立した物語です。
巻によってイラスト担当者も変わっているところが特徴で、個性豊かな4カップルの恋が描かれています。
電子化済みで、コミカライズやドラマCD化もされています。
オススメの読む順番やメディアミックス情報についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
『誓いは小さく囁くように』2005年5月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:佐々成美
ウェディング業界を舞台にした花嫁BLです。
カップリングは、ブライダルプロデュース業で成功している完璧主義の青年実業家×ドレスを作るのをやめた伝説のウェディングドレスデザイナー。
一部に刺激の強い描写がありますが、最後はラブラブハッピーエンドです。
年の差カップル、遊び人の初めての真剣な恋が好きな方にオススメ。
電子化済みです。
『弁護士は恋を自白する』2002年12月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:茶屋町勝呂
ニューヨークを舞台に、アメリカ人の美形弁護士と夢を追って単身渡米してきた日本人バレエダンサーの恋を描いた純愛BLです。
2カップルめとして、初恋のトラウマから真剣な恋ができなくなった日米ハーフダンサー×生意気で不器用な気まぐれイギリス人ダンサーも登場します。
電子化済み。
「吾妻&伊万里シリーズ」全4巻
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:高橋悠
『ソリッド・ラブ』 2000年11月刊行
『レイニー・シーズン』 2001年6月刊行
『オール・スマイル』 2002年2月刊行
『ワークデイズ』 2003年5月刊行
大手商社の新入社員同士の恋を描いたサラリーマンBLです。
平成の総合商社を舞台にしたお仕事BLなので、懐かしい雰囲気のオフィスラブが好きな方にオススメです。
カップリングは、仕事はできるが人づきあいが下手な不器用エリートお坊ちゃま×頑張り屋の愛されわんこ庶民。
全4巻のうち『ワークデイズ』はスピンオフで、タイのバンコクを舞台に、人当たりのいい総合商社マン×貧乏くじを引きがちな完璧主義サラリーマンの恋を描いています。
電子化済み。
伊万里敦彦(CV子安武人)×吾妻太陽(CV伊藤健太郎)でドラマCD化もされています。
※2025年現在はドラマCDはほとんど流通していません。Amazonの他には駿河屋などの中古ショップで購入できることがあります。→駿河屋.JP | アニメ系CD ドラマCD ソリッド・ラヴ
シリーズの詳細はこちらの記事にまとめています。
『普通のひと』2009年3月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:木下けい子
ビジネス書の出版社を舞台に、バツイチのベテラン営業マンと元グラフィックデザイナーの新人編集者の恋を描いた作品です。
攻めと受けの両方がノンケなのが特徴で、初めての同性への恋心に悩みながらも、「普通」って何?という疑問に向き合い続けていく2人の葛藤が魅力です。
じわじわ進む関係、男同士のプライドのぶつかり合い、すれ違いの多い展開が好きな方にオススメ。
ラブシーンはあっさりめで、ゲイの恋愛事情も深掘りしてくれているので、比較的初心者向けだと思います。
電子化済み。
『普通のひと』は、2003年10月刊行の『普通の男』と、2006年刊行の『普通の恋』を2冊にまとめ、書き下ろしの「普通のオジサン」を加えて新装版化したものです。詳しくはこちらの記事にまとめています。
『ハンサムは嫌い。』(『無作法な紳士』)2002年刊行→2012年9月新装版化
レーベル:GENKI NOVELS→SHY NOVELS
イラスト:杜山まこ→小椋ムク
美容室を舞台にしたお仕事BLです。
カップリングは、女嫌いの女たらしな放蕩お坊ちゃま×裏表のあるカリスマ美容師。
ホモフォビアの攻めとゲイの受けがどのように恋に落ちていくのかが見どころ。
似た者同士のケンカップルが好きな方にオススメです。
SHY NOVELS版の『ハンサムは嫌い。』は、2002年刊行の『ハンサムは嫌い。』と2005年刊行の『無作法な紳士』を2冊にまとめ、書き下ろしの「苺と秘書」を加えて新装版化したものです。
『無作法な紳士』は、不愛想な炭焼き職人×温室育ちの財閥御曹司の恋を描いた身分差BLで、炭焼き職人というちょっと変わった職業が登場するので、お仕事BLが好きな方はこちらも楽しめると思います。
電子化済み。
「藤井沢商店街シリーズ」全5巻
レーベル:Chara文庫
イラスト:やまかみ梨由、高久尚子、宮本佳野、緋色れーいち、二宮悦巳
『ゆっくり走ろう』 2004年8月刊行
『歯科医の憂鬱』 2005年8月刊行
『ギャルソンの躾け方』 2006年8月刊行
『アパルトマンの王子』 2007年11月刊行
『理髪師の、些か変わったお気に入り』 2008年6月刊行
下町の商店街で暮らす人々を主人公に、5組のカップルの恋を描いたシリーズです。
カーセールスマン、板金工、歯医者、ギャルソン、不動産屋、美容師、理髪師などの職業が登場します。
人情味あふれる商店街で紡がれるラブストーリーが魅力で、巻ごとにイラストを担当する漫画家が変わっているのも見どころ。
なお、2026年4月時点では全巻絶版になっているため、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ボーイズラブ小説 セット)藤井沢商店街シリーズ 全5巻
オススメの読む順番やそれぞれのカップリングはこちらの記事にまとめています。
『放蕩長屋の猫』『猫はいつでも甘やかされる』
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:紺野けい子
谷根千という江戸時代から続く下町の古い長屋を舞台に、2組のカップルの恋を描いたシリーズです。
1作目の『放蕩長屋の猫』は、同棲4年目のカップルが主人公というちょっと変わった作品で、ほんわかしているようで実は魔性のゲイの売れないイラストレーター×浮気性で甘ったれのサラリーマンの恋を描いています。
2作目の『猫はいつでも甘やかされる』のカップルは、茶道家の放蕩息子×失恋を癒すために日本に来た日米ハーフの大学院生。
どちらも町と登場人物につながりがあるので、『放蕩長屋の猫』→『猫はいつでも甘やかされる』の順番で読むのがオススメです。
臨時の英会話教師や表具師といった職業も登場します。
江戸っ子たちのパワフルな人間模様も見どころ。
電子化済みです。
緻密に作られた世界観に没入!ファンタジーBL
榎田ユウリ名義ではSF作品やアジアンファンタジーも手掛けている榎田先生ですが、BL作品にもファンタジー要素が強いものがあります。
ファンタジー部分だけを取っても読みごたえがある作品ばかりなので、ファンタジーBLが好きな方はお見逃しなく。
「賢者シリーズ」既刊2巻
レーベル:リブレ
イラスト:文善やよひ
『賢者とマドレーヌ』 2022年6月刊行
『賢者と寵愛の翼』 2023年10月刊行
榎田作品の中でも1番ファンタジー要素が強い作品で、架空の国を舞台に身分差恋愛を描いた名作です。
短命だが数の多い働き者の民族と、それを統治する長寿だが数の少ない民族がいる集落が舞台で、その集落のはずれにある森には集落を追われた民族が別の組織を作って暮らしています。
長寿種のトップに君臨する「賢者」という地位の後継者に内定しているクールな美形聖職者×傷つき捕らえられた神秘の民族の少年がメインカップル。
言葉の通じない者同士の間で育まれる絆、異種間ラブストーリー、感情に鈍い長寿種が知る初めての恋が好きな方にオススメです。
受けに発情期があったり、攻めと受けが運命の番だったりと、少しオメガバースっぽい設定もあります。
続編では、人たらしの秀才と厳しい戒律に縛られている生意気な若造の恋が始まりかけています。おそらく2カップル目になりそうな予感。
まだまだ続きが出そうなシリーズです。
電子化済み。
『菫の騎士』2008年5月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:ライトグラフⅡ
精霊信仰が根付く自然豊かな土地を舞台に、15年ぶりに再会した従兄弟同士の恋を描いた作品です。
カップリングは、他の領地へ養子に出された孤独な騎士×民から好かれている田舎の領主。
年下攻めが好きな方にオススメです。
電子化済み。
運命的な恋に胸キュン必至!純愛BL
ここからは、BLの王道ともいえる純愛ものを紹介していきます。
榎田先生の描く純愛BLは二転三転するストーリーが魅力で、最後まで何が起こるかわからないところがおもしろいんです。
登場人物と一緒に切なくなったり胸キュンしたりしながら読んでください。
『神さまに言っとけ』2003年11月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:紺野キタ
女に刺されて死にかけのヤクザが、天使に最後のチャンスを与えられる話です。
20歳の大学生の体に入ったヤクザは、純粋な魂の持ち主と4週間以内に恋愛関係を成就させろという天使のミッションに取り組みます。天使が指定した純粋な魂の持ち主とは、花屋で働く地味なメガネの店員でした。
期限付きの恋、年の差カップル、経験のない受け、メガネ受けが好きな方にオススメ。
電子化済みです。
『ビューティフル・プア』2008年5月刊行
レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:稲荷家房之介
とある国の美形貧乏貴族が「自分と1年間を過ごすことのできる権利」を売りに出す話です。
その貴族が持っていると噂の名画を求めて日本からやってきたのは、ドイツとのハーフの画商でした。
恋を知らないノンケが初めて本当の恋を知る物語が好きな方にオススメです。
電子化済み。
『執事の特権』2006年1月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:佐々木久美子
体育会系ゴツめ執事見習い×毒舌わがまま潔癖主人の下剋上主従BLです。
人に触れられるとパニックを起こしてしまうトラウマ持ちの青年が、忍耐強い世話焼き年下男子に甘やかされて傷を癒していくストーリーが好きな方にオススメ。
電子化済みです。
『ひとりごとの恋』2002年9月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:鳥人ヒロミ
親友に長い片思いをしていたクール眼鏡リーマンが好きな人の弟と恋に落ちる話です。
自由奔放なウェブデザイナー×乙女気質の奥手クール眼鏡のギャグ強めな掛け合いが魅力。
刺青、年下攻め、美人受け、経験のない受けが好きな方にオススメです。
電子化済み。
『明日が世界の終わりでも』(『largo~ラルゴ~』)2003年2月刊行→2013年3月新装版化
レーベル:CROSS NOVELS→SHY NOVELS
イラスト:茶屋町勝呂→藤たまき
2カップルの恋を描いた作品で、どちらのカップルもトラウマ持ちなので全体的には暗い雰囲気ですが、困難を乗り越えた先の愛が好きな方には刺さると思います。
1組目のカップルは、恋人を抱けない美形プログラマー×傷つきながらも恋人から離れられない青年。2組目のカップルは、性に奔放なカリスマ美容師×女顔の国語教師です。
刺激強めの展開、遊び人の初めての真剣な恋、初恋が好きな方にオススメ。
1組目のカップルはかなりシリアスな関係で、倫理的に刺激が強いシーンも多いので苦手な方はご注意ください。
SHY NOVELS版の『明日が世界の終わりでも』は、2003年刊行の『明日が世界の終わりでも』と、2004年刊行の『largo~ラルゴ~』を2冊にまとめ、書き下ろしの「witness」を加えて新装版化したものです。
『largo~ラルゴ~』は、音大生同士の体の関係から始まる恋を描いたシリアスな青春BLで、カップリングは関西弁の天才ピアニスト×ピアノの英才教育を受けてきた不器用少年です。
人嫌いのわがまま男が一途わんこにほだされる展開が好きなら楽しめると思います。
電子化済み。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
『聖夜』(『名前のない色』)2002年12月刊行→2012年12月新装版化
レーベル:CROSS NOVELS→SHY NOVELS
イラスト:山田ユギ→ヨネダコウ
意地っ張りな陽キャノンケ×家庭環境が複雑なお色気美人の30年にわたる恋を描いた作品です。
すれ違いばかりでなかなか上手くいかない2人のこじらせた初恋が見どころ。
北海道と沖縄の方言が出てくるところも見どころです。
SHY NOVELS版の『聖夜』は、2002年刊行の『名前のない色』と『聖夜』を2冊にまとめ、書き下ろしの「GRAY」を加えて新装版化したものです。
『名前のない色』は、初心な新人編集者×夏になるとダメダメになるワケアリイラストレーターの恋を描いた作品で、こちらも純愛なのでお見逃しなく。
電子化済みです。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
『Stepbrother』2007年4月刊行
レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:国枝彩香
栄転してきた上司が父の再婚相手の連れ子だったという偶然から始まる運命の恋です。
会社では上司と部下だけど、家では兄と弟という関係性が魅力。疑似家族BLとしても楽しめると思います。
カップリングは、やり手のノンケ営業マン×家ではぐうたら甘えん坊な厳しい上司。
オンオフの激しい受けの描き分け(イラストも素敵!)と、ベッドの中でだけ京都弁になる受けが見どころです。
体格差カップル、サラリーマンカップル、血のつながらない兄弟BLが好きな方にオススメ。
電子化済みです。
「恋愛シリーズ」※町屋はとこコラボ
レーベル:ビーボーイノベルズ、ビーボーイコミックス
イラスト:町屋はとこ
町屋はとこ先生とのコラボ企画で、漫画『恋とは呼べない』と小説『愛とは言えない』を同時進行で連載していくというおもしろい試みの作品です。
漫画と小説は世界観がリンクしていて、同じ時系列の出来事を違うカップルの視点で描いているところが魅力。
クリスマスイブから始まる2組のカップルの恋がメインで、主軸は純愛ですが、展開としては地獄の四角関係です。
漫画から読むも良し、小説から読むも良し、見比べながら交互に読むも良し。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
濃厚なラブシーンが魅力のオトナのBL
榎田先生は特殊な性癖を扱ったBL作品も多く手掛けています。
これから紹介するのはどれも上級者向けの作品ではありますが、共依存関係や刺激的な展開が好きな方は必見です。
「PET LOVERSシリーズ」全4巻
レーベル:SHY NOVELS→角川文庫(『犬ほど素敵な商売はない』のみ)
イラスト:志水ゆき→丹地陽子
『犬ほど素敵な商売はない』 2006年6月刊行→2022年5月文庫化
『獅子は獲物に手懐けられる』 2008年9月刊行
『秘書とシュレディンガーの猫』 2008年12月刊行
『蛇とワルツ』 2009年10月刊行
ペットに見立てたキャストを派遣する会員制高級デートクラブを題材にした作品。
Dom/Sub的な関係性、遊び人同士の純愛、複数人が入り混じる濃密な関係性などが魅力のシリーズです。
全作電子化済み。
それぞれのカップリングの詳細とオススメの読む順番はこちらの記事にまとめています。
『erotica』2012年8月刊行
レーベル:リブレ
イラスト:中村明日美子、今市子、えすとえむ、円陣闇丸、腰乃、鬼嶋兵伍
エロスがテーマの短編集です。
あちこちの雑誌に掲載されたものに書き下ろしを加え書籍化されました。
エロ100%といった仕上がりで、短編ごとにイラストを担当している漫画家さんが違うのも贅沢です。
とにかく刺激的な作品が読みたい方にオススメ。
『erotica』の中に入っている「10×3」という短編は『threesome』というヤクザもの3P作品の元ネタになっている作品です。
電子化済み。
『threesome』2015年3月刊行→2022年8月文庫化
レーベル:リブレ→角川文庫
イラスト:円陣闇丸→丹地陽子
『erotica』の中に入っている「10×3」という短編を膨らませた続編です。※『threesome』の内容と『erotica』の内容は違うので両方買うのが一番楽しめると思います。
ハードボイルドなヤクザBLで、サスペンスフルな展開と3人組の濃厚な関係性が魅力。
攻め2人がおじと甥の関係で、片方は裏社会で荒稼ぎするドS弁護士、もう片方はガチムチおバカ舎弟。受けは女好きの若手美人組長です。
刺激的な展開が好きな方にオススメ。
円陣闇丸先生イラストのリブレ版のみ電子化済み。
『優しいSの育て方』2011年11月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:草間さかえ
人を狂わす魔性のゲイ×気が小さい忠犬大学生の恋を描いた純愛BLです。
39歳の美人ドMが19歳下の初心な青年を自分好みのSに育てていく展開が魅力。
大学生×大学教授、体格差カップル、年下攻め、お色気美人受け、初恋、一目惚れ、ピュアな育て愛が好きな方にオススメです。
電子化済み。
『華の闇』2007年5月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:蓮川愛
明治初期の吉原を舞台に、花街嫌いの貴族令息×ワケアリの男遊女の恋を描いた作品です。
陰間という男娼文化がまだ残っている時代に、あえて吉原で生きる男の遊女に挑戦しているところがポイント。
初恋の相手との再会、年の差カップル、刺激的な展開、強気美人受けが好きな方にオススメです。
電子化済み。
『Blue Rose』(『Sleeping Rose』)2001年刊行→2012年6月新装版化
レーベル:i novels→SHY NOVELS
イラスト:金ひかる→高階佑
2001年刊行の『Blue Rose』と『Sleeping Rose』を2冊にまとめ、書き下ろしの「weeds」を加えて新装版化したものです。
自傷癖のある高級男娼が自分を切り売りしながら愛を探し求める話です。
攻めが入れ替わりながら進んでいくストーリーが特徴で、刺激の強い表現も多いですが、最後はハッピーエンドです。
電子化済み。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
「眠る探偵シリーズ」全4巻
レーベル:ジュネノベルズ→講談社X文庫
イラスト:石原理
『人形の爪 眠る探偵1』 2005年4月刊行
『鏡よ、鏡 眠る探偵2』 2005年4月刊行
『傀儡の巫女 眠る探偵3』 2006年7月刊行
『青い鳥 眠る探偵4』 2007年8月刊行
元々『小説JUNE』で連載されていた作品で、その後ノベルズで書籍化されましたが雑誌が休刊、文庫にて再出版&続編が刊行されました。
人に人を殺させるのが好きな執着心の強いサイコパス×他人の夢を見てしまう睡眠障害の探偵の歪な関係を描いたシリーズです。
人の夢から手掛かりを得て事件を解決していくというスタイルの謎解き展開も魅力。かなりシリアスな物語で読み応えがあります。
倫理的に問題のある描写も多いので苦手な方はご注意ください。
サイコパスな男が義理の兄に執着する展開やミステリーテイストのストーリーが「妖奇庵夜話シリーズ」とよく似ているので、「妖奇庵夜話シリーズ」が好きな方は楽しめると思います。
電子化済み。
『権力の花』2005年7月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:新田祐克
危険思想を取り締まる法律がある世界を舞台に、法学部の大学教授×孤独なエリート検察官の恋を描いたSF風BLです。
アングラな世界観とダークな政治バトルが魅力。
かなり刺激的な描写があり、ラブラブハピエンではありますが読み味は苦めです。
電子化済み。
『寡黙な華』2004年8月刊行
レーベル:SHY NOVELS
イラスト:雪舟薫
昭和初期を舞台に従兄弟同士の華族の恋を描いたシリアスBLです。
カップリングは、優秀だけど不愛想なこじらせイケメン×対人恐怖症の初心な美男子。
執着心の強い攻めの手で堕落させられていく受けの姿が見どころ。
年下攻め、こじらせた初恋、経験のない受けが好きな方にオススメです。
かなり刺激的な描写があるので苦手な方はご注意ください。
電子化済み。
漫画原作
榎田先生は漫画原作のお仕事もされています。
『海とヘビースモーカー』全1巻
レーベル:シトロンコミックス
イラスト:峰島なわこ
海の近くで紡がれる恋を集めたオムニバス作品です。
どれもしっとりしていて切ない雰囲気なので、エモいBLが好きな方にオススメ。
※表題作の「海とヘビースモーカー」はBLアンソロジー『泣けるBL』で描き下ろされた作品です。
榎田先生によるSSも同時収録されています。
電子化済み。
『恋とは恋とは呼べない』全3巻
レーベル:ビーボーイコミックス
作画:町屋はとこ
町屋はとこ先生とのコラボ企画で制作された作品です。
傷ついた男たちの四角関係を描いた切ないラブストーリーで、小説『愛とは言えない』とセットになっているので、ぜひ一緒にお楽しみください。
電子化済み。
漫画『恋とは呼べない』小説『愛とは言えない』についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
【非BL】『カブキブ!』全2巻
レーベル:角川コミック・エース
作画:神江ちず
高校生が歌舞伎に挑戦する青春ストーリー『カブキブ!』のコミカライズ作品です。
ストーリーの全てがコミカライズされているわけではなく、漫画の方は2巻で完結のようです。
電子化済み。
【非BL】『宮廷神官物語』全2巻
レーベル:あすかコミックス
作画:カトーナオ
壮大なアジアンファンタジー『宮廷神官物語』のコミカライズです。
作画は角川ビーンズ文庫版のイラストを担当しているカトーナオ先生ですが、2巻までしか刊行されていません。(打ち切りでしょうか?)
2025年現在は絶版になっていて電子化もされていないため、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで販売している古本のみです。
アンソロジー、インタビュー集、ファンブックなど
ここからは、榎田先生が参加されたアンソロジー企画やインタビュー企画、各種ファンブックを紹介します。
『I'm home~魚住くんシリーズ・メモリアル~』
出版社:光風社出版
クリスタル文庫版の「魚住くんシリーズ」の公式ファンブックです。
茶屋町勝呂先生のイラストをたっぷり使った豪華な仕上がりになっているので、「魚住くんシリーズ」のファンの方、そして茶屋町勝呂先生のファンの方にはぜひオススメしたい1冊です。
キャラクターたちがこんな時どう考えるか?というのがよくわかる企画が盛りだくさんで、魚住と久留米だけでなく、マリやサリーム、響子、濱田、るみ子、伊藤など脇を固めるキャラ達にもしっかりスポットが当たっています。
※2026年4月現在は絶版になっていて、電子化もされていないため、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ボーイズラブコミック I’m home ~魚住くんシリーズ・メモリアル~ / 茶屋町勝呂
詳しい内容はこちらの記事にまとめています。
『交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~』
レーベル:SHY NOVELS
榎田先生の著作100冊を記念して刊行されたファンブックです。
「交渉人シリーズ」の一環として出版され、本編は『交渉人は休めない』という「交渉人シリーズ」の最終巻にあたる物語になっています。
それに別冊として「One Hundred Thanks」という小冊子がついてくる仕様になっていて、これまで榎田尤利作品の挿絵を担当してきたイラストレーターさんや漫画家さんが、それぞれの作品のイラストや漫画を寄稿してくれています。
さらに、読者アンケートで上位3位に入った「魚住くんシリーズ」、「LOVE&TRUSTシリーズ」、「PET LOVERSシリーズ」の『犬ほど素敵な商売はない』の登場人物が登場する書き下ろし短編「夏のリング」も収録されています。
電子化されているのは『交渉人は休めない』の本編と「夏のリング」のみなので、豪華作家陣の寄稿が読みたい方は紙版を購入する必要があります。
※紙版の『交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~』は2025年現在は絶版になっていますが、駿河屋などの中古ショップで手に入ることがあります。→駿河屋.JP|ボーイズラブ小説 特別版)交渉人は休めない ~榎田尤利100冊記念特別版~ / 榎田尤利
寄稿してくれている作家さんと「夏のリング」の詳細についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
アンソロジー『恋する星屑 BLSFアンソロジー』2024年10月刊行
レーベル:ハヤカワ文庫JA
イラスト:中村明日美子
SF×BLがテーマのアンソロジーです。
榎田先生は精巧に作られたヒューマノイドとマゾヒストの科学者の恋を描いた小説「聖域」という短編で参加されています。
他に、高河ゆん先生、尾上与一先生、木原音瀬先生、樋口美沙緒先生、一穂ミチ先生など名だたるBL漫画家&BL小説家が作品を寄せているアンソロジーです。
電子化済み。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
【非BL】アンソロジー『Day to Day』2021年3月刊行
出版社:講談社
コロナ禍に制作されたアンソロジーで、2020年4月1日以降の日本を舞台に、100人の作家が3~4ページのSSを寄稿した企画です。
榎田先生の他に凪良ゆう先生や椹野道流先生なども参加されています。
【非BL】評論集『恋って何ですか?: 27人がすすめる恋と愛の本 (14歳の世渡り術)』2019年11月刊行
出版社:河出書房新社
色んな著名人が10代に向けて恋愛にまつわるオススメ本を紹介している本です。
榎田先生は『好き?好き?大好き?』という詩集を紹介しています。
レシピ集『LOVE and EAT~榎田尤利のおいしい世界~』2012年12月刊行
レーベル:SHY NOVELS
レシピ監修:まんまる
榎田尤利作品に登場するおいしい料理たちを実際に作ってみよう!という企画を実現させたレシピ集です。
レシピが紹介されているのは、「PET LOVERS シリーズ」、「魚住くんシリーズ」、「交渉人シリーズ」、「吾妻&伊万里シリーズ」、「LOVE & TRUSTシリーズ」、『弁護士は恋を自白する』、『誓いは小さく囁くように』、『菫の騎士』に登場する料理です。
さらに、「PET LOVERS シリーズ」と「交渉人シリーズ」の書き下ろしSSと「交渉人シリーズ」の描き下ろしカラー漫画も収録されています。
2025年現在は絶版になっていて電子化もされていないため、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで販売している古本のみです。→駿河屋.JP | ボーイズラブコミック LOVE and EAT ~榎田尤利のおいしい世界~
インタビュー集『BL進化論[対話篇] ボーイズラブが生まれる場所』2017年10月刊行
出版社:宙出版→太田出版
『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』の続編にあたる評論本で、レズビアンでもある溝口さんがホモファビア・ミソジニー的な観点を含めてBL作品を研究した画期的な本です。
様々なBL漫画家・BL小説家との対談を集めていて、榎田先生も参加されています。
他には、ヨネダコウ先生、中村明日美子先生、岩本薫先生、スカーレット・ベリ子先生、石原理先生、よしながふみ先生など、現在も最前線で活躍する作家陣が名を連ねています
電子化済み。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
まとめ
榎田尤利先生の作品は、個性的なキャラクターと濃密なストーリーが魅力です。
家族関係にスポットを当てた作品も多く、家庭環境が複雑なキャラクターが好きな方には刺さるものが多いと思います。
BL作品には珍しく絶版になっているもののほとんどが電子化されているので、ぜひ気になったものから手に取ってみてください。
また新刊が出た際は追記していきます。
