色彩がつくる構造の中へ
色彩と街と旅と構造と
積み重ねられた色の連続の間をいく。色は静かに、
鮮やかに、輝いてはあせていく。物がまとう記憶。
街に重ねられた色合い。連なっては、集積された
構造。沈みゆく色彩を、街はゆっくりと包み込む。

風景に引かれた線をたどり

小学校のプールへとやってきた

様々なものが積み上げられて

記憶をまとう街となる

色彩の連続の角を
曲がっては進み、また曲がる

記憶をまとう街の中へ、想像をめぐらしては
あせては鮮やかに色彩をまとう街を行く

島の人たちの色の記憶
いつかの街が帯びる色彩

過去を語る色の連続に揺らされて
記憶の中へと潜るように

深度を確かめ

奥行きを測る

休校となった女木小学校を舞台に

旅で際立つ色の向こうに
続くアートをたどる

空間一面の鮮やかな緑の
色彩を浴びる

建物の記憶を色が書き換える

緑のパンチングメタルがレイヤーを作る

ふわりと空間がまとう色
アートは新たな景色を作り

重ねられたレイヤーが

使われなくなった校舎に

躍動感をもたらして

補色の対比が鮮やかさを増幅させては

かつて生徒たちが走り回っていた空間に

新たな生命が吹き込まれる
芸術家の網膜に映る風景が

鮮やかに展開される
色彩と構造の間を歩く。時間とともにあせる色も
あれば、時間を留める鮮やかな色もある。旅に連続
する色が、まぶたの裏にじわりと広がる。懐かしい
記憶は、色彩とともにあせては心に留まるように。
