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旅は大きな空の下で橋を越えて

小さな旅でも様々な空間をたどり


ひとつひとつの風景を感じて、懐かしみながら先へと
続いていく。新しいものも、時を経たものも、風景を
重ねるほど、それは境界をゆるやかにし、旅は大きな空
の下で橋を越え、過去の旅ともどこかつながっていく。


ホテルノウムを後にして、街に流れる時間を感じながら
大阪の風景の中を進む。川の流れの向こうには天満橋駅
水都大阪に広がる水辺の風景には、はちけんやという川の駅も
南へと進んだ旅路を次は西へ向かえば、大川にかかるアーチ橋
アーチ橋の複雑さの向こうにそびえるシンプルな黒いビルは

1973年に竣工の旧大阪大林ビルで、西日本での超高層

の先駆けとなったビル。若かりし日には何気なくこの下を
中之島の東の端の剣先噴水。ここで大川は堂島川と土佐堀川へ
次はその中之島へと進む。大川にかかるアーチ橋は天神橋で
天満橋、難波橋とともに浪華の三大橋とも呼ばれるという

橋は幾度と架け替えられ、1932年に全国で最も長径間

の道路橋としての鉄橋の歴史も持つ。今はなき鉄橋の姿を

形は違えど、九州の旅で訪れた鉄橋に重ねたり

天神橋の先には今や超高層ビルが林立する風景に
天神橋を渡りつつ、淀屋橋の高層ビル群を眺めながら
橋上の街路灯には、天満の地に馴染みの深い梅鉢紋

今回の旅では大阪天満宮の梅鉢紋もたどってきた

旅先や日々の風景の中の、気になるものをめぐりつつ

建設時は西日本で最も高かった超高層ビルも、時代の風景に
書き換えられて、でも空は同じように頭上に広がり

刻々を姿を変える空も、過去から現在へとつながって

天神橋は堂島川と土佐堀川にかかる二つのアーチ橋
中之島から南側は土佐堀川。旧大林ビルはその先に建つ
アーチ橋から円を描くスロープを降りて中之島へ

風景の中の形をたどるのも旅の楽しみのひとつに

中之島から先に見えるOMMビルに空のイメージを感じたり
公園の先端の剣先噴水に、水の動きがデザイン
された水の風景とつながるガラスのオブジェ

水の都の富山でもガラスのデザインに出会った

中之島公園の東の端には大きな楠
旅の途中の自然の造形にも目を留めて

旅先に、日々に、楽しみを見つけながら

全長210m程のアーチ橋は北側では堂島川にかかり
堂島川を見渡した先の黄色のフレームの上のオブジェは

今回の旅でたどってきた新宮晋氏の風の万華鏡

ヤノベ氏のラッキードラゴンとのいつかの風景も懐かしんで


見上げる先の空の形やイメージにもひかれていて
空に流れる雲は、光を帯びて拡散させながら

空のイメージを感じることも旅や日々の楽しみにも

いろんな角度で風景を楽しみながら、アーチ橋の下をくぐれば

今回の旅でたどってきた鉄橋の風景にも

旅の風景は重なり合い、入り混じりながら
天神橋をくぐり、また街並みや建物の連なりを楽しみつつ
中之島公園を西へと進む
野江内代からの歩きの旅は、風景を感じ中之島まで。
この先の旅の経路は、もうおわかりかもと思いながら


旅をすることで、風景が少しずつ積み重なっていく。
それはまだ見ぬものであったり、いつかどこかの風景
とつながったり、新鮮さと懐かしさが入り混じりつつ、
日々と旅の記憶をたどり楽しんでいる。そして旅路を
地図に落とした線は、面となり、やがて立体的に風景
を形作る。旅の楽しみはつきることなく続いていく。

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