うつ病は「心が弱い」のではなく「脳の機能障害」|自分を責めるのをやめられた理由
「気の持ちようだ」
「甘えだ」
「怠けている」
うつ病になると、周囲から、
そして誰より自分自身から、この言葉を浴びせられます。
私も1年3ヶ月ほぼ寝たきりだった時期、毎日自分を責めていました。
その私が自分を責めるのを少しずつやめられたのは、
「うつ病は脳の機能の問題」だと知ったからです。
※「寝たきり」と書いていますが、まったく動けなかったわけではありません。トイレや食事のために起き上がることはできましたし、後半の10ヶ月は、月に一度ハローワークの認定日に行っていました。求人サイトを開いて眺める。ただ、それだけで一日が終わる。そういう1年3ヶ月でした。
うつ病は「脳のエネルギーが欠乏した状態」と説明される
うつ病は「気分の問題」だと思われがちですが、
医療の現場では脳の機能が落ちた状態として説明されます。
「脳のエネルギーが欠乏した状態」という言い方は、
公的な解説でも医療機関の説明でも広く使われているものです。
脳の働きが落ちると、何が起きるか。
私の実体験と重ねると、こうなります。
・判断力が落ちる
私は焦って再就職し、5日で出社できなくなりました。
今思えば、あの時の私は正常な判断ができる脳の状態ではありませんでした。
・集中力・記憶力が落ちる
本が読めない。テレビの内容が頭に入らない。人の話を覚えていられない。「頭が悪くなった」と感じましたが、これも症状でした。
・悲観的な結論しか出せなくなる
「自分には価値がない」「もう治らない」。脳が弱っていると、思考が自動的に暗い方へ流れます。その考えは「事実」ではなく「症状」です。
「骨折した足で走れ」とは誰も言わない
骨折した人に「気合で走れ」と言う人はいません。
でもうつ病だと「気の持ちようで頑張れ」と言われてしまう。
脳の不調は外から見えないからです。
脳が働けない状態のときに必要なのは、気合ではなく、休養と治療です。
骨折にギプスと安静が必要なのと同じです。
私はこう考えられるようになってから、
「休むこと=サボり」という罪悪感が減り、
休養に専念できるようになりました。知識は、自分を守る武器になります。
「治る見込みがある」ということでもある
脳の機能の問題だということは、
裏を返せば、適切な治療と休養で回復しうるということでもあります。
実際、私は1年3ヶ月の寝たきりから、
1日5時間の仕事を経て、
今は8時間働けるまで回復しました。
あの頃「一生このままだ」と確信していた私の脳の予測は、外れました。
今「もう治らない」と感じているなら、
それはあなたの結論ではなく、弱った脳が出している仮の答えかもしれません。
回復までに実際にやったことは、こちらの全記録に書いています。
※私は医療者ではありません。
この記事は当事者が調べ、体験と重ねて書いたものです。
うつ病の原因は完全には解明されておらず、
症状や治療は人によって異なります。詳しくは主治医に確認してください。
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