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SoFi 2026年Q1決算:株価急落の裏にある“市場の誤解”

SoFiの2026年第1四半期決算は、数字だけを見れば「完璧」と言って良い内容だった。しかし、株価は15%を超えて急落し、「上場来最大の下落幅」を記録した。

株価急落の理由はシンプルだ。「上方修正がなかった」ことである。

<SoFi 2026年第1四半期決算概要>
・売上10.87億ドル(前年比+41%)
・Adjusted EBITDA 3.4億ドル(前年比+62%)
・純利益1.67億ドル(前年比+135%)
・EPS 0.12ドル(前年比+100%)

※単位:ドル(百万)
※株式報酬に伴う税制優遇の縮小により、EPSはマイナス0.01ドルの影響を受けた。これにより、EPSは会社ガイダンスと同水準での着地となった。
※実効税率:25Q1 10.9%、26Q1 16.4%

会員数も「前年比+34.7%」と力強い伸びを示した。

※会員数に関する会社ガイダンスは“少なくとも”+30%増
私自身は+34%増で、26Q1は+34.5%増を予想していた

「Rule of 40」も“72”と極めて強い数字となった。

※Rule of 40:売上の対前年成長率(%)とAdjusted EBITDA Margin(≒営業利益率)を合計し、その数値が40を超えているかどうかで、企業の成長性と収益性のバランスを評価する指標

<上方修正がなかった理由>
上方修正がなかった理由は極めて明確だ。
 
2025年第4四半期の決算発表時点では、2026年にFRBが2回の利下げを実施するとの前提が置かれていた。しかし、市場の先物金利との整合性、中東情勢・インフレ懸念といったマクロ経済の逆風を踏まえ、利下げ回数の見通しを0回へと引き下げたためである。

※cmegroup.com Webサイトより抜粋(2026年5月1日時点)
※FF金利先物(市場が織り込む金利見通し)では、2026年の利下げはほとんど織り込まれていない。

今回の下落は業績の弱さではない。市場は「強い業績+上方修正」まで織り込んでいたが、それが示されなかった。

すなわち、今回の下落は「業績」ではなく、「市場の期待値」とのギャップによって引き起こされたものである。

そして、そのズレを生んだ主因は、会社ガイダンスが据え置かれた点にあり、その背景には金利環境の前提変更がある。したがって、今後の評価の鍵となるのは、この金利環境の変化をどう読み解くかである。

<今後の金利動向>
では、今後の金利動向はどうなるのか。注目すべきは、5月16日以降に就任が見込まれるケビン・ウォーシュ氏が採る金融政策である。ウォーシュ氏は4月21日の上院公聴会などで「レジーム・チェンジ(体制転換)」の必要性を明言している。

これは、PCEコアを中心としたインフレの見方や、ドットプロットなどのフォワードガイダンスを含め、金融政策の枠組みそのものの見直しを意味する。

また市場では「ウォーシュ=タカ派」というイメージが先行しているが、やや“誤解”があるように思っている。詳しくは後日ブログに書く予定だが、ウォーシュ氏のFRB議長就任に伴い、「利下げバイアスが強まる」可能性がある。

CEO Anthony Noto(アンソニー・ノト)の「金融業は未達が信頼低下につながるため、実現できる前提の数字を出す」という考えから、ガイダンスが保守的になることは理解できる。

しかし、
・業績は絶好調である事実
・経済の前提を悪化方向に変更したにも関わらず、ガイダンスを維持したこと

さらに、ウォーシュ氏の政策まで踏み込んで考え、今後の金融政策の方向性が変わり得る可能性までを考えると、悲観する局面ではない。

実際に今後、利下げがあれば、
・住宅ローンと学生ローンの借り換えが加速
・個人ローン需要も増加
・預金者が高い利回りをより求め、SoFiの相対的優位性は顕在化しやすい
といった状況になる。

<リスクとリターンのバランスが改善>
現在のSoFi株には上昇要因が多数存在する。
・株価は50%以上下落(直近では最大の下落幅)→ 出発点が低い
・PEGレシオ0.67 → 明確な割安 ※4月30日株価(終値)ベース
CEO Anthony Notoが示唆する理論株価は約38ドル → 上昇余地が大きい
・下落より株価の上昇スピードは速い
・5月以降は強い季節性
・業績上方修正の可能性(要因:SoFi Plus/SoFiUSDなど)
・S&P500採用の可能性

ここにウォーシュ氏が採る金融政策が「株価に対して前向きな影響を与える」可能性がある。これらを踏まえると、現在の株価水準はリスクとリターンのバランスが改善している局面にあると考えている。

なお、2026年第2四半期は、以下の見通しが発表されている。

※単位:ドル(百万)

これも問題なくクリアをし、今後上方修正が行われていくと期待する。

また、2026年3月31日が実質的な有料制度の開始となったSoFi Plus
・驚くほど好調
・SoFi Plusに申し込みをした半数が、他の商品も契約している
とのことである。これも今後が楽しみである。

次回以降、より詳細に決算を見ていく。

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