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SoFiの2026年業績は保守的すぎる。上方修正が濃厚な3つの理由

結論はシンプルである。

🚨2026年ガイダンスは保守的であり、上方修正の可能性がかなり高い。

その理由は以下の3点である。
・会員数の成長がガイダンスを上回る可能性が高い
・会員あたり売上が引き続き上昇する構造にある
・過去一貫してガイダンスは上方修正されてきた

以下で順に検証していく。
※具体的なローン事業・金融サービス事業の検証は次回以降に詳しく行う。

【会員数】
・SoFiの会社ガイダンス「会員数“少なくとも”+30%増」に対し、
・+34%増の「2025年末1,365.1万人→2026年末1,829.2万人」と予想する。

その根拠を以下に見ていく。

◆会員増加率が低い
2025年末現在、会員数は1,365.1万人である。仮に前年比+30%の場合、2026年末には1,774.6万人となる。

これは、増加率・伸びの絶対数・マーケティング費用の3点から保守的に映る。

◆増加率
仮に、この+30%成長が四半期ごとに同じ伸び率で推移する場合、以下のような軌道で1,774.6万人になる。

前四半期比+6.8%が連続するのは保守的に映る。

確かに+6.8%は2024第3四半期に記録をしているが、6%台はその一回のみで、次に低いのは2025年第2四半期と第3四半期の7.6%である。もちろん、母数が大きくなるにつれ、同じ成長率を記録するのをより難しくなっていく。それを考慮しても保守的に映る。

◆伸びの絶対数
+30%成長の場合、会員数の伸びを計算すると2026年は409.5万人増えることになる。

しかし、2025年第4四半期において100.9万人の会員増を記録しており、これを年換算するだけでも400万人を超える。

現在のSoFiの勢いを考えると、2026年に入って会員増加ペースが横ばいにとどまり続けるとは考えにくい。

マーケティング費用
SoFiは、2025年通期の決算説明会で、2025年第4四半期対比で、2026年上期はマーケティング費用を「引き上げる」方針を示している。

以下は「四半期ごとの広告宣伝費(Sales and Marketing)÷新規会員の増加数」で計算した指標である。

当然、広告宣伝費には様々な費用も含まれ、純粋な新規会員獲得費用とはならないものの、傾向を見る指標としては、一定程度有効だろう。

上記を見る限り、新規会員獲得コストは300ドル前後で安定して推移する。

これは、マーケティング投資が一定の効率で会員増加につながる構造が確立していることを示す。したがって、マーケティング費用の増加は会員数の増加に直結しやすい。

よって、2025年第4四半期と比べて(少なくとも2026年上期は)会員増加数はプラスに振れると考える。

これらを総合的に考え、会員数はかなり高い確率で会社予想を上回って着地し、+34%増の「2025年末1,365.1万人→2026年末1,829.2万人」と予想する。

この会員数の伸びは、そのまま売上の上振れ余地につながる。

◆売上増加率
会社ガイダンスでは、2026年の売上は2025年対比+29.6%となっている。

以下は会員数と、2事業(ローンおよび金融サービス事業)の前年比成長率である。2025年は会員数+34.8%に対して売上は+46.4%と、会員成長を上回るペースで拡大している。

これは会員あたりの売上が「2024年227.2ドル → 2025年246.8ドル」へと増えたためである。

<計算方法>
・会員数:2024年1,012.7万人→2025年1,365.1万人 ※+34.8%
・会員あたりの売上:2024年227.2ドル→2025年246.8ドル ※+8.6%
上記から、「1.348 × 1.086 = 1.464(+46.4%)」となる。

・収益を牽引するローンプラットフォームビジネス(LPB)は絶好調
・2025年に
国際送金CryptoSmart Cardインターチェンジ収益に直結)開始
・2026年からは
SoFi Plus(有料会員)が本格展開

特にLPBやSoFi Plusの拡大は、「収益効率の改善」を伴う成長である。

これらを総合的に考えると、クロスセルは継続的に強化され、2026年も会員あたりの売上は引き続き上昇すると予想する。

よって、会員数が+34%に到達するかどうかにかかわらず、売上が+29.6%にとどまるとは考えにくい。

◆2026年第1四半期:売上予想
会社ガイダンスでは、2026年第1四半期の売上は前年比+35%となっている。

第1四半期の売上成長率+35%である一方、通期+29.6%になるには、第2四半期以降で明確な減速が必要となる。

しかし、現時点で、そのような減速を示唆する明確な材料は存在しない。

◆過去の上方修正実績
以下は、SoFi上場以降の決算について、売上・EPSが市場予想を上回ったか、またガイダンスを超過または引き上げたかを整理した表である。

※売上・EPS:市場コンセンサスをビートした場合「〇」、ミスした場合「×」、市場コンセンサス通りの場合「=」。(市場コンセンサスはSeeking Alphaを参照)
※上方修正:〇は会社ガイダンス(最新)を上回る着地、あるいはガイダンスの引き上げがあった場合、=は会社ガイダンスの範囲内の着地
※2022年4月に2022年の通期ガイダンスの引き下げを行っている。

2021年第4四半期を除いたすべてで、ガイダンスを上回る着地あるいはガイダンスの引き上げがあったことが分かる。

これは、CEO Anthony Noto(アンソニー・ノト)のガイダンスに対する「金融業は未達が信頼低下につながるため、実現できる前提の数字を出す」という考えから、結果的に保守的な数字のガイダンスが多くなることが要因として上げられる。

これらを総合的に考えると、SoFiの業績予想は上方修正される可能性がかなり高い。

しかし、この結論自体はまだ出発点に過ぎない。

ここまで見てきた通り、違和感はすでに数字の中に表れている。
問題は「上振れるかどうか」ではない。「どこまで上振れるか」である。

次回以降は、ローン事業・金融サービス事業を分解し、その“上振れの中身”を具体的に明らかにしていく。

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