2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

F 7505:2006

まえがき

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本船舶標準協会(JMSA)から,工

業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国土

交通大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。

これによって,次の規格はこの規格に統合される。

JIS F 7490:1998 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)5K玉形弁

JIS F 7491:1999 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)5Kアングル弁

JIS F 7492:1999 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)5Kねじ締め逆止めアングル弁

JIS F 7493:1999 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)5Kねじ締め逆止め玉形弁

JIS F 7494:2000 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)10K玉形弁

JIS F 7495:2000 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)10Kねじ締め逆止め玉形弁

JIS F 7496:2000 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)10Kアングル弁

JIS F 7497:2000 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)10Kねじ締め逆止めアングル弁

JIS F 7498:2001 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)16K玉形弁

JIS F 7499:2001 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)16Kねじ締め逆止め玉形弁

JIS F 7500:2001 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)16Kアングル弁

JIS F 7504:2001 船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)16Kねじ締め逆止めアングル弁

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F 7505:2006

ページ

1. 適用範囲 ························································································································ 1

2. 引用規格 ························································································································ 1

3. 種類 ······························································································································ 1

4. 流体の状態と最高使用圧力との関係 ···················································································· 2

5. 構造,形状及び寸法 ········································································································· 2

6. 材料 ······························································································································ 2

7. 検査 ······························································································································ 2

8. 製品の呼び方 ·················································································································· 3

9. 表示 ······························································································································ 4

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日本工業規格

JIS

F 7505:2006

船用球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)弁

Shipbuilding−Spheroidal graphite iron (ductile iron) valves

1. 適用範囲 この規格は,船の蒸気管,空気管,燃料油管,潤滑油管,清水管などに使用する球状黒鉛

鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)弁(以下,ダクタイル鋳鉄弁という。)について規定する。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形

JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系

JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法

JIS B 0216 メートル台形ねじ

JIS B 2239 鋳鉄製管フランジ

JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準

JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則

JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材

JIS G 4303 ステンレス鋼棒

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4404 合金工具鋼鋼材

JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品

JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品

JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品

JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条

JIS H 3250 銅及び銅合金棒

JIS H 3260 銅及び銅合金線

JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物

3. 種類 ダクタイル鋳鉄弁の種類,呼び圧力及び呼び径は,表1による。

表 1 種類

弁の種類

種類の記号

玉形弁及び

アングル弁

ねじ締め逆止め玉形弁

ねじ締め逆止めアングル弁

呼び圧力

呼び径

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F 7505:2006

4. 流体の状態と最高使用圧力との関係 ダクタイル鋳鉄弁に対する流体の状態と最高使用圧力との関係

は,表2による。

表 2 流体の状態と最高使用圧力との関係

単位 MPa

流体の状態

最高使用圧力

呼び圧力

B系列

S系列

220 ℃以下の蒸気

205 ℃以下の蒸気

B系列

S系列

B系列

S系列

空気,ガス,油及び脈動水

120 ℃以下の静流水

備考 表中のB系列とは,要部(弁体,弁座及び弁棒)材料に銅合金系材料を使用し,S系列

とは,要部材料にステンレス鋼系材料を使用したものをいう。

5. 構造,形状及び寸法 ダクタイル鋳鉄弁の構造,形状及び寸法は付図1及び付図2のとおりとし,弁

箱厚さaの許容差は

+15

−10

%とする。ただし,許容差の計算値が1 mm未満の場合には,1 mmまで許容する。

なお,フランジの外径は,機械仕上げ又は黒皮のいずれでもよい。

6. 材料 ダクタイル鋳鉄弁の材料は,次のa) 及びb) による。

a) 弁箱,ふた及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,付図3による。

なお,材料の組合せによってB系列とS系列とに区分する。

b) その他の材料は,付図3によることが望ましい。

7. 検査 ダクタイル鋳鉄弁の検査は,JIS F 7400によって,次のa)〜e) について行う。

a) 材料検査

b) 外観検査

c) 寸法検査

d) 組立検査

e) 耐圧検査 耐圧検査は,次の1) 及び2) による。

1) 弁座水漏れ検査 表3の試験圧力で行う。

2) 弁箱水圧検査 表4の試験圧力で行う。

表 3 弁座水漏れ検査

単位 MPa

呼び圧力

試験圧力

玉形弁及びアングル弁

ねじ締め逆止め玉形弁及びねじ締め逆止めアングル弁

弁体の下方から

弁体の上方から

0.77から0.4まで減圧する。

1.54から0.4まで減圧する。

2.42から0.4まで減圧する。

備考 呼び径50のダクタイル鋳鉄弁で,弁座水漏れ検査に代えて空気漏れ検査を行う場合,試

験圧力を0.6 MPaとする。

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F 7505:2006

表 4 弁箱水圧検査

単位 MPa

呼び圧力

試験圧力

備考 呼び径50のダクタイル鋳鉄弁で,弁箱水圧検

査に代えて空気漏れ検査を行う場合,試験圧

力を0.6 MPaとする。ただし,この検査を行う

場合には,形式別及び圧力別に事前に各弁規

定の水圧による代表試験の自主検査に合格し,

その記録を保管する。

8. 製品の呼び方 ダクタイル鋳鉄弁の呼び方は,規格の名称,呼び圧力,呼び径,弁の種類及び材料系

列記号又はこれらの略号による。ダクタイル鋳鉄弁の呼び方を表5に示す。

表 5 製品の呼び方及び略号

製品の呼び方

略号

船用ダクタイル鋳鉄5K-50玉形弁B

船用ダクタイル鋳鉄10K-80アングル弁S

船用ダクタイル鋳鉄16K-65ねじ締め逆止め玉形弁S

船用ダクタイル鋳鉄10K-100ねじ締め逆止めアングル弁B

備考1. 表中略号の表示方法は,次による。

なお,□の数は,表示けた数を表すが,表示けた数が少ない場合,又

はその略号がない場合は,左に詰めて表示する。

① 船用品略号

F:船用品を示す。

② 種類略号

G:玉形弁 L:アングル弁

③ 本体(弁箱)材料記号

D:球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)

④ 用途又は形状記号

N:ねじ締め逆止め弁

⑤ 呼び圧力略号

5:呼び圧力5Kのもの 10:呼び圧力10Kのもの

16:呼び圧力16Kのもの

⑥ 呼び径略号

50:呼び径50のもの

65:呼び径65のもの

80:呼び径80のもの 100:呼び径100のもの

⑦ 特殊表示記号(要部材料)

B:B系列

S:S系列

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F 7505:2006

例1. 呼び圧力5K,呼び径50で,要部材料がB系列の玉形弁

船用ダクタイル鋳鉄5K-50玉形弁B又は

F

G

D

5 50

B

特殊略号で要部材料がB系列を示す。

呼び径略号で弁の呼び径を示す。

呼び圧力略号で弁の呼び圧力を示す。

本体材質略号で弁箱材料が球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)を示す。

種類記号で玉形弁を示す。

船用弁略号で船用を示す。

例2. 呼び圧力10K,呼び径100で,要部材料がS系列のねじ締め逆止めアングル弁

船用ダクタイル鋳鉄10K-100ねじ締め逆止めアングル弁S又は

F

L D

N

10

100

S

特殊略号で要部材料がS系列を示す。

呼び径略号で弁の呼び径を示す。

呼び圧力略号で弁の呼び圧力を示す。

用途又は形状略号でねじ締め逆止め弁を示す。

本体材質略号で弁箱材料が球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)を示す。

種類記号でアングル弁を示す。

船用弁略号で船用を示す。

9. 表示 ダクタイル鋳鉄弁には,次のa) 及びb) を表示する。

a) 弁箱の側面に,次の1)〜5) を表示する。

1) 弁箱,ふたの材料の略号(FCD)

2) 呼び圧力及び呼び径

3) 流れ方向の矢印

4) 製造業者名又はその略号

5) 製造年月又はその略号

b) ねじ締め逆止め玉形弁及びねじ締め逆止めアングル弁は,弁棒の頭部に十字の溝を切り,墨入れを行

い,逆止め弁であることを表示する。

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F 7505:2006

玉形弁

アングル弁

ふた下方部の肉厚ぬすみ

のないもの

材料がS系列のもの

出入口フランジボルト穴は,弁箱の中心線振り分けとする。

単位 mm

フランジ

ボルト穴

中心円

の径C

ボルト

のねじ

の呼び

全開高 リ ハン

さ(約)

フ ドル

ト 車

弁箱

弁棒

ふた

パッ ねじの呼

参考

キン

高さ

ねじの

d10 d11 計算

呼び

質量

呼び圧力5K玉形弁及びアングル弁の寸法

呼び圧力10K玉形弁及びアングル弁の寸法

呼び圧力16K玉形弁及びアングル弁の寸法

備考1. フランジは,JIS B 2239による。

2. d6部のねじは,JIS B 0216による。

3. d10及びd11部のねじは,JIS B 0205-1,JIS B 0205-2,JIS B 0205-3及びJIS B 0205-4による。

4. 欄に二つの数字が表示されているものは,上段が玉形弁,下段がアングル弁の寸法,計算質量を示す。

5. 表中のR寸法は,玉形弁だけに適用する。

6. 計算質量は,ふたの材料がB系列の場合を示す。

付図 1 玉形弁及びアングル弁−構造及び寸法

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F 7505:2006

ねじ締め逆止め玉形弁

ねじ締め逆止めアングル弁

ふた下方部の肉厚ぬすみの

ないもの

出入口フランジボルト穴は,弁箱の中心線振り分けとする。

単位 mm

フランジ

ボルト穴

中心円

の径C

ボルト

のねじ

の呼び

全開高 リ ハン

さ(約)

フ ドル

ト 車

弁箱

弁棒

ふた

パッ ねじの呼

参考

キン

高さ

ねじの

d10 d11 計算

呼び

質量

呼び圧力5Kねじ締め逆止め玉形弁及びねじ締め逆止めアングル弁の寸法

呼び圧力10Kねじ締め逆止め玉形弁及びねじ締め逆止めアングル弁の寸法

呼び圧力16Kねじ締め逆止め玉形弁及びねじ締め逆止めアングル弁の寸法

備考1. フランジは,JIS B 2239による。

2. d6部のねじは,JIS B 0216による。

3. d10及びd11部のねじは,JIS B 0205-1,JIS B 0205-2,JIS B 0205-3及びJIS B 0205-4による。

4. 欄に二つの数字が表示されているものは,上段が玉形弁,下段がアングル弁の寸法,計算質量を示す。

5. 表中のR寸法は,玉形弁だけに適用する。

6. 計算質量は,ふたの材料がB系列の場合を示す。

付図 2 ねじ締め逆止め玉形弁及びねじ締め逆止めアングル弁−構造及び寸法

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F 7505:2006

玉形弁

アングル弁

材料がS系列のもの

ねじ締め逆止め玉形弁

商品番号

部品名称

ねじ締め逆止めアングル弁

材料

B系列

弁箱

ふた

ハンドル車

弁体

弁座

弁押さえ

商品番号

部品名称

S系列

JIS G 5502のFCD400-15

材料

B系列

S系列

植込みボルト

JIS G 3101のSS400

植込みボルト

JIS H 3250のC3771BD

JIS G 5501のFC200

六角ナット

JIS G 3101のSS400

JIS H 5120の

JIS G 5121の

六角ナット

JIS H 3250のC3604BD

六角ナット

JIS H 5120の

JIS G 4303の

止めピン

JIS G 3101のSS400

割りピン

JIS H 3260のC2600W

弁付き回り止め JIS H 3100の

パッキン

ガスケット

ねじはめ輪

JIS H 4120のCAC406

パッキン受け輪 JIS H 5120の

JIS G 4303の

パッキン押さえ JIS H 4120のCAC406

文字板

弁棒

弁棒用座金

JIS H 3250の JIS G 4303の

C3771BD又は SUS403

付図 3 材料

JIS G 4305の

JIS F 7102の規定による。

JIS H 3100のC2801P

JIS G 4404の

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F 7505:2006

備考1. 部品名称で太字のものの材料は,6. a) に規定する材料を示す。ただし,材料のJIS G 5502 FCD400-15の

伸びは15 %以上であるが,この規格では伸びが12 %以上であればよい。

2. ステンレス鋼相互の接触面は,焼付き防止のため表面処理などによって適切な硬さの差をもたせる。

3. 表中の弁押さえ6及び弁付き回り止め18は,ねじ締め逆止め弁には適用しない。

4. 割りピン17を使用する代わりに,六角ナット14を戻り止めナットに代えてもよい。

5. 文字板は,注文者が要否を指定する。

付図 3 材料(続き)

関連規格 ISO 5208 Industrial valves−Pressure testing of valves

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