ポートを開ける
そのポートを通れるようにするよ
文脈によって微妙に意味合いが変わってくるよ
簡単に書くよ
ポートを開ける(読:ポートヲアケル)とは
「このポート(ネットワークとパソコンの間にあるドア)には接続させないぜ!」を解除して、そのポートをデータが通れるようにすること
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「ポート」について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ポートは「ネットワークからパソコンさんに お邪魔するときに通るドア」です。
※話を単純化するために「パソコン」と書きましたが、その他のコンピュータ類でも同じです。
パソコンさんには番号を振られたドアが たくさん付いています。
通信において、データを受け取るときは、ネットワークを通ってきたデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってコンピュータに入ってきます。
データを送るときは、コンピュータの中にあるデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってネットワークの世界に出ていきます。
コンピュータには たくさんのドアが付いています。
データの種類によって どのドアを通るか決まっている……こともあれば、決まっていないこともあります。
例えば、インターネットのデータは80番のドアとか443番のドアを通ると決まっています。
FTP(インターネットの線を使ってファイルをやり取りする仕組み)のデータは20番とか21番のドアを通ります。
ここでは便宜上、20番のドアを通ることにしておきましょう。
telnet(他のコンピュータを遠隔操作するときに使う仕組み)のやり取りは23番のドアを使うことになっています。
このように「○番のドアは××のデータが通るね」と用途が決まっているドアもあれば「△番のドアは使いたい人が好きに使いなよ」と用途が決まっていないドアもあります。
これらのドアがポートです。
コンピュータとネットワークの間にあるドアです。
ネットワークとコンピュータの間を行き来するデータが通ります。
ここまでの説明のポイントは
・ネットワークとコンピュータをつなぐドア(出入口)がポート
・ポートには番号が付いている
・コンピュータには、たくさんのポートがある
の3つです。
覚えておいてください。
また、これらのドアは必ず通れるとは限りません。
カギが かかっている場合があります。
例えば「俺はtelnetなんて使わないぜ!」な人がパソコンさんの23番ドアにカギをかけたとしましょう。
その場合、そのコンピュータに対してtelnetで接続しようとしても できません。
telnetでパソコンにお邪魔するときに使う23番ドアが通れないからです。
先ほど説明した
・ネットワークとコンピュータをつなぐドア(出入口)がポート
・ポートには番号が付いている
・コンピュータには、たくさんのポートがある
に加えて
・カギが かかっているポートは通れない
も覚えておいてください。
以上を踏まえて
かかっていたカギを開けて、データがポートを通れる状態にする
のが「ポートを開ける」です。
……というのがイメージ重視の大雑把な説明です。
雰囲気を つかめれば満足な人は、ここから先を読む必要ありません。
ここから先は少しややこしい話をします。
興味がある人だけ読んであげてください。

あっ、読んでくださるのですね。
ありがとうございます。
それでは、いってみましょう。
今回の説明を書くにあたって、他の人が書いた説明を いろいろ読んだのですが
ポートを開ける=ポートフォワーディング(ポート転送)
という説明を よく見かけました。
ポートフォワーディング(ポート転送)は「特定のポートにやってきたデータを別のところに転送してやること」です。
例えば、そうですね。
ピヨ太君のパソコンの1000番ドアにやって来たデータをピヨ子さんのパソコンの2000番ドアに転送するように設定していたとしましょう。
そうすると、ピヨ太君のパソコンの1000番ドアに来たデータはピヨ子さんのパソコンの2000番ドアに転送されます。
1000番ドア以外に来たデータは、そのままピヨ太君のパソコンが受け取ります。
これがポートフォワーディング(ポート転送)です。
それを踏まえて「ポートを開ける=ポートフォワーディング(ポート転送)」なのはルータ(ネットワークを中継する機器)とかが出てくる場合です。
例えば、2台のパソコンさんがルータにつながっていて、そのルータがインターネットの世界につながっているとしましょう。
この状態でルータの1000番ドア(1000番ポート)を開けました。
このときにやる作業は、ルータの1000番ドアを通ってOKにするだけでは ありません。
「ルータの1000番ドアに来たデータは、ここに送るね」の設定もします。
例えば「ルータの1000番ドアに来たデータはピヨ太パソコンの2000番ドアに送るね」のような設定です。
これはポートフォワーディング(ポート転送)の設定ですよね。
そのため「ポートを開ける=ポートフォワーディング(ポート転送)」と説明されることが多いのです……多分。
ただし、です。
この話に登場したピヨ太パソコンに注目してください。
ルータの1000番ドアに来たデータが2000番ドアに転送されてくるパソコンです。
実はピヨ太パソコンの2000番ドアはファイアーウォール(ネットワークの門番)の設定によって使えなくなっていました。
カギが かかった状態になっていたのです。
これでは送られてきたデータを受け取れませんよね。
そこでピヨ太パソコンのファイアーウォールの設定を変えて、2000番ドアをデータが通れるようにしました。
2000番ドアのカギを開けたわけです。
個人的には、これも「ポートを開ける」と呼べると思っています。
「ピヨ太パソコンの2000番ポートを開けた」のような言い方をしても おかしくないと思うのです。
よって、個人的には必ずしも「ポートを開ける=ポートフォワーディング(ポート転送)」ではないと思っています。
単にファイアーウォールの設定を変えて該当のポートに接続できるようにするだけでも「ポートを開ける」と呼べると思うからです。
そこまで神経質になる必要は ありませんけどね。
気が向いたら、頭の片隅にでも置いておいてあげてください。
一言でまとめるよ
まぁ「ポートを開ける」って単語が出てきたら「(指定した)ポート
(ネットワークとパソコンの間にあるドア)をデータが通れるようにするんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「port(ポート)」の意味は「港」とか「港湾」とか「港町」とかです。
「を開ける」は日本語ですね。
何となく くっつけると
港を開ける
となります。
パソコンが陸地、ネットワークが海、海から来たデータが到着する港がポートのイメージですかね。
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