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リスクの共有

pointこの用語のポイント

pointリスクを他の人に押し付けるために頑張るよ

pointあるいは、リスクを他の人と分かち合うために頑張るよ

point「リスクの移転とリスクの共有は同じ」と「リスクの移転はリスクの共有に含まれる」の2つの解釈があり得るよ

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簡単に書くよ

リスクの共有(読:リスクノキョウユウ 英:risk sharing)とは

「リスクの移転」の別の呼び名。
用語の中身としては

リスク対応の分類のひとつ
であり

リスクを他の人に押し付けるために、あれやこれやと備えること
です。

あるいは

リスクを自分だけで負うのではなく他の人と分かち合うように頑張ること
です。


image piyo

詳しく書くよ

おそらくIT用語というわけでも ないですけどね。
ITの分野に「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」というのがあるのですが、その話で出てくるので取り上げておきます。

順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「リスク」と「リスクの移転」について説明します。
特に「リスクの移転」については結構ガッツリ説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。

リスクは「危険性」のカタカナ表現です。

リスクの共有

あるいは「不確実性」のカタカナ表現です。

リスクの共有2

一般的には「危険性」の意味で使われます。
資産運用の世界とかでは「不確実性」の意味で使われることもあるようです。

ただし、もしも あなたがISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)をお勉強中で このページを見ているのであれば、ここまでの説明は忘れてもいいです。
「JIS Q 27000:2019」という資料の中で「リスク」は

目的に対する不確かさの影響

と定義されています。
※実際には長々とした「注記」が付いています。できれば原文を見てくださいね。
※この説明を書いている時点の情報です。将来的には「JIS Q 27000:2019」の「2019」の部分は変わるはずです。


それを丸暗記しておけば良いと思います。

あと、他の分野では他の定義があるようです。
試験勉強とかをしている人は、その分野の「リスク」の定義を調べてください。

リスクの移転は「リスクを他の人に押し付ける(ように頑張る)こと」です。
リスク転嫁」と表現されることも あります。

リスクの共有3

例えば、そうですね。

ピヨ太君がお散歩していたところ、石でできた橋(石橋)に到着しました。

リスクの共有4

見た感じ、この石橋はボロいです。
ピヨ太君が上に乗ったら崩れ落ちるかもしれません。

リスクの共有5

心配になったピヨ太君は、ピヨ子さんが提供している「石橋が壊れたら、お金をあげるわ」保険に入りました。

リスクの共有6

これで安心して渡れますね。
もし石橋が壊れたらピヨ子さんからお金がもらえます。
あれやこれやの被害を札束でぶん殴って解決できるでしょう。

リスクの共有7

この話において、ピヨ太君がやったことがリスクの移転です。
石橋を壊れたらもらえる保険に入ったことで、あれやこれやの被害は保険金でまかなえます。
実質的に損をするのは保険金を支払うピヨ子さんです。
「石橋が壊れるかもしれないから、石橋が壊れたらもらえる保険に入っておこう」がリスクの移転です。

リスクの移転は、リスクを他の人に押しつける方向性で頑張ります。
例えば「ヤバそうだから、保険に入っておく」とかですね。
保険に入っておけば、そのリスクで被害を被るのは保険屋さんです。
あるいは、共同経営にしておくとかですね。
共同経営にしておけば、被害を折半できます。
できるかぎり、右から来たリスクを左に受け流すのがリスクの移転です。

以上を踏まえて

「リスクの移転」の別の言い方

が「リスクの共有」です。

リスクの共有8

……で終われば話が簡単なのですけどね。

リスクを他の人と分かち合う(ように頑張る)こと

を意図して「リスクの共有」と表現している場合も あります。
文字通り

リスクを共有する

ですね。

リスクの共有9

実は「JIS Q 0073:2010」という資料の中で「リスクの共有リスク共有」は以下のように定義されています。

3.8.1.3 リスク共有(risk sharing) 他者との間で,合意に基づいてリスク(1.1)を分散することを含むリスク対応(3.8.1)の形態。
注記1 法律又は規制の要求事項によって,リスク共有が制約,禁止又は強制されることがある。
注記2 リスク共有は,保険又は他の契約形態によって実行されることがある。
注記3 リスク分散の度合いは,共有に関する取決めの信頼性及び明りょう(瞭)性によって決まることがある。
注記4 リスク移転は,リスク共有の一つの形態である


この中の

リスク移転は,リスク共有の一つの形態である

に注目してください。
これは

リスクの移転はリスクの共有に含まれる

と言っています。

リスクの共有10

ということで「リスクの共有」という用語が出てきたときには

1.リスクの移転とリスクの共有は同じ
2.リスクの移転はリスクの共有に含まれる


の2つの解釈があり得ます。
どちらを意図しているかは文脈から判断してください。

例えば「リスク対応は4つに分類できる」といった表現が出てきたり

リスクの回避
リスクの低減リスクの軽減
リスクの保有リスクの受容


と対比される形で出てきた場合は「リスクの移転とリスクの共有は同じ」という扱いの可能性が高いでしょう。

それ以外で出てきた場合は「リスクの移転はリスクの共有に含まれる」という扱いがされている可能性もあります。


image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「リスクの移転」って単語が出てきたら「リスクを他の人に押し付ける(ために頑張る)こと、もしくは、リスクを他の人と分かち合う(ために頑張る)ことなんだな~」と お考えください。

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おまけ

■訳してみるよ

「risk(リスク)」の意味は「危険」とか「危険性」とかです。
「の共有」は日本語ですね。
何となく くっつけると

危険性の共有

となります。


■検索してみる?




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