RAID5(レイド5)
複数のハードディスクを まとめて1つのハードディスクっぽく扱う技術だよ
RAID4を改良して負荷分散させた やり方だよ
簡単に書くよ
RAID5(レイド5)とは
複数のハードディスクを組み合わせて1台のハードディスクっぽくする技(RAID)の やり方のひとつ
であり
「RAID4
(RAID3を、もう少し効率的にしたRAIDのやり方)を改良して、すべてのハードディスクが(ある程度)平等に忙しくなるようにしたよ」な やり方
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・RAID(レイド)
・RAID2
・RAID3
・RAID4
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
RAIDは「複数のハードディスク(HDD)を合体させて1つのハードディスクっぽく扱う技術」です。
なんちゃって1つのハードディスク(でも実際には複数のハードディスク)です。
詳細は、用語「RAID」の説明を ご覧ください。
RAID2は「データをガッツリ守ろうとしたら負担が結構大変なことになっちゃったRAIDのやり方」です。
主な特徴は
1.データを複数のハードディスクに分割して保存する
2.本体データと一緒に「データがおかしくなっても何とかするぜ」なデータを保存する
3.ハードディスクが最低5台必要
です。
RAID3は「RAID2を改良したよ!」なやり方です。
RAID2をベースに
1.「データがおかしくなっても何とかするぜ」なデータの作り方を少し手抜きした
2.「データがおかしくなっても何とかするぜ」なデータを保存するハードディスクを3台から1台に減らした
のがRAID3です。
RAID4は「RAID3を改良したよ!」なやり方です。
RAID3をベースに
もう少し良い感じになるようにデータを分割した
のがRAID4です。
以上を踏まえて
RAIDのやり方のひとつで「RAID4を改良したよ!」な やり方
が「RAID5」です。
RAID4までは、データ本体と「データがおかしくなっても何とかするぜ」なデータを別のハードディスクに分けて保存していました。
RAID5では、データ本体と「データがおかしくなっても何とかするぜ」なデータを同じハードディスクに同居させます。
どうして、そんな複雑なことをするのでしょうね。
それは
すべてのハードディスクの忙しさが(ある程度)平等になるようにするため
です。
ちょっと小難しい言い方をすると
負荷分散のため
です。
例えば、そうですね。
RAID4構成の3台のハードディスクに3分割したデータを保存するとしましょう。
流れとしては以下のようになります。
データI→ハードディスク1へ保存
データIの誤り検出用のデータ→ハードディスク3へ保存
データII→ハードディスク2へ保存
データIIの誤り検出用のデータ→ハードディスク3へ保存
データIII→ハードディスク1へ保存
データIIIの誤り検出用のデータ→ハードディスク3へ保存
なお「誤り検出用のデータ」というのは「データがおかしくなっても何とかするぜ」なデータのことです。
長ったらしいので言い換えました。
いかがでしょう。
ハードディスク3が忙しすぎると思いませんか?
ハードディスク1が働いたのは
1.データIを保存
2.データIIIを保存
の2回です。
ハードディスク2が働いたのは
1.データIIを保存
の1回です。
それに対してハードディスク3は
1.データIの誤り検出用のデータを保存
2.データIIの誤り検出用のデータを保存
3.データIIIの誤り検出用のデータを保存
の3回も働いています。
私がハードディスク3だったら絶対ふてくされますね。
仮にふてくされないとしても、ハードディスク3に負担が偏っています。
それに伴い、ハードディスク3のお仕事が終わるのを待つ時間が増えそうです。
あるいは、ハードディスク3だけ疲労困憊で、すぐに壊れてしまうかもしれません。
そんな不安を解消したのがRAID5です。
細かい理屈はすっ飛ばしますが、RAID5では全員が(ある程度)平等に忙しくなるように工夫されています。
今度はRAID5構成の3台のハードディスクに3分割したデータを保存するとしましょう。
流れとしては以下のようになります。
データI→ハードディスク1へ保存
データIの誤り検出用のデータ→ハードディスク2へ保存
データII→ハードディスク3へ保存
データIIの誤り検出用のデータ→ハードディスク1へ保存
データIII→ハードディスク2へ保存
データIIIの誤り検出用のデータ→ハードディスク3へ保存
いかがでしょう。
今度は平等ですよね。
ハードディスク1が働いたのは
1.データIを保存
2.データIIの誤り検出用のデータを保存
の2回です。
ハードディスク2が働いたのは
1.データIの誤り検出用のデータを保存
2.データIIIを保存
の2回です。
ハードディスク3が働いたのは
1.データIIを保存
2.データIIIの誤り検出用のデータを保存
の2回です。
みんな同じくらい忙しくなりました。
このように、RAID4では偏っていた負荷を分散するように改良されたのがRAID5です。
処理速度を速くしたい!でもデータがなくならないようにしたい!ついでに容量もいっぱい使いたい!RAIDのメリットが全部欲しい!と欲張った結果、行き着いた形です。
現在の主流は
・性能重視→RAID0
・安全性重視→RAID1
・バランス重視→RAID5(もしくはRAID6)
といったところでしょうか。
RAID0、RAID1、RAID6の詳細については、それぞれの用語の説明を ご覧ください。
一言でまとめるよ
まぁ「RAID5」って単語が出てきたら「RAID4
(RAID3を、もう少し効率的にしたRAIDのやり方)を、もう少し負荷分散したRAID
(複数のハードディスクを合体させて1つのハードディスクっぽく扱う技術)のやり方なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「RAID(レイド)」は「Redundant Array of Inexpensive Disks(リダンダント・アレイ・オブ・インエクスペンシブ・ディスクズ)」の略です。
「redundant(リダンダント)」の意味は「余分の」とか「冗長な」とかです。
「array(アレイ)」の意味は「配列」とか「整列」とか「列挙」とかです。
「of(オブ)」の意味は「~の」です。
「array of(アレイ・オブ)」で「ずらりと並んだ」的な意味になります。
「inexpensive(インエクスペンシブ)」の意味は「安価な」とかです。
「disks(ディスクズ)」は「disk(ディスク)」の複数形です。
「disk(ディスク)」の意味は「円盤」とか「薄い円盤状のもの」とかです。
「5」は数字ですね。
何となく くっつけると
冗長なズラリと並んだ安価な円盤状のもの5
となります。






