パスワードリスト攻撃
アカウントを乗っ取るための手法だよ
他のサービスから盗んだIDとパスワードの組み合わせを片っ端から試すよ
IDとパスワードを使いまわしていると乗っ取られちゃうよ
簡単に書くよ
パスワードリスト攻撃(読:パスワードリストコウゲキ 英:credential stuffing)とは
他人のアカウント
(利用者名簿に載っている名前(みたいなもの))を乗っ取るときの やり方のひとつ
であり
他のサービスから盗んだ利用者の情報(IDとパスワードの組み合わせ)を片っ端から試していく やり方
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「アカウント」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
アカウントは「これやって良いよ権限」です。
「ユーザアカウント」や「メールアカウント」の省略表現と捉えても かまいません。
アカウントがあれば、コンピュータの世界における あれやこれやのサービスが使えるようになります。
いまいちアカウントがイメージできない人は、利用者名簿に載っている名前みたいなものだと思ってください。
利用者名簿に名前が載っている人は、サービスを使えます。
利用者名簿に名前が載っていない人は、サービスを使えません。
利用者名簿に載っている名前がアカウントです。
以上を踏まえて
Aサービスを利用している人のIDとパスワードのリストを盗んで、Bサービスで片っ端から試すことによって、AサービスとBサービスで同じID・パスワードを使っている人のアカウントを盗んでやるぜ!な悪いこと
が「パスワードリスト攻撃」です。
「リスト型攻撃」や「アカウントリスト攻撃」などとも呼ばれます。
例えば、そうですね。
ピヨ太君は動画共有サービス「ぴよぴよ動画」を利用しています。
ぴよぴよ動画は会員様限定サービスです。
認証を通らないと使えません。
ピヨ太君は
ID:piyota
パスワード:piyo2
で会員登録しています。
ピヨ太君は、つぶやきサービス「ぴよったー」も利用しています。
ぴよったーも会員様限定サービスです。
認証を通らないと使えません。
ピヨ太君は
ID:piyota
パスワード:piyo2
で会員登録しています。
IDとパスワードは、ぴよぴよ動画と同じです。
ある日のことです。
悪いアクマ君が、ぴよぴよ動画の利用者リストを盗み出しました。
IDとパスワードの組み合わせが載ったリストをゴソっと持っていったのです。
それを知ったぴよぴよ動画の運営者は、ピヨ太君たち利用者に「ヤバい!パスワードが漏えいしたっぽい!パスワードを変更してよ!」と連絡しました。
ピヨ太君は慌ててパスワードを変更します。
今度は
ID:piyota
パスワード:piyo3
にしました。
ふぅ、これで一安心です。
……と思ったのは、ピヨ太君だけでした。
アクマ君は、ぴよぴよ動画から盗んだリストに載っているIDとパスワードの組み合わせで、ぴよったーの認証を通ろうとしていたのです。
具体的には、ぴよぴよ動画から盗んだリストに載っているIDとパスワードの組み合わせを片っ端からぴよったーで試します。
そうすると、どうなるでしょう。
そうですね。
ピヨ太君のIDとパスワードを試したときに、ぴよったーの認証を通り抜けてしまいます。
ぴよぴよ動画とぴよったーで同じID・パスワードを使っていたからです。
この状況は「アクマ君がピヨ太君のぴよったーアカウントを乗っ取った」と言えます。
パスワードの変更でも何でも、アクマ君の好きにできるからです。
あとは煮るなり、焼くなり、ご自由に、です。
このような攻撃がパスワードリスト攻撃です。
まず、とあるサービスから利用者のID・パスワードを盗みます。
一人分なんてケチくさいことは言いません。
盗めるだけ全部、まとめてゴソっと盗みます。
次に、盗んだリストに載っているID・パスワードの組み合わせで他のサービスの認証にチャレンジします。
IDとパスワードを使いまわしている人がいれば認証を通り抜けます。
アカウントが乗っ取れる理屈です。
さらに別のサービスでも試せば、被害は倍増ですね。
よく「パスワードの使い回しは止めましょう」と言われます。
それは今回説明したパスワードリスト攻撃を避けるための措置です。
……と言っても、サービスごとにパスワードを変えるのって面倒くさいですよね。
個人的なオススメ対処法は、パスワードの中にサービスの識別子を埋め込むことです。
例えば、Google関連のサービスで使うパスワードであれば
piyotagoo
のようにします。
Yahoo!関連のサービスで使うパスワードであれば
piyotayah
です。
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典であれば
piyotawa3
ですかね。
「piyota」の部分は使い回しです。
ルールさえしっかり決めておけば、覚えるのは「piyota」だけで済みます。
もちろん完全に変えた方が良いのは当たり前ですけどね。
少なくとも、そのまま使いまわすよりは安全なはずです。
気が向いた方は、やってみてください。
「セキュリティ意識の高い俺(私)、かっこいー!」な気分になれると思います。
一言でまとめるよ
まぁ「パスワードリスト攻撃」って単語が出てきたら「他のところで盗んだIDとパスワードの組み合わせを片っ端から試すぜ!なパスワードの破り方なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「password(パスワード)」は「pass(パス)」+「word(ワード)」です。
「pass(パス)」の意味は「通る」とか「通過する」とか「合格する」とかです。
「word(ワード)」の意味は「語」とか「単語」とかです。
「list(リスト)」の意味は「一覧表」とか「一覧表にする」とかです。
「攻撃」は日本語ですね。
何となく くっつけると
通るための単語の一覧表を使った攻撃
となります。
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