インテリジェントハブ
ハブだよ
ネットワーク経由で遠隔管理できるよ
SNMPを使うよ
簡単に書くよ
インテリジェントハブ(英:intelligent hub)とは
モテたい一心で一生懸命勉強して、教養とかマナーとかユーモア精神とかを身につけたハブのこと(嘘)。
真面目に書くと
SNMPエージェントとしての機能がくっついていて、違う場所からネットワーク経由で遠隔管理できるようになっているスイッチングハブのこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「ハブ」と「SNMP」について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ネットワークの構成には、いくつかの種類がありましてね。
その中に「スター型ネットワーク」と呼ばれる種類があります。
スター型ネットワークでは元締め用の機械を1つ置きます。
すべてのコンピュータは、その元締め用の機械を経由してやり取りします。
この元締めの機械を「ハブ」と言います。
ここでは、とりあえず
ハブは通信を中継する機械
というのを覚えておいてください。
スター型ネットワークがどーちゃらこーちゃら、というのは忘れて かまいません。
さて、ここで登場したハブですが、実は2種類あります。
それは
1.みんなに送るけど自分に関係ない通信は無視してね!なハブ
2.送り先を判断してピンポイントで送るよ!なハブ
の2つです。
例えば、コンピュータAがハブに「コンピュータBにアレのことを聞いてくださ~い」とお願いを出したとしましょう。
このとき「1.みんなに送るけど自分に関係ない通信は無視してね!なハブ」は、全部のコンピュータに対して「Bさん以外は無視してくださ~い。Aさんがアレのことを聞いてるよ~」と送ります。
一方「2.送り先を判断してピンポイントで送るよ!なハブ」は、ピンポイントでコンピュータBに「Aさんがアレのことを聞いてるよ~」と送ります。
この2種類のハブのうち「1.みんなに送るけど自分に関係ない通信は無視してね!なハブ」を「リピーターハブ」と言います。
「2.送り先を判断してピンポイントで送るよ!なハブ」は「スイッチングハブ」です。
リピーターハブは、最近では、ほとんど使いません。
スイッチングハブは、LANケーブル用のテーブルタップとして、よく使います。
以上がハブの説明です。
次にSNMPについて説明します。
ここに、ネットワークにつながった機器、例えばルータが あったとしましょう。
このルータさんをネットワーク越しに監視・管理したいです。
そんなときは、まず、監視・管理したい機器(今回はルータさん)に監視員を派遣します。
実際には、機器の中にあらかじめ監視員さんが入っていて、そいつを叩き起こすだけですけどね。
とりあえず今は気にしないでください。
一方で、監視員さんを取りまとめる管理者さんもいます。
管理者さんは、監視員さんが見張っている機器とネットワークでつながっている、どこかのコンピュータにいます。
ふんぞり返って下っ端からの報告を待っているのです。
監視員さんは監視対象の機器を見張ります。
そして、定期的に監視結果を管理者さんに連絡します。
「異常な~し」とか「大変です!息をしていません!」とかですね。
管理者さんから監視員さんに指示が出ることもあります。
「最近サボり気味だから尻を叩け!」とか「取りあえず人工呼吸をしろ!」とかですね。
このような
1.実際に機器のそばで あれこれする監視員さん
2.本部にいて、監視員さんからの報告に対して あれこれする管理者さん
が連携することによって、機器をネットワーク経由で管理する やり方があるのです。
監視員さんと管理者さんは情報をやり取りします。
つまり、通信をします。
通信するときは、お約束事が必要です。
片方が日本語で話しかけたのに、もう一方が英語で お返事したのでは、コミュニケーションが成立しませんよね。
それと同じです。
監視員さんと管理者さんがやり取りするときに使うお約束事は「SNMP」と言います。
「Simple Network Management Protocol(シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル)」の略で「SNMP」です。
文字通り「ネットワーク」で「マネジメント(管理)」するときに使う お約束事です。
SNMPでやり取りする片割れ、機器の動きをじ~っと見ていた監視員さんは「SNMPエージェント」と言います。
機器を監視して、その状況を管理者さんに伝えたりするのが、お仕事です。
管理者さんの方は「SNMPマネージャ」と呼ばれます。
監視員さんからの報告を受けてあーだこーだしたり、逆に監視員さんに対して指示を出すのがお仕事です。
全部まとめて覚えてあげてください。
・SNMPエージェント:監視員さん(実際に機器を監視するやつ)
・SNMPマネージャ:管理者さん(監視員さんからの報告を受けてあーだこーだするやつ)
・SNMP:監視員さんと管理者さんの間で意志疎通するためのルール
です。
以上がSNMPの説明です。
ここまでを踏まえて
SNMPエージェントとしての機能が備わっているスイッチングハブ
が「インテリジェントハブ」です。
ネットワーク経由で遠隔管理できるハブ
とも言えます。
先ほどSNMPの説明をしたときに
そんなときは、まず、監視・管理したい機器(今回はルータさん)に監視員を派遣します。
実際には、機器の中にあらかじめ監視員さんが入っていて、そいつを叩き起こすだけですけどね。
とりあえず今は気にしないでください。
と書きました。
そうです。
監視員さんは機器の中にあらかじめ入っているのです。
普段は機器の中で、お昼寝しています。
監視員さんが入っている機器はSNMPを使って遠隔管理できます。
監視員さんが入っていない機器はSNMPを使って遠隔管理できません。
「そんなの当たり前じゃん!」と思えたなら、インテリジェントハブの理解は目前です。
ズバリ!
SNMPの監視員さんが入っているスイッチングハブがインテリジェントハブです。
監視員さんが入っているので、その気になればSNMPを使って管理できます。
つまり、ネットワークを経由した遠隔管理ができるわけです。
あと、ついでなので書いておくと、SNMPの監視員さんが入っていないハブは「ノンインテリジェントハブ」や「ダムハブ」と言います。
気が向いたら、併せて覚えてあげてください。
ところで、ハブには
・リピーターハブ
・スイッチングハブ
の2種類が ありました。
スイッチングハブにSNMP監視員さんがくっついたのが、インテリジェントハブです。
それでは、リピーターハブにSNMP監視員さんがくっついたら、どうなるのでしょうね?
実際のところは分かりませんが、これも「インテリジェントハブ」と呼べると思います。
ただし、リピーターハブは残念な子です。
どれくらい残念かというと「バカハブ」とあだ名が付いているくらい残念な子です。
今は、リピーターハブ自体が、あまり使われていません。
だから、SNMP監視員さんをくっつけたリピーターハブなんて、わざわざ作らないだけじゃないですかね。
なんか、ごちゃごちゃしたので整理しておきます。
人によって微妙に呼び方が違ったりもしますが、私の理解では
| - | SNMP対応 | SNMP非対応 |
|---|---|---|
| リピーターハブ(バカハブ) | インテリジェントハブ | ノンインテリジェントハブ(ダムハブ) |
| スイッチングハブ | インテリジェントハブ | ノンインテリジェントハブ(ダムハブ) |
です。
インテリジェントハブなリピーターハブも(理屈上は)あります。
ダムハブなスイッチングハブもあります。
そんな理解です。
一言でまとめるよ
まぁ「インテリジェントハブ」って単語が出てきたら「遠隔管理できるハブなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「intelligent(インテリジェント)」の意味は「知能を持った」とか「知性のある」とか「賢い」とかです。
「hub(ハブ)」の意味は「車輪とかプロペラの中心部」とか「中心地」とか「拠点」とか「中核」とか「中枢」とかです。
何となく くっつけると
賢い中枢
となります。






