多段プロクシ
複数のプロクシを経由するよ
身元がバレにくくなるよ
ホームページの表示が遅くなるよ
簡単に書くよ
多段プロクシ(読:タダンプロクシ 英:multi-stage proxy)とは
伝言ゲーム方式でホームページにアクセスすること。
もう少し具体的に書くと
ホームページとかにアクセスするときの やり方のひとつ
であり
複数のプロクシ
(自分の代わりにホームページにアクセスしてくれるコンピュータ)を経由してアクセスするやり方のこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「プロクシ」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
プロクシは「ホームページを見るときに使うソフト(Webブラウザ)の身代わりになってホームページにアクセスしてくれるコンピュータ」です。
身も蓋もない言い方をすると、Webブラウザさんのパシリです。
詳細は、用語「プロクシ」の説明を ご覧ください。
ちなみに「プロクシ」という単語自体の意味は「代理」だそうです。
「代わりになってくれるやつ」程度に解釈してください。
また「プロクシ」ではなく「プロキシ」と表現されることも あります。
「クシ」と「キシ」の使い分けは特にありません。
日本語訳するときに「proxy」の「xy」を「クシ」と読んだか「キシ」と読んだかだけの違いでしょう。
以上を踏まえて
複数のプロキシを経由してホームページを見るやり方
が「多段プロクシ」です。
複数のプロクシを経由するので身元はバレにくくなりますが、その分ホームページの表示も遅くなります。
……と、いきなり言われても分かりませんよね。
大丈夫です。
順番に見ていきましょう。
あなたがホームページを見ようとすると、まず、ホームページを見るときに使うソフト(Webブラウザ)からホームページのファイルが置いてあるコンピュータ(Webサーバ)に対して「このページをおくれ」と お願いが出されます。
そのお願いに対して、WebサーバさんからWebブラウザさんに「ほれ、そのページだよ」と お返事がきます。
お返事を受け取ったWebブラウザさんは、受け取ったページを画面上に表示します。
これが普通にホームページを見るときの流れです。
ホームページが表示されるまでの流れは
1.Webブラウザ→「このページおくれ」→Webサーバ
2.Webブラウザ←「ほれ、そのページだよ」←Webサーバ
となります。
次に、プロクシさんが混ざる場合の流れを見てみましょう。
プロクシさんは「Webブラウザさんの身代わり」です。
Webブラウザさんは、まず、プロクシサーバさん(=プロクシ)に対して「あのページをもらってきておくれ」というお願いを出します。
次に、プロクシサーバさんがWebブラウザさんの代わりに「このページをおくれ」な お願いをWebサーバさんにします。
お願いを受け取ったWebサーバさんは、プロクシサーバさんに対して「ほれ、そのページだよ」と お返事を出します。
Webサーバさんからお返事を受け取ったプロクシサーバさんは、Webブラウザさんに「ほれ、そのページだよ」と お返事を出します。
プロクシサーバさんからお返事を受け取ったWebブラウザさんは、受け取ったページを画面上に表示します。
これがプロクシさんが混ざった場合の流れです。
ホームページが表示されるまでの流れは
1.Webブラウザ→「俺の代わりに、このページをもらってきておくれ」→プロクシサーバ
2.プロクシサーバ→「このページおくれ」→Webサーバ
3.プロクシサーバ←「ほれ、そのページだよ」←Webサーバ
4.Webブラウザ←「ほれ、もらってきたページだよ」←プロクシサーバ
に なります。
「ページをおくれ」と お願いする側を「クライアント」と呼びます。
「ほれ、そのページだよ」と お返事をする側を「サーバ」と呼びます。
「Webブラウザ+プロクシサーバ」で1つのクライアントなイメージです。
よく分からなければ、Webブラウザのパシリが普通のプロクシだと思ってください。
さぁ、いよいよ本題です。
多段プロクシの場合を見てみましょう。
ちなみに多段プロクシの説明ではプロクシサーバさんが2台(以上)出てきます。
今回は「ピヨ太プロクシ」「ピヨ子プロクシ」の2台があることにして話を進めますね。
それでは多段プロクシの流れを説明します。
Webブラウザさんは、まず、ピヨ太プロクシに対して「あのページをもらってきておくれ」というお願いを出します。
次に、ピヨ太プロクシがピヨ子プロクシに対して「あのページをもらってきておくれ」というお願いを出します。
最後にピヨ子プロクシが「このページをおくれ」な お願いをWebサーバさんに出します。
お願いを受け取ったWebサーバさんは、ピヨ子プロクシに対して「ほれ、そのページだよ」と お返事を出します。
Webサーバさんからお返事を受け取ったピヨ子プロクシは、ピヨ太プロクシに「ほれ、そのページだよ」と お返事を出します。
ピヨ子プロクシからお返事を受け取ったピヨ太プロクシは、Webブラウザさんに「ほれ、そのページだよ」と お返事を出します。
ピヨ太プロクシからお返事を受け取ったWebブラウザさんは、受け取ったページを画面上に表示します。
これが多段プロクシの流れです。
ホームページが表示されるまでの流れは
1.Webブラウザ→「俺の代わりに、このページをもらってきておくれ」→ピヨ太プロクシ
2.ピヨ太プロクシ→「俺の代わりに、このページをもらってきておくれ」→ピヨ子プロクシ
3.ピヨ子プロクシ→「このページおくれ」→Webサーバ
4.ピヨ子プロクシ←「ほれ、そのページだよ」←Webサーバ
5.ピヨ太プロクシ←「ほれ、もらってきたページだよ」←ピヨ子プロクシ
6.Webブラウザ←「ほれ、もらってきたページだよ」←ピヨ太プロクシ
に なります。
普通のプロクシの場合は「Webブラウザ+プロクシサーバ」で1つのクライアントでした。
多段プロクシの場合は「Webブラウザ+複数のプロクシサーバ」で1つのクライアントになるイメージです。
多段プロクシにするメリットは身元がバレにくくなることです。
逆にデメリットはホームページの表示が遅くなることでしょうか。
伝言ゲームで考えると分かりやすいと思います。
伝言ゲームでは、間を経由する人が多くなるほど、最初が誰か分かりにくくなります。
その代わり、最後の相手に伝わるまでにかかる時間は長くなるはずです。
多段プロクシも同じです。
多くのプロクシサーバを経由するほど、あなたの身元はバレにくくなるでしょう。
その代わり、やり取り(ホームページの表示)にかかる時間は長くなります。
注意点として、身元が「バレにくくなる」です。
「バレない」では ありません。
伝言ゲームだって、地道に「それ誰に聞いたの?」と辿っていけば最終的には最初の発信者に辿りつきますよね。
それと同じです。
また、一般的には多段プロクシにするとホームページの表示は遅くなります。
本来のプロクシを使うメリットには「場合によってはホームページの表示が速くなる」があります。
回線のあーだこーだや「キャッシュ」と呼ばれる仕組みを使うことによって「おぉ!プロクシを使わないよりサクサク表示されるぞ!」になる場合があるのです。
多段プロクシもプロクシです。
理想的なプロクシサーバを経由すれば、ホームページの表示が速くなるかもしれません。
……が、一般的には遅くなります。
伝言ゲームであれば、説明が上手くて理解力が高い人が間に入ることで、もしかしたら最初の発信者が直接説明するより早く伝わるかもしれませんよね。
ですが、普通に考えれば経由する人が増えるほど伝わるのは遅くなります。
それと同じです。
一言でまとめるよ
まぁ「多段プロクシ」って単語が出てきたら「複数のプロクシ
(自分の代わりにホームページにアクセスしてくれるコンピュータ)を経由するやり方なんだな~」と お考えください。







