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『ペイフォワードプロジェクト エピソード1 小説&エッセイ編』

バトンをつなぐ人――つむぎさん


追い越されました…..(T_T)

そのうえ

「たび.といえば つむぎさん」

なんということを公表しちゃうのでしょう、この方😳😳😳

少し照れます、どころじゃない。
顔が熱い。
こういうとき、鏡は見ない方がいい。

でも、なかなかのパワーワードだ。

令和のJKおそるべし。

あたしはこの半年間、彼女に戦いを挑み、
そしてことごとく敗れ去った。
半年間、
あたしの手元にはいつも彼女の文章があった。

四月、彼女は読者から「後悔」を募集した。

言えなかったこと。
聞けなかったこと。
選ばなかった道。
まだ胸のどこかに残っていること。

それをひとつずつ受け取り、掌編にしている。

『置いていった後悔』というシリーズだ。

彼女は後悔を無理に救わない。
きれいな答えをつけたり、
急に人生の先生みたいなことを言ったりもしない。

ただ、そこにあった感情を拾って、そっと置く。

だから読み終わっても、少し残る。
そんな問いまで、ちゃっかり持ち帰らされる。

さらに作品は、本文だけでは終わらない。

あとがきがあり、コメント欄がある。
読者が自分の記憶や後悔を持ち寄って、
また別の物語が始まり、マイクロな掌編が完成する。

全部ひっくるめて、ひとつのエンターテインメントなのだと思う。

言葉の置き方。
余白。
そして文章の呼吸。

呼吸については、直接教えてもらった。

気づけば今の「たび.」には、
彼女からもらったものが、ずいぶん混じっている。

だから師匠。

いや。
今の「たび.」を育てた人なのかもしれない。

……かわいい女子高生だけど。

つむぎちゃんは、
そんな物語と、そんな場所をつくる人だ。



バトンをつなぐ人――羽さん


吐息が混じる距離。
ひと匙の毒を、隠し味に。

羽さんのプロフィールにある、この二行が好きだ。

最初は、きれいな言葉だなと思っていた。

でも、いくつか作品を読んでいるうちに気づいた。

これ、プロフィールというより、
羽さんの文章そのものじゃないか。

彼女は、肝心なことをあまり言わない。

でも、不思議と分かる。

たぶん、その前にちゃんと置いてあるからだ。

香りとか。
体温とか。
指先とか。
何気ないひと言とか。

小さなものを拾っているうちに、
「ああ、この人、こう思ってるんだな」って、こちらが勝手に気づいてしまう。

『泣きますよ』では、泣くことを仕事にする女性を描きながら、悲しいとも、好きだったとも、最後に泣いたとも書かない。

でも、伝わる。

『階段』では、香水、汗、傷跡、赤いネイル。

ちょっと色っぽいな、なんて油断していたら、最後はこっちまで階段から落とされる。

そして『ボクサーパンツとブラジャー』。

隣から飛んできた男物の下着といっしょに、自分のブラジャーを投げ返す。

……何をしているんだろう、この人。

なのに読んでいるうちに、壁一枚向こうの男女の距離が、なんだか妙に艶めいてくる。

彼女の文章は、近い。

吐息も、香りも、体温も感じるくらい近い。

でも、最後の一歩は書かない。

そこを読者に渡してくれる。

だから、余韻が残る。
だから、また読みたくなる。

そして羽さんもまた、たび.育ての親のひとりだ。
……育ての親というには、たぶんキレイなお姉さんすぎるが。

ただ、そのきれいな指先には、ときどきちゃんと毒がある。

そして、ごくまれに。
ブラが飛んでくる。



バトンをつなぐ人――葉瑠いつみさん


葉瑠いつみさんは、たび.の育ての親ではない。

いつみさんは、おふたりの娘さんを育ててきた、れっきとしたお母さんだ。

だから、育てることについてはプロである。

……そして最近、
どうもあたしまで育てられた形跡がある。

いつみさんの文章は、派手ではない。
大きな声で答えを言い切ったり、
急に正解を配りはじめたりもしない。

むしろ、その人が何気なくこぼした言葉の前で、
いったん立ち止まる。

『私は転んで、やっと立ち止まった』。

転んだことを、ただの失敗で終わらせない。
その奥にあった、自分でも気づかなかった頑張りまで拾い上げる。

『「これで変われますか?」と聞かれて、私が伝えたかったこと』。

「変われますよ」と簡単には言わない。
その人が本当に聞きたかったことは何だったのか。
言葉のもう一歩奥まで、そっと見にいく。

そして『裏方って、カッコよくない?』。

娘さんがぽつりとこぼした、そのひと言も、
いつみさんは通り過ぎさせなかった。

目立たないものを拾う。

誰かの言葉を、そのまま通り過ぎさせない。

拾ったものを自分の中で育てて、
また別の誰かへ渡す。

それって、もうペイフォワードそのものじゃないか。

そして、その言葉はあたしのところまで歩いてきた。

「裏方って、カッコよくない?」

あたしはそれを受け取って、
『B1とRFのはざまで』を書いた。

葉瑠いつみさんは、たび.の育ての親ではない。

でも、育てられた形跡は、たしかに残っている。

書く理由を、ひとつ増やしてくれた人ではある。



彼女たちは、たぶんいつも、
あたしの一歩先を歩いています。

言葉だったり。
余白だったり。
人の感情を拾う、その手つきだったり。

「あ、ちょっと分かったかも」

そう思って、
しっぽを捕まえそうになる。

するりと抜ける。

また少し先で、
何事もなかったように歩いている。

……なかなか捕まらない。

でも、この感じ。
悪くないです。

追いかけているうちに、
あたしの文章も少しずつ変わってきた。

だから、ここまで読んでくださった、
まだ彼女たちを知らないあなたへ。

よかったら、一度読みに行ってみてください。

たぶん、
三人とも簡単には捕まりません。

でも、その追いかける時間まで含めて、
けっこう楽しいですよ。



NEXT EPISODE

まだ、渡さねばならない人達がいます。

聖女たび.の長い旅はつづく。


LaLaLaさん
ごぶさたで〜す。
聖女たび.、まだ苦戦中で〜す❤️


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