ルート66を行く 03イリノイ州南部
2025版、ルート66を走る旅。第3回はイリノイ州南部を紹介します。今回は、ミシシッピ・リバーまで走ります。ミシシッピ・リバーを渡ると、そこはフロンティア。かつては未開拓の土地で、川を渡った町セント・ルイスは、開拓の出発点でした。

Springfield
イリノイ州の首都、スプリングフィールドに到着です。大都会シカゴからかなり離れているので州の政治を的確に運営できるのかなと思いますが、アメリカの州都は、都会から離れているので問題ないのでしょう。この町はとても静かです。立派な州の建物が並んでいますが、人はあまり見かけません。

車もそれほど走っているわけでもなく、どのくらいのマーケット規模があるのだろうと思いました。町はとても美しく、治安は良いと思います。町にはリンカーン大統領の生家などリンカーン関連のものが多かったです。アメリカの歴史の中でも重要な役割を果たした大統領ですから当然です。リンカーン大統領関連の施設にはアメリカ人観光客の姿が多数見えました。

Cozy Dirve In
日本ではアメリカンドッグと呼ばれるソーセージの衣がついている食べ物。これをアメリカではコーンド・ドッグと呼びます。このコーンド・ドッグ発祥の店がスプリングフィールドにあります。店は代々家族が経営しています。コーンド・ドッグが生まれた店で食べるというのは意義があると思います。ただ味は日本のファミリーマートのアメリカンドッグの方が美味しいです。あくまで発祥の地ということで。
スプリングフィールドからはルート66は2つに別れます。時代によって通っていたルートが異なるのです。今回はインターステート55号線の脇を並走するルート66を走りリッチフィールドの街を目指しました。この辺りは小麦畑が広がっています。とても美しい景色で特に春から秋にかけては一面緑色の畑が広がりとても気持ちがいいです。

The Ariston Cafe, Litchfield
ルート66では有名なレストランがリッチフィールドにあります。それがアリストン・カフェです。何度も訪れていますが、ここはいつも素晴らしい接客ととても美味しいアメリカの田舎料理を提供してくれます。
今回は夕食時と重なったので、レストランは満席でした。こちらの店員さんはアジア系やアフリカン・アメリカンの方もいらっしゃいましたが、お客さんは私たち以外全て白人でした。みなさん、夕食用にきれいな服を着てレストランにやってきます。家族連れが多いのも特徴です。話を聞くとこの辺りの大規模農業を運営している人たちでだそうです。富裕層だとわかります。まるで「風と共に去りぬ」の時代みたいでした。
みなさん、楽しそうにテーブルを囲んで談笑し、巨大なデザートをたいらげていましたが、こういう光景がアメリカの田舎では多く見られるんだなと感じました。むしろニューヨークやロサンゼルスのような殺伐とした社会で必死に生きる個人というより、アリストン・カフェで見られる保守層の人々の方が幸せなのではないかとも思う時間となりました。
リッチフィールドを出て、ルート66を南下します。ミシシッピ・リバーに近づくと湖がいくつも見えてきます。これは三日月湖です。ミシシッピ・リバーはこの辺りでかなりの水量となっています。昔はこの水の勢いで河が蛇行していました。蛇行が極限までくると曲がった部分が切り離され三日月湖になるのです。Googleマップで見ると、湖が三日月の形になっていて、昔はこれら湖が河の一部だったことがわかります。

Old Chain of Rocks Bridge
旧ルート66は、ミシシッピ・リバーをチェーン・オブ・ロック橋で渡りました。現在は車の通行は禁止され遊歩道として整備されています。そしてミズーリ州側に新たにこの橋を見学するための公園が誕生しました。私が行った3月時点では、Googleマップの航空写真で見るとただの森でしたので、できたばかりなのでしょう。公園には駐車場が完備されたので、安心して橋を見学できます。橋自体は今も対岸まで歩いて渡ることができます。駐車場があるので車の心配をせずにゆっくりとミシシッピ・リバーと橋を楽しめることができました。
*コラム*
シカゴからセント・ルイスまではあっという間に着いてしまいました。このイリノイ州は、アメリカの真ん中に位置しているのにリベラルな州です。ニューヨークやカリフォルニアと一緒で、比較的国際的な視点に立ち物事を考えています。といっても町ごとの投票率を見てみると、住人の集中するシカゴ近郊が民主党、そのほかは共和党が強いようです。色分けすると圧倒的に共和党の地盤が広く感じます。それでも人口の多いシカゴだけで得票が上回るのでしょう。
実際、シカゴの街から出ると、そこはアメリカの田舎町です。途中の大学のある町はリベラルに感じましたが、その他は人口密度の少ない麦畑ばかりの小さな町が点在しているだけです。こういう田舎で過ごしている人々は海外の情勢には興味ないですし、基本的に愛する家族が幸せであることを願う心優しい人々なのです。
ネットの情報では伝わらない、保守層の人々の暮らしを垣間見れるのもルート66を走る楽しみのひとつです。
ルート66が通る8州のうち、1個目の州であるイリノイ州を走りきしました。次回は、セント・ルイスからミズーリ州のスプリングフィールドあたりまでを紹介します。
ひとつ前の記事↓
次の記事↓
今後の記事リスト↓
「アメリカ ルート66を行く 2025」
・01 シカゴ
・02 イリノイ州北部
・03 イリノイ州南部
・04 ミズーリ州東部
・05 ミズーリ州西部
・06 カンザス州
・07 オクラホマ州東部
・08 オクラホマ州西部
・09 テキサス州東部
・10 テキサス州西部
・11 ニューメキシコ州東部
・12 ニューメキシコ州西部
・13 アリゾナ州
・14 カリフォルニア州東部
・15 カリフォルニア州中部
・16 カリフォルニア州西部(最終回)
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!