"Was a Sunny Day" (Paul Simon) 歌詞和訳
ポール・サイモン, 1973年5月5日リリース There Goes Rhymin' Simon, 日本語にするなら「ほら、サイモンがまた韻踏んでるよ」, 意味的には「サイモンが韻を踏みながら行っちゃったよ」って感じになるんだろうか, しかし日本語の言い回しとしてはまだるっこしいな, あ, 今日は収録曲 Was a Sunny Day の歌詞の和訳なんだ, いきなりの「ひとりごと」が長くなってしまった, しかしあの傑作アルバムが日本で売られた時の, ってか今もそうなのか, その邦題は「ひとりごと」なんだよな, まぁ筆者の「ひとりごと」はこのくらいにして, 今日は Was a Sunny Day 歌詞和訳を。
以下の第3章がその Was a Sunny Day 歌詞和訳(歌詞・訳そのものはシンプル, それに続く「訳注を兼ねた解説」が マジで 超絶 面白い読み物かと!),
その他の章は, この曲やこの曲の歌詞の和訳作業に関わる諸々, そして更に, ポール・サイモンの「今」と彼の音楽や歌の歌詞(と和訳)に関わる諸々。
この歌の歌詞を訳すことになった切っ掛け 〜 "Sunny Skies" (James Taylor) と共に
1週間ほど前の, 下掲リンク先 note 青空を見て少しでも気分が晴れるなら, が 切っ掛け。その第2章が「青空を見て浮かんでくる歌, とりあえずの 2曲」。
青空を見て少しでも気分が晴れるなら, 大丈夫でしょう。気持ちよく晴れた空を見て, 少しでも気分が(気持ちよく)晴れるなら, あなたはきっと大丈夫だと思う。まぁ気分が「気持ちわるく」晴れるようなことはないだろうから, これはもちろん妙な言い方なんだけど。
青空を見て浮かんでくる歌, 程度の軽いノリで投稿しようと思って書き始めたのに, 打ち始めたのに, 気づいたら前口上の話題の方に随分と文字数を使っていた。まぁしかし, 今日の投稿の「気分」自体は, まったくもって, 歌の方です。
(目次)
1 青空を見て少しでも気分が晴れるなら,
1) 青空を見て少しでも気分が晴れるなら,
2) 昔々の話 〜 澄み切った青空を見て 悲しくなる時もある, 「人生 舐めんなよ」
3) そういや, こんな歌があったね 〜 青空、ひとりきり (井上陽水)
4) 人生の底にいても 大丈夫だった 〜 青空を見たらかえって「ますます」辛くなったりした時代, それでも, 後から振り返ってみれば 「大丈夫だった」
2 青空を見て浮かんでくる歌, とりあえずの 2曲
1) ポール・サイモン と ジェイムス・テイラー
2) Sunny Skies 〜 James Taylor
3) Was a Sunny Day 〜 Paul Simon
Was a Sunny Day 🎶 と歌われ, 陽気なコーラスが聞こえてきて, しかしそこに「陰」が織り込まれ ..
繰り返される明るいコーラスに 微かに憂いや物悲しさが漂うエピソードが挟まれて出来上がる 「光と影」(あるいは「光と陰」), その対比
長い見出しだなぁ。どうにもこうにも, 見出しの中に具体的に言いたいことを盛り込む, 盛り込みたくなるような癖があるようで, 俺には。
以下, 予告編的に, 次章「"Was a Sunny Day" by Paul Simon 〜 歌詞和訳」の第1節「Was a Sunny Day, 歌詞和訳」に続く第2節「訳注を兼ねた解説 その 1」の冒頭 2段落を, なんと「先行」転載!
この歌, 使われている単語そのものはシンプルだ。その多くは日本の中学校の教科書に載ってるような類の言葉だと思う。だから, 歌詞を日本語にすること自体は難しくない。しかしこの歌は何を言っているのか。いや, 言っていること, その一つ一つの事実レベルのことはもちろん分かるのだが, しかしこの歌はその音楽(メロディ, サウンド)とその歌詞で, 何を言っているのか。つまり, この歌は何を伝えているのか。それとも歌詞の言葉一つ一つは極端に言えば語呂合わせ的なもので, 何か明るいコーラスと何処か物悲しい雰囲気を漂わせるメロディの上に言葉遊びのような歌を乗せただけなのだろうか。
しかし気にはなる。明るいコーラス, 文字通りネガティヴな言葉が無いと言っていい歌詞, それがそのまま 3回繰り返される一方で, その合間に何か思わせぶりなエピソードが何処か憂いを伴ったメロディに乗って語られる。
"Sunny Skies" (James Taylor) も, Sunny と言いながら「気持ちよい快晴」を思い浮かべられるような歌ではない, 実は ..
前章で触れたように, たまたま, 今日取り上げる ポール・サイモンの Was a Sunny Day と同じ切っ掛けで歌詞の和訳を試みることになった ジェイムズ・テイラーの Sunny Skies なのだが, やはりこちらも同様に "Sunny" が含まれる歌のタイトルと陽気な雰囲気を醸し出すサウンド, メロディがありながら, シンプルに明るく陽気な, 単純に元気が出るような歌でないので, ここに併せて載せておきたく。
そもそも ジェイムズ・テイラーの Sunny Skies はその言葉それ自体が「晴れた空」を意味していない。さらに ジェイムズ・テイラーのこの歌は, ポール・サイモンの Was a Sunny Day のような「光と陰」が交錯するような仕上がりになっている歌ではなく, その歌(歌詞)全体が歌のタイトルや陽気なメロディからイメージされるものとは裏腹な物憂げな気分, 沈鬱なムードに覆われているような歌だ。それでいて, それでいて少しだけ前向きな雰囲気も含まれているような, そんな不思議な歌なのである。
意外にもシンプルな「晴れた空」の歌ではなかった, ジェイムズ・テイラーの Sunny Skies, 憂鬱な日常や心情を歌にしながら言葉の意味上は「晴れた空」を意味するフレーズを歌のタイトルにしたことに, 作者一流のアイロニー, まさに皮肉や反語的なニュアンスを醸し出そうとする動機を感じる。
Sunny Skies という具体的なネイミングは何処から来たのか等, ある種マニアックな情報を取り込みつつ, ジェイムズ・テイラーの Sunny Skies の歌の解説と歌詞の和訳をするノート。
ではでは, 以降は,
あらためて,
今日のお題, ポール・サイモンの Was a Sunny Day へ。
"Was a Sunny Day" by Paul Simon 〜 歌詞和訳
Was a Sunny Day, 歌詞和訳
先に音楽面に関して まずさらっとだけ 書いてしまうと, アクースティック・ギター(伴奏もリードも Paul Simon), ベース(Bob Cranshaw), パーカッション(Airto Moreira)によるアンサンブルは 素晴らしいし, リード・ヴォーカル(Paul Simon)と バッキング・ヴォーカル(Maggie and Terre Roche)によるコーラスも 最高!
さて, この歌は, 1) 陽気なコーラス, 2) 微かに陰を帯びたエピソード・挿話, 3) 陽気なコーラス(繰り返し), 4) 微かに陰を帯びたエピソード・挿話(続き), 5) 陽気なコーラス(繰り返し), そして更にコーラスの最初の 2ラインをもう一度繰り返し, その後は アクースティック・ギター, ベース・ギター, パーカッションのアンサンブルによるエンディング, といった構成になっている。
3回繰り返される明るいコーラスと, その間に挟まれる, 前後の明るいコーラスを「光」とすれば その「光」と対を為す「陰」もしくは「影」の雰囲気を醸し出す, あるいは匂わせるエピソード。この対比がこの歌の魅力のひとつになっているんだと思う。普段はそんなこと考えて聴いてないけどね, でもきっと,
繰り返されるコーラスの「陽」, 挟まれる(文字通り「挿話」だね)エピソードの微かな「陰」, その両者の間で微妙に保たれている均衡(バランス)や「陽」と微かな「陰」の対比・対照(コントラスト)が, この歌の魅力を際立たせているんじゃないか, 曲を聴きながら 歌詞の和訳作業を進めているうちに, そんな思いを強くしたのだ。
では, 以下に歌詞の和訳を。なお, 「ニューポートニューズ」(Newport News)は 基地のある街の名なのか, あるいは軍艦の名前なのか, なぜ「彼女の名前はローレライ」(Lorelei)なのか, 彼の呼び名「スピードゥ」(Speedoo)と彼の洗礼名「アール」(Earl, "Mr. Earl")の裏に隠されたアメリカのロックンロールとドゥーワップの歴史とは, などなど, この曲とこの歌・歌詞をさらに楽しむための「謎解き」ならぬ「歌詞解き」は, 本章本節に続く "訳注を兼ねた解説" にて。
Was a Sunny Day from Paul Simon's 1973 album There Goes Rhymin' Simon 🎶
https://genius.com/Paul-simon-was-a-sunny-day-lyrics
よく晴れた日だった, 雲ひとつない空だったよ
通り過ぎる人々からネガティヴな言葉なんて全く聞こえないさ
よく晴れた日だった, 木々で遊ぶ小鳥たちだって
それにラジオだって歌ってたよ, みんな お気に入りのメロディさ ..
彼は海軍の兵士だった, ニューポートニューズに配属されていたんだ (*1)
彼女は高校時代は女王, 今は失うものが何も残ってない
彼女は高校時代は女王, 今は失うものが何も残ってない (*2)
よく晴れた日だった, 雲ひとつない空だったよ
通り過ぎる人々からネガティヴな言葉なんて全く聞こえないさ
よく晴れた日だった, 木々で遊ぶ小鳥たちだって
それにラジオだって歌ってたよ, みんな お気に入りのメロディさ ..
彼女の名前は ローレライ, 彼女は彼のただ一人の愛する女性だった (*3)
彼女は彼を スピードゥと呼んだけど, 彼のクリスチャン・ネイムは ミスター・アールだったよ
彼女は彼を スピードゥと呼んだけど, 彼のクリスチャン・ネイムは ミスター・アールだったよ (*4)
よく晴れた日だった, 雲ひとつない空だったよ
通り過ぎる人々からネガティヴな言葉なんて全く聞こえないさ
よく晴れた日だった, 木々で遊ぶ小鳥たちだって
それにラジオだって歌ってたよ, みんな お気に入りのメロディさ
よく晴れた日だった, 雲ひとつない空だったよ
通り過ぎる人々からネガティヴな言葉なんて全く聞こえないさ ..
🎶 .. ♫ .. 🎶 .. ♫ .. 🎶
訳注 *1, *2, *3, *4 については 次節にて。
訳注を兼ねた解説 その 1
この歌, 使われている単語そのものはシンプルだ。その多くは日本の中学校の教科書に載ってるような類の言葉だと思う。だから, 歌詞を日本語にすること自体は難しくない。しかしこの歌は何を言っているのか。いや, 言っていること, その一つ一つの事実レベルのことはもちろん分かるのだが, しかしこの歌はその音楽(メロディ, サウンド)とその歌詞で, 何を言っているのか。つまり, この歌は何を伝えているのか。それとも歌詞の言葉一つ一つは極端に言えば語呂合わせ的なもので, 何か明るいコーラスと何処か物悲しい雰囲気を漂わせるメロディの上に言葉遊びのような歌を乗せただけなのだろうか。
しかし気にはなる。明るいコーラス, 文字通りネガティヴな言葉が無いと言っていい歌詞, それがそのまま 3回繰り返される一方で, その合間に何か思わせぶりなエピソードが何処か憂いを伴ったメロディに乗って語られる。
さて, 以下は 前節の和訳歌詞に *1, *2, *3, *4 と番号を付した箇所の「謎解き」ならぬ「歌詞解き」, 訳注です。
まずは,
*1 および *3
ここでは主に, navy man stationed in を「〜 に駐留していた海軍軍人」でなく「〜 に配属されていた海軍軍人」と解釈することにした背景に関わる, 些か回りくどい解説を。
他動詞としての station は「(~を)配置する, 配備する」「駐在させる」といった意味で使われ, be stationed は in や at を伴い「~に駐留する(している)」「駐在する(している)」, あるいはやはり in や at を伴い「配属されている」「(〜の部署などに)就いている」などの意味になる。
さて, Newport News は バージニア州に実在する街である。この街は, ウィキペディアの日本語版 を見ても, 英語版 を見ても, アメリカの主に(海軍ではなく)空軍や陸軍の基地がある街だと理解できる。ただ, この街には ニューポート・ニューズ造船所(英語版ウィキペディアではこちら)というアメリカ国内では最大級の民間の造船所があって, アメリカ海軍のために潜水艦や航空母艦を建造していた歴史があるようで, この街の基地に海軍の兵士が駐留すること自体は有り得る話だと思われる。
そういうことであれば, He was a navy man stationed in Newport News は「彼は海軍の兵士だった, ニューポートニューズに駐留していたんだ」となる。
一方で, 些かややこしい話だが, 上記のニューポート・ニューズ造船所で起工した「ニューポート・ニューズ」という名の1975年6月退役の軍艦 Newport News があるので(日本語版ウィキペディア, 英語版は こちら, 正式名称は USS Newport News で USS はアメリカ海軍の軍艦名の接頭辞であり United States Ship の略)(更に細かいことを言うと同じ名前で型番の類だけ異なるアメリカ海軍の原子力潜水艦があるが, これは起工1984年・進水1986年なので 1973年リリースの曲 Was a Sunny Day とは無関係, ここまで調べるか, 笑), この軍艦 Newport News に配属された兵士,
という意味だったのであれば, He was a navy man stationed in Newport News を日本語に置き換える際には, 「彼は海軍の兵士だった, ニューポートニューズに駐留していたんだ」ではなく, 「彼は海軍の兵士だった, ニューポートニューズに配属されていたんだ」の方が相応しいように思う。
まぁどちらかと言えばというニュアンスの違いだし, Newport News が(軍事基地のある)街の名なのか, それとも軍艦の名前なのか, その点に拘泥する必要は … なんて考えていたら, いやしかし, 拘ってみる理由があったのだ。
Her name was Lorelei, she was his only girl
彼女の名前は ローレライ, 彼女は彼のただ一人の愛する女性だった (*3)
ローレライか。「ローレライ」と言えば, 筆者も遥か昔の22歳の頃に「ローレライ伝説」が伝わるローレライ岩(岩山)を見ることができるライン川の川下りをしたことがあるんだけど,
この岩山は、スイスと北海をつなぐライン川の中で、一番狭いところにあるため、流れが速く、また、水面下に多くの岩が潜んでいることもあって、かつては航行中の多くの舟が事故を起こした。 この「ローレライ付近は航行の難所である」ことが、「岩山にたたずむ美しい少女が船頭を魅惑し、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまう」という伝承に転じ、ローレライ伝説が生まれた。
なんだか怖い話になってきたが(笑), 「彼のただ一人の愛する女性だった」その「彼女の名前はローレライ」なら,
やはり彼は「ニューポートニューズ(という名の軍艦)に配属されていた」方が, 物悲しげなエピソードのその物語の設定に相応しい,
そう考えて, He was a navy man stationed in Newport News を日本語に置き換える際に, 「彼は海軍の兵士だった, ニューポートニューズに駐留していたんだ」ではなく, 「彼は海軍の兵士だった, ニューポートニューズに配属されていたんだ」としたわけです。
*2 「彼女は高校時代は女王, 今は失うものが何も残ってない」, この箇所の英語原詞は "She was a high school queen with nothing really left to lose",
彼女は高校時代は女王, これをもう少し具体的にイメージするなら, 例えば「アメリカ, 高校, 女王」というキーワード "US, high school, queen" でググるとまず出るのが, 筆者があんまり好きではない(あんまり好きでない理由は この筆者の過去 note 第2章のやや終盤に近い後半の方で書いているけど, これは今日の「お題」的には完全に余談です, 笑)"AI Overview" による説明で, いま表示されているそれは,
A US high school "queen" refers to the female student elected as Homecoming Queen or Prom Queen, chosen by peers for character, involvement, and popularity to reign over school events, often with a king, symbolizing school spirit and a traditional high school experience, though the title has recently been given to male students too, challenging norms.
「ホームカミングクイーン」もしくは「プロムクイーン」に選出された女子生徒, が high school queen の典型的な意味, これはその通りでしょう。この2つの違いなどには全く詳しくないけど, アメリカの高校生の生活を描くような青春モノのテレビドラマなんかではよく見るはず, どうも「ホームカミング」は卒業生を迎える行事(スポーツやダンスパーティ等)でダンスパーティでは在校生もドレスアップして参加する, 「プロム」は卒業前の在校生による盛大なダンスパーティー, こっちもやはりドレスアップ, そんな感じのようですね。
で, とにかく, She was a high school queen, 「彼女は高校時代は女王」「彼女は高校の女王」だった, と。
しかし一方で, with nothing really left to lose, これはちょっと気になる。これは普通に訳せば「失うものが(もう, 実際に, 本当に)何もなくなって」。
英語の辞書など引けば have nothing left to lose「失うものなど何もない」「もう失うものは何もない」「失うものはもう何もない」となる, アレです。left を外して have nothing to lose で引くなら「失うものは何もない」「(主語が you なら)だまされたと思ってやってみなさいよ」「駄目でもともと」「駄目もと」。
日本語でも「失うものは何もない」はいろんな局面で使用される表現。言わば, 名誉とか財産とか人脈とか, そういったものがない, あるいは既にそれらをことごとく失っていて, 逆に言えば「守るものがない」状態。これはある種の追い詰められた状況でも有り得るけれど, それを逆手にとって全力で何かに立ち向かう, そんな場面で使われたりもする。
しかし件の歌 Was a Sunny Day の歌詞の中の「彼女」, high school queen だった一方で with nothing really left to lose, これは何か妙な感じはする表現だなぁとは思う。
She was a high school queen with nothing really left to lose は ただ逐語訳的に日本語にするなら「彼女は高校時代の女王で, 失うものは何もなかった」にもなるけど, 一方で「彼女は高校時代の女王だったが, もはや失うものなど(それ以外に)何も残っていなかった」「彼女は高校の女王だった, もはや失うものは(それ以外に)何もない」などと訳すことも可能だ。
高校時代は女王, だけどその後(その後の数年くらいでだろうか), (たとえ数年とはいえ)人生いろいろあって往時の輝きを失ってしまった, あるいは極端に言えば「落ちぶれてしまった」のかもしれない, そう想像すると些か悲哀の色が増してくる気がする。
「高校時代の女王」と「失うものが何もない現状」との落差, 何気ない一文, 歌詞の一つのラインの中に, このエピソードの「陰」が隠れているようにも見えるのだ。
*4 「彼女は彼を スピードゥと呼んだけど, 彼のクリスチャン・ネイムは ミスター・アールだったよ」, ここは超絶面白い(興味深い)という意味で "傑作" の隠し味。
She called him Speedoo but his Christian name was Mr. Earl, このラインには実は, アメリカのロックンロール(rock and roll)と ドゥーワップ(doo-wop)の歴史が, 見事なまでに隠されていたのです(ここは正直, 次節でリンクを載せる英文サイトの助けを借りました!)。
というのは, アメリカの1950年代から60年代初頭に活躍した(細かいこと言うと 1979-2011年に復活)ニューヨークはハーレム出身の伝説的なロックンロールとドゥーワップのグループで The Cadillacs というグループがあり,
The Cadillacs were an American rock and roll and doo-wop group from Harlem, New York, active from 1953 to 1962. The group was noted for their 1955 hit "Speedoo", written by Esther Navarro, which was instrumental in attracting white audiences to black rock and roll performers.
彼らの1955年のヒット曲 Speedoo は「白人のオーディエンスを黒人のロックンロール・パフォーマーに引き付け」たわけだけど,
"Speedoo" is a song written by Esther Navarro and performed by The Cadillacs featuring the Jesse Powell Orchestra. It reached number 3 on the U.S. R&B chart and number 17 on the U.S. pop chart in 1955. The song was featured on their 1957 album, The Fabulous Cadillacs. The lead vocal was by Earl Carroll.
Lyrically, the song tells of Mister Earl who acquired the nickname "Speedoo" because, when it comes to his pursuit of pretty girls, "he don't believe in wastin' time" and "he don't never take it slow".
なんと, ヒット曲 Speedoo を歌うリード・ヴォーカルの実際の名が Earl Carroll, つまり「アール」, そして歌詞の中では更に, 「スピードゥ」というあだ名が付けられた人物「ミスター・アール」が 登場し,
更には, なぜ 別名が「スピードゥ」なのかというと, その理由は, 「ミスター・アール」は「可愛い女の子たちを追いかけることに関しては "時間を無駄にするなんてありえない", "絶対にのんびりしたりしない, 時間かけたりしない" ってことなんだ」と。
https://genius.com/The-cadillacs-speedoo-lyrics
Well now, they often call me Speedoo
But my real name is Mr. Earl ..
Well now, they often call me Speedoo
'Cause I don't believe in wastin' time ..
Well, I've known some pretty women
And that's caused them to change their minds ..
Just remember Speedoo
He don't never take it slow ..
なんてこった!
Was a Sunny Day, よく晴れた素晴らしい日だった, だけど 彼は軍艦, 船に乗る海軍兵士で, 彼のただ一人の愛する女性の名前は ローレライ, 「岩山にたたずむ 美しい少女が 船頭を魅惑し、舟が 川の渦の中に飲み込まれてしまう」という ローレライ伝説 の主役と同じ名前の ローレライ,
一方で, 彼のただ一人の愛する女性 ローレライ は「高校時代は女王」でも「今は失うものが何も残ってない」という何やらワケありの女性,
他方, 「彼女は彼を スピードゥと呼んだ」けど, 実は「彼のクリスチャン・ネイムは ミスター・アール」だった,
そして, どうやら「ミスター・アール」別名「スピードゥ」は(実は, 実際には)「可愛い女の子たちを追いかけることに関しては "時間を無駄にするなんてありえない", "絶対にのんびりしたりしない, 時間かけたりしない"」, そんな女たらし, モテモテの色男なんだ, と。
いやはや, なんてこった!
妖精 ローレライ と 軍艦に乗る船乗り, 海軍兵士の(実は)女たらしかもしれない ミスター・アール 別名 スピードゥ, 二人の運命や, いかに。
というわけで, 「晴れた空」のもと繰り返される陽気なコーラス 3回と, それに挟まれ 2回に分けて語られる恋人同士 ローレライとスピードゥ(洗礼名ミスター・アール)のエピソード, その「陽」と「陰」が織りなす微妙(絶妙なのか)なバランス, 奇妙にも思えるコントラスト。
で, 前節「Was a Sunny Day, 歌詞和訳」の最初にさらっと書いたように,
アクースティック・ギター(伴奏もリードも Paul Simon), ベース(Bob Cranshaw), パーカッション(Airto Moreira)によるアンサンブルは 素晴らしいし, リード・ヴォーカル(Paul Simon)と バッキング・ヴォーカル(Maggie and Terre Roche)によるコーラスも 最高!
しかし, 結局, 何を言ってるんだろうか, この歌。ローレライとアールのエピソードが醸し出す陰, 微かながら感じさせるこの先の波乱の予感, しかしそんなこととは無関係であるかのように, あるいはそんな陰を覆うように, 変わらず繰り返される陽気で至福感のあるコーラス, それでいてそのコーラスの始まりは過去形で語られ, 最後のコーラスには南国ムード(カリブ海のものだろうか)の陽気なリズム, (Was a) Sunny Day, 「よく晴れた日」の明るい太陽の光を浴びるようなサウンド, アンサンブルが続き, そしてそれが不意に終わる。妙に世の無常, 無常観(仏教かよ)のようなものが「後味」的に残る。しかしそれも一瞬の感覚に過ぎない。何だろう。考え過ぎかな,
考え過ぎかな, Maybe I think too much (b) .. 俺は一応, 血液型 b型(笑)。
Think Too Much (b) from Paul Simon's 1983 album Hearts and Bones
The smartest people in the world had gathered in Los Angeles
To analyze our love affair and finally unscramble us
And they sat among our photographs, examined every one
And in the end we compromised and met the morning sun
Maybe I think too much
Maybe I think too much
Maybe I think too much
Maybe I think too much ..
https://genius.com/Paul-simon-think-too-much-b-lyrics
違うアルバム, 違う曲ではないか(笑)。
訳注を兼ねた解説 その 2
まずは, 前節「訳注を兼ねた解説 その 1」の冒頭 2段落に戻り,
この歌, 使われている単語そのものはシンプルだ。その多くは日本の中学校の教科書に載ってるような類の言葉だと思う。だから, 歌詞を日本語にすること自体は難しくない。しかしこの歌は何を言っているのか。いや, 言っていること, その一つ一つの事実レベルのことはもちろん分かるのだが, しかしこの歌はその音楽(メロディ, サウンド)とその歌詞で, 何を言っているのか。つまり, この歌は何を伝えているのか。それとも歌詞の言葉一つ一つは極端に言えば語呂合わせ的なもので, 何か明るいコーラスと何処か物悲しい雰囲気を漂わせるメロディの上に言葉遊びのような歌を乗せただけなのだろうか。
しかし気にはなる。明るいコーラス, 文字通りネガティヴな言葉が無いと言っていい歌詞, それがそのまま 3回繰り返される一方で, その合間に何か思わせぶりなエピソードが何処か憂いを伴ったメロディに乗って語られる。
正直, そこから先になかなか思考が進まず, 歌詞を大方 訳してから, 要するに英語の原詞を日本語による表現に置き換えてから, 何か手掛かりになる情報がないだろうかと考え始めた。とりわけ, She called him Speedoo but his Christian name was Mr. Earl .. これ, 何だろう。
普段, 歌詞の和訳をする時, そのアイディア, コンセプトの理解に係るところなどではなるべく「他力」に頼らないで, 一(いち)リスナーである自分の耳と(歌詞を読む)目と頭(と心もか!)で進めたいと思う方なのだが, 不意に直近の ジェイムズ・テイラー "Sunny Skies" 歌詞和訳(前章第2節にリンク)の作業をする際にたまたま見つけたサイトに何か手掛かりはないだろうかという観念が頭を過り(よぎり), 探ってみることにした。.. したのだが, ポール・サイモンに関しては このくらい で Was a Sunny Day に絡む情報はなく, もうこうなったら,
一気に Was a Sunny Day, Paul Simon, meaning でググってみようと思い立ち, それで見つけたのが,
これまでに ポール・サイモンの曲の歌詞を 25曲分も和訳しながら(今日の Was a Sunny Day 加えると 26曲!), こんなサイトがあるなんて 知らなかった。というか, 今までの和訳はこの種のサイトをあまり気にせずにやってきたわけだけど(いやまぁ, 曲によってはググって有用な情報得たりしたこともあったな)。
しかし, Was a Sunny Day のそれのようにシンプルな歌詞でありながら, ググって見つけたサイトでその隠し味を知ることになる, これはなかなかに貴重な経験だった。
歌詞を和訳するうえで純粋に日本語表現に関する部分で他力を得ることは今後もできるだけしたくないけれど, 今回の例のようなものは有意義だという感想です。
とりあえず 上掲のサイトに書かれていることをざくっと以下に記すと(詳細は リンク をクリックして確認を!),
Was a Sunny Day は 一見(「一聴」)したところでは, Cloudy の夢想と Feelin' Groovy の無頓着の間の何処かに位置する軽妙な歌であるように思える。
この 2曲のことだね,
Cloudy from Simon & Garfunkel's 1966 album Parsley, Sage, Rosemary and Thyme
それから,
The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) from Simon & Garfunkel's 1966 album Parsley, Sage, Rosemary and Thyme
歌詞の和訳は
で, Was a Sunny Day に関する 上掲サイト の話に戻すと,
しかし, この曲にはちょっとした歴史があり, 漠然と描写される楽園には厄介な出来事も潜んでいる。
(中略)(略した部分も面白いけれど)
ニューポートニューズは バージニア州に実在する町で, 海軍の港がある。
ここは 筆者(今日のこの note の筆者!)の方が 更に詳しく調べている。
ニューポートニューズには アメリカ空軍および陸軍の軍事基地があり, 一方で 海軍の軍艦を建造する造船所も存在する。さらに調べると, その「ニューポートニューズ造船所」で建造された「ニューポートニューズ」という名のアメリカ海軍の軍艦 も存在する(前節「訳注を兼ねた解説 その 1」に書いた通り)。
さて, 再び 上掲サイト の話に戻すと … ここからが「実に」面白い。
実は The Cadillacs というバンドに Earl Carroll という名のリード・シンガーがいて, 彼のニックネームは Speedo だった。1955年には, 彼らは彼らの最大のヒット曲 Speedo を録音している。歌詞には "Well now, they often call me Speedo/ But my real name is Mr. Earl." (ついでに言えば, Speedo ブランド?の水着の歴史なら 1927年にまで遡る!)
補足(今日のこの note の筆者による補足!)をすると, 少なくとも曲名の方は 正式には Speedoo, 一方で(後年?)"Speedo" と表記されるケースもあったようだけど。
ややこしいけど, リード・シンガーは Earl "Speedo" Carroll (November 2, 1937 – November 25, 2012), 今から 13年前に逝去。
歌詞 は, "Well now, they often call me Speedoo. But my real name is Mr. Earl" で 始まる。
再び, 上掲サイト からの引用をすると(抄訳), 歌詞の中の「彼」は,
ローレライ という "girl"とだけ付き合ってる(彼女の貞節 (fidelity) に関しては歌詞の中で描かれていない)。彼女の名前 ローレライ は, セイレーン (siren) の歌声で男たちを海の墓場へと導いてしまう, 伝説の人魚の名前だ。(歌詞の中で)彼女について他に分かっていることは, 高校時代に 人生の絶頂期・全盛期を迎え, プロムかホームカミングで「女王」の座に就いていたことだけ。しかしそこからの人生は 下り坂, 彼女にはもはや "nothing, really, left to lose." つまり, 生きる意味も目的も, 何もないというわけだ。
因みに siren は, ギリシャ神話(ギリシア神話)由来の セイレーン, 半人半鳥(「下半身は鳥の姿とされるが後世には魚の姿をしているとされた」)の海の妖精で, 「海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる。歌声に魅惑された挙句セイレーンに喰い殺された船人たちの骨は、島に山をなしたという」。
ローレライ は セイレーンの一種でもあり, ローレライ そのものはドイツの伝承に由来する。多くの伝説群に結びつけられ, その「多くの話に共通するモチーフとしては、ローレライとは不実な恋人に絶望してライン川に身を投げた乙女であり、水の精となった彼女の声は漁師を誘惑し、破滅へと導くというものである」。
さて, 再び 上掲サイト からの引用に戻る(抄訳)。
彼は 船乗り, 彼女は 人魚。彼女は 堕ちていく。彼女は, やがて迎える最終的な自身の憂鬱の底へ, 憂鬱のその淵へと, 彼をも引きずり込もうとしているかのようだ。
しかし なぜそんなことをくよくよ考えるのか, あれこれ考えるのか, なぜ拘る? 今は "sunny", そして 雲ひとつないんだ。自然の中の「子鳥たち」と人間による「ラジオ」が, 歌いながら ハーモニーを奏でているではないか。
歌詞では Was a Sunny Day と過去形だけど, 臨場感をもって受けとめるなら, 上掲サイト が言うように,
Right now, it's "sunny" and cloudless, with Nature's "birdies" and mankind's "radio" singing in harmony.
Was a sunny day, not a cloud was in the sky
Not a negative word was heard from the peoples passing by
Was a sunny day, all the birdies in the trees
And the radios singing song, all the favorite melodies
ではでは,
引き続き, 上掲サイト からの引用(抄訳)を。
この曲は程度で言えば, 歌詞より音楽の面でさらに重要だ。サイモンが愛する1950年代のロックを彷彿とさせながらも, この曲は(それ自体で), 彼を魅了するカリブ海の音楽, その新たな領域への, 首尾よく仕上がった音楽的な旅立ちとなった。
上掲サイト まで訳してたら だいぶ疲れた, 力尽きました(笑), 最後は英語そのままで,
An autobiographical reading of the song might be: Simon, as the stolid Navy man, his transistor radio still plugged into the crew-cut sound of the past. The island music is the siren, the seductress that pulls him astray... but what a way to go.
(From a sheer quality standpoint, there is an exponential growth from the lumbering "Why Don't You Write Me" to the breezy "Was a Sunny Day"... and in just three years.)
Why Don't You Write Me from Simon & Garfunkel's 1970 album Bridge over Troubled Water ♫
Was a Sunny Day from Paul Simon's 1973 album There Goes Rhymin' Simon 🎶
Musical Note: The backing vocals are by sisters Maggie and Terre Roche. With the addition of another sister, Suzzy, they soon became The Roches, an excellent and quirky vocal ensemble; Simon produced their debut album.
Seductive Reasoning is the debut album by the sibling folk duo Maggie and Terre Roche, released in 1975 on Columbia Records. It precedes their 1979 debut album as a trio, The Roches.
筆者(今日のこの note の筆者!)の調べによると, Paul Simon は, 姉妹3人組 The Roches のデビュー・アルバムの方はプロデュースしていない。Paul Simon には「罪」はないけれど(ほぼ間違いなく彼自身には関係なさそう), 彼が彼女らを支援して以降, その縁のレコード会社(おそらくは Columbia Records)が 彼女らの服装, ファッションに関してアドバイスしてきたりして, その介入が嫌だったらしい。The Roches のデビュー・アルバムのプロデューサーは意外な感じもするけれども King Crimson の Robert Fripp です。因みに上の姉妹2人組のデビュー・アルバム Seductive Reasoning のレコード会社は Columbia Records で, The Roches のデビュー・アルバム(セルフ・タイトル)のレコード会社は Warner Bros. になっている。
さて,
に 戻って,
The song was covered by many other acts, including Rosemary Clooney!
T'Was a Sunny Day (written by Paul Simon) covered by Rosemary Clooney
なんか, これ, 面白いと言えば面白い。まさしく(笑)陽気そのものかな。
ではでは!
「彼女は彼を Speedoo と呼んだけど, 彼のクリスチャン・ネイムは Mr. Earl だったよ」, "Was a Sunny Day" の隠し味 〜 "Speedoo" by the Cadillacs
音源を再度 聴く前に(後で取り上げるけど, マーティン・スコセッシ監督, ロバート・デ・ニーロ, レイ・リオッタ, ジョー・ペシが共演した映画『グッドフェローズ』でも使われていた!),
以下, 前々節, 本章第2節「訳注を兼ねた解説 その 1」より転載。
*4 「彼女は彼を スピードゥと呼んだけど, 彼のクリスチャン・ネイムは ミスター・アールだったよ」, ここは超絶面白い(興味深い)という意味で "傑作" の隠し味。
She called him Speedoo but his Christian name was Mr. Earl, このラインには実は, アメリカのロックンロール(rock and roll)と ドゥーワップ(doo-wop)の歴史が, 見事なまでに隠されていたのです(ここは正直, 次節でリンクを載せる英文サイトの助けを借りました!)。
というのは, アメリカの1950年代から60年代初頭に活躍した(細かいこと言うと 1979-2011年に復活)ニューヨークはハーレム出身の伝説的なロックンロールとドゥーワップのグループで The Cadillacs というグループがあり,
ポール・サイモン(1941年10月13日生まれ)が ロックンロール や ドゥーワップ を聴いて大人になった人で, ニューヨーカー(ニュージャージー州に生まれ, その後, 1945年, 彼が 3-4歳の頃に家族でニューヨーク市に引っ越し)であることは, ファンならよく知っている。
英語版ウィキペディアによれば, The Cadillacs were an American rock and roll and doo-wop group from Harlem, New York, active from 1953 to 1962. The group was noted for their 1955 hit "Speedoo", written by Esther Navarro, which was instrumental in attracting white audiences to black rock and roll performers.
彼らの1955年のヒット曲 Speedoo は「白人のオーディエンスを黒人のロックンロール・パフォーマーに引き付け」たというわけ。
で, "Speedoo" is a song written by Esther Navarro and performed by The Cadillacs featuring the Jesse Powell Orchestra. It reached number 3 on the U.S. R&B chart and number 17 on the U.S. pop chart in 1955. The song was featured on their 1957 album, The Fabulous Cadillacs. The lead vocal was by Earl Carroll.
そして, Lyrically, the song tells of Mister Earl who acquired the nickname "Speedoo" because, when it comes to his pursuit of pretty girls, "he don't believe in wastin' time" and "he don't never take it slow".
本章第2節「訳注を兼ねた解説 その 1」で書いたように, The Cadillacs の ヒット曲 Speedoo を歌うリード・ヴォーカルの名は Earl Carroll, ニックネーム入りでは Earl "Speedo" Carroll (November 2, 1937 – November 25, 2012), つまり, アール「スピードゥ」キャロル, さらに歌の歌詞の中で, 「スピードゥ」というあだ名が付けられた人物「ミスター・アール」が 登場する。
https://genius.com/The-cadillacs-speedoo-lyrics
Well now, they often call me Speedoo
But my real name is Mr. Earl
Umm-hm-hm
Well now, they often call me Speedoo
But my real name is Mr. Earl
Umm-hm-hm
Known for meetin' brand new fellas
And takin' other folks' girl ..
上の歌詞の中で fellas まで太字にしたのは, 本節冒頭で
音源を再度 聴く前に(後で取り上げるけど, マーティン・スコセッシ監督, ロバート・デ・ニーロ, レイ・リオッタ, ジョー・ペシが共演した映画『グッドフェローズ』でも使われていた!),
と述べたように, 映画『グッドフェローズ』(原題 Goodfellas)でも使われていた曲だったから。
1990年の映画 Goodfellas は当時, 映画館で観たよ, 最高に面白い映画だった。その サウンドトラック が また素晴らしいんだけど(Aretha Franklin, Muddy Waters, Cream, Derek and the Dominos などの名曲がずらり!),
その中に, "Speedoo" by the Cadillacs が 入っていたのだ。当時は筆者, この曲に関する知識が全くなかった。
Well now, they often call me Speedoo
But my real name is Mr. Earl
Umm-hm-hm
Well now, they often call me Speedoo
But my real name is Mr. Earl
Umm-hm-hm
Known for meetin' brand new fellas
And takin' other folks' girl ..
From the soundtrack for the 1990 film Goodfellas 🎞
ではでは!
1973年5月5日, ポール・サイモン, ソロ3作目リリース "There Goes Rhymin' Simon" ♫ 〜 レヴューもどき + 6曲歌詞和訳
Kodachrome 歌詞和訳
これです。「(僕の)コダクローム」の歌詞和訳。
こっちも併せ(笑), 「想い出はモノクローム, 色を点けてくれ」(大滝詠一) 〜 「ナイコン(ニコン) と コダクローム で?」(ポール・サイモン)
大瀧詠一と言えば, 以下の「Allen Toussaint "American Tune" 歌詞和訳」(因みに American Tune のオリジナルは There Goes Rhymin' Simon に収録の Paul Simon の曲), その最終章が「付録 〜 大瀧詠一「楽しい夜更し」の元ネタは, Allen Toussaint 作詞作曲 "Mother-in-Law"」。
では, 次へ。
Take Me to the Mardi Gras 歌詞和訳
マルディグラな土曜日に 〜 「夢のマルディ・グラ」(ポール・サイモン): 歌詞和訳
そして,
Something So Right 歌詞和訳
「何かがうまく」, Something So Right 歌詞和訳。
Annie Lennox によるカヴァーで, Something So Right 歌詞和訳
では, 次へ。
One Man's Ceiling Is Another Man's Floor 歌詞和訳
邦題は「君の天井は僕の床」だったけれど、思いきりストレートに訳して邦題をつけるなら「ある人の天井は別の人の床」。でも歌詞を読んでると、「お前の天井は俺の床」とか「俺の天井はお前の床」にしてもいいような気もしてくる。
そうだ, 以下の「note 界を生きる流儀」最終章(第2章!)が, 「今日の一曲は, note 界を生きる流儀に絡めて, あんまり共通項なさそうな(笑), apartment house で生きる流儀 〜 "One Man's Ceiling Is Another Man's Floor" (Paul Simon) 歌詞和訳」
では, アルバム There Goes Rhymin' Simon, その LPレコードの B面, Side 2 へ。
American Tune 歌詞和訳
アメリカの歌, American Tune, 「(拙訳)」は「拙者による訳」との意味で あの頃はそう付していたんだけど, 実際のところは「良薬口に苦し」の「良薬」ならぬ「良訳」(!)
American Tune「アメリカの歌」〜 ピルグリムの船・メイフラワー、植物のメイフラワー、そしてナサニエル・ホーソーン「緋文字」を巡る不思議(?)な展開
Allen Toussaint によるカヴァーで, American Tune 歌詞和訳
そして, "ポール・サイモン「アメリカの歌」とナサニエル・ホーソーン「緋文字」を繫ぐトキワサンザシの実の「緋色」"
では, 次は,
Was a Sunny Day 歌詞和訳
今日のこれ!
ではでは。
1973年5月5日, ポール・サイモン, ソロ3作目リリース "There Goes Rhymin' Simon" ♫ 〜 レヴューもどき + 6曲歌詞和訳
今日 歌詞を和訳した Was a Sunny Day を含め, 収録曲の「歌詞和訳」数は 6 に。
ではでは!
ポール・サイモンの今 〜 直近のニュース, Brian Eno, Annie Lennox ら 200人余のミュージシャン, 俳優, 作家などと共にイスラエルに囚われたパレスチナ人政治犯リーダーの解放を要求する署名に加わる
ここは今日はリンク(2件)だけ。
1つ目は, 「近年のポール・サイモン」へのささやかな不満含みだったノート,
お題がめっちゃ長いが, "ナンキンハゼの紅葉を鑑賞したり 晩秋に咲いたユリを観たりした後, 自分自身の過去と今, ディランの断片, ポール・サイモンの今 を考え, その後, 突如 Day Tripper ♫ 〜 41年前の今日のインド・アムリトサルに 日帰り旅行して, 最後は 井上陽水「結詞」で結ぶノート",
その第5章「ポール・サイモン の 今」第1節「緑の木の葉は茶色に変わり, 風に揺られて 枯れ, 手の中に砕け 散る」第2節「ポール・サイモン は, 緑から成熟の茶になっただろうか, それとも..」, そして(2つ目は 以下のリンクに続く),
ポール・サイモンが ここに実際に加わる(自身の名前を加える行為, その明確なアティチュードを示す行為をする)のは意外だったが, 筆者には, 要するにガキの頃からポール・サイモンのファンである筆者には, 嬉しい驚き。
More than 200 leading cultural figures call for release of jailed Palestinian leader 〜 Group including Margaret Atwood, Ian McKellen and Richard Branson sign open letter to free Marwan Barghouti
More than 200 leading cultural figures have come together to call for the release of Marwan Barghouti, the jailed Palestinian leader seen as capable of uniting factions and bringing the best hope to the stalled mission of creating a Palestinian state.
The prestigious and diverse group calling for his release in an open letter includes a variety of prominent names, including the writers Margaret Atwood, Philip Pullman, Zadie Smith and Annie Ernaux; actors Sir Ian McKellen, Benedict Cumberbatch, Tilda Swinton, Josh O’Connor and Mark Ruffalo, and the broadcaster and former footballer Gary Lineker.
It also includes the musicians Sting, Paul Simon, Brian Eno and Annie Lennox, as well as actor and presenter Stephen Fry and the British cookery writer and presenter Delia Smith. Others on the list are director Sir Richard Eyre, artist Ai Weiwei, and billionaire entrepreneur Sir Richard Branson.
ではでは, 最後は,
Paul Simon ライヴ・レポ, S&G ライヴ・レポ, Paul Simon アルバム 3枚レヴューもどき, 歌詞和訳 26曲 リンク集!
今日 歌詞を和訳した Was a Sunny Day が入り, これまでに 26曲の歌詞を和訳, そのリンク集に, 上の見出しの諸々を加えた Paul Simon 特集ノート。
