ご報告|楽曲化企画「幸手権現堂秋祭り in note」選出作品の1つに選ばれました
◆みっともなくもおこがましい自作語り,続きます。
と言っても,今回は作品そのものではなく,主に「外側』のお話。
「幸手権現堂秋祭り in note」で選ばれた7作の1つに,拙作「リコラと僕」があったたことを,26日の発表で知りました。
企画趣旨・該当作発表・拙作↓
運営のPJ(パラレルジャンクション)さん,幸手市秘書課シティプロモーション担当の中の方,運営noterチームの方々,その他関係者の皆様,本当にありがとうございました。
◆埼玉県北東部に位置する幸手市は,春の桜・菜の花,初夏の紫陽花,夏の向日葵,秋の曼珠沙華(彼岸花),冬の水仙と,四季折々の花々の美しさで知られる街です。
それらの花は,幸手市の中でも,主に「権現堂堤」と,その周辺地域で見られるものとのことです。
今回の企画のテーマは「秋の権現堂」。
曼珠沙華が赤い絨毯となって咲き誇る,秋の権現堂堤の美しい風景をもとにした創作作品の募集ということで,優秀作品として選ばれた物語は「楽曲化される」というのが,本企画の目玉でした。
◆本企画は,いくつかの note 企画とのタイアップを実施しており,PJさんとはこれまでに別の企画でも協力しておられる田原にかさんの「毎週ショートショートnote」も,その一つでした。
「毎週ショートショートnote」のお題が,タイアップで「曼珠沙華は恋をする」というものになり,基本,同企画のお題には毎週挑戦することにしている僕も,これに参加したわけです。
結果,ラノベ風の,それまで書いていたものとはちょっと毛色の違う作品が仕上がり,自分としては「トライしてみてよかった」と思える結果ではありました。
(そもそも「恋をする」なんて,いいおっさんである僕の辞書には存在しない言葉であり……気恥ずかしいですし,お題でもなければ,ラブストーリーなんて,まず手を出しません。結果,"少年少女の淡い恋情" が,精一杯でした)
ただ,字数的には「毎週ショートショートnote」の規定の「410字程度」を大幅に超える「2千字近く」となってしまったため,この回は「毎週」への参加は断念して(公式には一応エントリーされているかもしれませんが,自分の中では),「秋祭り」単独の参加作品といたしました。
とはいえ,本来はいつも通り「毎週」の参加作として書いたものだったので,「秋祭り」の企画趣旨に合わせて「楽曲化しやすいものを」,といったようなことは,特段意識いたしませんでした。
◆今回の発表によれば,「シロクマ文芸部」とのタイアップ企画「幸せな手」(さすが,参加作がたくさんありました)に参加された,紫葉柚月さんの作品「幸せな手」に寄せた楽曲が1曲,また,(「リコラと僕」を含む)「我が国の曼珠沙華は三倍体遺伝子であり,全てが同一個体のクローンである」ということをモチーフとした6作で1曲,計2曲が製作されるとのこと。
いずれも,PJさんご自身が手がけられるようです。年内完成目標だとか。
僕の解釈では,楽曲のモチーフとして選ばれた「三倍体クローン」をたまたま採用していた6作が,企画の趣旨(応募作品を楽曲化する)に合わせて選ばれたということで,事実上は,いいとこ「佳作」選出程度かな,と思っております。
結果的に,そのモチーフの作品は,(おそらく)内容如何に関わらず,すべてが選出作として拾われたために,「該当6作」ということになったのでしょうから,だとすれば,もはや「優秀作品」というくくりでもないように思われ,あるいは「佳作」ですらないのかもしれません。
ではあってももちろん,こうして百数十作の参加作品の中から拙作を取り上げて,そのタイトルを紹介していただけたこと,それだけでも,うれしいものは,やっぱりうれしい。
本当にありがたく,光栄なことです。
◆6作中では筆頭に作品名を挙げていただいているように,拙作は「秋祭り」企画の,割に初期のうちの投稿でした。
おそらく運営側でも,ちゃんと参加者が集まってくるかどうか,期待と不安の混じり合っていた時期ではないかと思います。
そのおかげかどうか,運営チームの方からコメントをつけていただいたりもして,「スキ」の数はそれほど伸びなかったものの,感触としては悪くないものを得ておりました。
「サポーター」としての参加もどうか,とのお声掛けもいただきましたが,お役目に縛られると落ち着かない性分なので,これは謹んで辞退させていただき,その代わり,「かくれサポーター」として,企画参加作品には,なるべく目を通させていただくようにしていました。
また,僕自身,ショートショート以外での「秋祭り」参加作として,以下の2つの雑文を書かせていただきました。
ショートショートを1本書いてハイ終わり,ではなかった,ということです。
◆また,実はこちらの掌篇↓にも,近未来の「サッテ」の町を,物語の舞台として,しれっと登場させております。
しかしこれは,「海抜標高が低く,海面上昇の進行によっては,将来水没しかねない」という,市広報の中の人が目にしたら,きっと眉をしかめそうな特性を取り上げたものであったことに鑑み,「秋祭り」には参加しておりません。
ちなみに,作中に「チーバ島」なるものが登場しますが,海面上昇が進むと,大きな河川の流域の低地が海に沈み,千葉県は本土から海で切り離された「島」になるんですよね。
そういう状況を想定しています。
「縄文海進」のときの貝塚の分布は,千葉がギリ本土とつながっている感じ。
この段階でも,海の底に沈んでしまっている市区町村は,けっこうありますよね。
ここからもう少し進むと,千葉は「半島」から「島」になるわけです。

なお,最近雑文↓のネタにした,久生十蘭の短篇「奥の海」でも,久しぶりに読み返してみますと,主人公が江戸から陸奥へ抜ける際に通過した宿場町の一つとして,名前だけですが,「幸手」が登場しており,「おお」と思ったものでした。
幸手市は,何でも「幸」の文字をその名前に含む唯一の市なんだそうですが,それと四季の美しい花々だけでは,正直,観光地としてのインパクトは弱い。
宿場町の一つとして,近世の文献にどのような現れ方をしているのか,ちゃんと調べてみても面白いのでは,と思っています(僕はたぶんやらないけど)。
あとは,茨城・千葉という他県の隣接自治体と組んで,「平将門の乱」で一つ,自治体をまたいで実施するような「お祭り」ができないか,といったところでしょうか。歴史好きさん狙いですね。
将門の本拠地=終焉の地が,川向こうの,ほんの目と鼻の先のところなのです。だから,「将門の首塚」なんてものが,幸手にはある。
「将門の乱」は,鎌倉幕府成立に先駆けて,日本の中心が絶対的に京都であった時代に,武士と東国の可能性を世に示した,ロマン溢れる事件です。
首塚だけでは弱くても,将門をうまくキャラづけして,地域でまとめてのお祭りができないかと。
アニメにでもなってバズるのが,きっと一番早いのだろうけど。
まあ,将門は「取り扱い注意」の歴史人物なので,ちょっと難しいかもしれませんが。
◆最後に,「秋祭り」noter 運営チームのお1人(今回の受賞者のお1人でもあります),大橋ちよさんの,参加者に執筆のヒントを提供してくださったありがたいコラムを,執筆前に拝読した際に,ダウン症のお子さんをお持ちの大橋さんが,子孫を残さない三倍体の曼珠沙華に,ダウン症の「21トリソミー」という遺伝子疾患のイメージが重なり,
「曼殊沙華にもうれつに親近感を覚えています」
と書いていらっしゃるのを見つけ,ここでも「おお」と思ったことを,付記しておきます。
◆追加です。
運営チームのお1人,八神夜宵さんから,作品紹介をいただきました!
